【完結】「サバゲー甲子園2043~めざせ日本一のサバゲーチーム!~」

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1-45「出国」

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1-45「出国」
 大阪伊丹空港に2台のワゴン車が到着した。貸し駐車場に入庫すると、二組に分かれた。
 第1グループは門工サバゲー部の6人と上坊の合わせて7人がJALのロス行のゲートに向かった。
「じゃあ、ロサンゼルス国際空港で合流やな!通訳は張尊君、しっかりと頼むで!
 みんな良太郎の言うこと聞いて好き勝手せんようにすることと、単独行動は絶対にとらへんこと。
 あと、良太郎の用意したGPSと緊急時の無線は必ず身につけておくこと!以上を守って、せっかく防衛省が用意してくれたビジネスクラスチケットや!しっかりと空の旅を楽しんでおいで!」
と夏子に言われた。
 出国ゲートに向かう7人を見送った第2グループの夏子、陽菜、篠原、穴吹は、旅費を浮かすためにLCCの発着場に移動した。

 デルタエアラインの出発ゲート前で、
「弘道、智、実際のとこ、何処まで掴めてんねや?ほんまにあの子らに危険が及ぶことがあるんか?」
夏子が不安そうに聞くと篠原が
「結局、「元レンジャー候補生チーム」の6人の行方はわからんままや。明日ちゃんのスマホで作ったクローンで良太郎が追跡したところ、どうやら西海岸付近に居ることまではつかめてる。
 智が繋いでくれたロス市警のデビッド・マッキャンベルさん通じて情報は流してるから、向こうでも警察が動いてくれてるとは思うんやけどな。」
と答えた。

 それに続いた穴吹は難しい顔をして夏子に言った。
「「元レンジャーチーム」を呼び出したっていう海外のマスコミは架空のもんやった。ただ、そこで名乗ってた「架空の会社名」を俺と同じように、ロスの地方紙でスクープとりまくってる記者のセシル・ハリスさんっていう記者がおるねんな。
 ピューッツァー賞の候補者のパーティーで知り合ったんやけど、情報流したらこっちで使われてた「架空の会社名」を使ってる国際組織があるみたいなんや。さすがに、2週間では調べや裏取はまだそんなに進んでへんみたいなんやけど、なんか「臭いがする」っていうねん。
 俺も同じスクープ記者として、尊敬するセシルさんの感を信じてみようと思うんや。ほんまやったら、サバゲー部の子たちをロスに行かせるのは反対なんやけど、志茂君と馬尻君は自衛隊幹部隊員の就職活動みたいなもんやろ?「やめろ」とは言われへんから、俺らが「ガード」に着くわけやん。
 なっちゃんの方は、その後、アグネスさんとマチルダさんからなんか情報入ってるんか?」
「いや、一昨日から状況は変わらへん。ただ、今回の決勝のプロデューサーに厄介な制作会社が含まれてるってところは間違いないやろうってな。ロスの整体師のユジン・バレンシアさんっていう情報通の人がいろいろと探ってくれてらしい。
 アグネスもマチルダもWWEのサマー休暇中みたいやから、向こう着いてからの数日は付き合ってくれるみたいやわ。
 まあ、やろうぜ会のロサンゼルス版みたいなメンバーみたいやからな。頼ってもええやろ!」
と夏子が話すと、陽菜が心配そうな顔をして
「良太郎一人で大丈夫かな?」
とつぶやいた。

 ゲートをくぐると、夏子が真っ先にパブに入った。
「まあ、これから飛行機で10時間以上や。くよくよ悩んでもしゃあない!向こう行ったら、毎日バドワイザーかクアーズやぞ。今のうちに新鮮な日本の生ビール楽しんでおこうや!下手したら、これが飲み納めになるかもしれへんねんからな!」
「もう、なっちゃん、縁起でもないこと言わんとってよね!」
「陽菜ちゃん、大丈夫や。今までだって、私ら5人でどんな困難な事件も乗り越えてきたし、これからも大丈夫や!
 唯一問題があるとするなら、私ら4人の英語力だけやろ!さあ、深刻な顔してんと、弘道も智も生中でええか?」
「せやな、陽菜ちゃん、なっちゃんの言う通りやで!行けば何とかなるって!うまいビールはしばらくサヨナラやから、まあ、出発まで楽しもうや。」
弘道が勤めて明るい顔でカウンターに出されたビアジョッキをテーブルに運んだ。




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