Angel or Reaper 〜正義と悪〜

くらげ

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第26話

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ハルマ「はぁ.....はぁ......ふぅ」

戦いは、ハルマ達の勝利で幕を閉じた。

アンデ「......大丈夫か?」
ハルマ「うん、かなり疲れたけど.....」

5人それぞれが息を整える。

ミコ「この前のテロ組織と関係あるのかな?」
エダ「どうだろう.....」
アンデ「この前とは違って、かなり用意周到だったようにも思うが、直接関係があるかは分からない。目的は一致しそうだけどな」
ヒナ「そういえば団長はどうしてるんだろ、急な事だったから連絡取れなかったけど」
ジョーカー「結界に閉じ込められてるってよ」

一足先に戦いを終えたジョーカー達が加勢しようとこちらへ向かっていたのだ。

ハルマ「みんな!!無事だったんだ!!.....良かったぁ....」
ケイタ「良かったはこっちのセリフだぞ....」

お互いの無事を知り、安堵した。
だが、これから何が起こるか分からないので互いの持つ情報を交換することとした。

アンデ「とりあえず全員が無事なのは良かったが、ジョーカー」
ジョーカー「なんだ?」
アンデ「本当に団長は身動き取れないのか?」
ジョーカー「あぁ、恐らくな、あれ見てみろよ」

ジョーカーが差した方向に全員が目を向ける。
そこには、ラジャルとアオが居るであろう宿が何かの結界に囲まれているのを目視で確認することが出来た。

ハルマ「あれが....結界.....」
ステラ「俺達も驚いた、まさか本当に閉じ込められてるなんてな」
ヒナ「敵の能力?」
シロナ「そうだと思ったんですが、私達が戦った敵にはそういう能力では無かったです」
アイズ「ハルマ達の敵はどうでしたか?」
ミコ「私達の敵もそんな能力じゃなかったけど....おかしいよね?誰がやったんだろ」

そこから導き出される結論は一つである。

ジョーカー「.....もう1人敵が居る....」

少なくとも、今敵と思われる気配は感じられないが、気を抜けない状況は続く。

しかし......

オニメ「....やられたみたいじゃの」
ビャクヤ「.....それは本当か?」
オニメ「あぁ、事実じゃな」
ビャクヤ「ふざけんなよ、あいつらはそう簡単にはやられねぇよ」
レイカ「だが負けた」
ビャクヤ「ちっ.....おい、オニメ、俺を連れて行け」
クウラ「行ってどうすんの?」
ビャクヤ「俺の目で確かめてくる」
クウラ「はぁ???何言ってんの?落ち着きなよ」
ビャクヤ「あいつらは部下だ、上の指示で戦地に赴いて敵にやられたなら、仇を取るのが生きている上のヤツらの務めだろうがよ」

ビャクヤの意思は固かった。

ガイア「悪いが、それは認められん」
ビャクヤ「はぁ!?」
ガイア「落ち着けって、ルビア、結界の時間はどうだ?」
ルビア「もうそろそろ解けてると思う」
オニメ「分かるか?今行ったら、ラジャルとの戦闘は免れんのじゃ、いたずらに重傷して帰ってこられても妾たちが困るんじゃよ」
ビャクヤ「......」
ガイア「あの二人の仇は必ず取る、だが今は待て」

なんとか諭し、ビャクヤは思い留まった。

ジョーカー「あ、おい、あれ」
ハルマ「ん?.....あ、結界が」

敵が言う通り、結界は解かれた。
一体誰の能力なのかは、まだ10人は知らない。
疲労が溜まっているが、なんとか宿に辿り着くことができた。

アンデ「大丈夫っすか?団長」
ラジャル「.....君たち、その怪我は...!?」

ラジャルは自分の不甲斐なさと、大事な時に助けに行けなかったことの申し訳なさで頭がいっぱいだった。
少しでも安心させようと、今まで起きたことの全てを報告した。

ラジャル「......そんなことが.....本当によく無事だったね.....本当に良かった」
アオ「大変だったでしょう、よく無事で居てくれたわ、私達も肝心な時に申し訳ない」

2人は部下である10人に、深々と頭を下げた。

ジョーカー「ちょ、私達は部下だぜ?そう簡単に頭下げて大丈夫なのかよ」
ラジャル「よく帰ってきてくれた」
アオ「ところで、敵は2人だったの?名前とか名乗ってたりしなかった?」
ケイタ「はい、2人でした、名前は確か....俺たちの班に来たのはフェイってやつで」
ヒナ「私達にはジャックって男だったよ」

その名前を口に出した途端、アオとラジャルは驚きを隠せずに居た。

アオ「そ.....そんな.....」
ラジャル「本当にその2人だったんだね?」
エダ「は、はい.....え?何かあるんですか?」
ラジャル「その2人は......元々軍に所属していた2人だよ、俺の部下だった」

突如明かされる敵の真実。
これから1つずつ、他の真実も明かされていく。


To be continued....
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