【完結】「サバゲー甲子園2043~めざせ日本一のサバゲーチーム!~」

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1-37「50口径&対戦車砲」

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1-37「50口径&対戦車砲」
 張尊が寄り道をして才策夫のところに戻ってきた。肩には、途中で放棄したカールグスタフがかかっている。
「副長、未来ちゃんからのインカムでカールグスタフ拾ってきました。これの打ち方を教えてください。弾は1発だけ残ってましたので、装弾してきてます。」
 すっかり、戦士の顔になっている張尊に才策夫はグリップの持ち方と狙いのつけたかを説明した。トリガーに指は掛けず、構えから狙いをつける動作を三回繰り返した。
「おそらく、ターミネーターは残りが自分一人になったことに気づいているはずや。やつを倒すには、俺の50口径かカールグスタフか未来ちゃんのラプアマグナム弾で急所をヒットさせるしかあれへん。
 今日の張尊の「運」に期待して俺が囮で狙撃に入るから左の建物の死角からターミネーターにこいつをぶち込んだれ!」

 「はーい、未来でーす。私もそれに賛成です。さっき見失った場所からすると、副長がその位置で50口径持ってるのは相手は知ってますから、副長の陣は入口一つしかないですから、そこから侵入してくると思います。通り一つ挟んだ建物から狙えますから張尊君はそちらに移動できますか?
 副長のいる建物の入り口は、私の位置からでもよく見えますんで、合図はこちらからも送りますから、しっかりと壁の後ろに隠れてれば、やり過ごせると思います。」
未来からのインカムに才策夫と張尊は頷き、張尊はカールグスタフを担いで陣地から出て行った。

 張尊が出て行って2分後、才策夫の400メートル先の狭い道路をターミネーターが走る姿が一瞬見えた。
「副長、今の見えましたか?右の通りからそっちの裏口に回ると思われます。」
「了解、今の正面に向けてダミーを設置して、俺も隣に移るわ!未来ちゃん、引き続きモニター頼むで!」
作策夫は、そこらにあったオイル缶やプラケースを窓際に積むと砂漠迷彩のポンチョをかけM5を窓の外に向けヘルメットを頂点において陣を出た。(頼むで!「案山子」!)

 「副長、張尊君、元の陣の裏口30メートルでターミネーター発見。二人のその位置なら十字砲火ができます。ただ、相手は機関銃。こちらは単発なので落ち着いて「必中」狙ってください。」
未来からのインカムが入ると同時にターミネーターがダッシュした。
「YOU DIE!GO TO HELL!」
元の陣の裏口から、大型機関銃を才策夫が設置したダミー狙撃手に向かって連射をかける。その背後から二人が狙いをつけた。
 才策夫の必中の一発は外れた。至近弾を知らせるブザーで気づいたターミネーターは振り返り、才策夫と目が合った。大型銃を連射され、才策夫は壁から1ミリも顔を出せない。壁の裏で弾を送り込み、ターミネーターの弾切れを待つしかない。

 「うわぁぁぁ!」
ターミネーターの真後ろ20メートルの距離で張尊が飛び出したが、カールグスタフの重さに足を取られ、前のめりに転んだ勢いでトリガーにかかった指に力がかかった。。
 転んだはずみで狙いも何もつけていないカールグスタフが暴発した。(あー、もう終わりだ。副長、未来ちゃん、ごめんなさい。僕は、やっぱりただの足手まといでした。)張尊が思った瞬間、ゲーム終了のコールがかかった。

 「んー、副長、ヒットさせたんですか?ターミネーター手を上げてヒット表示してますけど?」
未来の声がインカムに響いた。
「いや、俺の2発目も外れた…。と、いうことは、カールグスタフがヒットしたんか?張尊、カールグスタフのヒットチェッカー確認せえ!」

 張尊は起き上がり、2メートル前に転がっているカールグスタフのヒットチェッカーに目をやった。グリーンのランプが点滅している。
「副長!未来ちゃん!ヒットマーク出てますー!やったー!僕たちの勝ちだー!」
張尊が叫んだ。
 幣巴、可偉瑠、明日のインカムも入力可能になり、全員が準々決勝の勝利を喜んだ。

 モニターを見ていた夏子がつぶやいた。
「まあ、私の立てた作戦が完ぺきやったことがあるにしてもうーん、この子、持ってるなぁ!私の「ツバメ」候補に入れといたろか!」
陽菜が冷静に突っ込んだ。
「張尊君は16歳やから、なっちゃん、淫行扱いで捕まるで!」

 控室に戻ると、張尊の胴上げが始まった。
総合モニターで別会場で「元レンジャー候補生チーム」の勝ち上がりが報じられ、門工サバゲー部の次の相手が同時に決まった。


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