【完結】「サバゲー甲子園2043~めざせ日本一のサバゲーチーム!~」

のーの

文字の大きさ
48 / 63

1-48「レセプション・パーティー」

しおりを挟む
1-48「レセプション・パーティー」
 開会式が終わり、パーティーが始まった。パーティー開始前に、門工チームは、上坊に集められた。上坊がいつになく真剣な顔で言った
「お前らに、3つだけ注意しておく。一つ目は当たり前のことだが、絶対に「酒」は飲まないこと。」
「そんなの当り前じゃないですか。お酒なんか飲んだりしませんよ。」
幣巴が皆を代表して答えた。
「いや、話は最後まで聞け!俺が言いたいのは、「何かわからんものは飲むな」ということや。飲み物は必ず自分でサーバー係のところに行ってもらうこと。いかなる人からも差し出されたグラスには口をつけるなということや。わかったな!」
 皆は今一つ納得できないまま頷いた。

 「もう一つはどんなに求められても「絶対にサインはするな」や。どうしても書かなあかんときは、日本語で「ごめんね」とか「はずれ」ってできるだけ汚い字で書け!絶対に自分の名前を書いたらあかんぞ!」
という上坊に明日が尋ねた。
「それって何か意味があるんですか?」
上坊は、言葉に詰まったが
「とにかく、絶対に名前は書くな!それができへんやつは控室で待機や。わかったな!」
と無理やり念を押した。
「そんで、GPSと隠しマイクは常にオンにしとけよ。」
上坊はきつい口調で6人に話した。
(んー、なんかあるんやろか?えらい上坊先生、ピリピリしてはるわなぁ…)未来は思った。

 「まあ、ようわからんけど、みんな上坊先生の言うこと聞いて、パーティーは楽しもな!明日は「変な英語」にも気をつけろよ!」
と幣巴がその場を締めた。
「もうー、部長、私も反省してるって!何回も何回もその話せんとってよー!」
明日が口をとがらせて文句を言った。

 パーティーは、楽しく盛り上がった。いろんな人があいさつに来たし、一緒に写真撮影を求められた。
 帝都工大チームのメンバーは乾杯が済むと早々に会場を後にした。
 その分、人は門工チームに集中して集まってきた。サインもたくさん求められた。日本と違い「色紙」ではなく、手帳や大会のチラシとか何やら書かれた紙の裏とかペンと紙をどんどん出された。
 サバゲー部メンバーは、上坊から言われたようにサインを求められた時には、心苦しく「ごめんね」、「マクドさいこー」、「門工最強」とどうでもいいことを書いて返した。
 
 パーティーも半ばになると多くのマスコミからインタビューを受けた。特に明日と未来は集中的にマイクを突きつけられた。
「あなたも自衛隊に入隊希望なの?って聞かれてるわよ。」
「日本ではあなたたちのような若い女性のサバゲーマーが多いの?って質問よ。」
「日本食では何が好き?だって。」
「大阪には食べ放題のケンタッキーがあるの?行ったことはある?って、すごいローカルネタよねー。箕面のケンタのことね。」
と自衛隊のWACの通訳が間に入ってくれたおかげで何とか質問には回答できた。
幣巴と才策夫と可偉瑠は、明日が暴走しないように近くで飲食していた。

 長々と続いたインタビューから解放された明日が可偉瑠に尋ねた。
「あれ?張尊君は?」
「ん?そういえば、パーティー始まってすぐトイレに行くって言った後、戻ってきてへんなぁ…。まあ、張尊は英語話せるし、迷子になることはあれへんやろ。
 それにしても長いインタビューやったなぁ。喉乾いたやろ。
 オレンジジュースでもとってきたろか?それともジンジャーエールの方がええか?未来ちゃんも一緒でええかな?」
可偉瑠が返事をした。
 未来は、5.0の視力で会場を見渡した。隅から隅まで視線を回したが、どこにも張尊の姿は見えなかった。そして、パーティーが終わっても張尊が戻ってくることはなかった。
「おーい、誰か張尊どこかに行くって聞いてへんか?」
幣巴が皆に聞いた。4人は首を振った。仕方がないので電話をかけた。しかし繋がらなかった。するとすぐにグループラインに「今日は実家に戻ります。明日の昼に合流します。」とメッセージが届いた。
「あー、事故に巻き込まれたとかやないねやったら、よかったわ。まあ、時差の分半日ずれてるから、今日はホテルに戻ってさっさと寝よか。
 明日は銃や装備が届くからフィールドの概要図見て作戦練らなあかんしな。夜遊び厳禁。怪談も枕投げも無しで寝るで!」
幣巴が仕切ると、陽菜の付き添いでホテルに向かった。

しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる

グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。 彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。 だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。 容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。 「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」 そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。 これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、 高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...