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【終章】アンリマユ×リラ編
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学園にて、
リラはとある男女を見ていた。
長い間すれ違いがあって、婚約者同士なのに顔を合わせることもなかったジェード様とノワール様。
周りの男性たちより少し背が低くて可愛らしい幼顔をしたジェード様と、背が高くて艶やかな黒髪をした色っぽい雰囲気があるノワール様が二人並んで座っていると絵画で切り取られた世界のように絵になって、周囲は遠巻きに彼らを見ていた。
(ジェード様って、確かわたしが婚約者のこと聞いたとき″政略結婚だから冷たい関係″って言ってなかったっけ…?)
とてもそうは見えないほど仲睦まじくジェードが彼女の手を握って微笑んでいる。
(それにノワール様って、ヴァイオレット様と浮気してた女性よね…?)
アルファード殿下と共に水晶を覗き見した時の衝撃的な光景がフラッシュバックする。
ベッドの上で愛を語らいあいながら身体を重ねていた女性二人。汗も温度感も水晶越しに伝わる情報はあまりに私には過多すぎてパニックになったことを覚えている。
(二人の関係が変わったのって…、アルファード殿下がヴァイオレット様と関係修復した後からよね…?)
おもえばあれが始まりだった。
婚約者の浮気に憤慨したアルファード殿下が私の前から立ち去って、
婚約者の動向に恐怖してたクリス様が水晶で婚約者の行き先を知ってしまって、
ジェード様とノワール様が突然執務のため領地へ戻ることになって、
最初の出来事から数週間しか経たないうちに私を取り巻く環境は大きく変わった。
ジェードは、彼女が浮気してたことを知っているのかな。
あんな幸せそうな顔をして、もし裏切られていたと知ったら殿下みたいに冷たい顔になるのかな。
ノワール様は、どうしてあんな優しい婚約者がいるのに浮気なんてしたのかな。
あんな愛しむような顔をして、愛しているなら浮気なんてはなからしなければよかったのに。
「いいなぁ……」
親同然に私を育ててくれた神子さまなのに、私はなぜか最近神子さまが怖いと感じるの。
これもあなたたちが経験した″すれ違い″ってやつなら、
前みたいに神子さまに甘えて家族みたいな関係に戻れるかな。
″愛″だとか″聖女の幸せ″だとか、私にはまだよく分かんないんだけどさ、
私は貴族じゃないし高貴な血なんて流れてないのに、
学園で初めは私を遠巻きにしていたみんなが今は気軽に話しかけてくれるのが嬉しいの。
なくしものしたら私を頼ってきて、恋愛相談で私を頼ってきて、話せることなんてそう多くはないのに″現代の価値観″で同調してくれる存在がみんなはありがたいらしい。
恋人はいないけど、孤児だった私を家族として大切にしてくれた神子さまがいて、
私を受け入れてくれた学園のみんながいて、
これって十分幸せにはならないかな。
ーーーーーーーー
『ジェ…、ド……♡こ、れ……つらいわ……♡』
『どうして?ただ腰を落とすだけじゃない。ヴァイオレット嬢にはできて僕には出来ないのかな?』
『そ…っんなこと言っても………ッ♡』
聖女リラは、晩に″水晶″を覗くのがすっかり習慣になっていた。
初めて見たときは女性同士の性行為に顔を真っ赤にしていたはずなのに、今は他人の性行為を勝手に覗き見して股を濡らす。
映像の中の二人はベッドに寝転ぶジェードの上にノワールが被さって豊満な胸が彼の目の前にぶら下がっている。腰は少し浮いていてノワールの脚は可哀想にぷるぷると震えていた。
(ジェード……、ヴァイオレットさまとのこと知ってたんだ…)
知った上で、彼女を許したんだ。
裏切られていたのに。
『むりっ♡入らないの…!♡少しは小さくしてよ…っ』
(あれ、ノワールさまってこんな砕けた話し方するんだ…)
『無理じゃないよノワール。ほら頑張って?前はちゃんと入ったでしょ?足の力抜いてゆっくり奥まで入れよっか』
(ひえ、ジェードってこんな強制的な声で話すんだ)
『むり♡むり♡これ以上は———』
『だから、無理じゃないって。』
ごちゅん♡
ノワールの腰を掴んでジェードが引き入れた瞬間、彼女の背が弓形に反って同時にリラの頭にバチバチと脳を焼き切るような電気信号が流れた。
(ひ、ぃ♡また…っこれ……‼︎♡♡♡)
ノワールの感覚だけが水晶を伝わって身体に流れ込んでくる。
固い剛直が膣いっぱいに埋まって腹側のざらざらを出っ張りでガリガリと無遠慮に引っ掻きながら引き抜かれて、
『ま″♡♡っ、でぇッ!♡♡♡イッてる″‼︎♡♡イッてるの″ぉ‼︎♡♡♡』
『うん。ノワールの中きゅうきゅうしてすっごく気持ちいいな。もっとイけるよね?』
限界まで引き抜いたものを今度は膣の奥まで一気に叩きつけられる。
『ぉ″———~~~~っ♡♡♡⁇♡♡♡』
『ふふ、幸せそうな顔。そうやって、難しいこと全部忘れてる君の顔の方が僕は好きだな』
ぴったり亀頭がポルチオに重なって、ゆっさゆっさと身体全体を揺らされるたびノワールは自重でポルチオの窪みに剛直の先っぽが引っかかってポルチオ全体をぐりぐり♡と撫で捏ねられた。
バチバチ、目の奥に火花が散って
過ぎた快楽に脳が麻痺して頭痛を起こす。
眉を顰め口をだらしなく開けて涙を溢すノワールを見て、ジェードは額に青筋を浮かべながら微笑んでいた。
『ねえノワール、君のここは僕が埋めてあげるからもう誰にも見せたらだめだよ』
『ひ♡♡ひぃ♡♡』
『ねぇ、返事は?』
『はひゅっッ⁉︎♡♡は、はいっ♡♡ぁ″、そこ……ッ‼︎♡♡♡やだッやだやだやだやだぁ‼︎‼︎♡♡♡やめてジェード‼︎♡♡』
『僕との相瀬でボーっとしないでよ。ちゃんと話聞いてたの?また適当なとこ考えて僕を誤魔化そうとしてたんじゃないの?ねえ。』
『ちがっ♡♡ごめ、ごめんなさいッ‼︎♡♡♡ごめん、なさいじぇーどぉッ‼︎♡♡♡そこ、やだ、やなのッ♡♡♡ごめ、ごめんなさ…ッ』
『されたくないから謝ってるの?それより僕に謝ることがあるでしょ、君はさぁ。』
『~~ッ″‼︎♡♡♡♡ご、め………‼︎♡♡♡う、うわきしてごめんなさいッ″♡♡ず、ずっとジェードを避けて、ごめ♡♡ひぃ″ぃ″⁉︎⁈♡♡♡♡ごめんなさっ♡♡ごめ……ッ‼︎♡♡♡』
『うん。別に謝っても許すとは言ってないけどね。分かったなら辛くても最後まで受け止めてよ?全部君が悪いんだから』
『……っ………♡♡♡♡♡は、はい………っ、わかり、ました………』
(もど……かしい………っ♡)
昨日は受け手の感覚が直接共有されているような快感を得られたのに、水晶越しに二人を見ながらリラは自身の媚肉をくにくにと指で押す。決定的な気持ちよさは得られてないのに、映像の中泣き喚くノワールの辛さを想像するだけで潤滑液はどぷどぷと勝手に溢れた。
彼女が絶頂する瞬間だけ、頭を焼け焦がすような痛みとも気持ちいいともつかない強烈な感覚が共有される。
けれど時間が経つごとに絶頂に慣れたノワールの身体は防衛本能のように積み重なった重い絶頂に至るのではなく、
ずっと降りられない甘い砂糖地獄のようなゆるやかな絶頂に彼女を閉じ込めた。
(気持ち、よさそう……)
男性のもので擦られるのはそんなに気持ちいいの?
いつも貞淑なヴァイオレット様が身悶えして、
ブランシュ様が泣き喚いて、
ノワール様が幸せそうに顔を溶かすくらいに?
(羨ましいな…)
そんな願望、聖女が持ってはいけないのに。
リラはもう性行為を水晶で覗くことも、自分を宥める手を止めることも出来なくなっていった。
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聖女ではない者と心を通わせ彼女の前から居なくなった。
怒り狂う憤怒の女神に、化身は微笑みかける。
我が主よ、願いは聖女に愛を教え幸せにすることでしょう。
それが果たされるのであれば、
筋書きから外れてもかまわないと思いませんか。
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