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65 夕日の見える丘
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『ローズを抱く気にはなれない』かぁ。
妹以上くらいに大事にされるのと、女性として愛されるのとは、どうやら別のことみたいだ。
今度こそ、女性としての幸せを手に入れたいと思っていたのになぁ。
居心地の良いあの邸宅からも、卒業を待たずに出て行かないといけないのかもしれない。
また新しい居場所、作らなきゃ。
今度は知らない国に行くのも良いかもしれない。
「リョウ……」
リョウは、小・中学校の同級生で幼馴染だった。16のときにお互いの気持ちを打ち明けて、付き合うようになった。
キスをしたのも、身体を重ねたのも、全部リョウが初めてで、唯一の男性だった。あまりにも一緒にいるのが当然のように過ごしてきたからか、嫉妬とか独占欲とか、そういった感情に振り回されることなんて、一度もなかった。
なによりあの頃の自分には傷なんてなくて――リョウは、いつも大切な宝物を扱うように私を抱いてくれた。
普段は煙草を吸わない人だったけれど、愛し合った後、そっとベランダに出て一本だけ紫煙をくゆらすのが常だった。そんなリョウの広くて、でも、少し気怠そうな背中を、温もりの残るベッドの中から眺めるのが好きだった。
ローズに生まれ変わってからも、悩みがあるときにはよく、夕日を眺めた。
陽だまりの匂いのするリョウが、どんな悩みにも笑って答えてくれるような気がしたから。
でも――どうやら今日は、きてくれないみたいだ。
厚い雲に覆われて、灰色の中にわずかに滲んだオレンジ色が地平線に沈むころ、
「あさひ、俺の役目は終わりだ。周りをよく見てみろ。相談できる相手は他にいるだろう?」
そんなふうに言われた気がした。
「嫌だよ。側にいてよ。やっと、ここまで頑張ってきたのに。これからも支えてよ」
「いつも見守っててやるから。でも、次ここに来るときは、悩みなんか持ってくんなよ? お前には、いつも笑っててほしいんだ」
「私を置いて逝っちゃったくせに、酷いよ。幸せになんて、なれっこないもん」
「一緒に幸せになりたいと思ってるやつが、いるんじゃないのか? 素直になれ。応援してっから」
「……」
「じゃあなっ! あさひ、頑張れっ!」
冷たい風がヒュッと頬を撫でてハッと周りを見渡すと、黒い雨雲が立ち込めていた。
「あっ、馬……、帰らなきゃっ!」
慌てて馬をつないでいた場所まで戻ると、大粒の雨がぽつぽつと落ちてきた。
人の気配がして驚いて振り返ると、フェルディナン様が立っていた。
「……どうして?」
「急いで帰るぞ。一雨来そうだ」
フェルディナン様の先導で丘を降りる。雨がだんだん激しくなって、もう1メートル先も見渡せない。寒さで手がかじかんで、上手く力が入らない。彼に助けてもらいながら、なんとか丘のふもとまで戻って来た。
雨はさらに勢いを増している。
「今日は、ここで宿を取った方がいいな」
「はい」
ちょうど見かけた宿屋に運良く空きがあった。フェルディナン様が馬を預けに行っている間に、女将さんと話をした。
「随分、濡れちまったね」
「日帰りの予定だったのですが、雨に降られてしまって。兄と私の分の着替えを用意してもらうことは可能ですか?」
「ああ、旦那と娘のがあるから、貸してあげるよ」
「ありがとうございます」
「まあ、それだけ濡れてたら、先にお風呂に入っちゃった方がいいね。混浴だけど、今夜は他に客もいないし、貸し切りだからゆっくり浸かると良いよ」
「そうさせていただきます」
戻って来たフェルディナン様にお風呂のことを伝えると、「先に入れ」と言われた。
「風邪をひくといけないから、一緒に入りましょう? お互い見ないようにすれば、何も問題ないでしょう?」
「だが――」
「私なら、平気です。兄たちと一緒に温泉に入ったりもしますし」
そう伝えて先に脱衣所へ入り、服を脱いだ。水を含んだ服はずっしりと重たくて、まるで私の心のようだった。
ほんとうは、兄たちと一緒に温泉に入ったことなんてない。
けれど、フェルディナン様のことを兄だと思うようにすれば、この胸の痛みも背中の古傷と同じように、雨が止んだら消えてなくなってくれるような気がした。
湯船に浸かっていると、気配でフェルディナン様が入って来たのが分かった。ザブザブと身体を洗う音がして、暫くすると私から一番離れた場所でお湯に浸かった。
ずっと胸につかえていた言葉を紡ぐ。
「迎えに来てくれて、ありがとうございました。それと、心配かけてごめんなさい。馬たちは、大丈夫だったでしょうか? 無理をさせてしまいました」
「馬は心配ない。それと、昨日は悪かった」
「……何のことですか?」
「ローズを、抱く気にはなれないって言ったこと」
「……気にしていません」
「ローズ、その」
「でもまだ暫くは、邸宅に住まわせてもらっても大丈夫ですか?」
「っ!! 当たり前だろう?」
勢いよく身体をこちらに向けて、力強くフェルディナン様がそう答えてくれた。
「あぁ――、良かったぁ。実は、直ぐにでも出て行かなきゃいけないのかなって思って、ちょっと落ち込んでたんですよ」
「ローズが好きなだけ、居てくれていいんだ」
「あはは。嬉しいけど、そういうわけにはいきませんよ」
安心したら涙が出てきたけど、湯気がうまく隠してくれた。
暫くすると、「俺はもう出るから、ゆっくり入れ」と言って出て行った。
身体が温まると、あまり時間をおかずに出ることにした。貸し切り状態とはいえ、一人でいるのは心細かった。
先ほどは気づかなかったけれど、脱衣所の隅には姿見が置かれていて、背中の傷痕が映っていた。思わずツツッと指でなぞると、デコボコした感触が指先に走った。
「……やっぱり、醜いよね。抱く気になれないのも、分かるや」
小さな独り言だったのに、誰もいない脱衣場に、意外にも大きな音となり反響した。その時、脱衣所の外でヒュッと息を呑んだ気配がしたことには、気づかなかった。
それから、女将さんから借りたワンピースタイプの寝間着に着替えて、お風呂に入る前に外したネックレスを身につけた。
脱衣所を出ると、フェルディナン様が扉のすぐ側に立っていた。
「もしかして、見張りをしてくださっていたんですか?」
「温まったか?」
「はい。でも、フェルディナン様、冷えちゃったんじゃないですか?」
「平気だ」
「フェルディナン様の『平気』は、全然当てになりません」
「大丈夫だ」
彼の『大丈夫だ』は、全く当てにならないと知っている。
けれど、彼の発する言葉はいつだって確固としてて、揺るぎなくて、私を安心させてくれる。
そして私はいつも、そんな彼の『大丈夫だ』を信じて、甘えてしまう。
妹以上くらいに大事にされるのと、女性として愛されるのとは、どうやら別のことみたいだ。
今度こそ、女性としての幸せを手に入れたいと思っていたのになぁ。
居心地の良いあの邸宅からも、卒業を待たずに出て行かないといけないのかもしれない。
また新しい居場所、作らなきゃ。
今度は知らない国に行くのも良いかもしれない。
「リョウ……」
リョウは、小・中学校の同級生で幼馴染だった。16のときにお互いの気持ちを打ち明けて、付き合うようになった。
キスをしたのも、身体を重ねたのも、全部リョウが初めてで、唯一の男性だった。あまりにも一緒にいるのが当然のように過ごしてきたからか、嫉妬とか独占欲とか、そういった感情に振り回されることなんて、一度もなかった。
なによりあの頃の自分には傷なんてなくて――リョウは、いつも大切な宝物を扱うように私を抱いてくれた。
普段は煙草を吸わない人だったけれど、愛し合った後、そっとベランダに出て一本だけ紫煙をくゆらすのが常だった。そんなリョウの広くて、でも、少し気怠そうな背中を、温もりの残るベッドの中から眺めるのが好きだった。
ローズに生まれ変わってからも、悩みがあるときにはよく、夕日を眺めた。
陽だまりの匂いのするリョウが、どんな悩みにも笑って答えてくれるような気がしたから。
でも――どうやら今日は、きてくれないみたいだ。
厚い雲に覆われて、灰色の中にわずかに滲んだオレンジ色が地平線に沈むころ、
「あさひ、俺の役目は終わりだ。周りをよく見てみろ。相談できる相手は他にいるだろう?」
そんなふうに言われた気がした。
「嫌だよ。側にいてよ。やっと、ここまで頑張ってきたのに。これからも支えてよ」
「いつも見守っててやるから。でも、次ここに来るときは、悩みなんか持ってくんなよ? お前には、いつも笑っててほしいんだ」
「私を置いて逝っちゃったくせに、酷いよ。幸せになんて、なれっこないもん」
「一緒に幸せになりたいと思ってるやつが、いるんじゃないのか? 素直になれ。応援してっから」
「……」
「じゃあなっ! あさひ、頑張れっ!」
冷たい風がヒュッと頬を撫でてハッと周りを見渡すと、黒い雨雲が立ち込めていた。
「あっ、馬……、帰らなきゃっ!」
慌てて馬をつないでいた場所まで戻ると、大粒の雨がぽつぽつと落ちてきた。
人の気配がして驚いて振り返ると、フェルディナン様が立っていた。
「……どうして?」
「急いで帰るぞ。一雨来そうだ」
フェルディナン様の先導で丘を降りる。雨がだんだん激しくなって、もう1メートル先も見渡せない。寒さで手がかじかんで、上手く力が入らない。彼に助けてもらいながら、なんとか丘のふもとまで戻って来た。
雨はさらに勢いを増している。
「今日は、ここで宿を取った方がいいな」
「はい」
ちょうど見かけた宿屋に運良く空きがあった。フェルディナン様が馬を預けに行っている間に、女将さんと話をした。
「随分、濡れちまったね」
「日帰りの予定だったのですが、雨に降られてしまって。兄と私の分の着替えを用意してもらうことは可能ですか?」
「ああ、旦那と娘のがあるから、貸してあげるよ」
「ありがとうございます」
「まあ、それだけ濡れてたら、先にお風呂に入っちゃった方がいいね。混浴だけど、今夜は他に客もいないし、貸し切りだからゆっくり浸かると良いよ」
「そうさせていただきます」
戻って来たフェルディナン様にお風呂のことを伝えると、「先に入れ」と言われた。
「風邪をひくといけないから、一緒に入りましょう? お互い見ないようにすれば、何も問題ないでしょう?」
「だが――」
「私なら、平気です。兄たちと一緒に温泉に入ったりもしますし」
そう伝えて先に脱衣所へ入り、服を脱いだ。水を含んだ服はずっしりと重たくて、まるで私の心のようだった。
ほんとうは、兄たちと一緒に温泉に入ったことなんてない。
けれど、フェルディナン様のことを兄だと思うようにすれば、この胸の痛みも背中の古傷と同じように、雨が止んだら消えてなくなってくれるような気がした。
湯船に浸かっていると、気配でフェルディナン様が入って来たのが分かった。ザブザブと身体を洗う音がして、暫くすると私から一番離れた場所でお湯に浸かった。
ずっと胸につかえていた言葉を紡ぐ。
「迎えに来てくれて、ありがとうございました。それと、心配かけてごめんなさい。馬たちは、大丈夫だったでしょうか? 無理をさせてしまいました」
「馬は心配ない。それと、昨日は悪かった」
「……何のことですか?」
「ローズを、抱く気にはなれないって言ったこと」
「……気にしていません」
「ローズ、その」
「でもまだ暫くは、邸宅に住まわせてもらっても大丈夫ですか?」
「っ!! 当たり前だろう?」
勢いよく身体をこちらに向けて、力強くフェルディナン様がそう答えてくれた。
「あぁ――、良かったぁ。実は、直ぐにでも出て行かなきゃいけないのかなって思って、ちょっと落ち込んでたんですよ」
「ローズが好きなだけ、居てくれていいんだ」
「あはは。嬉しいけど、そういうわけにはいきませんよ」
安心したら涙が出てきたけど、湯気がうまく隠してくれた。
暫くすると、「俺はもう出るから、ゆっくり入れ」と言って出て行った。
身体が温まると、あまり時間をおかずに出ることにした。貸し切り状態とはいえ、一人でいるのは心細かった。
先ほどは気づかなかったけれど、脱衣所の隅には姿見が置かれていて、背中の傷痕が映っていた。思わずツツッと指でなぞると、デコボコした感触が指先に走った。
「……やっぱり、醜いよね。抱く気になれないのも、分かるや」
小さな独り言だったのに、誰もいない脱衣場に、意外にも大きな音となり反響した。その時、脱衣所の外でヒュッと息を呑んだ気配がしたことには、気づかなかった。
それから、女将さんから借りたワンピースタイプの寝間着に着替えて、お風呂に入る前に外したネックレスを身につけた。
脱衣所を出ると、フェルディナン様が扉のすぐ側に立っていた。
「もしかして、見張りをしてくださっていたんですか?」
「温まったか?」
「はい。でも、フェルディナン様、冷えちゃったんじゃないですか?」
「平気だ」
「フェルディナン様の『平気』は、全然当てになりません」
「大丈夫だ」
彼の『大丈夫だ』は、全く当てにならないと知っている。
けれど、彼の発する言葉はいつだって確固としてて、揺るぎなくて、私を安心させてくれる。
そして私はいつも、そんな彼の『大丈夫だ』を信じて、甘えてしまう。
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