【R18】苦労人おじさま侯爵に押せ押せ魔術師がおしおきされる話。

Y(ワイ)

文字の大きさ
1 / 4

1

しおりを挟む
【登場人物】

アルヴィン・ヴァンレイグ
主に警備業や魔物狩りを担当する第五騎士団の団長。三十路をとっくに過ぎた歳だが命掛けの仕事のためパートナーを作ることを拒否しこの歳まで未婚。侯爵家に関しても出来のいい弟に引き継いだ。
しかし長身でガタイも良く面倒見のいい性格をしているので女性からは慕われている。
歳の離れた魔術師に毎日のようにアタックされて困っている。


ミルティ・メイカージ
魔道具の開発を担当する王宮魔術師だが禁術の解析や術式の解体など危険な行為ばかり好んで担当する変わり者。
メイカージ家という辺境貴族の出でれっきとした令嬢だが″魔術狂い″と言われるほど令嬢らしくなく。解析のためなら徹夜も二徹も三徹もなんのその爆発が起きても自分の命が危険にさらされても続けてしまうので婚約話はこれまで成立した試しがない。顔だけはいいのでたまに中身を知らない男性貴族が一目惚れしてすぐに後悔する。
遠巻きに扱われる自分を対等な存在として扱い、成果を認めてくれたアルヴィン侯爵に懐き毎日のようにプロポーズしている。




【あらすじ】
アルヴィン侯爵と顔を合わせる度付き合ってもいないのにプロポーズをするミルティ。変人奇人と周囲から遠巻きにされる彼女だが魔術への才能だけは群を抜いており王宮魔術長の次席と呼ばれるほど高かった。
しかし碌な恋愛の経験もなく頼りになる歳上への懐きと恋幕の見分けも出来ていない様子に、侯爵は頭を抱え魔術長は面白い劇でも見ているように笑い、周囲の魔術師達はハラハラと胃を痛める日々を過ごしていた。
そんな、魔術塔の日常。

その日もミルティはへこたれずアルヴィン侯爵に告白した。
「大好きです侯爵!そろそろ本気にしてくれてもよくないですか?」
「いいわけないだろ、何歳差だと思ってる。経験積んで出直してこい!」
ミルティに散々振り回され、苦労を重ねた侯爵は出逢った時より強い当たりで彼女の愛を拒絶する。
ええ、ひどい。といいながら彼女は笑っており侯爵が今日も相手をしてくれたことに子犬のように喜んでいるのが傍目でも分かる。漫才のような、いつもの光景は突然の来訪者によって壊された。
女癖の悪いことで名の知れた権力と金ばかり兼ね備えた地方貴族。魔術塔の訪問をした男は一目見て″彼女″を気に入った。
厄介だったのは、これまで彼女に一目惚れした男とは違い、こいつは彼女の中身などどうでも良かったこと。
若く、華やかな顔立ち、日焼けのない白い肌、強気な口調。
男は下品な笑いを浮かべ数日後に手紙を出した。


——私の愛人になるなら、惜しみない研究費を生涯用意しよう。







しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~

星森
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。 王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。 そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。 これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。 ⚠️本作はAIとの共同製作です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

黒騎士団の娼婦

星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

処理中です...