余命が少ないんだけどポジティブ思考で

Reimiri

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2. 余命『三週間』

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人間っていうのは不幸な時ほど不幸が連続する、それと真逆に幸せな時ほど幸せが連続するんだ、それを断ち切るには「きっかけ」が必要だ。

だがそのきっかけっていう奴は見つけ出すのが非常に困難だ。

それにきっかけが現れたとして上手く利用出来る確率は2分の1、これが人生という物なのであれば俺は抵抗する。

きっかけは転がってくるもんじゃない、作るもんだ、作り方は簡単。

俺はこの「呼び鈴」を押せば良いだけ。

ピーンポーン

???「はーい!」

ガチャッ

そこには俺の大好きな幼馴染が現れた。
相変わらず綺麗だな。

確か俺達が出会ったのは小1の夏だったか。
最高気温が30度超えの日でとても暑かったのをよく覚えている。

陽に照らされて輝いて見えた幼馴染は今でも記憶に強くこびり付いているんだ。

ムズムズしながら話しかける俺を見て昔は気味悪がってたな、重度の人見知りだがどうしても話しかけたい相手だったら話しかけれるんだと認識したよ。

おっと、話しかけられるだけで誰も流暢に会話が出来るなんて言ってないぜ。

幼馴染「あ、ヒカルじゃん、どうしたの?」
俺「突然家に来て悪い……」
幼馴染「その顔、何かあったんだね?またいじめられたのか、それともテスト0点だったー???」ニマァ

いつ会っても、どんな状況でも、俺がどんな顔をしていても、

いつも通りに出迎えてくれた幼馴染を見て俺は安堵していた、多分今幼馴染に優しくされたら泣いてしまうだろう、なんせ余命一ヶ月だからな。

この幼馴染の顔を見れるのも一ヶ月だと考えると、1秒の大切さが分かるよな。

俺「なあ、俺しばらく学校に来てなかっただろ?」
幼馴染「そうだねぇ、元々不登校気味だったからなんとも」

俺「実は入院してたんだ」
幼馴染「え!?マジ!?どしたの?」

余命一ヶ月とか口が裂けても言えねぇ、本当に言えねぇ。
暖かい温泉に浸かってる最中に真水をぶち撒けるようなもんだぞ。

俺「なんでも無かったよ、大丈夫」

ポトッ

幼馴染「私さ、余命三ヶ月なんだ」
俺「え」

幼馴染「余命一ヶ月の君の方が辛いはずなのに、私が泣いてどうするんだろうね、君の顔を見てるとやっぱり悲しくなっちゃって」
俺「…」

幼馴染「嫌なら嫌でいいからさ、君の時間を私にk...」

バタッ

頭の中にはお花畑と暗い世界の両方が広がっていたはずなのに真っ白になった。

やはりきっかけを作ったとして上手く利用出来る確率は2分の1、そして俺は不幸続き、つまり今きっかけを作ったって不幸に転がる。

それを見事なまでに表してくれた現実に強い憎しみを覚えた。

あぁ、ポジティブになってきっかけを作ったところでこんなもんなんだよな。

俺はやっぱりこの世界が大嫌いだ。





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