rosey-rosey

沙華やや子

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rosey-rosey ♡第5話 声でオルガスムス♡

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 ベッドでブラだけをはずされた。
「今日は汚しちゃうよ……? いぃい?」
 甘い声で梨々を蕩けさせる水面。
「はい」

 すると、下着の横から入ってくる水面。

 激しいピストン運動が始まった。

「ンンン……ハーハー、あん! ア! アア……!」

 パンティは既に、梨々が垂れ流す愛の蜜でベチョベチョだ。
『すぐ達してしまわないように努力した水面』だって、裸になった時に梨々はすぐに判ってしまっていた。
 朝露のように零れる先っちょの透明な液体。

 ふたりはスウィートなハーモニーを口から奏でる。
 水面にグイッ! と突かれる度に梨々のバストがプルン、プルン! ゆれている。

 (痺れちゃう!)

 花瓶に生けたバラの香り、掴む髪から水面のシャンプーの香り、梨々の躰の上を全身全霊で這う水面の肌の甘い獣の匂い……たまらない!

「イクッ!」……ふたりは天へ堕ちてゆく。


  ――――ピロートークは優しい。
「素敵だよ……? 梨々」
「水面も。すごかった……アハァン」唇が引き寄せられ、キスがキスを呼ぶ。

 ふたりは一緒にシャワーを浴び、揃いのおNewのバスローブを羽織った。
「あ……あたしが淹れるわ」コーヒーを淹れる梨々。
「ありがと」

 ソファーにくっついて座る、ふたり。
 おもむろに水面が口をひらいた。

「どう? 竜郁君、新生活に慣れてきたかな?」

 梨々は水面が竜郁の話をしてくれるのが凄く嬉しい。
 愛情をたっぷりと感じる。

「うん、『何かあったら……ううん、なんにもなくても連絡しておいでね! 好きな時に!』って言ってあるんだけど、滅多に連絡がないわ。旨くやってると思うわ。あたしは……3日に一度はLINEしてる」
「そか」穏やかに耳を傾ける水面。
「……ありがと、竜郁のことも気遣ってくれて、水面」
「ううん」そっと梨々の髪の毛を撫でる水面。

「あ、夕貴ゆうき君も、元気?」
 大工職人をしている水面の一人息子のことだ。

「ああ、アイツは独り立ちして随分時間が経ってるからね。心配ないさ。彼女も良い子だし」

「あ、うちの竜郁も居るわよ、彼女。遠距離だけどさ、前に二人で写っている写真を見せてもらったの。優しそうな雰囲気の子よ」
「そか~! そりゃ安泰だっ」水面がリラックスし微笑む。

                   *

「今日はありがと」
 梨々が水面に家まで送ってもらい、ラブラブのふたり。
 車の中で、名残惜しく、くちづけを繰り返す……。明日逢えるのにね! でも職場の皆には内緒にしている。離婚して間がないし、水面も真希さんと別れて時間が経っていないしで、言っちゃうとやりにくいのだ。

 そんな折り……レストランHAMAMIにて、梨々は目を疑った。
 が、確かに真希だった。

「いらっしゃいませ」お冷やとおしぼりを出したのは梨々。

「久しぶり! 幸せそうじゃない! 梨々さん?」
( ……え?)

「は、はい。元気に頑張っています」
 すかさず真希が言う。
「プライベートもさぞや充実なさっているんでょうね?」
(水面とあたしのこと、知っているのかしら? まさか……)
 
 相変わらず厨房奥にいる水面に向かって派手に手を振る真希。
(別れたって、聴いてるけど? なに、この態度)
 水面は顔色一つ変えず仕事を続けるだけだった。

 他の従業員は気を遣ってか、その後梨々に他のテーブルを頼んだ。
「梨々ちゃん、良いよ。あたしが真希さんの接客はするわ」正社員の女性、武田さんだ。

 彼女がランチのステーキを持って行くと……「あら~、あたし、梨々さんがいいわ。なんで梨々さん、来てくださらないの? ざーんねん。デザートとドリンクは彼女にしてね!」

「お客様……真希さん、うちは何も指名制ではございませんので」キッパリ。

「あらそうっ!」つっけんどんな返事だ。

(本当に……水面、なんでこんな女と付き合っていたんだろう? まあ終わったことだし、知るとヤキモチ焼いちゃいそうだから訊かないけど、いいとこ一つもないじゃん?)
 梨々は唖然としつつ不快感を隠し切れない。

 今日の水面は、15時には上がる予定だ。真希は前と変わらず喫煙席で長居している。名前は知らないが細長いタバコをカッコつけて吸っている。梨々はタバコを吸ったことがないから銘柄など知らないのだ。

「ちょっとぉ!」
 梨々を呼びつける真希。

「いいわ、梨々ちゃん、あたしが行くから」先ほどの先輩が言う。
 が「あんたに用はないのよ」と真希。

「お客様、彼女は只今他のテーブルを受け持っております」

「ハ? つっ立ってるじゃない?! いいから来てよ! あんたに用事があるの!」

「真希さん!」先輩は少しムッとしているが真希は譲らない。

 梨々は見て居られなくなり真希の元へ行った。
「はい、真希さん、何でしょう?」

「あなた! もういいわ。席をはずしてちょうだい。あたしは梨々さんにお・きゃ・く・と・し・て、話があんのよ」
 先輩は仕方なしに他のテーブルの料理を急いで運んだ。

 二人きりになると真希はニヤリと冷たく笑った。低く囁くように話し始めた。

「どぅお……? あたしの水面は? 気持ちイイでしょぉ?」

 ビックリして見返す梨々。

「どういうことですか?!」

「ハ? どういうことも何も、知ってんのよ、あたし。この泥棒猫! 不倫した上に人の男を盗みやがって!」
 話の内容が内容だからだろうか。いつもの真希のように怒鳴らない。
「水面、今は職場でバタバタか知んないけど、水面はあたしと別れてないし、あたしのものよ?! 覚えとくことねっ!」

(え!? いいえ! 騙されちゃいけないわ、こんな女に。あたしは水面の言葉を信じる。喧嘩にも乗らないわ)

 真希の言いたいことは終わったらしく、キツイ目をし、キッと真っ直ぐ向き、直後シレッとした顔で水を飲んだ。

「真希さん、もう行っても宜しいですか」
 怒りで震えそうになりつつ梨々は言う。

「ええ。あんたの顔なんか見たくないわ」

 しないしない、そんな暴言相手にするもんか!

 梨々は滲むような悔しさをかみしめバックヤードへ一回戻った。水を飲んだ。
 少し離れた所でフライパンを振りつつ水面は梨々を心配そうに見つめていた。

 真希はデザートを食べ、食後のドリンクを飲むとそそくさと出て行った。
 
 梨々の上がり時刻は今日、水面より遅い17時だ。

「ああ、水面さんお疲れっす」ホールの男の子が着替えを済ませ店を出て行く水面に声を掛ける。
「お先に」水面は梨々に目配せし、素早く「で・んわ」と唇を動かした。

 梨々にはすぐに伝わり、うんうん、と頷いた。
 帰宅したら電話で話そう、今日のこと。

 愛おしい背中を見送る梨々。ドアを開け彼が出て行った。

 するとどこからともなく、真希が現れ水面に声を掛けている。

(なにっ、どういうこと!)

 ランチタイムがすっかり終わり、店は比較的すいていた。
 梨々はガラス越しに見える二人の様子にくぎ付けだ。

 最初は笑顔で品を作る感じで真希が水面に近づいて行き声を掛けた。
 水面は厳しい表情で何かを言って、真希の元をすぐ去ろうとした。すると引き留める真希。体に触れている。見ていたくない。追いすがるように真希はたくましい水面の左腕に自分の両腕を絡みつけようとしている。払いのける水面。そして何か言い合いをしている。

「あ~あ、あの二人終わっちゃたんですかねー?」
 隣でよし君が言った時、あ、ここは職場だっ、とわれに返った梨々。

「ンー……どうなのかしら」とだけ梨々は答えた。

 そのまま梨々は外の二人を見ていた。結局、鬼のような形相をしながら真希が立ち去って行った。すぐに水面もいつものパーキングのほうへ向かって行った。

 17時になった。もちろん大急ぎで家に帰り、梨々は水面に電話を掛けた。
 水面はすぐに電話に出た。

「梨々、ほんとうに御免ね。辛い思いをさせて申し訳ないよ」
「そんな言いかた辞めて下さい、水面。あなたはあたしの水面よ? あの女性はもう関係ないのでしょう。水面が謝ることじゃないわ」
「うん」
「水面、聴いてほしいんです」
「うん」
「あたし今日、真希さんに『水面と別れてないのよ』って言われたの……! ごめんなさい、あなたを疑うような言いぶりで。でも腹が立って、悔しくて。悲しいの」
「ああ、梨々。梨々、謝ることなんかないさ。オレを信じてほしいよ。こんなオレだけど……」
「ええ! もちろん、信じているわ。……水面、はやく逢いたい。 水面?」
「ン」
「今日見ちゃったの。水面が上がった直後、待ち伏せしていたでしょう? 真希さん」
「ああ、そうだ。話したほうが良いよね、梨々」
「う……ん」
「彼女は『やり直そう』と言って来たのさ」
(やっぱりそうだったんだ)

 水面は続けた。
「オレは『もう真希の傲慢さには付き合えない。仲間を傷つける態度も赦さない』と言ったんだ」
「そうしたら真希さんは何て言ったの?」
「『あ! そう、今度こそもういいわ!』と言ってた」
「……それで彼女、去って行ったのね?」
「うん」

「水面……あたしを愛してると言って。逢いたい。逢いたい」
 水面は落ち着いた声で「愛してるよ、梨々。オレも、すごく梨々に逢いたいよ。シフトどうだったっけ……」と言う。
「はい、水面。金曜日があたし達ふたりとも16時上がりだわ、今週」
「じゃあ、金曜日においでよ。もちろんいつも通り送り迎えはするからね」
「うん」


 梨々は、なんだか性的に興奮してきた。

 携帯を左手に持ちながら、上衣をはだけバストを露出させた。
 ゴソゴソ……。

「ン……。なんかしてるの? 梨々?」

「ン……ン、おっぱい……さわって、る」

 すると水面の声のトーンが艶めかしく変化した。

「今……どんなおっぱいになっちゃってるの? 言葉で説明してごらん? 梨々ぃ……」

 ハー、ハー、と荒い息づかいが受話器の向こうから聴こえてくる。

 ゴシゴシという音も……。

「ン~、あのねぇ、乳首が……ビンビンに立ってしまっているの」

(やだ。こんなこと生まれて初めてする……。これをテレフォンセックスというのかしら。恥ずかしくて、凄くカンじちゃう)

 甘えるような声を出す梨々。
 次第に梨々の手は自分の裸の腹や腰を撫で回す。

「アン……アン」
 思わず喘いでしまう。気持ち、イイ。

「ハー、ハー……。オ……レ、なにしてるか、わかる? 梨々ぃ?」

「アハァン。言わなきゃいけないのぉ? 水面ぉ……」

「うん、言わなきゃいけないよ? 梨々」

「きっとぉ……水面も触って、いるのね。すごぉく硬いわぁ、アン! アン!」

 梨々は腰をくねらせ、中指を挿れクチュクチュ音を立ててしまっている。

「うわぁ……。そんな音をオレに聴かせるの? 梨々! 梨々! 梨々!」ゴシゴシゴシゴシ……。

 なにかをこするような音がスマホ越しに更に大きく、聴こえてくる。

 梨々は指で女を弄び、腰を振り大きな胸を揺らしている。

「あああああぁっ!」

 我慢しきれず水面も切ない声を出す。

 ゴシゴシゴシゴシゴシ………! スピードが確実に速まっていっている。

「すき! すきっ!」

「オレもだよ、愛してるよっ梨々。金曜日にたっぷり楽しもうね。梨々の花園、いっぱいよだれを垂らしているね。なんてスケベなんだぁ……ああ、イイよ」

 梨々は赤面し、でもやめることが出来ない。
 ふたりは夢中になり、電話越しに愛し合っている。

 そして、「ウッ! もうダメだよ……梨々、オレ」

 梨々は果実の部分に指を当て激しく上下させた。

「アァ~ンッ、水面ぉ!」

「梨々ぃ! 梨々ぃ――!」ふたりは一緒に果てた。


「こんな淫らなこと、あたし……初めてしてしまったわ。電話でこんなに狂ってしまうなんて」

「オレも初めてしちゃった。スッゴク……カンじたね、梨々」

 しばし放心状態のまま目を閉じる。
 水面の肉体を、魂を感じている。まるでそこにいるかのように、抱かれているかのように感じ取れる。


 ふたりは癖になり、逢えない日にはテレフォンセックスを繰り返した。
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