ダンジョンの在る日本で −振られた僕はダンジョンで…−

第４１話

ボス部屋のドロップ品をひと通り漁った後、部屋前のクラメン待機場所に移動してから休憩＆反省会

一番の問題点はフロアボスが僕の後ろに回った時の事で、敵の移動スキル「影渡航(シャドウポート)」の説明を忘れていたらしい

影や暗がりに一瞬で移動出来るのだが、松明などで影を薄めれば防げるとか
その点を打合せの時に指示するのを忘れてた結果が今回の件だった

クラン組の謝罪と次回の立ち回りの説明を済ませて反省会は終了

ボスの再出現まで８時間程、皆は休憩の後雑魚狩りで時間をつぶすそうだが、僕は休憩の必要がないので先に1人で隠し部屋探索に行く事を告げる

何故か全員からジト目で見られたが取り敢えず地図を借りて出立した


実は過去に遠征に来た際に４，７，９，１０，階層で一ヶ所ずつ怪しい場所を見つけていた。その時はギルド依頼で他のパーティの移動補佐役だったし万象先生の覚醒前だったので詳しくは確認してなかったが…


今回は８階層の地図から予測した場所が3か所あったので「隠蔽」を使い最速で確認に向かう

1か所ハズレだったが他の２か所は当たりだった。
１人で制圧出来ないか覗いてみたが両方とも無理ぽなお部屋だったので、一時撤退する


ボス部屋前に戻りクラン「金月」の見張り役さんに安宅君達に８層で2部屋見付けた事を伝えるよう頼んで、９層の怪しかった場所へ向かう

こっちも当たりだった
１体のみの部屋だったので食指が動くが、万象先生が危険信号ガンガンに鳴らしているので諦める

戻る途中、機械系モンスター「気狂み熊さん」が１体だけで徘徊してたので八つ当たり気味に斃してみた
ドロップ品がいくつか有ったが、機械が着ていた「狂熊の着ぐるみ」があったのがラッキーだった。
キモ可愛いらしくて養母娘がファンなんだ…お土産はこれで済みそう…

８層に戻ると伝言を聞いた他のメンバーが僕を待っていた。
９層にも１部屋有った事を伝えて、返事は後でいいから情報をクランで買ってくれないか検討を頼む


そして皆が聞きたがってる言葉を笑顔で口にする



「ねえ、このメンバーで８層の隠し部屋攻略やってみたくない？」