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rosey-rosey ♡第6話 輪姦♡
しおりを挟む――休日。
今日は一人で過ごす梨々。なんとなくボンヤリしたくて、息子のことを考えていた。
あまりにも気の早い話だが(万が一……万が一、水面と再婚、なんてなった時、竜郁は嫌かな? そりゃぁもう息子は成人だけれど……)と梨々はあれこれ考えていた。
(あたし、水面と一緒になれたら幸せの極みだけどね)
離婚のゴタゴタでくたびれているし、日頃の仕事疲れが出たのか、梨々はその日ソファーで寝入ってしまった。お昼寝だ。
と言っても気づくと夕方の4時を回っていた。約3時間は眠っていた。
(スーパーへお買い物に行かなくっちゃ。牛乳切らしているんだよね)
今一つシャキッとしないので、外出前梨々は入浴した。スッキリ! のんびりお風呂に入っていたせいで、髪を乾かしたりいろいろしていたら既に6時。
(お店、混んでるかな~)
今日は買うものが知れているので、歩いて15分のスーパーへ運動にもなるし、と歩いて行った。
仕事帰りの人などで案の定賑わっている店内。レジも激混み。梨々はセルフレジを使い急いで店を出た。
3月の夜7時はすっかり暗い。しかしそんなに遠くない。いつもの道だし。買い物した荷物もそんなに重くはない。
もうすぐ見えるは、初めて水面とくちづけた……場所。薄暗い家の近くの曲がり角だ。
……と、急に凄い速さで車がやって来て梨々のそばで停車した。
(え? 何? 知ってる人……? 水面の車じゃあないし。元夫の車でもない)
すると、助手席から知らない男が出てきた。
(怖い!)
危機感を感じ、即座に声を上げようとする梨々の口が男の手でふさがれた。
そして強引に後部座席に押し込まれた。後ろにも見知らぬガタイのいい男が一人乗っていて、梨々を引っ張り込んだ。恐怖心で固まる梨々。
その男は「ねぇちゃん、大人しくしろよぉ~。じゃねぇとやっちまうぞ?」と言う。気絶しそうなほど恐ろしい。
胸に水面が、竜郁の顔が浮かぶ!
(嫌だ! 死ぬ訳には行かない! 逃げなきゃ)
車は梨々を乗せると急発進した。運転手も男だ。梨々はこの男達の神経を逆なでしないよう、そして極力冷静でいるよう、必死だ。
「ねぇちゃーん、かっわいいな~。スキなんだろ? アレが?! お? いくらでも楽しませてやるぜ」
後部座席の男が梨々の胸を強引に揉みしだいた。
「嫌! 嫌! 辞めて下さい!」
「おーおぉ、いいね~! もっとだよ、ほら、もっともっと嫌がれよ! カンじるぜ」
梨々は怖いが、男達の顔を必死で覚えようとした。警察に訴えるんだ!
三人とも30代と思われる。運転手は20代かも知れない。
「おいおい、アニキ~、独り占めなんてずるいぜ?」
最初に梨々を引っ張り込んだ男が言う。
「待ってろって、お前らにも味わわせてやるよ。着いたら、オレが先に犯すんだ。ヘッヘッヘ!」
(嫌! 誰か助けて!)
梨々は緊張と恐ろしさで震えている。
「たまんねーイイ女だな~。ムズムズしてきちまう!」
厭らしい言葉を言い、男達はソワソワとしている。梨々は惨めで情けない気持ちだ。
車は街を抜け、梨々の知らない田舎町を走った。
1時間は車に野ていたと思う。
車は凸凹とした石ころの転がる空き地に停車した。
そして「ねえちゃん、着いたぞ! 出ろ!」と後部座席の男に腕を絡まされ連れて行かれる。
ポツンとした二階建ての一軒家。辺りは畑ばかりだ。
「あなた達いったい誰ですか?!」物凄い勇気を振り絞り、声を上げる梨々。
運転手の若い感じの男が近寄って来た。
「そ~んなこと知らなくていいの! おねえちゃん、あーそぼ」と汚らしい口でディープキスをしてきた。
梨々は男二人に羽交い絞めにされ身動きが取れない。
「イッヒッヒッヒ、最高だぜ!」
二人の男は暫くその様子を面白がっていた。
そして「おい! てめぇ、いつまでもチューしてないで、中に入るぞ!」
若い男は唇をやっと離した。余りの気分の悪さに梨々は今にも嘔吐しそうだ。
前後男に囲まれ階段を上らされた。
2階の和室に布団が敷かれていた。
男達は皆服を脱ぎ始め、卑しい肌を露出し梨々を輪姦した。
助手席に座っていた男が体液を梨々の体中に出した。
すると「おい! 確実な証拠が残っちまうじゃねえか」と諫めるリーダーらしき後部座席にいた男。
「でもさぁ、アニキ、このねぇちゃん、言えっこないぜ? こんなに辱められてんだぜ、えっへっへ」
「それもそうかっ、ガハハハハッ!」
男達は何度も梨々を順番に犯して行った。
一気に三人がかりで体に貪りつく時もあった。
梨々の涙は止まらなかった。(殺されるよりましだ)と思い我慢をした。
絶対に生きて帰るんだと。
明け方近くまでレイプは続いた。
そして、腰を強引に持たれ突かれている最中に「おい、あんまり遅くなるとマキのアネキに怒られる!」とリーダーらしきが口にした。
(!)……梨々の頭の中は真っ白になった。
(真希さんが? まさか、こんなことを?! こんなことまで?!)
「アニキ、姐さんの名前出すのはヤバいぜ」
「ちっ、まぁこの女なにも出来やしねぇさ」
そして男にレイプされている最中の梨々に向かってその男は言った。
「おい! ねえちゃん、誰かにしゃべったら、いくらでもこんな目に遭うぜ? それでもいいなら警察に言いな。なんなら、ねえちゃんの家でセックスしても良いんだぜ。俺達ねえちゃんの家も知ってるからよぉ! さみしかったらいつでも相手してやるぜ? ギャッハハハハ」
梨々は青ざめた。
女性の部分が切れていると思う。凄く痛い。
強引に色んな体勢をさせられたのであちこちにも痣が出来ている筈だ。
体中が激痛だし、腰を無理やり動かされ続けたせいで立ち上がれない程辛い。
「あー、監禁しときたいよな、こんなスケベな女」
「バカ! 捕まったら元も子もないぜ。今日はいったん帰すんだ」
梨々は夜明けになりやっと車の後部座席に乗せられた。
またもリーダーらしき男が後ろに乗り、口淫を強制された。
それは自宅に到着するまでさせられ続けた。泣きながら死にたくなくて従った。
最中ずっと下半身をまさぐられ、飛び上がるほど痛かった。
家の近所の人気のない場所へ朝、車から降ろされた梨々。
股が痛く歩きづらかった。
不格好な歩き方で一生懸命玄関まで辿り着いた。
HAMAMIにすぐ連絡し「具合が悪いので休ませて欲しい」旨を伝えた。
そして、朝の支度で忙しいかもしれないが店長への電話を切ったあと、すぐに水面へ電話を掛けた。
「梨々? どうしたんだい、こんな早く。今日梨々も出勤だよね?」
梨々は……堪え切れず泣き出してしまった。
「梨々?! どうした?! 何かあったんだろ! 言ってくれ。大丈夫なのか!」
梨々は傷んだ心と体で必死に声を振りしぼった。
「水面、嫌いにならないで! あたし……男達にレイプされました」
泣き崩れる梨々。
「え!」
一瞬言葉を失い、水面は大ショックを受けている。
「今すぐそっちへ行く」
「水面、あなた仕事じゃない」
「休むさ。今日は厨房、もう一人いるし。そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
「……はい」
梨々は心と体の激痛が耐えられない。
「戸締りをしっかりして、待ってて! すぐに行く!」
「分かりました、水面」
水面は30分ぐらいで梨々の自宅へ到着した。チャイムが鳴る。
「誰?」怯え切っている梨々。
「オレだよ、水面だよ! 梨々」
梨々はズタズタにされ、恐怖心の塊になっている。水面の声すら疑った。玄関扉の覗き穴を見て、水面の姿があるのに、パニックを起こしている。扉を開けられない。
「梨々! 梨々! わかった……見ててね、梨々。今オレはここで梨々のスマホに電話を掛けるよ? いいかい?」
返事すらできない。すると、梨々の携帯が鳴った。
画面には『水面』の文字。そしてすぐさま除き穴を見ると、水面が携帯を持って話し掛けている。
マンション内の玄関前に声が響いているのと同時に受話器からも同じ言葉がきこえる。
「梨々! だいじょうぶだよ。オレだよ。水面だよ」
やっとそれで梨々はドアを開けた。
「梨々!」
そっと抱きしめる水面。
「痛い!」水面は優しく抱いてくれたのに、腕も痛い、立って居ると下半身も凄く痛い。
「御免ね! 痛いんだね、梨々。病院へ行こう」
「待って、水面。その前にお話を聴いて!」
水面は梨々のためにコーヒーを淹れた。梨々は水面に寄りかかりながらソファーまで行き腰かけた。
「水面……恐ろしいわ! みな知らない男だったけど、男三人の内一人が口にしたんです。『マキのアネキ』とね」
それを聞いた水面は拳を握り、へたり込んだ。
「なんてことだ! ……梨々、警察に今直ぐ電話し、一緒に病院へ行こう。お願いだ!」頭を下げる水面。
「イヤよ! 水面。怖いわ。あの男達、人に言ったらまた同じことをすると言ってあたしを脅かしているの。凄く怖いっ!」
水面は梨々に寄りそい、涙をこぼした。水面の泣き顔を初めて見た。梨々の乱れた長い髪の毛を優しく撫でつける。
「取り敢えず真希に今直ぐ電話を掛けるよ」
「なんで!? そんなことやめてよ! 水面。『マキのアネキ』確かにそう言ったけど……彼女だという証拠は何処にもないわ」
「だいたい分かってるんだ、犯人もな」
「え? 水面? どういうことなの!?」
「梨々、オレが守るから梨々を。信じてくれ」
梨々は当然深く傷ついている。
「水面がずっと24時間あたしのそばにいる訳じゃないもの、あたしこれからどうやって生きて行くの」
止まりかけていた涙が再び溢れ出す。
「梨々……だからこそ、今ここで真希に電話をさせてくれ。はっきりさせるんだ」
水面の目は真剣だ。梨々は、コクリと頷いた。
水面が真希に電話を掛ける。凄く嫌だ。嫉妬と恐怖心。恐怖心が一番強い。
真希はすぐに電話に出た。
「真希、お前何をした!?」……「『何が』、じゃないぞ! 分かってるんだ。お前ら、梨々を傷つけただろ?」……「しらばっくれるんじゃねーぞ?!」
だいたい電話の向こうで真希が言っていそうなことは想像がつく。
しかし梨々は、男達をなぜ水面が知っているんだろう? 目星が付くのだろう、と不可解だ。
「おい! おい! もしもし! 真希!? おいっ!」
真希が一方的に電話を切ってしまったようだ。
「畜生!」
水面は怒声を上げた。
「……ごめんよ、梨々。激しい声を出してしまって。赦してくれ……」
「いえ、大丈夫よ、水面。あの……犯人は?」
「……うん。オレの後輩達だと思う。きっと真希にそそのかされたんだ。でもアイツら元々まともじゃないからな。それにしても、こんな酷いことまでするなんて……」
何が何だか分からない。そんな悪い人間が水面の後輩?
「水面、どういうことなの? 何の後輩なの? 昔の職場ですか?」
しばらく水面は苦しそうに黙っていた。そして口をひらいた。
「オレが族だった頃の後輩だよ」
「『ぞく』って、暴走族ですか?」
「うん……」
まさか水面にそんな過去があったなんて。でも過去は関係ない。水面は水面だ。今水面は愛情たっぷりに自分を愛してくれているし、仲間思いで真面目だ。
「……梨々、梨々がこんな目に遭ったんだ。だから話したほうが良いと感じるから聞いてくれないか?」
「うん」
「真希は社長令嬢だが、族上がりだ。つまりレディースのリーダーだった。バイクに乗ってたよ、昔」
「……そう。それで水面と真希さんは知り合ったのね」
「ああ、そうなんだ。あ、梨々、もしかしたら聴きたくないかもしれないけど……息子の母親は真希ではないよ」
梨々は変な焼きもちなど焼かず耳を傾けた。
「真希は昔っからどうかすると手が付けられない奴だった。後輩は顎で使われていた。……梨々、お願いだから診断書を持って警察へ行こう。その前に通報だ! 赦せないっ! 大事なオレの梨々に酷いことを!」
梨々は警察へは行かないの一点張りだ。
「分かった。兎に角車を出すよ、急いで病院へ行こう」
梨々と水面は一番近い婦人科を訪れ、詳細をそのまま言った。
優しいその女性ドクターは「警察に行ったのですか?! 神無月さん。通報すべきです。怖いでしょうけど、今のままでは尚更危ないんじゃないかしら?」と言う。
「いいえ、そんなことをしたら、また同じ目に遭わされます!」
怯え切り『通報』の言葉は梨々の耳には届かない。
水面は梨々の隣で、うつむき悲しんでいる。
「先生、犯人は……実は僕の知り合いの可能性があります。僕は彼らに会います」
医師も梨々も「え!」と水面の顔を見た。
「そんな危ないことを、水面! 辞めて下さい!」梨々が乞うている。医師は黙っている。
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