12 / 20
415番、田中太直⑤
しおりを挟む
※若干の暴力描写あります。若干ですが、苦手な方は回れ右して下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ふと目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。
いや、真っ暗というには語弊があるかもしれない。
切れかけた街灯に、空に浮かぶ月に星々。
そこで自分が横たわっている場所が屋外であることに気づく。
背中に地面のひんやり感、草木の匂いが鼻につく。
やるだけやって、公園にでも捨てられたのだろうか?
あいつら、こんな事くらいで俺が屈服すると思ったら大間違いだ。身体はあちこち痛いが、耐えられないほどでもない。後は反省した素振りとあいつらに怯える素振りをしておけば、簡単に騙されてくれるだろう。チョロい奴らだ。
そんな事を考えながら、太直はゆっくりと身体を起こした。痛む身体をなだめながら、立ち上がろうとしたが……できなかった。
どんっ、と身体を押され、そのまま倒れ込む。
「っ……ぃってぇ」
背中や頭を地面に打ち付けて、痛みに顔をしかめる。何が起きたのか把握できないまま、再び体を起こそうとしたが、叶わなかった。
強い力で地面に縫い付けられている。
何者かに押さえつけられているのだ。
太直は押さえつけている人物に罵声を浴びせようと口を開きかけるが、大きな手に口を塞がれてしまった。
くぐもったうめき声しか出せない太直の耳に、聞き覚えのある声が届く。
「おいおい。まさかもう終わったとか思ってるわけじゃねえよな? これからが本番なんだぜ。だいたい、お前は俺の獲物なんだ。せいぜい楽しませてくれな」
獰猛な獣のような笑みを浮かべる男に、太直は本能的な恐怖に襲われていた。
「もっ、たのむか、らっ、やめ、っ……く、れっ...…」
演技ではない涙を流して懇願するまでに至るまで、2時間と少し。
数えるのもバカバカしくなるほどに中に出され、太直の腹はタヌキのように膨れていた。
「おいおい。冗談だろう? まだ2時間しかたってねぇぞ。ほら、しっかりしろや。早くシャバに出て、また女襲う為だったら何されても平気なんだろう? なあに、時間はたっぷりあるんだ。楽しもうや」
苦しそうに喘ぎながら生理的な涙を流し続ける太直に背後から声がかかった。
「あーあ。武蔵サン、泣かしちゃったー。かわいそー」
「全然可哀想とか思ってないだろう、相模」
「いやあ、思ってるって。武蔵サン絶倫だからねー。終わりが見えないのって恐怖じゃん?」
「さあ、どうだろうなあ。こちらさんは悦んでるんじゃないか?」
全力で首を横に振る太直を見て、武蔵はニヤリと笑った。
「全然たりない、ってよ」
「なっ……!!?」
「へーそっかー。太直クンも物好きだねー。ああ、そうそう。ココね、いろんなコンセプトルームっていうのかな、いろんなモチーフの部屋、たくさんあるんだー。ちなみにココは青姦部屋ね。あっちに拷問部屋とかもあるからさー、今度いっしょに行ってみようよー」
「ひっ……!」
「おいおい、あんまり脅すなよ」
「武蔵サンに言われたくないなー。大丈夫、安心して? ちゃんと死なない程度にするからさ」
恐怖で怯える太直に二人は楽しげな笑みを浮かべた。
「なあに、刑期を終えるまでまだまだ時間はたーっぷりあるんだ。このテーマパークで、俺達といーっぱい遊ぼうな」
パンパンに膨れ上がった腹を上から押され、太直は溜まったものを大量に吐き出しながら、意識を完全に飛ばした。
太直の刑期はあと5年。
太直編完。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ふと目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。
いや、真っ暗というには語弊があるかもしれない。
切れかけた街灯に、空に浮かぶ月に星々。
そこで自分が横たわっている場所が屋外であることに気づく。
背中に地面のひんやり感、草木の匂いが鼻につく。
やるだけやって、公園にでも捨てられたのだろうか?
あいつら、こんな事くらいで俺が屈服すると思ったら大間違いだ。身体はあちこち痛いが、耐えられないほどでもない。後は反省した素振りとあいつらに怯える素振りをしておけば、簡単に騙されてくれるだろう。チョロい奴らだ。
そんな事を考えながら、太直はゆっくりと身体を起こした。痛む身体をなだめながら、立ち上がろうとしたが……できなかった。
どんっ、と身体を押され、そのまま倒れ込む。
「っ……ぃってぇ」
背中や頭を地面に打ち付けて、痛みに顔をしかめる。何が起きたのか把握できないまま、再び体を起こそうとしたが、叶わなかった。
強い力で地面に縫い付けられている。
何者かに押さえつけられているのだ。
太直は押さえつけている人物に罵声を浴びせようと口を開きかけるが、大きな手に口を塞がれてしまった。
くぐもったうめき声しか出せない太直の耳に、聞き覚えのある声が届く。
「おいおい。まさかもう終わったとか思ってるわけじゃねえよな? これからが本番なんだぜ。だいたい、お前は俺の獲物なんだ。せいぜい楽しませてくれな」
獰猛な獣のような笑みを浮かべる男に、太直は本能的な恐怖に襲われていた。
「もっ、たのむか、らっ、やめ、っ……く、れっ...…」
演技ではない涙を流して懇願するまでに至るまで、2時間と少し。
数えるのもバカバカしくなるほどに中に出され、太直の腹はタヌキのように膨れていた。
「おいおい。冗談だろう? まだ2時間しかたってねぇぞ。ほら、しっかりしろや。早くシャバに出て、また女襲う為だったら何されても平気なんだろう? なあに、時間はたっぷりあるんだ。楽しもうや」
苦しそうに喘ぎながら生理的な涙を流し続ける太直に背後から声がかかった。
「あーあ。武蔵サン、泣かしちゃったー。かわいそー」
「全然可哀想とか思ってないだろう、相模」
「いやあ、思ってるって。武蔵サン絶倫だからねー。終わりが見えないのって恐怖じゃん?」
「さあ、どうだろうなあ。こちらさんは悦んでるんじゃないか?」
全力で首を横に振る太直を見て、武蔵はニヤリと笑った。
「全然たりない、ってよ」
「なっ……!!?」
「へーそっかー。太直クンも物好きだねー。ああ、そうそう。ココね、いろんなコンセプトルームっていうのかな、いろんなモチーフの部屋、たくさんあるんだー。ちなみにココは青姦部屋ね。あっちに拷問部屋とかもあるからさー、今度いっしょに行ってみようよー」
「ひっ……!」
「おいおい、あんまり脅すなよ」
「武蔵サンに言われたくないなー。大丈夫、安心して? ちゃんと死なない程度にするからさ」
恐怖で怯える太直に二人は楽しげな笑みを浮かべた。
「なあに、刑期を終えるまでまだまだ時間はたーっぷりあるんだ。このテーマパークで、俺達といーっぱい遊ぼうな」
パンパンに膨れ上がった腹を上から押され、太直は溜まったものを大量に吐き出しながら、意識を完全に飛ばした。
太直の刑期はあと5年。
太直編完。
14
あなたにおすすめの小説
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる