最強からの道のり

くらげ

文字の大きさ
2 / 4

第2話

しおりを挟む
カザリ「おらっ!!」

ギァァァァ!!!!
最後の一撃を加え、モンスターは大きな声をあげて倒れた。
今日の依頼はこれで終わりだな。

カザリ「ふぅ.....今日は少し難易度が高めのやつをやったから疲れたな」

今日も冒険者としての一日を過ごす。
難易度が高めではあるから、昨日よりは報酬も出るだろうから、明日はゆっくりするか。

カザリ「とりあえず近くに村があったからそこで少し休むか」

そんなに遠くなかったはずだから、ちょっと歩けば見えてくる。
フミ村って言ってたか。

カザリ「お、見えた見えた」

なんか少し腹も減ったし、飯屋にでも行くか。

カザリ「着いた」
「おや、冒険者かの?」
カザリ「ん?どうもじいさん、そうだな、俺はどこにでもいる冒険者さ」
「そうかそうか、この近くで依頼があったってことか.....モンスターは大丈夫か?村は安全と思ってよいか?」
カザリ「あぁ、割と近くにモンスターが居たんだが、さっきなんとか討伐に成功したから、この村も安心だと思うぜ」
「おぉ、それは良かった、ありがとう」
カザリ「なに、それが仕事だからな、また何かあれば依頼するといい、俺より信頼出来る冒険者も居るからな」

優しそうなじいさんだ。
話すだけで和む。
冒険者をやってて幸せを感じる瞬間の1つだな。

「ところで冒険者よ、お主の名前をまだ聞いとらんやったの」
カザリ「あぁ、そうだな、俺はカザリだ、じいさんの名前も聞いていいか?」
「わしゃ、キーラじゃ」
カザリ「キーラさんか、まぁ今後会うかは分かんねぇが、よろしくな」
キーラ「なにを寂しいこと言うておる」

ほんとに気のいいじいさんだ。
俺も歳をとったら頭固くならず、こんな感じで気さくなじいさんになりてぇな。

キーラ「まぁよい、わしも昔は冒険者をやってての、お主のような若い冒険者と話すのが好きなんじゃ」
カザリ「おぉ、そうだったのか、俺の大先輩か」
キーラ「おっほっほ、お主の態度は先輩に対するものとは思えんがの」
カザリ「あ、あぁ、すまない、どうにもかしこまった話し方が苦手で」
キーラ「なになに、そう悪いものでもないわい、むしろ若い時はそれくらいが丁度いい」
カザリ「そう言ってくれると助かるよ」

良かった、ほんとに昔から敬語が苦手だった。
話さなきゃならない時は話すんだが、ぎこちなくなるし。
それでよく怒られたりもした。
そこからキーラさんとは色んなことを話した、現役だった頃の話、今の俺の話。
気付けば時間を忘れていた。

カザリ「あ、もうこんなに日も落ちてきてたんだな、俺はそろそろ帰るわ」
キーラ「ん?そうか、また遊びに来い、カザリくん」
カザリ「あぁ、ありがとう、また近くに来たらここに来るさ」

そう言って俺は村を出た。
結局飯は食わなかったから腹は減ったままだ。
だが、良い出会いもあったし、それだけで俺は満足だな。
さぁ、帰ろ帰ろ。

カザリ「はいよ、シーナ」
シーナ「今日も随分と遅かったわね、ちょっと待ってて」
カザリ「ありがとう」
シーナ「はい、終わったわよ、4310Nね」
カザリ「おぉ、やったぜ」

やっぱり少し高めの難易度だったから、ちょっとだけ儲けた。

シーナ「今回は別のモンスターというわけじゃないの?」
カザリ「ん?いやいや、近くの村に寄っててな、そこで人と話してたんだ、キーラって言ってたな」
シーナ「え?キーラさんに会ったの?」
カザリ「なんだ?知ってんのか?」
シーナ「知ってるも何も、ここで冒険者やってそれなり名の知れた人よ」
カザリ「へぇ~~」

驚いた、そんなに凄い人だったんだな。
たしかに聞いた話はどれも濃かったもんな。
そりゃ良い人と出会っちまったな、俺。

シーナ「元気にやってた?」
カザリ「あぁ、ピンピンしてたよ」
シーナ「それなら良かったわ、あ、そうそう、それとは関係ないんだけど」
カザリ「ん?」
シーナ「最近、モンスターの動きが活発になってるの、原因は不明だけどね、一応何が起きても良いように準備はしときなさい」
カザリ「あぁ、了解だ」

それが何を予兆してるのかは分からないが、準備だけはしておこう。
......何も無ければ良いがな。

To be continued

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...