あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第6部 移動は常にマイホームと共に 渡る世間は家さえあればなんとかなる

4 6番目はバンドやってる見た目の中身おばあちゃん男子その2

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「これがみなさんの世界の主食ですか?」
「世界というか国ですね、米という物です」
「電気の代わりに魔力ねー電気代払わなくて済むならいいか。味噌汁、米、漬物、魚と煮物と人数多いから肉炒めと、梅干しとか納豆うとか副菜出すか。米は収納があるから沢山炊くか」
聞くだけで涎が出てくる米を研ぎ水に漬け、炊飯器をあげた体にして増殖させバルタルやカイネ、ナイルや千眼も見様見真似で研いでいく。
「この水道便利だな」
魚は日本で買って冷凍していた物を全て出す、家の外にあった物置小屋からバーベキューセットと炭を出して、大河とジラが魚を焼いている。
「味噌汁は豚汁は別にして、芋があるのか剥いて芋の味噌汁にしとくか」
「剥きますよ」
「頼むわ」
ナイルが芋を剥き、畑のダイコンは千眼が剥いてくれる。
鍋も幾つも用意し醤油、砂糖、みりん、塩、料理酒を用意するとバルタルが色々懐記に尋ねる、懐記もそれに答え作り方を見たバルタルが他の鍋でダイコンの煮物を作っていく。
ダイコンの葉は洗って刻んで味噌汁に入れ、残りは炒めて塩コショウで味付けをしておく。
「このダイコン良いヤツだな」
良い食材を見ると自然と顔が綻ぶ、ここの野菜は質が良い。
『きゅ!』『ぱしゃ』
「ん?ダイコンの皮と芋の皮なら食え、ダイコンの葉っぱは料理に使うから」
『もぐ!』『もぐぅ』『もぐっ』『ぴぃ』
「ん?なら野菜、畑のは自由に採れるんだろ?適当に持ってきて。ここは、モグラも良く働くな」
「懐記はきゅう達の言葉分かるの?」
「ああ、手伝いしたいとか食べたいとか言ってる」
「いいなー、俺もきゅう達と話したい」
いそいそ、千眼とナイルから野菜の皮を貰うきゅうと畑の野菜を掘っているハル達、話せる懐記を晴海は羨ましがった。
「話せなくても大体言ってる事は分かるだろう?俺はスキルに対話が付いてるし、元はテイマーだったのを神様ズが家に変更した」
『テイマー!』
詠斗達以外の面子が驚いている、千眼もダイコンの皮を剥いていた手を止める。
「懐記さん、テイマーだったんですか!?」
「そうだけど」
「テイマー…危険」
「あちゃー懐記達テイマーてのは滅多に産まれないんだが産まれるとすごい厄介な存在なんだよ、テイマーのテイム対象はドラゴンや人も入る」
「へえ、今は違うし。俺は生き物も飼った事ないし、家でいいよ」
「そうか、わりと危険な存在だから良かった」
「ほら、これ運んで」
「ああ」
懐記にダイコンの葉っぱの炒めた物を渡されジラも笑って受け取る、さて次は何を作ろうかなと考えながら手はテキパキとダンジョン肉と玉ねぎのしょうが焼きを作っていた。
こんな大人数に自分の作った料理を振る舞った事もなければ、作りたいとも思った事もない、だが周囲の嬉しそうな雰囲気だけで作りがいが出てくる。

「うわあ、写真撮ろう」
「俺も!和食!米!」
「これは感動するな、懐記くんは料理すごいな」
「そう?冷めないうちに食べたら?」
「そうですね!日本でもこんなにしっかりした和食中々たべれませんし」
「はぁ、お米…もう食べられないかと思ってました」
『いただきまーす』
手を合わせて一斉に頂く、他の面々もスプーンやフォークで詠斗達の仕草を見様見真似で食べ始めた。
「っ~はぁ!」
「炊きたての米…」
「美味しい!豚汁…最高です」
「梅干しやお漬け物も自家製ってすごいですね」
「この鰺の開き美味い!ね、ご飯おかわりしていい?」
「沢山炊いたから食べな、そっちはどう?」
懐記が尋ねると皆一心不乱に無言で食べていり、飯がなくなったチグリスがおかわりを懐記に頼みよそって貰えばまた無言で食べ続ける。
「美味しいですね、米に味は無くこのおかずと共に食べれば進みます。皆さんが使っている箸の使い方教えてください、この和食にはそちらが合いますね」
「なら、箸はこうやって…」
「私も教えてください」
「俺も!」
「ん…」
ラジカが懐記達に感想を伝え箸の使い方を聞けば、ナイルやジラも大河や綴に教わった。
千眼やバルタルやカイネは箸を使いこなし丁寧に食べている、鰺の開きも器用に骨を取り除き欲しがるきゅうにあげていた。
「晴海っち魚食べるの上手いね、海育ち?」
「うん!北の海!魚捌くのも任せてよ」
「へえ、飯のおかわりは?味噌汁もまだあるけど」
「食べる!豚汁欲しい」
「はいはい」
お椀を受け取りご飯と味噌汁の追加をよそって渡す、大河達もご飯のおかわりをするだけして沢山食べ、あれだけ炊いた米はすっかり無くなった。

「いやあ、食べたー」
「久しぶりの米に割れを忘れた」
「懐記さん、ありがとう。美味しかったです」
「食後のお茶まで何から何まで」
「懐記さん、ごちそうさま!」
「満足したなら良かったんじゃない」
お湯は詠斗に出して貰い急須と湯飲みやらコップやらで食後の緑茶を飲みながらまったり過ごす、千眼が緑茶の味に感動し淹れ方や他の種類のお茶、紅茶に昆布茶まで貰い飲み比べをナイルやバルタル、カイネと行っていた。
「このお茶も食後にあっさりして香りも良く飲みやすくて良いですね、ところで懐記さんは賭け事が得意だと先ほどおっしゃってましたが」
「得意というか負けないだけ、このコインを投げて裏表をあてるゲームやろう。ほら」
「なかなか良いデザインのコインですね」
「それ、スロットのだろ」
「まあね、たまたま1枚持ってた」
「では、いきます」
懐記が出したコインを見て大河が微かに笑う、ラジカが指で弾いて手の甲に乗せてその上に手を置いた。
「裏」
「表です、外れ」
「もう一回やって、表」
「裏です、外れ」
「もう一回、次は裏」
「表です、外れ。得意ではないのでしょうか?」
「いや、次は賭ける。俺はそうだなこの50,000のリング」
「なるほど、では私はこのナイフを」
3回共に懐記の負けラジカが首を傾げる、今度は中指に嵌めていたゴツいシルバーのリングをテーブルに置きラジカは意図を収納袋から細身のナイフを置き、コインを弾く。
「裏」
「裏です、正解。もう一度お願いします、次もナイフ」
「いいよ、次は表」
「表です、正解。もう一度お願いします、次はこの石」
「いいよ、次は裏」
「裏です、正解。なるほど賭ければ勝てると、危険な才能ですね」
「そう思うよ」
まるで舞台のような一幕に周囲から拍手が起こる、ナイフと石は懐記が貰い収納にいれた。
「ですが、私には必要な才能です。私の代わりにこの大陸最大の歓楽街《ガルディア》の裏店で200年買い手のない品物を購入して貰えませんか?」
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