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第三章 妖精の女王と収穫祭
第六十話 妖精の女王と身体が入れ替わる話
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俺は砂浜に流れ着いていた木箱に触れる。
「大きいな。中身は何が入っているんだ? ……壊してみるか。『キメラ・ワーウルフ』」
気になってワーウルフに変身した俺が木箱を爪で切り裂くと、箱の中には膝を抱えて蹲る少女がいた。
少女は人間の子供と同じくらいの大きさだが、背中からは妖精の羽が生えていた。
意識を失っているらしく、俺が身体に触っても起きることはなかった。
「取り敢えず、連れて帰ってみよう」
✕ ✕ ✕
「こやつはトロールじゃな。妖精の中でも特に身体が大きな種族なのじゃよ」
屋敷の一室でエリザベスが少女の診察を終え、俺にそう言った。
「エリザベス、わざわざ来てもらって悪いな」
「良いのじゃよ。わしもトロールを生でここまでじっくりと調べさせてもらえて満足しておる。それよりもこの娘の素性を調べるのならばお主の孕ませスキルとやらでも出来るのではないのかね?」
「ああ。今からやってみるつもりだ」
母体:ティターニア
交尾回数:0
出産回数:0
状態:処女
妊娠、交尾共に可能
「こいつはティターニアって名前なのか……」
「えっ、えええええええっ!?」
すると突然、俺の背後にいたプーカが驚愕して叫び声を上げた。
「うおっと!? どうしたプーカ!?」
「まさか、このお方がティターニア様だったなんて……」
「よく分からんがすごい人なのか?」
「ティターニア様は妖精の女王様だよ!」
「女王? こんなちんちくりんが?」
「ていやっ!」
「ぶほっ!?」
その時、俺は腹を何者かに殴られた。
「私を囚えておいてちんちくりんとはいい度胸ね! 頭が高いわよ!」
起き上がったティターニアが頬を膨らませてベッドから起き上がった。
「私は妖精の女王ティターニア! あなたは見ない顔ね、誰なのかしら?」
「俺は創造主だ。お前こそ頭が高いぞ」
俺が名乗るとティターニアはきょとんとした顔になる。
「創造主? あなたが? へぇ、そうなんだ~」
そして、ティターニアは何故か悪戯っぽい笑みを浮かべた。
彼女は右手を伸ばして俺の身体に触れる。
次の瞬間、俺の視界は暗転した。
✕ ✕ ✕
「う、うーん」
俺が目を覚ますと、そこは屋敷のベッドの上だった。
「さっき俺はティターニアに触れられた途端に気絶して……なんだか声がおかしいような」
自分の声がいつもより少し高いことに違和感を覚える。
「あ、あの、大丈夫……ですか? ティターニア様」
プーカが俺の顔を覗き込んでそんなことを言ってくる。
「プーカ? お前は何を言っているんだ?」
俺はベッドから起き上がるが、自分の身体がやけに軽いことに違和感は更に強まっていく。
「今までのことは夢だったのか? ……まあ、風呂でも入ってすっきりするか」
そう呟いた俺が廊下を歩いているとヴァージニアが前から歩いてくるのが見えた。
「おはよう、ヴァージニア」
「む? 貴様は……気がついたのだな。しかし、どうして私の名前を知っているのだ?」
「……は?」
ヴァージニアの言葉に俺は首を傾げる。
「それはそうと、貴様はまだ処女のようだな。あの男のことだからどうせ寝ている間にでも襲いかかるかと思っていたが……いや、すまない。こちらの話だ。気にしないでくれ」
ヴァージニアはそれだけ言って立ち去っていった。
彼女との会話はどう考えてもおかしく、次の瞬間、俯いた俺はあることに気づいて脱衣場に駆け込む。
「ま、まさか……」
俺は全裸になって鏡に写った自分の姿をまじまじと眺める。
「俺の身体は女になってしまったのか?」
鏡にはティターニアにそっくりな金髪の幼女が写っていた。
「大きいな。中身は何が入っているんだ? ……壊してみるか。『キメラ・ワーウルフ』」
気になってワーウルフに変身した俺が木箱を爪で切り裂くと、箱の中には膝を抱えて蹲る少女がいた。
少女は人間の子供と同じくらいの大きさだが、背中からは妖精の羽が生えていた。
意識を失っているらしく、俺が身体に触っても起きることはなかった。
「取り敢えず、連れて帰ってみよう」
✕ ✕ ✕
「こやつはトロールじゃな。妖精の中でも特に身体が大きな種族なのじゃよ」
屋敷の一室でエリザベスが少女の診察を終え、俺にそう言った。
「エリザベス、わざわざ来てもらって悪いな」
「良いのじゃよ。わしもトロールを生でここまでじっくりと調べさせてもらえて満足しておる。それよりもこの娘の素性を調べるのならばお主の孕ませスキルとやらでも出来るのではないのかね?」
「ああ。今からやってみるつもりだ」
母体:ティターニア
交尾回数:0
出産回数:0
状態:処女
妊娠、交尾共に可能
「こいつはティターニアって名前なのか……」
「えっ、えええええええっ!?」
すると突然、俺の背後にいたプーカが驚愕して叫び声を上げた。
「うおっと!? どうしたプーカ!?」
「まさか、このお方がティターニア様だったなんて……」
「よく分からんがすごい人なのか?」
「ティターニア様は妖精の女王様だよ!」
「女王? こんなちんちくりんが?」
「ていやっ!」
「ぶほっ!?」
その時、俺は腹を何者かに殴られた。
「私を囚えておいてちんちくりんとはいい度胸ね! 頭が高いわよ!」
起き上がったティターニアが頬を膨らませてベッドから起き上がった。
「私は妖精の女王ティターニア! あなたは見ない顔ね、誰なのかしら?」
「俺は創造主だ。お前こそ頭が高いぞ」
俺が名乗るとティターニアはきょとんとした顔になる。
「創造主? あなたが? へぇ、そうなんだ~」
そして、ティターニアは何故か悪戯っぽい笑みを浮かべた。
彼女は右手を伸ばして俺の身体に触れる。
次の瞬間、俺の視界は暗転した。
✕ ✕ ✕
「う、うーん」
俺が目を覚ますと、そこは屋敷のベッドの上だった。
「さっき俺はティターニアに触れられた途端に気絶して……なんだか声がおかしいような」
自分の声がいつもより少し高いことに違和感を覚える。
「あ、あの、大丈夫……ですか? ティターニア様」
プーカが俺の顔を覗き込んでそんなことを言ってくる。
「プーカ? お前は何を言っているんだ?」
俺はベッドから起き上がるが、自分の身体がやけに軽いことに違和感は更に強まっていく。
「今までのことは夢だったのか? ……まあ、風呂でも入ってすっきりするか」
そう呟いた俺が廊下を歩いているとヴァージニアが前から歩いてくるのが見えた。
「おはよう、ヴァージニア」
「む? 貴様は……気がついたのだな。しかし、どうして私の名前を知っているのだ?」
「……は?」
ヴァージニアの言葉に俺は首を傾げる。
「それはそうと、貴様はまだ処女のようだな。あの男のことだからどうせ寝ている間にでも襲いかかるかと思っていたが……いや、すまない。こちらの話だ。気にしないでくれ」
ヴァージニアはそれだけ言って立ち去っていった。
彼女との会話はどう考えてもおかしく、次の瞬間、俯いた俺はあることに気づいて脱衣場に駆け込む。
「ま、まさか……」
俺は全裸になって鏡に写った自分の姿をまじまじと眺める。
「俺の身体は女になってしまったのか?」
鏡にはティターニアにそっくりな金髪の幼女が写っていた。
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