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③
11-4 デートでファミレス
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続行してしばらくした後、お腹がすいてきたということで、近くにあったファミレスに入り食事をしていた。
ファミレスということでワンドルフが頭をよぎったが、考えないようにとすぐに振り切った。
俺は注文したドリアを食べながら、正面にいる唯愛に話しかけた。
「で? この後はどうするんだ?」
「ん~そうだね~」
唯愛もパスタをクルクルとフォークに巻き付けながら、そんな返事をする。
「たっくんはやりたいシチュエーションから考えたらって言ってたけど、よく考えるとたっくんとやりたいことって、いっぱいあるから、どれにするか迷っちゃって」
「そんなにあるものか?」
俺が言っておいてなんだが、そんなに思いつかないぞ。
それこそさっきまでみたいな、適当にぶらつくくらいしか。
「いっぱいあるよ! 例えば、映画を見に行くとか」
あー……まぁ、デートなら定番か?
「でね。ポップコーンとか買って、隣同士。見るのはもちろんラブロマンスで。見ているうちにたっくんは興味をなくして、うとうとし始めるの。そんな中で私は内容に集中してたんだけど、たっくんが眠りに落ちて私に寄りかかってくるの! それで、私は驚きつつもその寝顔に微笑んで、たっくんの手に、そっと自分の手を添えて――」
「どこまで想像してるんだ、お前は」
確かにシチュエーションを想像しているとは思っていたが、ここまでだとは思ってない。
「他にも、一緒に水着を買いに行ってね。私は試着して着替えるの。それでたっくんにみせるとたっくんはいつも通り、少しやる気なさげにだけど、似合ってるって褒めてくれるの。それで、嬉しくなって私がたっくんに抱き付いて、たっくんはそれを引き離すんだけど、そのときたっくんの指が水着の紐に引っかかってとれちゃうの。で、恥ずかしさから叫びそうになる私を、たっくんはその口を手でふさいで、試着室の中に二人で入る。たっくんは密着し押し付けられた私の胸や、顔を赤くした上目づかいの私に、その疑似的な密室空間に閉じ込められたという状況も相まって、興奮して襲って――」
「ねーよ」
冷たい口調で言い放ち、話を終わらせる。
どこまで望んでんだよ、お前は。しかもさっきよりも長いし、描写が細かいし。
つーか、そこまで想像力がたくましいなら、実際にする必要ない気がしてきた。
俺は呆れつつ、ドリアをすくって食べる。そんな俺をみて、唯愛は言った。
「あ、そうだ。たっくん」
「なんだ?」
そう聞いて、スプーンを口に運ぶ。唯愛はニコニコしながら、自分のフォークにパスタを巻き付けて、こちらに差し出した。
「はい。あ~ん」
「ぐほっ」
突然のことに驚いてむせる。だが、幸いにもものを吐き出すようなことはなかった。
俺はげほげほ言いながらも、水を飲んで落ち着かせる。
「たっくん、大丈夫?」
「あ、ああ……」
心配そうにたずねる唯愛に、そう返す。
すると、「よかった」と、気を取り直したように、再びフォークをこちらに向けてきた。
「じゃ、はい! あ~ん」
「いや、あ~んって」
俺はたじろぐ。こんな場所でできるかよ、そんなの。
けれど、唯愛のほうは、いたって平然とした様子で、不思議そうに言った。
「今更何を言ってるの? 昔はよくやったじゃない」
まぁ中学ではやってた……つーか、させられていたけど。あのときとは、場面が違う。 学校はあくまでも俺たちの関係を知っている人間がいた。(普通に知らないやつのほうが多かったけど)
けれど、ここではどうだろうか。周りは知らない人だらけ。もし、そんな行為をしたら、それこそ恋人同士にしか見えない。
そんなもの恥ずかし過ぎる。羞恥プレイだ。そんなもの、絵夢にでもやらせておけ。
「よくやったことなら、もうやらなくてもいいんじゃないかな~……」
「そんなことないよ! 久しぶりだからこそやりたいの! それにやっぱり、こういうのってデートの定番でしょ?」
だから嫌なんだよ! 完全にそうとしか見えないから!
(くそ、こう考えると、周りに茶化してくれるやつがいたのって、逆にありがたかったのか?)
お前らのことなんて何とも思ってなかったが、今になって感謝するぞ。中学の友人たちよ。
「む~……じゃあ、いいよ!」
唯愛は頬を膨らませつつも、フォークを引っ込める。
ふぅ……よかった。諦めてくれたか。そんな難易度の高いことやってられないしな。
「代わりに、たっくんがやってよ」
(そっちのほうが難易度高い!)
まさか唯愛のやつ、俺を油断させておいてこんな風に話をつなげてくるとは。なんというトラップ。
「ほら、あ~ん」
唯愛は口を開けて、俺を待つ。
……だがやるのか? やらないといけないのか? だって、あ~んだぞ? されたことはあるけど、俺からやったことなんて一度もないし。
それに、もしやったとしたら、俺はこのスプーンをこの後も使って、このドリアを食べなきゃいけない。
そう、人の口の中に一度入った『これ』を使って。……食べたくなくなってくる。
いや、俺と唯愛は姉弟だ。そのくらいなんともないはずだ。例えば、俺の飲んでいたペットボトルとか。唯愛に飲まれたりするときがあるだろ。その時に間接キスくらい……しないな。そんなことになったら、唯愛に全部上げるし。
(うぉー……それを考えると、何だがさらに緊張してきたぞ)
けど、このまま悩み続けるいかないな。
唯愛をずっと待たせるのも悪いというか、ずっと口開けてるし。ちょっと涙目になってる。心の中では色々なことを考えてはいたけど、あっちからしたら、俺はただ唯愛を感情もなく見つめていただけだからな。結構不安だったろうな。
ここまできて、否定するのも気が引ける。元々今日は唯愛のための日だし。やりたいようにやらせるべきだ。……やるか。
俺はそう決心して、スプーンでひとすくいする。
「あ、あ~ん」
恥ずかしく思いながらも、唯愛の口へと運ぶ。唯愛はそれをはむっとくわえ、
「えへへ……おいしい」
と、笑った。
すごく恥ずかしかった。……けど、こんな風に喜んでもらえたなら、あれくらいは安いものだった……は!
(なんだ、この凍てつくような視線は!?)
一体誰が……ってそうだった。
途中で間接キスがどうこうのほうに話がそれて忘れていたが、俺がこれをやりたくなかった元の原因は、それじゃなかった。周りの目だ。
それも休日の昼間にこんなにいちゃついてると……
「おい、ダーティ……ちょっと目障りな奴らがいるが……殺っちまっていいか?」
「やめておけ。ここは人が多すぎる。……つーか、ダーティとか言うな。誰だよ。汚くねーよ、俺は」
やっぱり! またいたよ、変なやつらが! むしろ死なせろ! 俺を死なせろ!
(つーか本当に変なやつらだな!)
自分自身に突っ込みを入れて、どうにか自我を保とうとする。これくらいこっちもテンション高くしないと、やってられない。
「ねぇ、たっくん」
「なんだ?」
今は唯愛に構ってる暇はないんだが。それよりも、あいつらみたいな視線を送ってくるやつらから逃れるために何かを……。
そんなことを考えながら、唯愛に視線を向けると、笑顔で口を開けた。
「あ~ん」
……なん……だと?
(まさかの……二回目だと!?)
「おい、ダーティ……警告したのにも関わらずこれは……こいつぁ流石に見過ごせねーぜ」
「こちらをあおってきたか。なるほど。これはあちら側もなかなかの挑戦者だな。……で、ダーティはやめろって」
くそ、また後ろ側の席がうるせー! それに、警告って……あれはやっぱり俺に聞かせてたのかよ。通りで聞き取りやすい声だと思ったぜ。
だがな、ダーティ。お前も言ったように、俺も挑戦者になった。もう開き直った。一度やったんだ。二度目も同じだ。何度でもやってやる。
(むしろ見せつけてやる!)
俺は一口すくうとスプーンを差し出す。
「あ~ん」
「ふぁあ~む!」
それをさっきと同じようにぱくつくと、幸せそうに頬をほころばせる。だらしない顔だ。それに口元が汚れてるじゃないか。
「ほら、唯愛。汚れてる」
俺は置かれていたナプキンを取ると、身を乗り出して、口元をふく。
唯愛は驚くが抵抗はせず、なすがままに受け入れる。拭きおわると、顔を赤くして言ってきた。
「も、もう! それくらい一人でできるよ! 恥ずかしいよ……」
「ははは……いいじゃないか、これくらいは。折角のデートなんだから」
そう言って唯愛に微笑む。唯愛は、ドキッとしたようにさらに顔を赤くして目を見開くが、すぐに嬉しそうに笑った。
「うぉい! ダーティ! どういうことだよ、ダーティ!」
「……もうダーティでいいや。代わりにお前はガービッジな。つーか、あんまりみんなよ。みっともないな、あとうるさい」
ダーティはローテンション気味に、ガービッジを止める。
たぶん、付き合うのに疲れたんだな。
だが、ガービッジ。お前に見せつけ続けてやる。
「ほら、あ~ん」
「あ、あ~んっ!」
今度は俺のほうから進んで、唯愛に対してすると、すぐにかぶりついてきた。そして、もぐもぐと食べる唯愛を暖かな目で見ていた。
「くぁー! 何だよあれ! すっげー幸せそう! うわー……見てるこっちが恥ずかしい!」
「お前のほうこそ、休日に男の友達とファミレスで食事ってはずかくねーの?」
(そうだぞガービッジ。悔しかったら、お前も女子ときてやるんだな)
俺はそう内心で呟き、その後も何度かあ~んを繰り返して、ラブラブカップルぶりをみせつけ、ファミレスを出て行った。
ファミレスということでワンドルフが頭をよぎったが、考えないようにとすぐに振り切った。
俺は注文したドリアを食べながら、正面にいる唯愛に話しかけた。
「で? この後はどうするんだ?」
「ん~そうだね~」
唯愛もパスタをクルクルとフォークに巻き付けながら、そんな返事をする。
「たっくんはやりたいシチュエーションから考えたらって言ってたけど、よく考えるとたっくんとやりたいことって、いっぱいあるから、どれにするか迷っちゃって」
「そんなにあるものか?」
俺が言っておいてなんだが、そんなに思いつかないぞ。
それこそさっきまでみたいな、適当にぶらつくくらいしか。
「いっぱいあるよ! 例えば、映画を見に行くとか」
あー……まぁ、デートなら定番か?
「でね。ポップコーンとか買って、隣同士。見るのはもちろんラブロマンスで。見ているうちにたっくんは興味をなくして、うとうとし始めるの。そんな中で私は内容に集中してたんだけど、たっくんが眠りに落ちて私に寄りかかってくるの! それで、私は驚きつつもその寝顔に微笑んで、たっくんの手に、そっと自分の手を添えて――」
「どこまで想像してるんだ、お前は」
確かにシチュエーションを想像しているとは思っていたが、ここまでだとは思ってない。
「他にも、一緒に水着を買いに行ってね。私は試着して着替えるの。それでたっくんにみせるとたっくんはいつも通り、少しやる気なさげにだけど、似合ってるって褒めてくれるの。それで、嬉しくなって私がたっくんに抱き付いて、たっくんはそれを引き離すんだけど、そのときたっくんの指が水着の紐に引っかかってとれちゃうの。で、恥ずかしさから叫びそうになる私を、たっくんはその口を手でふさいで、試着室の中に二人で入る。たっくんは密着し押し付けられた私の胸や、顔を赤くした上目づかいの私に、その疑似的な密室空間に閉じ込められたという状況も相まって、興奮して襲って――」
「ねーよ」
冷たい口調で言い放ち、話を終わらせる。
どこまで望んでんだよ、お前は。しかもさっきよりも長いし、描写が細かいし。
つーか、そこまで想像力がたくましいなら、実際にする必要ない気がしてきた。
俺は呆れつつ、ドリアをすくって食べる。そんな俺をみて、唯愛は言った。
「あ、そうだ。たっくん」
「なんだ?」
そう聞いて、スプーンを口に運ぶ。唯愛はニコニコしながら、自分のフォークにパスタを巻き付けて、こちらに差し出した。
「はい。あ~ん」
「ぐほっ」
突然のことに驚いてむせる。だが、幸いにもものを吐き出すようなことはなかった。
俺はげほげほ言いながらも、水を飲んで落ち着かせる。
「たっくん、大丈夫?」
「あ、ああ……」
心配そうにたずねる唯愛に、そう返す。
すると、「よかった」と、気を取り直したように、再びフォークをこちらに向けてきた。
「じゃ、はい! あ~ん」
「いや、あ~んって」
俺はたじろぐ。こんな場所でできるかよ、そんなの。
けれど、唯愛のほうは、いたって平然とした様子で、不思議そうに言った。
「今更何を言ってるの? 昔はよくやったじゃない」
まぁ中学ではやってた……つーか、させられていたけど。あのときとは、場面が違う。 学校はあくまでも俺たちの関係を知っている人間がいた。(普通に知らないやつのほうが多かったけど)
けれど、ここではどうだろうか。周りは知らない人だらけ。もし、そんな行為をしたら、それこそ恋人同士にしか見えない。
そんなもの恥ずかし過ぎる。羞恥プレイだ。そんなもの、絵夢にでもやらせておけ。
「よくやったことなら、もうやらなくてもいいんじゃないかな~……」
「そんなことないよ! 久しぶりだからこそやりたいの! それにやっぱり、こういうのってデートの定番でしょ?」
だから嫌なんだよ! 完全にそうとしか見えないから!
(くそ、こう考えると、周りに茶化してくれるやつがいたのって、逆にありがたかったのか?)
お前らのことなんて何とも思ってなかったが、今になって感謝するぞ。中学の友人たちよ。
「む~……じゃあ、いいよ!」
唯愛は頬を膨らませつつも、フォークを引っ込める。
ふぅ……よかった。諦めてくれたか。そんな難易度の高いことやってられないしな。
「代わりに、たっくんがやってよ」
(そっちのほうが難易度高い!)
まさか唯愛のやつ、俺を油断させておいてこんな風に話をつなげてくるとは。なんというトラップ。
「ほら、あ~ん」
唯愛は口を開けて、俺を待つ。
……だがやるのか? やらないといけないのか? だって、あ~んだぞ? されたことはあるけど、俺からやったことなんて一度もないし。
それに、もしやったとしたら、俺はこのスプーンをこの後も使って、このドリアを食べなきゃいけない。
そう、人の口の中に一度入った『これ』を使って。……食べたくなくなってくる。
いや、俺と唯愛は姉弟だ。そのくらいなんともないはずだ。例えば、俺の飲んでいたペットボトルとか。唯愛に飲まれたりするときがあるだろ。その時に間接キスくらい……しないな。そんなことになったら、唯愛に全部上げるし。
(うぉー……それを考えると、何だがさらに緊張してきたぞ)
けど、このまま悩み続けるいかないな。
唯愛をずっと待たせるのも悪いというか、ずっと口開けてるし。ちょっと涙目になってる。心の中では色々なことを考えてはいたけど、あっちからしたら、俺はただ唯愛を感情もなく見つめていただけだからな。結構不安だったろうな。
ここまできて、否定するのも気が引ける。元々今日は唯愛のための日だし。やりたいようにやらせるべきだ。……やるか。
俺はそう決心して、スプーンでひとすくいする。
「あ、あ~ん」
恥ずかしく思いながらも、唯愛の口へと運ぶ。唯愛はそれをはむっとくわえ、
「えへへ……おいしい」
と、笑った。
すごく恥ずかしかった。……けど、こんな風に喜んでもらえたなら、あれくらいは安いものだった……は!
(なんだ、この凍てつくような視線は!?)
一体誰が……ってそうだった。
途中で間接キスがどうこうのほうに話がそれて忘れていたが、俺がこれをやりたくなかった元の原因は、それじゃなかった。周りの目だ。
それも休日の昼間にこんなにいちゃついてると……
「おい、ダーティ……ちょっと目障りな奴らがいるが……殺っちまっていいか?」
「やめておけ。ここは人が多すぎる。……つーか、ダーティとか言うな。誰だよ。汚くねーよ、俺は」
やっぱり! またいたよ、変なやつらが! むしろ死なせろ! 俺を死なせろ!
(つーか本当に変なやつらだな!)
自分自身に突っ込みを入れて、どうにか自我を保とうとする。これくらいこっちもテンション高くしないと、やってられない。
「ねぇ、たっくん」
「なんだ?」
今は唯愛に構ってる暇はないんだが。それよりも、あいつらみたいな視線を送ってくるやつらから逃れるために何かを……。
そんなことを考えながら、唯愛に視線を向けると、笑顔で口を開けた。
「あ~ん」
……なん……だと?
(まさかの……二回目だと!?)
「おい、ダーティ……警告したのにも関わらずこれは……こいつぁ流石に見過ごせねーぜ」
「こちらをあおってきたか。なるほど。これはあちら側もなかなかの挑戦者だな。……で、ダーティはやめろって」
くそ、また後ろ側の席がうるせー! それに、警告って……あれはやっぱり俺に聞かせてたのかよ。通りで聞き取りやすい声だと思ったぜ。
だがな、ダーティ。お前も言ったように、俺も挑戦者になった。もう開き直った。一度やったんだ。二度目も同じだ。何度でもやってやる。
(むしろ見せつけてやる!)
俺は一口すくうとスプーンを差し出す。
「あ~ん」
「ふぁあ~む!」
それをさっきと同じようにぱくつくと、幸せそうに頬をほころばせる。だらしない顔だ。それに口元が汚れてるじゃないか。
「ほら、唯愛。汚れてる」
俺は置かれていたナプキンを取ると、身を乗り出して、口元をふく。
唯愛は驚くが抵抗はせず、なすがままに受け入れる。拭きおわると、顔を赤くして言ってきた。
「も、もう! それくらい一人でできるよ! 恥ずかしいよ……」
「ははは……いいじゃないか、これくらいは。折角のデートなんだから」
そう言って唯愛に微笑む。唯愛は、ドキッとしたようにさらに顔を赤くして目を見開くが、すぐに嬉しそうに笑った。
「うぉい! ダーティ! どういうことだよ、ダーティ!」
「……もうダーティでいいや。代わりにお前はガービッジな。つーか、あんまりみんなよ。みっともないな、あとうるさい」
ダーティはローテンション気味に、ガービッジを止める。
たぶん、付き合うのに疲れたんだな。
だが、ガービッジ。お前に見せつけ続けてやる。
「ほら、あ~ん」
「あ、あ~んっ!」
今度は俺のほうから進んで、唯愛に対してすると、すぐにかぶりついてきた。そして、もぐもぐと食べる唯愛を暖かな目で見ていた。
「くぁー! 何だよあれ! すっげー幸せそう! うわー……見てるこっちが恥ずかしい!」
「お前のほうこそ、休日に男の友達とファミレスで食事ってはずかくねーの?」
(そうだぞガービッジ。悔しかったら、お前も女子ときてやるんだな)
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