あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第8部 晴れた空の下手を繋いで…

STAGE.3-3 作業中はお静かに

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「おはよう、懐記」
「おはよう、早いじゃんラージュっち」
「朝食を食べたかったからな、所であそこでは何をしている?」
「ああーゴーレムの修繕」
「ゴーレム!見れるのか?」
「あー壊れてる、動いているタイタンちは今舵っち達とミルク売りに出掛けてるわ、ほら朝飯」
「見たいな」
「俺も気になるな、テトラもいるか、おはよう」
「おはようございます、ラージュ陛下」
「おはよ、ラージュ」
「おはよう…」
「おはよう、みんな」
「おはようございますっす、朝食の準備そっちでしますよー」
ラージュが《アタラクシア号》の大食堂へ転移すると、奥のテーブルで大人数が黙々と何か作業をしているのを、ラージュが朝食のトレイを受け取り懐記達に訊ねると、ちょうどニジェルガ、ライガル、ティス、グローリーも訪れ、ラウラスがテーブルセッティングを行い5名を呼ぶ。
「んーおはよ~」
「おはようございます」
「トラング…降りなさい」
「うぃ~」
ちょうどトラングを抱えたカトゥーシュカも訪れ、総勢7名での朝食となった。
「詠斗達は?」
「詠斗さんは畑の様子をみていますっす、率さんと晴海くん、大河さんは仕入れっす。千歳さんはラジカさんと商業エリア、崇幸さんはホテル造りを千眼さん達としてます。綴りさんは教室、舵さんはミルク売りです」
「ホテル?」
「《ホウラク》にでかい宿屋を造るそうですっす」
「カジノタワーの様な物か?」
「んー、そうすねぇ」
「見に行くか?崇幸と今日は観光だろう?」
朝食の献立はミートボール入りの具沢山スープと、トーストは自分でトースト出きるようにトースターが置かれ、色とりどりジャムが並び、ワンプレートにはオムレツ、木の実を砕いたサラダに焼いた腸詰めが置かれて食欲をそそった。
「そうですね、ホテルと言うものも気になりますしゴーレムもよく見たいですね」
「あれ…やりたい」
「修繕か…」
「沢山、崇幸っちが拾って来たからなー」
グローリーが黙々と修繕に取り組む住民達を見てやりたそうにしている、懐記もグローリーの隣のに着いて朝食を採り始めた。
「崇幸っちが忙しいなら俺が行くわ」
「祭りの準備があるんだろ?」
「大体出来た、人もいるしー屋台も出来たし。ホテルは祭りの開始前には完成するわ」
「すごいな、何日来れるか調整しよう。ライル達とも過ごしたい」
「いんじゃない」
朝食を食べ終わりは、グローリーがさっそくゴーレムの修繕作業に加わり、おりがみの子達にヒヨコやクラークラック達、ヒュール達もテーブルに並んだゴーレム達を選びひび割れを鉱物と土で埋めていく。
ラージュ達は懐記と共に崇幸達のいる大会議室に向かい、ホテル造りの見学に向かい、トラングとカトゥーシュカは魚ダンジョンへ転移した。

「おはよう、皆!どうだ!《ホウラク》のホテルは!売りはズバリ風呂!」
『おおー』
崇幸、千眼、千華、ロックスが造ったホテルは正面のエントランスの手前に噴水の先に縦に長い建物、その両サイドには線対称の横長の建物が延び純白の外観が神々しさを放っていた。
「この中央の建物がカウンターと売店、そこから上は12階まで風呂とサウナとかがある、そこから上と屋上はイベント会場だな、バーベキューや結婚式とかが出来るぞー後はキッズエリアが右側に集約されていて、主にファミリー向けだ。20階までは一般客用でそこから上は関係者エリアだ。右側が単身者や子供がいない人達用に静かな空間を意識し、12階層以上はスイートルームになっているぞ」
「スイートルーム?」
崇幸が意気揚々と語りラージュが首を捻る、スイートルームの話しを聞けばラージュが成る程と呟いた。
「きゅう達が《ホウラク》の土地の整地を終わらせたそうです、ホテルを置けますよ」
「行くか!綴くんの屋台も出来たそうだから、設置もして商業ギルドで金も受けとるか。皆も来るか?」
「ゴーレムの修繕か気になる、私も参加しても良いか?」
「お、助かる!もし、相性良さそうなら連れて帰ってやってくれ」
「いいのか?」
「大事にしてくれるならな、起こすのは帰ったらやるよ」
崇幸がニカと子供じみた笑顔を浮かべる、ラージュは欲がないなと思いつつニジェルガ達と大食堂に戻った。

「どの子を直そうか」
「俺はこの子にするか」
「私はこの方を」
「俺はコイツ」
テーブルに並んだ壊れたゴーレム達ラージュ達は各々一体を選び、グローリーの側に座って既に馴染んでいる彼にやり方を教わりながら修繕を始めていく。
カリカリ…カチャカチャ…数十名もいるのに静かな室内、土と鉱物を混ぜながらひび割れを埋めてやり顔を整えてやる、なめなかにする為に削り、埋めた土をヘラで成らしての繰り返しだが、中々楽しい…。
気がつけば数時間後…グローリーの直したゴーレムは何故だか勝手に動いて、他の壊れたゴーレムを修繕していた。
「?……?」
「グリ、傀儡魔法を使ったのか?」
「……?」
「無意識か…」
「難しい魔法なんですがね」
「すごいな」
「皆さん、お昼にするすよー」
気がつけばもう昼、ラウラスの声に各自カウンターに向かった。
モギのミルクと中には炒めた肉を包んで揚げたパン、サラダに魚介のあっさりスープが湯気立ち並ぶ、パンは熱いからナイフとフォークで食べるようにと伝えられ、大食堂がガヤガヤと騒がしくなった。
「集中力がすごいな」
「中々に熱中してしまうものだ、何体か預かり皇国でも修繕をしよう」
「いんじゃね、下街のやつらにもやらせよ」
「あの人にも…」
「ま、暇潰しにはいいかもな」
「うん」
グローリーが揚げパン食べなから呟く、同居人?には最低限以上の気配りをとゴーシュと懐記から言われているので一応気を遣う。
「食べたら続きするか」
観光はせず彼らは今日1日船で修繕に費やす事になる、帰るのは夜になる事をまだ知らない…。

「おお、すごい整地ありがとう。チグリス、ナイルにきゅう達と皆!これ食べて休んでくれ!」
綴とロックスと千眼を連れて宿屋に転移すると、チグリス、ナイルにハル達とクラークラック数頭にヒヨコやおりがみの子達が整地し崇幸達を待っていた。
「おはようございます、崇幸さん。いただきますね、皆少し休みますか」
「早く…」
ナイルが崇幸からコンビニのパンやお菓子や飲み物と、懐記からのお弁当を渡し木陰でナイル達が朝食を食べ始める。
「よし、ホテルだすぞー」
「はい」
「ああ…」
「楽しみですね」
皆距離を取り崇幸が小さいままのホテルを地面に置き、魔力で原寸大の大きさにしていく、この周辺全ての土地を購入したので周囲を気にしなくて良い分、思い切り出来て楽しい。
「迫力ありますね」
「わぁーこれがホテル!素敵ですね」
「僕は明日の屋台の設置して、皆を呼びますね」
「分かった、こっちは先に内部の細かい所の確認をしよう」
「噴水…」
千眼が噴水に魔力を注げば水が吹き出し、ナイル達から歓声が上がった。
「こちらも、屋台を出して明日に備えないと…」
綴も腕を捲り、次々屋台を設置していった。
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