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番外編
1 義母と殿下の約束
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※ 本編最終話にある、新たな辞令を交付された日の出来事です。
---------------------------------------------------------
リシャール殿下からのプロポーズを受け入れると、宰相閣下は私たちへ「おめでとう」と言って声を詰まらせた。
パスカルさんが差し出したハンカチで目元を拭っている閣下を見ていたら、目頭が熱くなってしまった。
お母さんが言っていたとおり、ほんとうにたくさんの人が私の成長を見守ってくれていたんだということが伝わってきて、心がぽかぽかとこそばゆくなる。
「そうだ、デルフィーヌ。明日、久しぶりに家へ戻っておいで? エライザ様とテレサ壌もデルフィーヌに会いたがっているんだ。3人で泊っていけばいい」
「はい!」
王宮へと戻っていく宰相閣下を見送ると、殿下が「じゃあ、俺たちも挨拶に行こうか」と言った。
てっきり義両親の元へ行くのだと思っていたら、「ロワーヌ侯爵夫妻は、今留守にしてるんだ。2週間後に王都へ戻ってくるから、その時に食事をしようと言われている」と教えてくれた。
殿下ってば、いつの間に。
何だか私よりも義両親とコミュニケーションを取ってるような……。
殿下が「少し出かけてくる」と声を掛けると、パスカルさんが飛んできて、私の頭に大きな帽子をかぶせてくれた。
「この帽子……つばが大きすぎませんか?」
「傷痕に直射日光は厳禁だからな」
パスカルさんはそう言うと、キュッと私の顎下で留め紐を結んでくれた。
てっきりまた手首を掴んで”連行”されるんだろうなぁと思っていたら、指を絡めて恋人繋ぎをされた。
「!?」
殿下は少しだけ耳を赤くしながら「婚約者なんだから、このくらい良いだろう?」と言って笑った。
「たしかに。もう婚約者もどきじゃないですもんね?」
「なっ!! ……実はさ、デルフィーヌが退学したと聞いたとき、ミシェル夫人へデルフィーヌを婚約者にしたいと願い出たんだよ」
「えぇっ!?」
「だが、断られた」
「どうして?」
「『情けないわね。2年もあったのに。あの子にプロポーズもできないで婚約者にしたいなど、笑わせないでちょうだい』と一蹴された」
お、お義母様ってば、相変わらず容赦ないわね。
でも、『情けないわね――』ってあれ。私に向けた言葉じゃなかったんだ……。
「それでも頭を下げ続けたら、『あの子にこれ以上の役割は渡してくれるな』と言われてしまった。『想いも告げず肩書だけを渡したら、あの子は他人の期待に応える人生を生き続けることになる。真実のデルフィーヌからどんどん離れていってしまう』と。
まさか夫人がデルフィーヌを帝国へ連れて行く予定だったなんて思ってもみなかったから。最後の夕食会でデルフィーヌから王国を去るつもりだと聞いたとき、咄嗟に宰相室勤務を命じたら――今度は、侯爵の逆鱗に触れてしまって」
「もしかして、私が正式任官されたときに帝国へ行ったのって……」
「ロワーヌ侯爵夫妻へデルフィーヌとの交際を認めてもらいに行ったんだ。謝罪は受け入れてもらえたが、難題を押し付けられてな」
「難題?」
「ミス・エライザとガブリエルとの仲を取り持ってくれたら、デルフィーヌとの交際を許してやってもいいと言われた」
「そうだったんですか!?」
「あぁ。ミシェル夫人はミス・エライザの母――チェスター公爵夫人と親しいからな。公爵令息とデルフィーヌとの見合いも打診されていたらしいぞ?」
ええっ!?
義母が私に帝都で会わせたかった人って、エライザ様のお兄様だったの?
たしかに、ガブリエル隊長とエライザ様との婚約が認められた途端、お見合いの話が流れたような……。
「デルフィーヌが2人の仲を取り持ってくれたおかげで結果的に侯爵夫妻もデルフィーヌとの交際を許可してくれたんだが、想いを告げる前にデルフィーヌがあんな事になってしまったから」
そういえば、収穫祭のレセプションでダンスをしているとき、『今夜話がある』って言ってたっけ。
「リシャール様はいつから私のことを好いてくれてたんですか? ずっと素っ気なかったじゃないですか」
「意識してたのは、初めからだと思うが。なにせ6人いた候補のうち、デルフィーヌ以外はすぐ対象外になったからな。彼女たちをそういう目で見たことはないし、逆にデルフィーヌのことは初めから妻になるかもしれない女性として見ていた」
なにそれ。そうだったの!?
「よし。ここからは抱き上げるぞ」
気付けば、離れ小島のある泉の前に来ていて、殿下は私を抱き上げると、いつかのように軽快な足取りで飛び石を渡った。
タンタンタンタンタンタンタンっ。 ストン。
レオナルド殿下と王妃様の石碑の周りを、いつか見たハチドリがホバリングしている。
「ここには幼い頃、母やレオとよく来たんだ。実際、神殿にある墓前よりもここの方が2人を身近に感じる」
「リシャール様にとって、家族との大切な想い出の場所なんですね」
「俺たちがこの森で過ごす時はいつも、デルフィーヌのご両親が見守ってくれていたらしい。残念ながら、覚えてはいないんだがな」
「陛下が、その頃の思い出話を聞かせてくださいました」
「父上が? ……さすがだな」
「え?」
「父はあまり、心の内を明かさない人なんだ。デルフィーヌには、違ったんだな」
「だって私、陛下の酒吞み仲間ですから!」
「ふっ。そうか」
殿下は何かを想い出したように睫毛を伏せると、ふっと柔らかく笑った。
あぁ、やっぱり好きだな。殿下の、このはにかんだような柔らかい笑顔。
側でずっと見守っていきたいなぁ。
それからは殿下が汲んできてくれた湧水で石碑を磨いて周りの雑草をひき、摘んできた野の花を添えると、2人して膝をついて祈りを捧げた。
殿下は、王妃様とレオナルド殿下の前で、もう一度私へプロポーズをしてくれた。
今でも父が見守る王家の森で。
彼のお母様と私の母が、リシャール様とレオナルド王子を連れて歩いたこの森で。
「これを、受け取ってほしい」
「……指輪?」
「デルフィーヌの母上が、ミシェル夫人に託していたそうだ。いつか、将来を共にする男性と巡り合えたら、渡してほしいと」
殿下はそう言うと、私の左手の薬指に母の形見のリングを通してくれた。
「どうしてもここで渡したかったんだ。俺たちの家族が見守ってくれている気がするだろう?」
殿下の視線の先には、お父さんの像が見えた。
「デルフィーヌの父上がプロポーズするときに渡した指輪らしい。サイズは、ミシェル夫人がデルフィーヌの指に合うように直してくれていた」
「お父さんが、お母さんに……?」
「戻ってきたかっただろうな、新妻の元へ。会いたかっただろうな、産まれてくる娘に」
「……うん。でもね、向こうの世界で両親に会ってきたの。お父さん、私を抱き上げて何度もキスしてくれて。2人とも、幸せそうでした」
「キス……?」
「ほ、頬にですよ? 変な想像、しないで!」
慌てて否定した私の表情がよほど面白かったのか、殿下がニヤリと笑いながら顔を近づけてくるものだから、思わず瞼を閉じたら……ゴツン。
「!?」
どうやら、帽子のつばに阻まれてしまったらしい。角度を変えて口付けを交わそうとするも、再びゴツンと遮られる。
チッと軽く舌打ちをした後、「紐を解いてもいいか?」と言った殿下だったけれど、しばらく格闘した後、諦めた。
「ダメだ。なんだこれ、どういう結び方をしたらこうなるんだよ!?」
わざとパスカルさんが解けない結び方をしたに違いない。病み上がりの私が殿下に襲い掛かるとでも思ったのかしら!?
ばつが悪そうな殿下の顔を見ていたら可笑しくなって、ぷはっと吹き出してしまったのだけれど、殿下は恭しく私の左手を持ち上げると、指輪の上にチュッと口付けを落としてくれた。
それから、夕方になる前に森の一軒家へと戻った。
「ただいま戻りました」
「おい、パスカル! デルフィーヌの帽子だが――」
「あぁ。風で飛ばされないように固めに結んでおいたんですよ」
パスカルさんはそう言って何でもないふうに紐を解くと、殿下が文句を言う前にドンッと私たちの前に書類の山を置いた。
ドンッ、ドンッ、ドンッ。
「殿下。お嬢さん。ずいぶん長いお散歩でしたね? 本日の公務が山積みですよ?」
そうだった!
プロポーズに舞い上がっていたけれど、今日から私、仕事復帰したんだった。
殿下は「こんな日くらい、手加減してくれてもよいだろう?」とか何とか言っていたけれど、明日は宰相閣下の家に外泊することになっていたから、観念して仕事に取り組むことにした。
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リシャール殿下からのプロポーズを受け入れると、宰相閣下は私たちへ「おめでとう」と言って声を詰まらせた。
パスカルさんが差し出したハンカチで目元を拭っている閣下を見ていたら、目頭が熱くなってしまった。
お母さんが言っていたとおり、ほんとうにたくさんの人が私の成長を見守ってくれていたんだということが伝わってきて、心がぽかぽかとこそばゆくなる。
「そうだ、デルフィーヌ。明日、久しぶりに家へ戻っておいで? エライザ様とテレサ壌もデルフィーヌに会いたがっているんだ。3人で泊っていけばいい」
「はい!」
王宮へと戻っていく宰相閣下を見送ると、殿下が「じゃあ、俺たちも挨拶に行こうか」と言った。
てっきり義両親の元へ行くのだと思っていたら、「ロワーヌ侯爵夫妻は、今留守にしてるんだ。2週間後に王都へ戻ってくるから、その時に食事をしようと言われている」と教えてくれた。
殿下ってば、いつの間に。
何だか私よりも義両親とコミュニケーションを取ってるような……。
殿下が「少し出かけてくる」と声を掛けると、パスカルさんが飛んできて、私の頭に大きな帽子をかぶせてくれた。
「この帽子……つばが大きすぎませんか?」
「傷痕に直射日光は厳禁だからな」
パスカルさんはそう言うと、キュッと私の顎下で留め紐を結んでくれた。
てっきりまた手首を掴んで”連行”されるんだろうなぁと思っていたら、指を絡めて恋人繋ぎをされた。
「!?」
殿下は少しだけ耳を赤くしながら「婚約者なんだから、このくらい良いだろう?」と言って笑った。
「たしかに。もう婚約者もどきじゃないですもんね?」
「なっ!! ……実はさ、デルフィーヌが退学したと聞いたとき、ミシェル夫人へデルフィーヌを婚約者にしたいと願い出たんだよ」
「えぇっ!?」
「だが、断られた」
「どうして?」
「『情けないわね。2年もあったのに。あの子にプロポーズもできないで婚約者にしたいなど、笑わせないでちょうだい』と一蹴された」
お、お義母様ってば、相変わらず容赦ないわね。
でも、『情けないわね――』ってあれ。私に向けた言葉じゃなかったんだ……。
「それでも頭を下げ続けたら、『あの子にこれ以上の役割は渡してくれるな』と言われてしまった。『想いも告げず肩書だけを渡したら、あの子は他人の期待に応える人生を生き続けることになる。真実のデルフィーヌからどんどん離れていってしまう』と。
まさか夫人がデルフィーヌを帝国へ連れて行く予定だったなんて思ってもみなかったから。最後の夕食会でデルフィーヌから王国を去るつもりだと聞いたとき、咄嗟に宰相室勤務を命じたら――今度は、侯爵の逆鱗に触れてしまって」
「もしかして、私が正式任官されたときに帝国へ行ったのって……」
「ロワーヌ侯爵夫妻へデルフィーヌとの交際を認めてもらいに行ったんだ。謝罪は受け入れてもらえたが、難題を押し付けられてな」
「難題?」
「ミス・エライザとガブリエルとの仲を取り持ってくれたら、デルフィーヌとの交際を許してやってもいいと言われた」
「そうだったんですか!?」
「あぁ。ミシェル夫人はミス・エライザの母――チェスター公爵夫人と親しいからな。公爵令息とデルフィーヌとの見合いも打診されていたらしいぞ?」
ええっ!?
義母が私に帝都で会わせたかった人って、エライザ様のお兄様だったの?
たしかに、ガブリエル隊長とエライザ様との婚約が認められた途端、お見合いの話が流れたような……。
「デルフィーヌが2人の仲を取り持ってくれたおかげで結果的に侯爵夫妻もデルフィーヌとの交際を許可してくれたんだが、想いを告げる前にデルフィーヌがあんな事になってしまったから」
そういえば、収穫祭のレセプションでダンスをしているとき、『今夜話がある』って言ってたっけ。
「リシャール様はいつから私のことを好いてくれてたんですか? ずっと素っ気なかったじゃないですか」
「意識してたのは、初めからだと思うが。なにせ6人いた候補のうち、デルフィーヌ以外はすぐ対象外になったからな。彼女たちをそういう目で見たことはないし、逆にデルフィーヌのことは初めから妻になるかもしれない女性として見ていた」
なにそれ。そうだったの!?
「よし。ここからは抱き上げるぞ」
気付けば、離れ小島のある泉の前に来ていて、殿下は私を抱き上げると、いつかのように軽快な足取りで飛び石を渡った。
タンタンタンタンタンタンタンっ。 ストン。
レオナルド殿下と王妃様の石碑の周りを、いつか見たハチドリがホバリングしている。
「ここには幼い頃、母やレオとよく来たんだ。実際、神殿にある墓前よりもここの方が2人を身近に感じる」
「リシャール様にとって、家族との大切な想い出の場所なんですね」
「俺たちがこの森で過ごす時はいつも、デルフィーヌのご両親が見守ってくれていたらしい。残念ながら、覚えてはいないんだがな」
「陛下が、その頃の思い出話を聞かせてくださいました」
「父上が? ……さすがだな」
「え?」
「父はあまり、心の内を明かさない人なんだ。デルフィーヌには、違ったんだな」
「だって私、陛下の酒吞み仲間ですから!」
「ふっ。そうか」
殿下は何かを想い出したように睫毛を伏せると、ふっと柔らかく笑った。
あぁ、やっぱり好きだな。殿下の、このはにかんだような柔らかい笑顔。
側でずっと見守っていきたいなぁ。
それからは殿下が汲んできてくれた湧水で石碑を磨いて周りの雑草をひき、摘んできた野の花を添えると、2人して膝をついて祈りを捧げた。
殿下は、王妃様とレオナルド殿下の前で、もう一度私へプロポーズをしてくれた。
今でも父が見守る王家の森で。
彼のお母様と私の母が、リシャール様とレオナルド王子を連れて歩いたこの森で。
「これを、受け取ってほしい」
「……指輪?」
「デルフィーヌの母上が、ミシェル夫人に託していたそうだ。いつか、将来を共にする男性と巡り合えたら、渡してほしいと」
殿下はそう言うと、私の左手の薬指に母の形見のリングを通してくれた。
「どうしてもここで渡したかったんだ。俺たちの家族が見守ってくれている気がするだろう?」
殿下の視線の先には、お父さんの像が見えた。
「デルフィーヌの父上がプロポーズするときに渡した指輪らしい。サイズは、ミシェル夫人がデルフィーヌの指に合うように直してくれていた」
「お父さんが、お母さんに……?」
「戻ってきたかっただろうな、新妻の元へ。会いたかっただろうな、産まれてくる娘に」
「……うん。でもね、向こうの世界で両親に会ってきたの。お父さん、私を抱き上げて何度もキスしてくれて。2人とも、幸せそうでした」
「キス……?」
「ほ、頬にですよ? 変な想像、しないで!」
慌てて否定した私の表情がよほど面白かったのか、殿下がニヤリと笑いながら顔を近づけてくるものだから、思わず瞼を閉じたら……ゴツン。
「!?」
どうやら、帽子のつばに阻まれてしまったらしい。角度を変えて口付けを交わそうとするも、再びゴツンと遮られる。
チッと軽く舌打ちをした後、「紐を解いてもいいか?」と言った殿下だったけれど、しばらく格闘した後、諦めた。
「ダメだ。なんだこれ、どういう結び方をしたらこうなるんだよ!?」
わざとパスカルさんが解けない結び方をしたに違いない。病み上がりの私が殿下に襲い掛かるとでも思ったのかしら!?
ばつが悪そうな殿下の顔を見ていたら可笑しくなって、ぷはっと吹き出してしまったのだけれど、殿下は恭しく私の左手を持ち上げると、指輪の上にチュッと口付けを落としてくれた。
それから、夕方になる前に森の一軒家へと戻った。
「ただいま戻りました」
「おい、パスカル! デルフィーヌの帽子だが――」
「あぁ。風で飛ばされないように固めに結んでおいたんですよ」
パスカルさんはそう言って何でもないふうに紐を解くと、殿下が文句を言う前にドンッと私たちの前に書類の山を置いた。
ドンッ、ドンッ、ドンッ。
「殿下。お嬢さん。ずいぶん長いお散歩でしたね? 本日の公務が山積みですよ?」
そうだった!
プロポーズに舞い上がっていたけれど、今日から私、仕事復帰したんだった。
殿下は「こんな日くらい、手加減してくれてもよいだろう?」とか何とか言っていたけれど、明日は宰相閣下の家に外泊することになっていたから、観念して仕事に取り組むことにした。
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