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415番、田中太直⑤
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※若干の暴力描写あります。若干ですが、苦手な方は回れ右して下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ふと目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。
いや、真っ暗というには語弊があるかもしれない。
切れかけた街灯に、空に浮かぶ月に星々。
そこで自分が横たわっている場所が屋外であることに気づく。
背中に地面のひんやり感、草木の匂いが鼻につく。
やるだけやって、公園にでも捨てられたのだろうか?
あいつら、こんな事くらいで俺が屈服すると思ったら大間違いだ。身体はあちこち痛いが、耐えられないほどでもない。後は反省した素振りとあいつらに怯える素振りをしておけば、簡単に騙されてくれるだろう。チョロい奴らだ。
そんな事を考えながら、太直はゆっくりと身体を起こした。痛む身体をなだめながら、立ち上がろうとしたが……できなかった。
どんっ、と身体を押され、そのまま倒れ込む。
「っ……ぃってぇ」
背中や頭を地面に打ち付けて、痛みに顔をしかめる。何が起きたのか把握できないまま、再び体を起こそうとしたが、叶わなかった。
強い力で地面に縫い付けられている。
何者かに押さえつけられているのだ。
太直は押さえつけている人物に罵声を浴びせようと口を開きかけるが、大きな手に口を塞がれてしまった。
くぐもったうめき声しか出せない太直の耳に、聞き覚えのある声が届く。
「おいおい。まさかもう終わったとか思ってるわけじゃねえよな? これからが本番なんだぜ。だいたい、お前は俺の獲物なんだ。せいぜい楽しませてくれな」
獰猛な獣のような笑みを浮かべる男に、太直は本能的な恐怖に襲われていた。
「もっ、たのむか、らっ、やめ、っ……く、れっ...…」
演技ではない涙を流して懇願するまでに至るまで、2時間と少し。
数えるのもバカバカしくなるほどに中に出され、太直の腹はタヌキのように膨れていた。
「おいおい。冗談だろう? まだ2時間しかたってねぇぞ。ほら、しっかりしろや。早くシャバに出て、また女襲う為だったら何されても平気なんだろう? なあに、時間はたっぷりあるんだ。楽しもうや」
苦しそうに喘ぎながら生理的な涙を流し続ける太直に背後から声がかかった。
「あーあ。武蔵サン、泣かしちゃったー。かわいそー」
「全然可哀想とか思ってないだろう、相模」
「いやあ、思ってるって。武蔵サン絶倫だからねー。終わりが見えないのって恐怖じゃん?」
「さあ、どうだろうなあ。こちらさんは悦んでるんじゃないか?」
全力で首を横に振る太直を見て、武蔵はニヤリと笑った。
「全然たりない、ってよ」
「なっ……!!?」
「へーそっかー。太直クンも物好きだねー。ああ、そうそう。ココね、いろんなコンセプトルームっていうのかな、いろんなモチーフの部屋、たくさんあるんだー。ちなみにココは青姦部屋ね。あっちに拷問部屋とかもあるからさー、今度いっしょに行ってみようよー」
「ひっ……!」
「おいおい、あんまり脅すなよ」
「武蔵サンに言われたくないなー。大丈夫、安心して? ちゃんと死なない程度にするからさ」
恐怖で怯える太直に二人は楽しげな笑みを浮かべた。
「なあに、刑期を終えるまでまだまだ時間はたーっぷりあるんだ。このテーマパークで、俺達といーっぱい遊ぼうな」
パンパンに膨れ上がった腹を上から押され、太直は溜まったものを大量に吐き出しながら、意識を完全に飛ばした。
太直の刑期はあと5年。
太直編完。
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ふと目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。
いや、真っ暗というには語弊があるかもしれない。
切れかけた街灯に、空に浮かぶ月に星々。
そこで自分が横たわっている場所が屋外であることに気づく。
背中に地面のひんやり感、草木の匂いが鼻につく。
やるだけやって、公園にでも捨てられたのだろうか?
あいつら、こんな事くらいで俺が屈服すると思ったら大間違いだ。身体はあちこち痛いが、耐えられないほどでもない。後は反省した素振りとあいつらに怯える素振りをしておけば、簡単に騙されてくれるだろう。チョロい奴らだ。
そんな事を考えながら、太直はゆっくりと身体を起こした。痛む身体をなだめながら、立ち上がろうとしたが……できなかった。
どんっ、と身体を押され、そのまま倒れ込む。
「っ……ぃってぇ」
背中や頭を地面に打ち付けて、痛みに顔をしかめる。何が起きたのか把握できないまま、再び体を起こそうとしたが、叶わなかった。
強い力で地面に縫い付けられている。
何者かに押さえつけられているのだ。
太直は押さえつけている人物に罵声を浴びせようと口を開きかけるが、大きな手に口を塞がれてしまった。
くぐもったうめき声しか出せない太直の耳に、聞き覚えのある声が届く。
「おいおい。まさかもう終わったとか思ってるわけじゃねえよな? これからが本番なんだぜ。だいたい、お前は俺の獲物なんだ。せいぜい楽しませてくれな」
獰猛な獣のような笑みを浮かべる男に、太直は本能的な恐怖に襲われていた。
「もっ、たのむか、らっ、やめ、っ……く、れっ...…」
演技ではない涙を流して懇願するまでに至るまで、2時間と少し。
数えるのもバカバカしくなるほどに中に出され、太直の腹はタヌキのように膨れていた。
「おいおい。冗談だろう? まだ2時間しかたってねぇぞ。ほら、しっかりしろや。早くシャバに出て、また女襲う為だったら何されても平気なんだろう? なあに、時間はたっぷりあるんだ。楽しもうや」
苦しそうに喘ぎながら生理的な涙を流し続ける太直に背後から声がかかった。
「あーあ。武蔵サン、泣かしちゃったー。かわいそー」
「全然可哀想とか思ってないだろう、相模」
「いやあ、思ってるって。武蔵サン絶倫だからねー。終わりが見えないのって恐怖じゃん?」
「さあ、どうだろうなあ。こちらさんは悦んでるんじゃないか?」
全力で首を横に振る太直を見て、武蔵はニヤリと笑った。
「全然たりない、ってよ」
「なっ……!!?」
「へーそっかー。太直クンも物好きだねー。ああ、そうそう。ココね、いろんなコンセプトルームっていうのかな、いろんなモチーフの部屋、たくさんあるんだー。ちなみにココは青姦部屋ね。あっちに拷問部屋とかもあるからさー、今度いっしょに行ってみようよー」
「ひっ……!」
「おいおい、あんまり脅すなよ」
「武蔵サンに言われたくないなー。大丈夫、安心して? ちゃんと死なない程度にするからさ」
恐怖で怯える太直に二人は楽しげな笑みを浮かべた。
「なあに、刑期を終えるまでまだまだ時間はたーっぷりあるんだ。このテーマパークで、俺達といーっぱい遊ぼうな」
パンパンに膨れ上がった腹を上から押され、太直は溜まったものを大量に吐き出しながら、意識を完全に飛ばした。
太直の刑期はあと5年。
太直編完。
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