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【登場人物】
アルヴィン・ヴァンレイグ
主に警備業や魔物狩りを担当する第五騎士団の団長。三十路をとっくに過ぎた歳だが命掛けの仕事のためパートナーを作ることを拒否しこの歳まで未婚。侯爵家に関しても出来のいい弟に引き継いだ。
しかし長身でガタイも良く面倒見のいい性格をしているので女性からは慕われている。
歳の離れた魔術師に毎日のようにアタックされて困っている。
ミルティ・メイカージ
魔道具の開発を担当する王宮魔術師だが禁術の解析や術式の解体など危険な行為ばかり好んで担当する変わり者。
メイカージ家という辺境貴族の出でれっきとした令嬢だが″魔術狂い″と言われるほど令嬢らしくなく。解析のためなら徹夜も二徹も三徹もなんのその爆発が起きても自分の命が危険にさらされても続けてしまうので婚約話はこれまで成立した試しがない。顔だけはいいのでたまに中身を知らない男性貴族が一目惚れしてすぐに後悔する。
遠巻きに扱われる自分を対等な存在として扱い、成果を認めてくれたアルヴィン侯爵に懐き毎日のようにプロポーズしている。
【あらすじ】
アルヴィン侯爵と顔を合わせる度付き合ってもいないのにプロポーズをするミルティ。変人奇人と周囲から遠巻きにされる彼女だが魔術への才能だけは群を抜いており王宮魔術長の次席と呼ばれるほど高かった。
しかし碌な恋愛の経験もなく頼りになる歳上への懐きと恋幕の見分けも出来ていない様子に、侯爵は頭を抱え魔術長は面白い劇でも見ているように笑い、周囲の魔術師達はハラハラと胃を痛める日々を過ごしていた。
そんな、魔術塔の日常。
その日もミルティはへこたれずアルヴィン侯爵に告白した。
「大好きです侯爵!そろそろ本気にしてくれてもよくないですか?」
「いいわけないだろ、何歳差だと思ってる。経験積んで出直してこい!」
ミルティに散々振り回され、苦労を重ねた侯爵は出逢った時より強い当たりで彼女の愛を拒絶する。
ええ、ひどい。といいながら彼女は笑っており侯爵が今日も相手をしてくれたことに子犬のように喜んでいるのが傍目でも分かる。漫才のような、いつもの光景は突然の来訪者によって壊された。
女癖の悪いことで名の知れた権力と金ばかり兼ね備えた地方貴族。魔術塔の訪問をした男は一目見て″彼女″を気に入った。
厄介だったのは、これまで彼女に一目惚れした男とは違い、こいつは彼女の中身などどうでも良かったこと。
若く、華やかな顔立ち、日焼けのない白い肌、強気な口調。
男は下品な笑いを浮かべ数日後に手紙を出した。
——私の愛人になるなら、惜しみない研究費を生涯用意しよう。
アルヴィン・ヴァンレイグ
主に警備業や魔物狩りを担当する第五騎士団の団長。三十路をとっくに過ぎた歳だが命掛けの仕事のためパートナーを作ることを拒否しこの歳まで未婚。侯爵家に関しても出来のいい弟に引き継いだ。
しかし長身でガタイも良く面倒見のいい性格をしているので女性からは慕われている。
歳の離れた魔術師に毎日のようにアタックされて困っている。
ミルティ・メイカージ
魔道具の開発を担当する王宮魔術師だが禁術の解析や術式の解体など危険な行為ばかり好んで担当する変わり者。
メイカージ家という辺境貴族の出でれっきとした令嬢だが″魔術狂い″と言われるほど令嬢らしくなく。解析のためなら徹夜も二徹も三徹もなんのその爆発が起きても自分の命が危険にさらされても続けてしまうので婚約話はこれまで成立した試しがない。顔だけはいいのでたまに中身を知らない男性貴族が一目惚れしてすぐに後悔する。
遠巻きに扱われる自分を対等な存在として扱い、成果を認めてくれたアルヴィン侯爵に懐き毎日のようにプロポーズしている。
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しかし碌な恋愛の経験もなく頼りになる歳上への懐きと恋幕の見分けも出来ていない様子に、侯爵は頭を抱え魔術長は面白い劇でも見ているように笑い、周囲の魔術師達はハラハラと胃を痛める日々を過ごしていた。
そんな、魔術塔の日常。
その日もミルティはへこたれずアルヴィン侯爵に告白した。
「大好きです侯爵!そろそろ本気にしてくれてもよくないですか?」
「いいわけないだろ、何歳差だと思ってる。経験積んで出直してこい!」
ミルティに散々振り回され、苦労を重ねた侯爵は出逢った時より強い当たりで彼女の愛を拒絶する。
ええ、ひどい。といいながら彼女は笑っており侯爵が今日も相手をしてくれたことに子犬のように喜んでいるのが傍目でも分かる。漫才のような、いつもの光景は突然の来訪者によって壊された。
女癖の悪いことで名の知れた権力と金ばかり兼ね備えた地方貴族。魔術塔の訪問をした男は一目見て″彼女″を気に入った。
厄介だったのは、これまで彼女に一目惚れした男とは違い、こいつは彼女の中身などどうでも良かったこと。
若く、華やかな顔立ち、日焼けのない白い肌、強気な口調。
男は下品な笑いを浮かべ数日後に手紙を出した。
——私の愛人になるなら、惜しみない研究費を生涯用意しよう。
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