【完結】「サバゲー甲子園2043~めざせ日本一のサバゲーチーム!~」

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1-49「大会前日」

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1-49「大会前日」
 未来が目を覚ますと隣のベッドは既に空いていた。浴室やトイレを探したが明日の姿は見えない。靴もポシェットもない。(えっ、なんかあったんやろか?)にわかに嫌な予感がして、スマホで明日に電話をかけた。
「あー、未来ちゃん、ようやく起きたんや。あんまりにもよお寝てたから、起こしたらあかんと思って可偉瑠と散歩しに出てんねん。今日もええ天気やから気持ちええで!
 あっ、ちょっと待って張尊君や!お兄さんとなんかしゃべってるみたいやなぁ。合流したら、ホテルに戻るから、シャワーでもしとってな。じゃあねー。」
(あー、全然、普通やったな。昨日の上坊先生の話から気の使いすぎかな?んー、私も熱いシャワーしてすっきりしよっか。)未来はパジャマを脱いでシャワールームに向かった。

 朝9時、グループラインにメッセージが届いた。「9時半に1階レストランに集合。GPS等忘れないように」との上坊からのメッセージだった。すぐに6つの返事が続いた。
 レストランに着くとやろうぜ会のメンバーも揃っていた。上坊と篠原、穴吹は目の下に大きなクマを作っていた。(あー、上坊先生たち、夜通し遊びに行ってた顔してはるわ。私らには「早く寝ろよ」って言っておいて、先生らだけ遊んでずるいなぁ。)と未来は思ったが、すぐに三人が昨日と同じシャツでいることに気が付いた。よれよれのシャツで夜遊びは無いと思った。伊丹空港出発から延べ1日半以上たっている。(ん?遊んでたわけじゃない?何かあるんやろか?)未来は何かを感じた。
 
 「おーい、全員そろったな。今から朝食をとって、会場に向かうで。ゲーム会場の中には入られへんけど、近くから見ることはできる。日本での会場とは規模が違うからイメージだけはしっかりと持つように。
 それが終わったら、装備品の受け取りとチェックや。遊ぶのは大会が終わったら、招待してもらってるユニバーサルスタジオとその翌日の自由行動もあるから、明日までは団体行動で気を抜かないように。
 あと、第三者からの連絡が入った際には、陽菜先生かなっちゃん、もとい坂川さんに必ず言うようにな。僕は今日一日、別行動やから、何かあったらラインにメッセージを入れるようにしてな。」
 上坊は、それだけ言うと篠原、穴吹と出て行った。表で3人の大柄な外人と合流すると大型のバンに乗ってどこかに走っていった。

 「じゃあ、朝ご飯食べようか。十時半に出発な。再度、ここに集合やで。」
陽菜がみんなに声をかけ、レストランのバイキングコーナーに移動した。
 食事を済まし、出かける準備をして、再びレストラン前に集合すると、自衛隊の担当者が待っていた。
「皆さん、昨日はお疲れさまでした。よく寝られましたか?今日一日皆さんのお世話をさせていただきます陸上自衛隊の池田一尉と言います。よろしくお願いします。皆さんの中には「陸自入隊希望の方もおられるということなので何でも聞いてくださいね。」
 屈強な体に日焼けした顔が印象的だった。幣巴と才策夫は競って池田に質問を投げかけた。嫌な顔一つせず、丁寧に回答をしてる間にハリウッドスタジオとその裏山をバンで一周した。
「池田さん、帝都工大チームは別の人が案内してはるんですか?」
才策夫が尋ねた。一瞬間が開いた後、池田は答えた。
「うーん、これはオフレコでお願いしたいんだけど、帝都工大チームは「下見の必要はない。」、「下見無しの戦闘も我々はシミュレーションできている。」って断られたんだ。
 もちろん、自衛隊としては無人兵器は今後必要なものと思っているんですけど、人を小ばかにしたような彼らの言動には、個人的には納得してないんですよ。だから、公の場では言えませんが、私は「門工サバゲー部」の皆さんを応援してますよ。明日の決勝戦は、頑張ってくださいね。」
と笑って答えた。 

 その後、装備品の受け取りと作動確認を済ませると、もう夕方になっていた。
「では、明日は9時にお迎えに上がりますので、よろしくお願いしますね。今日は、ゆっくりとお休みください。」
とホテルで6人と陽菜を降ろすと、池田は去っていった。
「じゃあ、上坊先生から、相手チームの分析データが送られてきてるんで、夕食が終わったら志茂君の部屋でミーティングね。上坊先生、戻れないみたいなんで、私となっちゃんが同席するから準備しといてね。」
陽菜が皆に声をかけるといったん解散となった。

 「なあ、幣巴、上坊先生から送ってきた帝都工大のメカの解説読んだか?こりゃ相当厄介やぞ!」
「あぁ、才策夫の言うように、タフな試合になるよなぁ。ドローンは時速80キロ。四足歩行ロボットも35キロって人間相手の考えではとても対応できへんな。ロボの方は、お前のTAC-50かカールグスタフ出ないと倒せへん。ドローンは弾幕張るか、見越し射撃でないと当たらへん。
 そんなんがマシンガン積んで飛んだり、走って来よんねんからなぁ。相手は7.92ミリやから、明日はアーマ無しでで身軽に動いて物陰から射撃しかあれへんやろな。」
「俺もそう思う。3人チーム×2で行こうと思う。」
「せやな、才策夫と未来ちゃんと張尊。俺と可偉瑠と明日のチームやな。ロボに対してはお前のTACと俺のカールグスタフを他の2人が援護する。ドローンに対しては未来ちゃんのTRG42の狙撃と可偉瑠のM250の連射で攻撃のフォーメーションかな?」
「よっしゃ、ミーティングではその線で進めてくれな。」

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