あいあむ電気おーぶん!

辻堂安古市

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3 焼き芋食べたい!

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「・・・焼き芋、食べたいなー」



 どーしたのいきなり?
 ゆりあ先生?



「え?焼き芋?」
「ボクも食べたい!」
「おいもこの前掘ったから、それでできるんじゃないの?」


 とーぜんだけど、「りゅうがくん」も「はるちゃん」も「しょうたくん」も反応した。
 そりゃそうだよね。


「やっきいも!」
「やっきいも!」
「やっきいも!」
「やっきいも!」
「やっきいも!」
「やっきいも!」


 あーあーあー。
 どーするの先生?


「あー……諸君。残念な……ほんとぉーに残念なお知らせがあります」


 え?


「さつまいもは、掘ってすぐはまだ甘くないの」

「え?」
「そうなの?」
「いつまで待たないといけないの?」


「だいたい1か月くらい。お芋ほりは2週間前にしたから、あと2週間はガマンです!」

「え~!」
「そんなぁ!」
「今すぐ食べたいよぉ!」


 そーなるよねぇ。


「わかる!すっごくわかる!けど、ここはガマンのしどころ!どーせ食べるなら甘くてホックホクでトロ~ってしたの、食べたいよね?」

「う~……!」
「甘くて…」
「ホックホクの…!」


 お?いっつもガマンするの苦手なみんなが、何か考えてるぞ?


「わかった!先生、ガマンする!」
「その代わり、ぜったい2週間後にしようね!」
「約束だよ!」

「オーケー!じゃ、カレンダーに〇印つけておこう!この日は焼き芋デーだ!」

「わーい!」
「よっしゃぁ!」
「よーし!甘くなれ~甘くなれ~!」




☆☆☆


「みんな、2週間よくガマンしたね。じゃあさっそく焼き芋つくろう!」

「「「は~い!」」」

「とは言え、学校で焚き火はできないから、今回も『おーぶんくん』の出番です!よろしくぅ!」

「「「ヨロシクぅ!」」」



 ……なんか変なノリなんだけど?


「じゃあ、おいもにフォークで何回か穴をあけて、ぬれた新聞紙でつつんで」

「は~い!」

「よくばってあんまり太いの選ぶとできないから、気をつけてね。終わったらアルミホイルでまたつつんでね」

「は~い!」


 なるべく太さがそろってる方ができあがりがそろうよね。
 それじゃあ今日は160℃で30分!


「なが~い!」

「できあがるまではお勉強です!」

「げ~!」

「がまんがまん……」



 みんな、今回はがまんばっかだね。











 チーン!









「できたぁぁぁ!」

「熱いから気をつけてね」

「あつつ!でも美味しい!あまい!」

「ホックホクだね!」 

「がまんしてよかった~」

「ね~。がまんも大事なんだね~」



 みんなの笑顔を見守るゆりあ先生。
 
 ああ、そうか。今回は「がまん」の授業だったんだね。

 さ~て、次は何を作るのかな?

 




 




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