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3-4 危険
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少し前のこと。
「スライムの粉って、何で出来てるか知ってる?」
リリが聞いてきた。
「分からない」
「ルフの草と呼ばれている植物から作られるの」
「ルフの草?」
「うん。別名、血の草。その昔、数多の種が殺しあった時代にその血を吸い続け、突然変異した草」
その話は知っている。昔は今と違い戦いが絶えなかったと。
「姿形を真似ても、騙せるのはバカだけ。この草はね、フェロモンとかも全て真似ることが出来るの。だから、バレない」
リリは続ける。
「もしも多々に摂取したり、ドラゴンみたいな巨大な種が使うと、強力なフェロモンみたいなものを発してしまうから、少し注意が必要だね」
「注意?」
「媚薬の効果に近いかな」
「じゃあ、俺は危なくないか?」
「大丈夫。テバイはまだ子供だから。多分」
そういうことか。
何故、ティナがこんなことをしてきたのか。ティナ自身分かっていない様子だった。
腕を掴まれ、抵抗が難しい中、俺は首を横に振り抵抗する。
こんな場面、もしもリリに見られたら大変なことになってしまう。
「そんなに嫌ですか?」
「だって、俺の将来の嫁は決まってるから」
「でも、まだですよね?」
「まだでも、君よりもリリの方が好きだから」
「だったら」
ティナが不敵な笑みを浮かべる。
「だったら、既成事実を作りますか?」
「それは、ちょっとやばいかな」
体を激しく動かすが、強く押さえつけられる。
蹴り飛ばしたり、手はあるのだが。それはティナを傷つけてしまう可能性がある。出来ればしたくない。
どうするべきか考える中。
勢いよく、扉が開いた。
「何してるの!」
リリが来た。
終わった?
「あ、リリ」
「ティナちゃんの様子がおかしかったから見にきたら、そういう事ね。テバイ、浮気?」
「いや、そういうわけじゃ」
「うん、知ってた」
そう言って、笑う。
許されたのだろうか?
「リリさん。邪魔しないでください。これは私と彼の問題です」
「テバイの彼氏である私も関係あると思うけども。それにティナ。今のあなたは惑わされているのよ。フェロモンの多量摂取で」
「フェロモンとは何ですか?」
「えっと、匂いみたいなもの?」
リリが俺の方を見てくる。
俺は首を横に降る。俺もよく分かっていない。
「とにかく、後で絶対に後悔するよ」
「良いですよ。今、後悔しないなら」
「いや、ティナ。お願いだから、やめてくれ」
俺の言葉にティナは悲しそうな表情をする。
「分かりました。すみませんでした」
そう言って、素直にも押さえつけていた腕を解放してくれる。
その一瞬に。
俺の口を塞いだ。
「では、夕食ができましたら呼びに来ますね」
そう言い残し、ティナは部屋を出て言った。
俺はリリの方を見る。
リリの表情は複雑なものだった。
スライムの粉の副作用に近いもの。それを大丈夫と言ったのは他でもないリリであり。
しかし俺がもっとしっかりと抵抗していればこうはならなかったかもしれない。
「とりあえず」
リリが俺に近づいて来た。
「私、許してはないからね」
「スライムの粉って、何で出来てるか知ってる?」
リリが聞いてきた。
「分からない」
「ルフの草と呼ばれている植物から作られるの」
「ルフの草?」
「うん。別名、血の草。その昔、数多の種が殺しあった時代にその血を吸い続け、突然変異した草」
その話は知っている。昔は今と違い戦いが絶えなかったと。
「姿形を真似ても、騙せるのはバカだけ。この草はね、フェロモンとかも全て真似ることが出来るの。だから、バレない」
リリは続ける。
「もしも多々に摂取したり、ドラゴンみたいな巨大な種が使うと、強力なフェロモンみたいなものを発してしまうから、少し注意が必要だね」
「注意?」
「媚薬の効果に近いかな」
「じゃあ、俺は危なくないか?」
「大丈夫。テバイはまだ子供だから。多分」
そういうことか。
何故、ティナがこんなことをしてきたのか。ティナ自身分かっていない様子だった。
腕を掴まれ、抵抗が難しい中、俺は首を横に振り抵抗する。
こんな場面、もしもリリに見られたら大変なことになってしまう。
「そんなに嫌ですか?」
「だって、俺の将来の嫁は決まってるから」
「でも、まだですよね?」
「まだでも、君よりもリリの方が好きだから」
「だったら」
ティナが不敵な笑みを浮かべる。
「だったら、既成事実を作りますか?」
「それは、ちょっとやばいかな」
体を激しく動かすが、強く押さえつけられる。
蹴り飛ばしたり、手はあるのだが。それはティナを傷つけてしまう可能性がある。出来ればしたくない。
どうするべきか考える中。
勢いよく、扉が開いた。
「何してるの!」
リリが来た。
終わった?
「あ、リリ」
「ティナちゃんの様子がおかしかったから見にきたら、そういう事ね。テバイ、浮気?」
「いや、そういうわけじゃ」
「うん、知ってた」
そう言って、笑う。
許されたのだろうか?
「リリさん。邪魔しないでください。これは私と彼の問題です」
「テバイの彼氏である私も関係あると思うけども。それにティナ。今のあなたは惑わされているのよ。フェロモンの多量摂取で」
「フェロモンとは何ですか?」
「えっと、匂いみたいなもの?」
リリが俺の方を見てくる。
俺は首を横に降る。俺もよく分かっていない。
「とにかく、後で絶対に後悔するよ」
「良いですよ。今、後悔しないなら」
「いや、ティナ。お願いだから、やめてくれ」
俺の言葉にティナは悲しそうな表情をする。
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その一瞬に。
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そう言い残し、ティナは部屋を出て言った。
俺はリリの方を見る。
リリの表情は複雑なものだった。
スライムの粉の副作用に近いもの。それを大丈夫と言ったのは他でもないリリであり。
しかし俺がもっとしっかりと抵抗していればこうはならなかったかもしれない。
「とりあえず」
リリが俺に近づいて来た。
「私、許してはないからね」
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