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6話 佐藤友和って?

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伯斗は勝義と友和が昔どんな関係だったか気になり直接、勝義と友和に聞くことにした。


勝義「でさぁー昨日見たテレビでさぁートウモロコシの綺麗な食べ方やっててさ!」

雨音「へ、へーそうなんだ」

「何と!何と!俺もその時、トウモロコシ食っ てたんだよね!!」

「へ、へーそ、そーなんだーすごい...ね!」

「なにその棒読み」

伯斗「(何の話してんだ?まぁそれはいいとして)なぁ勝義」

「ん?何だ?」

「佐藤友和って小学生の頃どんなやつだった?」

「まぁ一言で言うと憧れる存在かな、あいつ俺のこといじめてたけど、人気者だし、頭もいいし運動もできる。それにカッコいい」

「なるほど(勝義はそう思ってるのか)」
伯斗は弁当を10秒で食べ弁当箱をしまい、席を立った。

雨音「あれ?伯斗君どこ行くの?」
勝義「トイレか?」

「ちょっと、色々情報を聞いてくる。」

伯斗は友和の席の方に移動した。

「なぁ友和。」

このクラス(1-3)では、佐藤が2人いるので、クラスのみんなは、勝義と友和は名前で呼んでいる。

「何だ?」

「小学生の頃勝義のこといじめてたっての本当か?」

と、伯斗がクラスに聞こえる大きさで言った。
クラスのみんなは静かになった。

「本当だ。それが何だ?」

「今でもイジメようとでも思ってるのか?」

「別にイジメる理由がないし、そもそももうあいつ(勝義)は昔のあいつじゃないし、もう興味は薄れたよ」

「(昔の勝義?)まぁともかく、イジメる気がないならそれは良かった。」

伯斗は勝義と雨音の座ってる所へ戻った。

「お、おい!何やってんだよ伯斗!や、ヤベーヨまた俺イジメられるじゃん!(昔のことを言いふらし上がって!公開処刑かよ)」

勝義は慌てて伯斗に怒鳴った。

「これからこのクラスで生活を送るクラスメートだし、こう言うことははっきりと聞いた方がいい、それに約束の女の子を探す前に勝義の問題を解決しないとダメだろ?」

「...」

「まぁ友和はお前をイジメる気はもうないってさこのことはもう忘れよう。」

「そ、そうだね(イジメられてたことを公開処刑されたのは嫌だったけど、イジメる気がないのは良かった)」

キーン
            コーンカーンコーン


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