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「ケルベロス、僕はまだ地界に還れない」
「ええ、解っていますよ。そこの天使の血を奪えばそれで済みます」
洸紀が前に出て3人が後退したので、戦うのではなく会話を求めた洸紀の意思を汲み、ケルベロスもまた戦意を隠した。
「それは秦が死んでしまう、僕は秦を殺したくは無い」
意思の強い瞳、出会った頃の内気な少年とは違う怯えや恐怖の無い瞳、それは『白銀の魔物』の様な強さを秘めた、けれど何処か違う強さを持っている。
「もう、貴方の意思を待つのに疲れてしまったんです。私達は十分待った」
疲れと諦めにも似た表情をケルベロスが浮べている、今の洸紀にはケルベロスの望みを叶える事が出来なかった。
「力づくでも成し遂げます!多少傷を付けてでも!」
「ケルベロス!」
「洸紀!」
ケルベロスと洸紀から距離を置いていた秦が叫ぶ、ケルベロスの両手の指先から蜘蛛の糸の様な細い糸が洸紀を絡めようと襲い掛かるが、剣で糸を断ち切り間合いを計る。
「僕は・・・」
「貴方の在るべき場所は地界にしかない!」
次々と襲い掛かる糸を斬り、かつて『白銀の魔物』だった頃側にいたケルベロスを思い起こす、地界の閉鎖的な規律を重んじ常に地王に深い愛情を抱きながらも影の様に付き従い変化を望まない、何よりも自分の生きる世界に誇りを持っていた、それは今も変わらない変わってしまったのは『白銀の魔物』であった洸紀だ。
「っつ・・・」
剣で糸を斬り風で吹き飛ばしながら距離を詰めていく、しかし経験不足の洸紀に実質地界のナンバー2のケルベロスの相手は荷が重いが、このまま秦を殺され血を浴びてしまう事態だけは避けたかった。
「無駄ですよ。貴方の考えは手に取る様に分ります。私を殺さずダメージを与え、あの天使を庇うのは不可能ですよ」
「!?」
「貴方は甘過ぎる・・・。だから、だから」
ケルベロスの灰青色の瞳が悲しみと怒りに濡れる、爪先に力を入れ糸を硬質化させ全てを洸紀に向ける。
逃げ場が無く剣で防御しようと身構えるがそれでは間に合わない、洸紀が目を閉じ身を固くした瞬間洸紀と糸の間に秦が割って入った。
「そんな!」
「シン!?」
ラフィエルとセラフィスの悲鳴が響き渡る、ラピスで退いた右腕は無事だったが洸紀を守る為に無防備に晒した左腕は残り5本の腕で引き千切られてしまった。
「し・・・ん」
「洸紀、無事か?」
地面に落とされた秦の腕、痛みを出さず洸紀の無事を確認した秦がその場に崩れる。
「はははっ!丁度いいですね。さあ、忌わしき天使の身体を巡る血よ・・・在るべき元へ還りなさい」
高らかにケルベロスが笑い、洸紀の思考は固まってしまった。
「そ・・・んなあ」
剣が洸紀の手から滑り落ち、洸紀の視界が暗くなり口から絶叫が迸る。
「うわわああああっ!!」
「セフィ、秦をこちらに!」
「わかった!・・・っく!?」
ラフィエルが秦の手当てをする為にセラフィスに連れ戻すように頼むが、最早全てが手遅れだった、秦と洸紀を取り巻く周辺に風が生まれ如何なる者の介入をも拒む。
「秦!秦!嫌、ダメ!止め・・・」
風を生み出し正気を取り戻した洸紀が秦に近付くが、秦の腕から流れる白い砂に混じった黒い血が洸紀に流れていく。
「もっと、もっと。その血が洸紀、貴方を魔物に戻すんですよ」
高らかに勝ち誇ったケルベロスの笑み、秦の腕から黒い血が洸紀に吸収されていく。
「秦!腕・・・治さないと・・・」
「洸紀離れろ、俺は問題ない」
その気丈な言葉とは裏腹に苦痛で歪む秦に、洸紀の心が深く傷付けられる。
「ごめん、秦」
洸紀がしゃがみ込み秦の腕を掴み上げる、涙で濡れたその瞳は灰色に金を混ぜた地界で生きる者・・・白銀の魔物の瞳だった。
掴んだ腕を根元に寄せ風の力で治癒を施していく、洸紀に流れ込んでいた黒い血が止まり瞬く間に修復していく。
「何処までも煩わしい!そのままにしておけば貴方は完全な姿に戻れるのに!」
怒りを露わにしたケルベロスの糸が高質化し、洸紀と秦の間を阻もうとするが風の結界がそれを阻止した。
「それじゃあダメなんだ。ケルベロス・・・秦が死ぬなんて間違っている」
完全に秦の腕を修復させゆっくりと立ち上がり、灰金色の瞳を閉じそしてゆっくりと開く、その瞳の色は洸紀の・・・人の瞳だった。
「それが貴方の選んだ答えですか!?」
悲痛な苦痛を帯びた声がケルベロスから迸る、洸紀が剣を構えケルベロスの咆哮と共に様々な角度から襲い来る糸を断ち切っていく。
「これは!?」
「洸紀君の結界だよ・・・本気だ」
セラフィスとラフィエルそして秦の周辺を風の結界が包み込む、これは2人の勝負として洸紀が望んだ結果だった。
「止めろ!お前が手を汚す必要なんか無い!俺だけでいい!止めろ洸紀!」
「秦・・・僕は・・・後悔しない」
ケルベロスの瞳が懐かしさとそして怒りを含んだ瞳で洸紀の剣を受ける、迷いの無くなった洸紀の剣撃がケルベロスを押す。
「これが貴方だ!私が求め、王が望んだ貴方だ!」
「ケルベロス・・・」
「天使と魔物・・・その果てに何があるというのですか?」
切り結ぶ互いの気持ちは分っていた、ケルベロスもまた洸紀を違う角度から案じている、白銀の魔物では無く洸紀としてそれが洸紀にも伝ってくる。
「分っているケルベロス」
洸紀の一撃がケルベロスを斬り付ける、溢れ出す黒い血を押さえながらよろめくが、捨て身の攻撃を洸紀に向ける為体勢を整えたその時、洸紀にとって懐かしい気配が訪れた。
「あ・・・」
「待って下さい!」
何も無い空間から細く白い腕が伸び、ケルベロスのダメージを受けた身体を背後から受け止めた。
「まさか」
「身体の一部だけなら、時の扉を経由しなくてもこの世界に来る事が出来る」
ラフィエル達の顔色が変わる、身体の奥から感じる威圧感に今にでもその場に崩れ落ちそうになる。
「来たか・・・地界の王」
血を失い霞む視界の中で、地を統べる支配者の存在をひしひしと感じ、自分を奮い立たせた。
「秦!」
背後から洸紀の身体を癒えた両腕で奪われまいと、強い力で抱きしめた。
―かえして貰うよ―
脳に直接響く穏やかな懐かしい声に洸紀の手が宙の手に伸びる、かつて共に在る事が当たり前だった、自分が守るべき人だった存在。
―待っているよ、この世界で・・・―
「っ・・・!」
「洸紀」
白銀の魔物の瞳、灰金色の眼から涙が溢れる。
―約束の成就は近い―
ずっと待っていてくれた人、大切な人、この人の為に白銀の魔物は水村洸紀になった。
「貴方の在るべき場所は地界にしかない」
ケルベロスが去り際その言葉を言い残し、王と共にこの世界から去って行く。
消えた気配を感じながら瞳を閉じ、普段の色に戻して秦と向き直る。
「秦、怪我は平気?」
「ああ、洸紀お前は?」
「僕は大丈夫」
秦の繋げた腕を洸紀が指でなぞる、ラフィエル達が2人の元に駆け寄り労う。
「洸紀君・・・」
「洸紀大丈夫か?」
ラフィエルとセラフィスが洸紀を気に掛ける、洸紀は静かに頷き自分の無力さを思い知った。
(このままじゃダメだ・・・それにもう時間も無い)
もう間もなく訪れる決着の時、洸紀は1つの決断を下す。
「ええ、解っていますよ。そこの天使の血を奪えばそれで済みます」
洸紀が前に出て3人が後退したので、戦うのではなく会話を求めた洸紀の意思を汲み、ケルベロスもまた戦意を隠した。
「それは秦が死んでしまう、僕は秦を殺したくは無い」
意思の強い瞳、出会った頃の内気な少年とは違う怯えや恐怖の無い瞳、それは『白銀の魔物』の様な強さを秘めた、けれど何処か違う強さを持っている。
「もう、貴方の意思を待つのに疲れてしまったんです。私達は十分待った」
疲れと諦めにも似た表情をケルベロスが浮べている、今の洸紀にはケルベロスの望みを叶える事が出来なかった。
「力づくでも成し遂げます!多少傷を付けてでも!」
「ケルベロス!」
「洸紀!」
ケルベロスと洸紀から距離を置いていた秦が叫ぶ、ケルベロスの両手の指先から蜘蛛の糸の様な細い糸が洸紀を絡めようと襲い掛かるが、剣で糸を断ち切り間合いを計る。
「僕は・・・」
「貴方の在るべき場所は地界にしかない!」
次々と襲い掛かる糸を斬り、かつて『白銀の魔物』だった頃側にいたケルベロスを思い起こす、地界の閉鎖的な規律を重んじ常に地王に深い愛情を抱きながらも影の様に付き従い変化を望まない、何よりも自分の生きる世界に誇りを持っていた、それは今も変わらない変わってしまったのは『白銀の魔物』であった洸紀だ。
「っつ・・・」
剣で糸を斬り風で吹き飛ばしながら距離を詰めていく、しかし経験不足の洸紀に実質地界のナンバー2のケルベロスの相手は荷が重いが、このまま秦を殺され血を浴びてしまう事態だけは避けたかった。
「無駄ですよ。貴方の考えは手に取る様に分ります。私を殺さずダメージを与え、あの天使を庇うのは不可能ですよ」
「!?」
「貴方は甘過ぎる・・・。だから、だから」
ケルベロスの灰青色の瞳が悲しみと怒りに濡れる、爪先に力を入れ糸を硬質化させ全てを洸紀に向ける。
逃げ場が無く剣で防御しようと身構えるがそれでは間に合わない、洸紀が目を閉じ身を固くした瞬間洸紀と糸の間に秦が割って入った。
「そんな!」
「シン!?」
ラフィエルとセラフィスの悲鳴が響き渡る、ラピスで退いた右腕は無事だったが洸紀を守る為に無防備に晒した左腕は残り5本の腕で引き千切られてしまった。
「し・・・ん」
「洸紀、無事か?」
地面に落とされた秦の腕、痛みを出さず洸紀の無事を確認した秦がその場に崩れる。
「はははっ!丁度いいですね。さあ、忌わしき天使の身体を巡る血よ・・・在るべき元へ還りなさい」
高らかにケルベロスが笑い、洸紀の思考は固まってしまった。
「そ・・・んなあ」
剣が洸紀の手から滑り落ち、洸紀の視界が暗くなり口から絶叫が迸る。
「うわわああああっ!!」
「セフィ、秦をこちらに!」
「わかった!・・・っく!?」
ラフィエルが秦の手当てをする為にセラフィスに連れ戻すように頼むが、最早全てが手遅れだった、秦と洸紀を取り巻く周辺に風が生まれ如何なる者の介入をも拒む。
「秦!秦!嫌、ダメ!止め・・・」
風を生み出し正気を取り戻した洸紀が秦に近付くが、秦の腕から流れる白い砂に混じった黒い血が洸紀に流れていく。
「もっと、もっと。その血が洸紀、貴方を魔物に戻すんですよ」
高らかに勝ち誇ったケルベロスの笑み、秦の腕から黒い血が洸紀に吸収されていく。
「秦!腕・・・治さないと・・・」
「洸紀離れろ、俺は問題ない」
その気丈な言葉とは裏腹に苦痛で歪む秦に、洸紀の心が深く傷付けられる。
「ごめん、秦」
洸紀がしゃがみ込み秦の腕を掴み上げる、涙で濡れたその瞳は灰色に金を混ぜた地界で生きる者・・・白銀の魔物の瞳だった。
掴んだ腕を根元に寄せ風の力で治癒を施していく、洸紀に流れ込んでいた黒い血が止まり瞬く間に修復していく。
「何処までも煩わしい!そのままにしておけば貴方は完全な姿に戻れるのに!」
怒りを露わにしたケルベロスの糸が高質化し、洸紀と秦の間を阻もうとするが風の結界がそれを阻止した。
「それじゃあダメなんだ。ケルベロス・・・秦が死ぬなんて間違っている」
完全に秦の腕を修復させゆっくりと立ち上がり、灰金色の瞳を閉じそしてゆっくりと開く、その瞳の色は洸紀の・・・人の瞳だった。
「それが貴方の選んだ答えですか!?」
悲痛な苦痛を帯びた声がケルベロスから迸る、洸紀が剣を構えケルベロスの咆哮と共に様々な角度から襲い来る糸を断ち切っていく。
「これは!?」
「洸紀君の結界だよ・・・本気だ」
セラフィスとラフィエルそして秦の周辺を風の結界が包み込む、これは2人の勝負として洸紀が望んだ結果だった。
「止めろ!お前が手を汚す必要なんか無い!俺だけでいい!止めろ洸紀!」
「秦・・・僕は・・・後悔しない」
ケルベロスの瞳が懐かしさとそして怒りを含んだ瞳で洸紀の剣を受ける、迷いの無くなった洸紀の剣撃がケルベロスを押す。
「これが貴方だ!私が求め、王が望んだ貴方だ!」
「ケルベロス・・・」
「天使と魔物・・・その果てに何があるというのですか?」
切り結ぶ互いの気持ちは分っていた、ケルベロスもまた洸紀を違う角度から案じている、白銀の魔物では無く洸紀としてそれが洸紀にも伝ってくる。
「分っているケルベロス」
洸紀の一撃がケルベロスを斬り付ける、溢れ出す黒い血を押さえながらよろめくが、捨て身の攻撃を洸紀に向ける為体勢を整えたその時、洸紀にとって懐かしい気配が訪れた。
「あ・・・」
「待って下さい!」
何も無い空間から細く白い腕が伸び、ケルベロスのダメージを受けた身体を背後から受け止めた。
「まさか」
「身体の一部だけなら、時の扉を経由しなくてもこの世界に来る事が出来る」
ラフィエル達の顔色が変わる、身体の奥から感じる威圧感に今にでもその場に崩れ落ちそうになる。
「来たか・・・地界の王」
血を失い霞む視界の中で、地を統べる支配者の存在をひしひしと感じ、自分を奮い立たせた。
「秦!」
背後から洸紀の身体を癒えた両腕で奪われまいと、強い力で抱きしめた。
―かえして貰うよ―
脳に直接響く穏やかな懐かしい声に洸紀の手が宙の手に伸びる、かつて共に在る事が当たり前だった、自分が守るべき人だった存在。
―待っているよ、この世界で・・・―
「っ・・・!」
「洸紀」
白銀の魔物の瞳、灰金色の眼から涙が溢れる。
―約束の成就は近い―
ずっと待っていてくれた人、大切な人、この人の為に白銀の魔物は水村洸紀になった。
「貴方の在るべき場所は地界にしかない」
ケルベロスが去り際その言葉を言い残し、王と共にこの世界から去って行く。
消えた気配を感じながら瞳を閉じ、普段の色に戻して秦と向き直る。
「秦、怪我は平気?」
「ああ、洸紀お前は?」
「僕は大丈夫」
秦の繋げた腕を洸紀が指でなぞる、ラフィエル達が2人の元に駆け寄り労う。
「洸紀君・・・」
「洸紀大丈夫か?」
ラフィエルとセラフィスが洸紀を気に掛ける、洸紀は静かに頷き自分の無力さを思い知った。
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