22 / 75
第1章:漂流の始まり――宮廷という伏魔殿
第22話:居場所のない執務室、ひとかけらの甘さ
しおりを挟む
その日は、ジャンが警護についてくれていた。
「エレナ様って、本当に公爵令嬢だったんですか?」
「え? そうよ。どうして?」
「いやぁ、ベッドメイキングなんて、侍女の仕事じゃないですか」
「私は自分のやり方があるの。お手本を見せてるだけ、今だけよ」
ベッドを整え、クッションを直す私を見て、ジャンがぽつりと言った。
「ほんと、エレナ様はきっちりしてますよね。僕の恋人なんて、ベッド放置ですもん」
「……ジャン。恋人がいるの?」
「はい」
「『はい』って! 結婚前なのに一緒に住んでるの!?」
「平民じゃ普通ですよ。同棲した方が楽だし、好きな人と一緒にいられるし」
「そうなの!? 詳しく聞かせて!」
「え、いいですけど……エレナ様が知って得します?」
「もちろんよ! 第二の人生に向けて、市井の実態を学ぶんだから!」
「エレナ様、真剣すぎて怖いっす!」
「当然でしょ、人生かかってるんだから!」
「……俺、感動しました。エレナ様がそこまで皇妃になる覚悟を――ぐすっ、分かりました! 全力で語ります!」
――ジャン先生による市井講義を聞き終えると、懲りずにまた執務室へ顔を出した。
昼時だというのに、皆は食事もとらずに黙々と仕事をしている。
豪華な昼食がワゴンに乗せられてはいるけれど、あんな料理じゃ片手間に食べることはできない。
それから毎日、執務室に通っては、頼まれてもいないのにお茶出しとおやつ、食事の配膳をして、皆を観察した。
議会の開催中はとにかく忙しそうだった。
3日連続で昼食が手つかずだったのを見て、皆に籠入りの軽食を持っていくことにした。
好みはだいたい把握できていた。
「良かったらお昼をどうぞ。片手で食べられるものばかりですから」
「――毒見は? 私、エレナ様の代わりですので」
「お料理をする時間があるなら、公務を一つでも覚えていただけると助かります」
「妃様の“趣味”に付き合う暇など、ございません」
……反応は、散々だった。
身体全体で『迷惑だ』と告げられているようで、誰も手を伸ばさない。
「美味しいと思うんだけどなぁ」
レオポルドも、ジョン達も、セヴラン先生もみんな喜んで食べてくれるのに。
あの女官長でさえ、頬を緩めてくれるのに。
翌日も、翌々日も、懲りずに食籠を抱えて執務室へ向かった。
「皇太子妃教育も急いで進めていますけど、しばらくはご迷惑をかけちゃうわ」
そこには、職務応援のため派遣された文官が何人か混じっていて、黙って受け取る人もいた。
けれど、いつものメンバーに至っては同じ結果だった。
――さらに辛辣な言葉が落ちてきた。
「それは料理長の職務です」
「我々の信頼が、食籠ひとつで動くと思われているなら――正直、侮辱された気分です」
イヴェットの淡々とした声。反論できない。全部、正しい。
けれど、次の一言だけは違った。
「……私たちに取り入ったところで、殿下の“寵愛”は得られませんよ」
みなの動きが、ピタリと止まる。
その言葉だけが、いつもにはない感情を帯びていた。
敵意というより――嫉妬と、羨望。
わずかに揺れた彼女の瞳に、私は気づいてしまった。
……言わせてしまったんだ。
私の尻拭いを、彼女に引き受けさせているから。
胸の奥に、冷たいものが落ちて、広がっていく。
申し訳なさと、情けなさと――少しの、悔しさ。
……皇太子妃教育なら、ちゃんと受けている。手を抜いているわけじゃない。
でも、話しかけてくれる人が少なくて、実践を積む機会がない。
敬語と常態語が混じってしまうのも、そのせいだ。
努力しているのに、誰にも届かない。
その孤独が、静かに胸を蝕んでいく。
……殿下とだって、もう数週間、顔を合わせていない。
寵愛なんて、求めていないはずなのに――その寂しさは、確かにあった。
でも、たしかにこれは料理長の仕事だ。
私が出しゃばるところじゃない。
軽食を用意するのは、今日で最後にしよう。
窓の外には、灰色の秋空が広がっていた。
低く垂れた雲は、空ごと落ちてきそう。
王国の秋空は、あんなにも高く澄んでいたのに。
今はただ、重く沈んだ心にグレーの空が重なっていく。
こうして、執務室に漂う沈黙は、言葉よりも冷たく、私の居場所を少しずつ削り取っていった。
食籠を回収していると、一人の文官が机の陰から食籠を差し出した。
「――ありがとうございました」
私にだけ聞こえるような、小さな声。
被せられた布をめくると、「美味しかったです」というメモと、宝物のように色とりどりのキャンディーが詰められていた。
居場所のない執務室で見つけた、ほんのひとかけらの甘さ。
包み紙を指先でなぞると、幼い日の記憶が蘇った。
夏至祭で水差しを割った子どもを庇い、一緒に叱られたとき。
誰も気づいてくれなかったけれど、祖母だけは見ていてくれた。
「立派になったね」と笑って、飴玉を手渡してくれたあの温もり。
今、胸に広がる甘さは、それと同じだった。
――思い出すのは、祖母の姿。
ランスロットとの婚約が成立して間もない頃。
王太子妃教育のカリキュラムを手に屋敷へ戻ると、祖母が本をパタンと閉じて言った。
「さぁ、ヘレナ。聖誕祭の準備をしましょう!」
「でも、まだ明日の予習が――」
「必要ないでしょう? 会計学も経営学も、もう十分。それより明後日は、我が領に大勢のお客様がいらっしゃるのよ? それこそ、他国の公爵から市井の人たちまで」
祖母はカリキュラムの紙にバツ印をつけると、にっこりと笑った。
「教育係に伝えておいで。これらの科目は不要です、と」
祖母の教えは、机上の理論よりも実践重視だった。
料理も掃除も、ベッドメイキングも。
使用人の仕事を見よう見まねで実践し、祖母の采配を間近で見ながら、指示の出し方や人の動かし方を学んでいった。
だから帝国に来てからも、初心に戻って、自分のできることから始めようと思った。
けれど、あの頃と今とでは立場が違う。
お料理も、お茶汲みも――皇太子妃のする仕事じゃないことは分かっている。
それでも、何かをしていたかった。
じゃないと、自分の存在価値が消えてしまいそうで怖かったから。
……でも、祖母なら、こう言うかもしれない。
「ヘレナ。貴女のおかげで、誰かが今日、少しだけ助かったのよ。それって、すごく素敵なことじゃない?」
そう思えたら――もう少しだけ頑張れそうな気がした。
「めげずに、明日も行ってみようかな。執務室へ――私の居場所を、探しに」
「エレナ様って、本当に公爵令嬢だったんですか?」
「え? そうよ。どうして?」
「いやぁ、ベッドメイキングなんて、侍女の仕事じゃないですか」
「私は自分のやり方があるの。お手本を見せてるだけ、今だけよ」
ベッドを整え、クッションを直す私を見て、ジャンがぽつりと言った。
「ほんと、エレナ様はきっちりしてますよね。僕の恋人なんて、ベッド放置ですもん」
「……ジャン。恋人がいるの?」
「はい」
「『はい』って! 結婚前なのに一緒に住んでるの!?」
「平民じゃ普通ですよ。同棲した方が楽だし、好きな人と一緒にいられるし」
「そうなの!? 詳しく聞かせて!」
「え、いいですけど……エレナ様が知って得します?」
「もちろんよ! 第二の人生に向けて、市井の実態を学ぶんだから!」
「エレナ様、真剣すぎて怖いっす!」
「当然でしょ、人生かかってるんだから!」
「……俺、感動しました。エレナ様がそこまで皇妃になる覚悟を――ぐすっ、分かりました! 全力で語ります!」
――ジャン先生による市井講義を聞き終えると、懲りずにまた執務室へ顔を出した。
昼時だというのに、皆は食事もとらずに黙々と仕事をしている。
豪華な昼食がワゴンに乗せられてはいるけれど、あんな料理じゃ片手間に食べることはできない。
それから毎日、執務室に通っては、頼まれてもいないのにお茶出しとおやつ、食事の配膳をして、皆を観察した。
議会の開催中はとにかく忙しそうだった。
3日連続で昼食が手つかずだったのを見て、皆に籠入りの軽食を持っていくことにした。
好みはだいたい把握できていた。
「良かったらお昼をどうぞ。片手で食べられるものばかりですから」
「――毒見は? 私、エレナ様の代わりですので」
「お料理をする時間があるなら、公務を一つでも覚えていただけると助かります」
「妃様の“趣味”に付き合う暇など、ございません」
……反応は、散々だった。
身体全体で『迷惑だ』と告げられているようで、誰も手を伸ばさない。
「美味しいと思うんだけどなぁ」
レオポルドも、ジョン達も、セヴラン先生もみんな喜んで食べてくれるのに。
あの女官長でさえ、頬を緩めてくれるのに。
翌日も、翌々日も、懲りずに食籠を抱えて執務室へ向かった。
「皇太子妃教育も急いで進めていますけど、しばらくはご迷惑をかけちゃうわ」
そこには、職務応援のため派遣された文官が何人か混じっていて、黙って受け取る人もいた。
けれど、いつものメンバーに至っては同じ結果だった。
――さらに辛辣な言葉が落ちてきた。
「それは料理長の職務です」
「我々の信頼が、食籠ひとつで動くと思われているなら――正直、侮辱された気分です」
イヴェットの淡々とした声。反論できない。全部、正しい。
けれど、次の一言だけは違った。
「……私たちに取り入ったところで、殿下の“寵愛”は得られませんよ」
みなの動きが、ピタリと止まる。
その言葉だけが、いつもにはない感情を帯びていた。
敵意というより――嫉妬と、羨望。
わずかに揺れた彼女の瞳に、私は気づいてしまった。
……言わせてしまったんだ。
私の尻拭いを、彼女に引き受けさせているから。
胸の奥に、冷たいものが落ちて、広がっていく。
申し訳なさと、情けなさと――少しの、悔しさ。
……皇太子妃教育なら、ちゃんと受けている。手を抜いているわけじゃない。
でも、話しかけてくれる人が少なくて、実践を積む機会がない。
敬語と常態語が混じってしまうのも、そのせいだ。
努力しているのに、誰にも届かない。
その孤独が、静かに胸を蝕んでいく。
……殿下とだって、もう数週間、顔を合わせていない。
寵愛なんて、求めていないはずなのに――その寂しさは、確かにあった。
でも、たしかにこれは料理長の仕事だ。
私が出しゃばるところじゃない。
軽食を用意するのは、今日で最後にしよう。
窓の外には、灰色の秋空が広がっていた。
低く垂れた雲は、空ごと落ちてきそう。
王国の秋空は、あんなにも高く澄んでいたのに。
今はただ、重く沈んだ心にグレーの空が重なっていく。
こうして、執務室に漂う沈黙は、言葉よりも冷たく、私の居場所を少しずつ削り取っていった。
食籠を回収していると、一人の文官が机の陰から食籠を差し出した。
「――ありがとうございました」
私にだけ聞こえるような、小さな声。
被せられた布をめくると、「美味しかったです」というメモと、宝物のように色とりどりのキャンディーが詰められていた。
居場所のない執務室で見つけた、ほんのひとかけらの甘さ。
包み紙を指先でなぞると、幼い日の記憶が蘇った。
夏至祭で水差しを割った子どもを庇い、一緒に叱られたとき。
誰も気づいてくれなかったけれど、祖母だけは見ていてくれた。
「立派になったね」と笑って、飴玉を手渡してくれたあの温もり。
今、胸に広がる甘さは、それと同じだった。
――思い出すのは、祖母の姿。
ランスロットとの婚約が成立して間もない頃。
王太子妃教育のカリキュラムを手に屋敷へ戻ると、祖母が本をパタンと閉じて言った。
「さぁ、ヘレナ。聖誕祭の準備をしましょう!」
「でも、まだ明日の予習が――」
「必要ないでしょう? 会計学も経営学も、もう十分。それより明後日は、我が領に大勢のお客様がいらっしゃるのよ? それこそ、他国の公爵から市井の人たちまで」
祖母はカリキュラムの紙にバツ印をつけると、にっこりと笑った。
「教育係に伝えておいで。これらの科目は不要です、と」
祖母の教えは、机上の理論よりも実践重視だった。
料理も掃除も、ベッドメイキングも。
使用人の仕事を見よう見まねで実践し、祖母の采配を間近で見ながら、指示の出し方や人の動かし方を学んでいった。
だから帝国に来てからも、初心に戻って、自分のできることから始めようと思った。
けれど、あの頃と今とでは立場が違う。
お料理も、お茶汲みも――皇太子妃のする仕事じゃないことは分かっている。
それでも、何かをしていたかった。
じゃないと、自分の存在価値が消えてしまいそうで怖かったから。
……でも、祖母なら、こう言うかもしれない。
「ヘレナ。貴女のおかげで、誰かが今日、少しだけ助かったのよ。それって、すごく素敵なことじゃない?」
そう思えたら――もう少しだけ頑張れそうな気がした。
「めげずに、明日も行ってみようかな。執務室へ――私の居場所を、探しに」
65
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる