Sフレンズ

河衣佳奈

文字の大きさ
14 / 17
上司とその息子

上司と3

しおりを挟む
不思議なくらいで私たちはホテルの一室に入っていました。

個室の海鮮居酒屋でお酒とおつまみを食べながら他愛もない話をしていました。しかし、私もそうでしたが、どこかで何かを意識してしまい……お昼とは違って時々沈黙になり。

ふと野々垣課長と目が合った時、恐らく私は「女」の目をしていたのでしょう。向かい側に座っていた野々垣課長の顔がゆっくり近づいてきて、私の唇を塞ぎました。

「い、いい……かな?」

私がこくりと頷くと、野々垣課長は立ち上がり、私の手を握り店を出ました。そして程なく歩いたところに見えたラブホテルへと入りました。


部屋に入ると大きなベッドが赤いシーツを纏い、明る過ぎず暗過ぎない調光がとてもいやらしく見えました。

鞄を置き、ソファに並んで座りましたが、野々垣課長は緊張しているのかしきりに周囲を見回したり、テーブルの上のファイルを手にしてはまた置いたりと落ち着かない感じでした。

久し振りだったこともあり、待ちきれなくなった私は、そっと野々垣課長の太腿に手を置いて頭を肩に寄せていました。

そして顔を上げ、数秒見つめ合うと、意を決したように唇を重ねてきました。


そこからの野々垣課長は先ほどまでとは全くの別人でした。


すごく荒々しいのに、乳首や胸をタッチする指先は優しかったり、痛みを感じない程度の強さだったり。それなりに?経験してきた私にも、こんな絶妙な愛撫を受けるのは初めてでした。

野々垣課長の手が内腿からソコに辿り着いた時、私はすでにびしょびしょに濡れてしまっていました。

「すごい感じてるんだね……」

耳元で野々垣課長の低い声が、吐息混じりに聞こえました。

「やだ……言わないで」

私はそう言って、トランクスの上からでもハッキリと分かる野々垣課長のそそり勃ったペニスを握りしめていました。







しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

麗しき未亡人

石田空
現代文学
地方都市の市議の秘書の仕事は慌ただしい。市議の秘書を務めている康隆は、市民の冠婚葬祭をチェックしてはいつも市議代行として出かけている。 そんな中、葬式に参加していて光恵と毎回出会うことに気付く……。 他サイトにも掲載しております。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...