ワイルドロード ~獣としての道~

エルセウス

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1章 ギルドでの日々

第二十二話 祭事に隠れた計画

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太陽が少し下がり空をオレンジ色に染めている。


ルーフたちはいつものように任務を終え、ギルド本部のロビーで報酬を受け取っていた。


「こちらですぅ。お疲れ様でしたぁ。」


「ありがとうございます。」


ルーフはコインが入った袋を受け取る。


「今日も大変やったな…」


隣にいた海斗が背伸びをして大きな欠伸をする。


「そうね…早く帰りましょ?」


ルナの目も眠気を帯びている。


その時、


「…?誰からだろ?」


ルーフの胸元のバッチが揺れる。


『ルーフ、私だ。』


「シアンさん!どうしたんです?」


相手はシアンであった。


『任務は終わったか?もしそうなら海斗とルナも隣にいるだろ?』


「任務は終わりましたし2人も居ますよ?」


『なら丁度良い。2人も連れて教室に来てくれ。そこで話があるからな。』


そう聞こえると、バッチの通信がプツリと切れた。


「教官からなんだって?」


「…教室に来いって。何か話があるみたいだよ?」


それを聞いた海斗の眉がピクリと動く。


「…そう言えばもう“そんな時期”やったな…?」


「海斗?」


海斗はちらりとルナに目線を送る。


すると、


「…あぁ!あれね!」


ルナも何かに気付いたようだ。


どうやら海斗とルナには何か心当たりがあったようだ。


「…めっちゃ気になるんだけど…」


「なぁに、いきゃわかるで。」


そうして3人は教室へと歩きだした。


◇◆◇◆


ルーフが教室の扉を開ける。


「ム、来たか。」


扉の先にはシアンがいた。


その奥にはブラン達とオッターの姿もある。


「よし、全員席につけ。大事な話だからな。」


その声と共に皆ぞろぞろと席につく。


「急に呼び出してすまないな。手短に済ませよう。」


そう言いながら手元の資料をパラパラと捲る。


そして、あるページでピタリと手を止めた。


「今日話したいことは2つ、まずは皆のギルドランクについてだ。」


「…ギルドランク?」


ルーフが首を捻る。


そこにすかさず海斗が説明にはいる。


「ワイらのギルド内の評価や。E~Sまであって任務の遂行具合でランクがつく。任務についてるランクはそれに対応してるんや。因みにワイとライトがCランクでそれ以外はまだランクがついてないはずや。」


「へぇー…」


海斗の説明が終わると再びシアンの口が動く。



「…前回の護衛任務でルナ、ルーフ、ブラン、そしてフータの評価が出た。この4人はCランクに昇格だ。おめでとう。」


そして、いつもの淡々とした口調でそう告げた。


「!…そらまた随分飛び級したな…」


それにいち早く反応したのは意外ながら海斗であった。


「そうなの?」


「…普通EかDランクでスタートするんやがな…。」


それを聞いたオッターが口を開く。


「指定されたとはいえあの護衛任務は本来的俺達が出るようなものだったからな。そりゃ評価も上がるってもんよ!」


オッターはニコニコしながらそう言う。


それは、教え子がギルド上層部に評価されたことに対する喜びにみえる。


「私としても非常に誇らしい。これからはより危険な任務につくからな、精進するように。」


シアンはいつもの仏頂面を崩していないが、尾は嬉しそうに左右に揺れていた。


(結構いい評価…みたいだな。)


ゲンシンカした遺物を探すためにも、ギルドとしてのランクを上げられたことはルーフにとって大きな前進であった。


「…さぁ、この話はここまでだ。次がメインだ。オッター、説明を頼む。」


「はいよっと!」


シアンに呼ばれたオッターが傍らにある1枚の紙を広げる。


それは、ギルドの紋章を中心に様々な食材や植物が明るい色彩で描かれた1枚のポスターであった。


「2週間後に開催予定のギルド主催の収穫祭、『デラフィエス』についてだ。」


「デラ…フィエス…?」


初めて聞いた単語に首を捻る。


「…なんじゃそら?」


「…初めて聞いた…。」


ブラン、フータもピンときていないようであった。


「…そっか、ブランとかはこっちに来たばかりだもんな。」


そう言うとオッターは収穫祭、「デラフィエス」について話し出した。


「『デラフィエス』ってのは毎年この時期…春先に行う収穫祭のことだ。今年も豊作になりますようにって色んな店が新鮮な野菜やら魚介やらの料理を出すんだよ。」


「お祭り…」


その響きにルーフは胸が高鳴るのを感じた。今までとは違う世界の祭り、それは誰しも期待を抱くであろう。


「つーわけだから、開催日までの2週間それ関係の依頼がたくさん来る。緊急じゃ無ければそっちを優先してくれよ!」


そのオッターの言葉で、この場はお開きとなった。


◇◆◇◆


翌日、ギルドのクエストボードには、オッターの言った通り沢山のデラフィエスに関する依頼が所狭しと貼られていた。


「飾り付けに食材調達…新メニューの考案…色々あるんだね。」


ルーフがクエストボードを眺めながら呟く。


「私達は何やるの?」


ルナが海斗に聞く。


「それなら…もうこんなのが来とるで!」


それに応えるように海斗は和服の胸元から1枚の依頼書を出した。


「『デラフィエスに出す食材の調達を手伝ってほしい』…ね…」


ルナは依頼書の文字を目で追う。そして、下の備考欄が目には入ると、


「…ってこれ私達指定してるじゃない!」


そこに自分達3人の名前が書かれていることに気付いた。


「そうや、だから今から依頼主の所に行くで!」


そうして彼らは海斗の先導の元依頼主が指定した集合場所に向かった。


◇◆◇◆


海斗の先導で向かった先は、ルーフにとって見覚えのある場所であった。


「…ここって…」


山の上の小さなカフェ、海斗達が近づくと、



「おっ!来てくれたか!!」



快活な声と共に牛の女性、イサベルが大きな身体を揺らしながら出てきた。


「イサベルさん!」


そこはイサベルのカフェであった。


「依頼書見てくれたんだろ?来てくれて助かるぞ。」


「…ルーフ…このヒトは?」


「そっか、ルナ初めてあったよね…このヒトは…」


「イサベルってんだ!よろしくな!!」


ルーフの声はイサベルの迫力のある声に吹き飛ばされた。


「よ…よろしくお願いします…」


これには気の強いルナも押される。


「……で、イサベルはん。今回は何すれば良いんや?」


それを見た海斗がさりげなく助け船を出した。


「おお、そうだったな。実は今回のデラフィエスでは新メニューを作ろうとしていてな…それの食材調達をしてほしいんだ。」


「新メニュー…ですか?」


「あぁ。で、その新メニューってのがこれだ。」


するとイサベルは大量のレシピが載ったノートを胸元から取り出し、最後のページを見せてくる。


「『ザリガニのブイヤベース』…ってこれまさか…」


ルーフはそこに記された文字を見え悪寒を感じる。


「そうだ!今回の料理はウチミズザリガニを使うんだよ。」


ウチミズザリガニ。それはルーフがこの世界に来たばかりに恐ろしい数のトラウマを植え付けた張本人である。


「…マジですか…」


ルーフは顔をひきつらせてしまう。


「だ・か・ら、ルーフと海斗、2人で20匹狩ってきてくれ!」


「はいっ!?」


そして、そこにイサベルのとてつもない追撃が加わった。


「スープにはヤツのみそを使いたいんだがな…なんせ1匹から採れる量が少ない。そこでお前らの出番だ!駆除も兼ねてよろしく頼むぞ。」


「……か…海斗…」


助けを求めるようにルーフは海斗に視線を送る。


しかし、


「…依頼受けた時点で拒否権は無いようなもんや。行くで。」


「そんなぁ!!」


そんな答え共に、ルーフは森の中へと引きずられていった。


「さ、私は調味料の調合をしないとね。お嬢ちゃんも手伝ってくれ。」


「は、はい!」


そして残った2人はルーフ達とは逆方向に歩きだした。


◇◆◇◆


黒の大陸某所、


そこにあるとある施設で動きがあった。


「ボス、デラフィエスの開催は予定通りに行われるそうですよ…」


「そうか。」


白衣を着たフェネックの研究員がボスと呼んだ男に報告する。


「“ヤツら”の調整はどうなっている?」


そう聞かれたフェネックはやつれた頬を吊り上げた。


「それは順調ですとも。ゲンシンカした鉱物の加工には骨が折れましたがね…。前回のオーワンより戦闘力はかなり上がっていますよ…。」


「ふむ。」



そうして2人は視線を落とす。





その先にある異様な数の“ナニか”が命を吹き込まれる時を待っていた。





「フフフフ…」


彼らの頭上でボスは両手を広げる。


「さぁ、計画の幕開けだ。」


低く重い声が、漆黒の壁に吸い込まれていった。


◇◆◇◆


空が黒く染まり星が輝いている。


そんな時間帯にルーフ達はイサベルのカフェへ帰ってきた。


「イサベルさぁん…採ってきましたよ…」


「流石に…ハァ…疲れたで…」


手にウチミズザリガニのみそが入った瓶を持つ2人の姿はボロボロになっていた。


「ご苦労だったな!……うん、こんだけあれば十分だ。お疲れさん。」


「2人ともお疲れー!」


報酬の確認が終わると、エプロンを着け手に小さな鍋を持ったルナが厨房から出てきた。


鍋が机に置かれると、そこから立ち上る湯気に含まれた料理の香りが部屋を包んだ。


「いいにおいやな…」


「お腹減ってきた…」


その香りに疲労困憊の2人は虜になってしまう。


「ほら、あんた達が行ってる間に仕込んだんだよ!」


イサベルは勢い良く鍋の蓋を開ける。


「うわぁ…」


そこには貝や香味野菜が所狭しと敷き詰められているブイヤベースがあった。


「ここにみそを混ぜるとな…」


イサベルがウチミズザリガニのみそをこしながら入れる。すると赤いスープがさらに濃くなっていった。魚介の香りもより感じられるようになる。


「ほら、食べてみな!」


イサベルが人数分取り分け3人前に出す。


「「「いただきます!」」」


そして3人は勢い良くブイヤベースを口に流す。


「すっごい美味しい…」


「…こりゃ美味いで…」


「野菜も甘いしだしも出てる!」


それは一発で彼らの胃を鷲掴みにした。


「あんたらのお陰で良いのが出来たよ。ありがとさん!開催日まで他の依頼も頑張るんだよ!」


「「「はいっ!!」」」



そうしてイサベルの依頼は無事に達成することができた。


そこから会場設営や食材調達の依頼をこなすうちに2週間はあっという間に過ぎ去ってしまった。


◇◆◇◆


2週間後、


「…すごいヒトだね…」


「毎年こんなもんやで?」


「マジか…」


ルーフは海斗と共にギルド2階の教室からヒトの波を眺めていた。


マリンシアの街は様々な飾り付けや出店によって彩られ、祭り特有の雰囲気を醸し出している。


「そろそろ開会式だぞ。遅れんようにな。」


「はいっ!」


「ほんならはよ行くか。」


シアンに声をかけられ2人は足早に教室を出て階段を駆け降りていった。










「あっ!遅いよ2人とも!」


「ごめんごめん…」


待っていたルナは頬を膨らませる。開会式が行われるマリンシアのセントラル広場には数え切れない程のヒトが集まっていた。


『…時間になりましたぁ。これから開会式を行いますぅ。』


そして着いてすぐに受付嬢のアナウンスが流れた。


すると設置された舞台にギルド団長、カピバラ獣人のエルティアルトが姿を現した。


「さてさて、今年も無事に今日という日を迎えられましたね。」


年配特有の優しい響きの声がマイクを通して全員の耳に届く。


「今年もまた豊作になりますように…皆さんでこの祭事を盛り上げましょう!…ここに!収穫祭デラフィエスの開催を宣言する!!」


そんな宣誓が広場に響くと、広場は歓声に包まれた。











「…開会式終了しました。これより召還ポイントを設置します。」


『了解しました。起動したら速やかに撤退してくださいよ?』


「了解…」

それは複数の影が潜むには丁度良い空間であった。


◇◆◇◆



「ねぇねぇ次どこ行く?」


「んー…次は甘いもんがええなぁ…」


ルーフ、海斗、ルナの3人は活気で溢れる会場を料理をほおばりながら巡っていた。


すると、


「ちょっと待ってくれー!」


後ろから聞き慣れた声が3人に飛んできた。


「あれっ?イサベルさん?」


ルーフが足を止めると、イサベルは肩を揺らして話し出した。


「ハァ…すまない…ちょっと頼み事が…」


「なんかあったんか?」


「実は追加分のブイヤベースを作ろうとしたら調味料を切らしてしまってな…カフェに取りに行く間に店番をしてくれないか?」


「まぁそういうことなら…」


「すまない!頼んだぞ!!」


そう言うと、イサベルは走り去ってしまった。


「…いっちゃった…」


「取り敢えずイサベルさんのお店に行きましょ。」


「せやな。急ぐで!」



そして3人もイサベルの店へ駆け出した。











イサベルの店は予想以上の繁盛であった。


「ブイヤベース2つお願いします!」


「こっちは3つ!」


「はいっ!少々お待ちください!」


ルナは店頭で注文をとるのに奔走していた。


「これ足りるか…?」


「今あるもん出すしかないで…」


裏の厨房ではルーフと海斗が料理を盛り付けていた。


寸胴に少しばかり残っていたブイヤベースも底をつきそうである。





そんな中、


「…設置完了。起動後撤退します。」


そんな報告が会場の各地でヒトの声に混ざっていた。


◇◆◇◆


ピリッ


そんな感覚がルナの肌にはしった。


(ん?)


人一倍魔力に敏感な彼女は違和感に疑問を抱く。


何か嫌な物を感じ辺りを見渡す。しかし、ヒトでごった返す中それの正体に気付くことは出来ない。













しかし、次の瞬間その違和感は誰もが感じられる物となった。


「おい、あれなんだ?」


行列からそんな声が聞こえる。声の主は空を指差していた。


ルナは視線を空へ移す。


そこには、


「何…あれ…?」


紫色に光る巨大な魔方陣が幾つも映し出されていたのだ。


そして、少しそれを眺めたルナはその正体に気付く。


(あれって…召還陣!?)


「皆伏せて!!」


行列にそう叫ぶも、反応出来る者はいなかった。










次の刹那、召還陣から無数の光の柱が降り注いだ。










ドォォォォォン!!!










「キャァァア!!」


「うわぁぁ!!」



列から悲鳴が聞こえる。


「なんや!?」


「どうしたの!?」


それを聞いた厨房の2人も慌てて飛び出す。


光が落ちた場所は土埃が激しく舞う。


そして、


『ゴォォォォオ!!』


叫び声がその場にいた者の鼓膜を震わす。


土煙が晴れると、そこには魔獣のような何かが何体も姿を表した。


粗削りの鋼鉄で全身が構成されており、腕や足は巨石のような巨大さをほこっている。また、4メートル程ある身体の真ん中には赤々しい魔方陣不気味な光を放っていた。


そして頭部には、赤黒い光を放つ単眼がつけられていて、明確な敵意が漏れ出ていた。


「なんだこいつら…」


今まで見たこともない物体にルーフは狼狽する。




無論、この魔獣が出現したのはルーフ達がいる場所だけではなかった。





「…なんなんだこれ…」


「始めてみるよ…」


「こりゃ強そうだ…」


ブラン、フータ、ライトの3人も対峙する。


「…招かざる客…といったところか…」


シアンは魔獣を睨み付けながらナイフを抜く。


「今日ぐらいは何にも起こんないでくれよ…」


オッターは溜め息をつきながら頭をポリポリと掻いた。


その時、彼らの胸元のバッチがビービーと激しい音を鳴らした。


緊急無線からは、団長のエルティアルトの声が聞こえる。


『ギルドの皆さん!既にお気付きだと思いますが街に大量の魔獣が出現しました。一般人の安全の確保を最優先に魔獣の処理をしてください!!』


そう手短な指示が飛ぶ。


「くそっ!海斗、ルナ!!」


「えぇ!」


「やるっきゃないで!」


ルーフ達は冷や汗を額に浮かべながらそれぞれの得物を抜く。


(あの目…嫌な予感がする…)


ルーフの頭のほとんどは不吉や予感で支配されていた。


◇◆◇◆


『ゴァァア!!』


魔獣か巨大な腕を振り回しながら襲ってくる。


「『ハドウガン』!!」


「『水流乱舞』!!」


ルーフと海斗はそれに必死に食らいつき応戦していた。


「皆さん急いで!!」


ルナは得意の結界魔術で戦場との間に壁を作りながら一般人の避難誘導をする。


「海斗!こいつら固すぎる!」


「丁度ワイもそう思っとるとこや!」


2人は何度か攻撃を直撃させるも、魔獣の身体には多少の傷がつくだけであった。


「分散したらアカン!一体に絞るで!!」


「わかった!」


その声と共に海斗は近くの魔獣の懐に滑り込む。


「『翡翠流技、滝登り』!!」


『ゴッ!?』


下から顎を切り上げられた魔獣がのけぞる。


上に飛んだ視線が捉えたのは、足に鎧を纏ったルーフであった。


「『パワーアックス』!!」


『ガァッ!!』


そして、魔獣の顔面を斧のような速度で振り下ろされる踵が捉える。


「合わせろぉ!!」


「ハァァァア!!」


そのまま流れるように2人は魔獣の前で武器を構える。


「『翡翠流技、水流斬』!!」


「『チャーグル・スピア』!!」



『ゴガァ!!』


同時に放たれた一撃は、魔獣を後ろに大きく吹き飛ばす。


しかし、


『グゥ…』


魔獣は一部欠損した身体をゆっくりと起こした。


「…マジかよ…」


まだ回りには何体も同じ魔獣がいる。


ルーフの表情に微かな絶望が宿った。
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