モンスター娘を絶滅から救うため、俺は種付け係に任命されてしまいました

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第二章 竜の魔王とモンスター娘四天王

第五十六話 魔王をデスアクメさせる話 前編

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「ふぅ……これで創造主も終いか。随分とあっけなかったものだ」

 玉座に着いてため息を吐いたペルーダが呟く。

「いくら創造主といえど、ペルーダ様には敵いませんよ。今頃奴らは海の藻屑となっている頃でしょう」

 ペルーダの前に跪いたネロは主人の呟きに言葉を返す。

「……ネロ、貴様はもう平気なのか? あの男に陵辱されたのだろう?」
「その程度、犬に噛まれたようなものです。私はペルーダ様にこの身を捧げているのですから、あなた様以外のものにはなりません」
「そうかそうか」

 ペルーダが指を鳴らすとネロを頭上から雷が襲った。
 謁見の間は天井で覆われているが、ペルーダが室内で雷を引き起こしたのだった。

「ぐあああああっ!? ペルーダ様!? 何を――」
「貴様への罰だ。妾の許しなしに純潔を失うなど言語道断。恥を知れ、売女風情が」

 ペルーダはもう一度ネロに雷を落とし、ネロは悲鳴を上げて床に倒れる。
 ネロは身体を痙攣させて、彼女の股間からは黄金の液体が溢れ出る。

「痺れて失禁してしまったか」
「が……はっ……」
「私は処女が好きなのだ。だから四天王も処女で揃えていた。貴様の子宮に精子が死骸であっても漂っていることが許せない。汚れた貴様はもう必要ないのだよ」
「そんな……私はあなた様に忠誠を誓っていたのに……」

 ネロが気を失い、ペルーダは彼女に背を向けた。

 ゴゴゴ、ズガアアアアアン!!

 だが、その直後、魔王城が大きく揺れる。

「この揺れは!?」

 崩れ始める玉座の間から逃げ出そうとペルーダはネロを抱えて翼を広げ、飛び上がる。

「くっ、揺れが収まらない。地震ではないのか!?」

 窓から城の外に出ると、一人の巨女が城を両手で掴んで揺さぶっていた。

「こ、これでいいの?」
「ああ。城ごと攻めればペルーダも慌てて出てくるだろ」

 巨女の肩には倒したはずの人物が乗っていた。

「貴様は創造主! 何故生きている!」

 目を丸くするペルーダと俺は目を合わせる。

「俺は不老不死だから海の藻屑になったくらいで死ぬもんか! お前を犯しに来てやったぜ!」
「……ふん、何度来ようと同じこと! 貴様に妾を倒せはしない!」

 ペルーダがネロを城の屋根に下ろして大きく口を開ける。
 その攻撃は一度見たものであり、俺の予想通り、ペルーダの口から光線が放たれた。

 だが、光線は俺の目前でかき消されてしまう。

「なっ、妾の攻撃が通じなかった!?」
「俺は聖竜とかいうドラゴンに会って、契約したことで新たな力を得た。お前の攻撃はもう何も通用しない! 『キメラ・ドラゴニュート』!」

 俺はドラゴンの翼と尻尾を生やして空に浮かび上がり、ペルーダと対峙した。
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