ダンジョンがある日常

那田野狐

文字の大きさ
6 / 15

第6話 テイマーへの道

しおりを挟む
 チャボ:『いやーワーウルフ撃破おめでとう』
特殊系は
 コメント欄からお祝いのコメントが流れて・・・いや、流れ過ぎ。と同接を見たら500人ほどのリスナーがいた。まあイレギュラーの発生はグロ率が高くなるから、発生が拡散されると同接は上がる傾向にあるのよね。

「いやぁ運が良かったですよ」

 にへらと笑うと、同接の数がどんどん減っていき、やがて最初の5人にまで落ち着く。ですよねー。

 ルナ:『何のオーブがドロップしたんです?』

「お、気になる?」

 ルナ:『はい』

 タイキック:『何だろ?初級ダンジョンだから大したモノじゃないだろうけど』

 タイキックさんが興味深々で聞いてくる。

「ええっと・・・マジですか」

 スキルオーブを手に取って念じて見て思わず唸る。
 スキルオーブはモンスターテイム。確かオーブではそれなりに希少なヤツで、取り引き価格はオークションで二桁万円の中ぐらいからの品です。まぁ売らないけど・・・

「これは売らないで即使用する案件ですね!」

 即座に使用です。

「スキルはモンスターテイムでした!」

『おおっ』

 コメント欄がざわつく。そこそこお高いアイテムだからね。

 チャボ:『すぐにジョブ変するの?』

「そうですね。テイマーで相棒を得れば少しは楽に探索出来るかな?」

 特に犬系はお手軽に入手が出来て戦闘力もそこそこ高く、レベルが上がって上位にクラスチェンジして上級ダンジョンでもそれなりに使えるんだよね。できればすぐに初級スキルの調教は欲しい。早速ボス部屋にある職業部屋に移動する。
 メインをテイマーにサブを中級盗賊に設定して2階に降りる。
 出会うスライムと野犬を攻撃しながらテイムスキルが生えるのを待つ。
 すぐに調教のスキルは生えたので、弱らせつつテイムを掛け、テイム出来ない場合はそのまま狩って行く。中級職になったから野犬も余裕だ。
 しかしテイム率低いな。全然成功しない・・・
 結局テイムスキルがレベル3に上がったところで時計がアラームで19時になった事を告げる。時間切れ。帰ろうか・・・

『スライムが仲間になりたそうに見ている。』

「へ?」

 帰り道、後少しでダンジョンから出ようとしたところでしばいてテイムを行使したスライムから憧れ?みたいな感情が流れ込んでくる。

「マジですか!もちろんイエスです」

 イエスと答えた瞬間、ボフンと光っていわゆる可愛い方のティアドロップ型のスライム・・・通称肉饅テイムスライムに変化して、スライムと何かが繋がった気がする。

 種族スライム
 名前なし
 性格中立
 職業なし
 性別なし
 レベル1
 体力1/4
 MPO/1
 力1
 頭脳1
 知恵2
 耐久1
 敏捷1
 器用1
 スキルなし

 なんでもないただのスライムだ。まあ、一定時間が経過する事にスライムの粘液をドロップするので薬師である自分にはほんの少しだけありがたい相棒でもある。
 取りあえず抱えてダンジョンを出てキルドの建物に入る。

「お疲れ様です」

 ダンジョン退出の手続き通報退ダンを申告して査定カウンターにスライムの魔石、野犬の魔石、野犬の牙、毒消しポーション、回復ポーション、ナイフを提出して換金を依頼。
 換金したお金はギルドカードにも入るのでカードを提示し、ついでにテイムスキルの取得とテイムしたスライムの登録を申請する。

「おめでとうございます」

 職員さんがテイマーになった事を祝ってくれる。

「ありがとうございます」

 スライムの名前は水羊羹に決定。スライムは外での野放しが出来ないので売店で飼育ケースを買って放り込んでおく。支払いはギルドカードで。
 可愛い可愛いとスライムに接していると、モンスターとの信頼度を上げる調教スキルのレベルが上がる。これはありがたい。
 止めてあった自転車に乗って帰宅するのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

処理中です...