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15話 人物で、思い出せないなら、場所なら思い出せるんじゃない?

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鈴木「まぁとにかく、人物で思い出せないなら、場所なら思い出せるんじゃない?」

勝義「と言うと?」

「例えば木良木小学校に行ってみるとかこの高校の近くだし、あとは木良木公園とか勝義君も多分よく遊んだ公園だと思うよ。」

雨音「なるほど、確かに行ったら、勝義君も小学校の頃の記憶が戻るかも」

勝義「行ってみるかー」

伯斗「俺も行くぜ!」夏石「伯斗が行くならうちもー」

雨音「でも、今日はもう遅いし、明日の放課後にでも行こうよ。」

全員「そうだね、」

勝義「確か明日は早帰りだったよね」

伯斗「ちょうどいいじゃん!!」

雨音「じゃーさ、明日の13時10分ぐらいに1年5組教室前廊下集合ね!」

全員「はーい」

伯斗「じゃー今日はこれでお開きにするか」

じゃあねぇ~      ガラガラガラ

雨音と鈴木だけ図書室に残った。

雨音「本当に思い伝えるなんてビックリした、でもいいの?勝義君の決めた掟、破っちゃって」

鈴木「勝義さんにくっついてる時点で、楓さんも破ってるじゃないですか」

雨音「勝義君と小学生の頃、すぐ転校しちゃったから、またできるだけ一緒にいたいと思ったの。」

雨音「でも、勝義君、小学校のころの記憶戻るかな?」

鈴木「楓さんを見ても思い出さないなら、もしかしたら、もう思い出さないんじゃないんですか?私たち勝義君といろいろとありましたからね。」

雨音「そうかも...」

鈴木「楓さんも、思いを伝えるなら、今しかありませんよ!」

雨音「うーんそうかな?、今の関係壊したくないしな。」

鈴木「そうですか。もういろいろと考えるのはやめて、今のままの関係でいた方が、いいかもしれませんね。」

雨音「うーんそうかな?」

鈴木「もー!どっちなんですか?」

雨音「どっちって?」

鈴木「勝義さんと付き合いたいのか付き合いたくないのか!!」

雨音「それは....もちろん付き合いたい!でも、タイミングが悪いって言うか、なんて言うか...でも、いつしかは、ぜったいに思いを伝える!」

鈴木「そうですね、そんな焦らなくても大丈夫ですよね。楓さんのペースでいいタイミングで思いを伝えてくださいね。」

雨音「もう遅いし久しぶりに、一緒に帰ろ?」

鈴木「そうですね、帰りましょ。」
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