8 / 20
8話
しおりを挟む
「何事だ!」
「侵入者です!」
「恐らくセージ殿が言っていた例の調達屋だと思われます!」
「何だと!どこから情報が漏れたんだ!」
門が激突し、大騒ぎの屋敷内では持ち主のマルセイが声を荒げている。
「確かに早すぎる襲撃です。恐らく調達屋独自の情報網があるのかもしれませんね」
するとどこからかセージ・ヒルデストが現れ、冷静に状況を分析する。
「何故言わなかった!このままでは私まで狙われるではないか!」
「それは失礼。しかし今はこの状況をどう切り抜けるか考えましょう」
「ぐ……だがどうしろと言うのだ!奴は未開拓地に入れる化物だと言っていただろ!」
「えぇ。ですが知っていますか?未開拓地に入るのに化物染みた力はあまり必要ないそうですよ」
「そんなこと聞いた事も無いぞ!」
「知人の開拓者から聞いたのですが、未開拓地で最も恐ろしいのは魔獣ではなく環境であり、その環境に適応する体を持っていれば誰でも入れる、との事です」
「ならあの調達屋はその体を持っているだけで実力は無いという事なのか!」
「可能性はありますよ」
「そうか!それなら何とかなるかもしれん!おい!ここにいる全員で奴を殺せ!」
マルセイはニヤリと笑いながら部下に指示を出した。
「おい!聞いているのか!」
部下からの返事が帰って来なかったので声を荒げて振り返る。
振り返ったマルセイの視界に入ったのは一人の部下の姿。そして胸から血がべっとりと付着した腕が生えている。
「お…おい!」
「マ…マル…セイ……さま……おに……げ…下さ…」
ズボッ
腕が引き抜かれると、部下は絶命し倒れた。
「ちょ…調達屋!何故ここにいる!部下はどうした!」
部下が倒れた事によって後ろにいた腕の持ち主を漸く視認出来た。その人物は黒いローブに包まれた異様な気配を放つロイスだ。
「もう部下はいない。後はお前と…逃げて行った奴だけだ」
「逃げた?…なっ…セージ貴様!どこに行った!私を置いていくつもりか!」
マルセイは辺りを見回すがセージの姿は何処にもない。マルセイが部下の無残な姿を見ている隙に逃げた様だ。
「隠し通路から逃げたぞ。まぁあいつは最後で良い…今は、お前だマルセイ」
「何故だ!私の部下は精鋭揃いだぞ!未開拓地に適した体を持つだけのお前に負けるはずがない!」
「適した体?あぁ、なるほど…嘘の情報を教え込まれたのか」
「嘘だと!」
「大方お前をここに留まらせる為の嘘だろう。良かったな、これで晴れて囮になった訳だ」
ロイスはローブの下で嘲笑う。
顔は見えないが笑われた事が分かった様で、マルセイは顔を真っ赤に染める。
「くそぅ…セージめ…絶対に許さんぞ!」
「許さなくていい。どうせお前はここで死ぬ」
ロイスの言葉にマルセイはハッとする。
セージへの怒りによって我を忘れていたが、冷静に考えればすぐに状況は理解出来た。周りには誰もおらず、頼りの部下は既に死体となっている。もう逃げ場などあるはずがない。
「ひ…ひぃ!」
急に恐怖で全身を満たされたマルセイは尻餅をついて後ずさる。
「ま…待て!待ってくれ!私は何もしていない!セージに脅されただけだ!」
「そうなのか…それは可哀想だな」
「そ、そうだろう!だから私は見逃しっ!」
見逃して欲しい…そう言い掛けたが最後まで口が動く事は無かった。
「はぁ…商売の才能はあるのに人を見抜く才能がないとは…残念な奴だ」
ロイスは足元に転がってきたマルセイの頭部を道端の小石の様に蹴り飛ばす。
情報によるとマルセイはコナン王の命をずっと狙っていた。そしてその機会がやっと巡ってきたわけだが、最後は呆気なかった。
そもそもなぜマルセイが協力したのかだが……そんな事は最初からどうでも良い。もう死んだ人間の事など気にするだけ時間の無駄だ。
「さて…隠し通路はここか」
ロイスは初めて来る屋敷だが、どこに何があるかはアリスの洋紙を見れば直ぐに分かる。
キイィィィ
壁に掛けられた鏡を開くと地下へと続く階段が現れた。アリスの情報通りだ。
この階段の先には外に繋がる出口と部屋が一つある。セージはその部屋の中にいる。
コンッコン
ロイスがその部屋の扉をノックすると通路中に音が反響した。
「情報通り黒バラで出来た扉か。確かにこれなら外に出るより安全そうだ」
黒バラは未開拓地産の鉱物で、その名の通り黒色のバラの様な形をしている。脆い鉱物だが一度加工すれば恐ろしい程の強度を誇るため、高値で売買されているが大きな商会を営むマルセルなら手に入れる事は容易いだろう。
「黒バラは堅いが…火には弱いんだよな」
ロイスは黒バラで出来た扉に手を添える。
「さぁ精霊共…力を貸せ」
すると手の甲に赤い模様が浮かび上がった。
更に掌全体が燃えるような赤色になり、ドロドロと扉を溶かしていく。
ジュゥー
扉はどんどん溶けていく。もうすでに原型は留めていない。
「こんなもんか」
人一人通れる穴が出来た所で手を放すと、甲にあるはずの赤い模様は消えていた。
「お邪魔します」
ロイスは何事も無かったかのように部屋の中へと足を踏み入れた。
「あり得ません…黒バラの扉をあっさり破るなど…」
中には机と椅子がポツリと配置され、そこに座るセージは驚愕の表情でロイスを見つめる。額から流れる汗は焦りから来るものなのか、ロイスの出した高温によって部屋が暖められたからなのかは分からない。
「読みが甘かったな没落貴族」
「やはり私の事は調べましたか。復讐に来たのですか?今やあなたは王族殺しの大罪人ですからね」
「その事なら心配ない。友人が情報を改竄し、実行犯を別の者にすり替えてもらった」
友人とはアリスの事だ。優秀な情報屋は情報を集めるだけでなく改竄する事も容易い。彼女が独断で動いてくれたようで、洋紙の最後に改竄完了と記されていたのでもう何も心配事は無い。
この件が終わればアリスにはお礼をしなければならない。上等な酒を持っていくのが良いだろう。
「なんと…私の計画は完全に失敗したという事ですか」
「あぁ…それと、俺は復讐しに来たわけじゃない」
「ではなんです?」
「セージ・ヒルデスト、お前は調達対象の情報を偽り、報酬を値切るという契約違反を犯した。王族対象の報酬が600万ゼルなどあり得ない」
「しっかりと聞かなかったのはあなたですよ?契約違反ではありません。それに…この様な仕事はしっかりと裏取りをするものですよ」
「俺は面倒臭がりでね。だが契約時に言質は取った。お前は情報に嘘偽りはないと悪魔に誓っている」
「悪魔などいませんよ」
「もう一度言う。セージ・ヒルデスト、お前は契約違反を犯した。よってこれより断罪する」
ロイスはローブの下で獰猛な笑みを浮かべた。
「侵入者です!」
「恐らくセージ殿が言っていた例の調達屋だと思われます!」
「何だと!どこから情報が漏れたんだ!」
門が激突し、大騒ぎの屋敷内では持ち主のマルセイが声を荒げている。
「確かに早すぎる襲撃です。恐らく調達屋独自の情報網があるのかもしれませんね」
するとどこからかセージ・ヒルデストが現れ、冷静に状況を分析する。
「何故言わなかった!このままでは私まで狙われるではないか!」
「それは失礼。しかし今はこの状況をどう切り抜けるか考えましょう」
「ぐ……だがどうしろと言うのだ!奴は未開拓地に入れる化物だと言っていただろ!」
「えぇ。ですが知っていますか?未開拓地に入るのに化物染みた力はあまり必要ないそうですよ」
「そんなこと聞いた事も無いぞ!」
「知人の開拓者から聞いたのですが、未開拓地で最も恐ろしいのは魔獣ではなく環境であり、その環境に適応する体を持っていれば誰でも入れる、との事です」
「ならあの調達屋はその体を持っているだけで実力は無いという事なのか!」
「可能性はありますよ」
「そうか!それなら何とかなるかもしれん!おい!ここにいる全員で奴を殺せ!」
マルセイはニヤリと笑いながら部下に指示を出した。
「おい!聞いているのか!」
部下からの返事が帰って来なかったので声を荒げて振り返る。
振り返ったマルセイの視界に入ったのは一人の部下の姿。そして胸から血がべっとりと付着した腕が生えている。
「お…おい!」
「マ…マル…セイ……さま……おに……げ…下さ…」
ズボッ
腕が引き抜かれると、部下は絶命し倒れた。
「ちょ…調達屋!何故ここにいる!部下はどうした!」
部下が倒れた事によって後ろにいた腕の持ち主を漸く視認出来た。その人物は黒いローブに包まれた異様な気配を放つロイスだ。
「もう部下はいない。後はお前と…逃げて行った奴だけだ」
「逃げた?…なっ…セージ貴様!どこに行った!私を置いていくつもりか!」
マルセイは辺りを見回すがセージの姿は何処にもない。マルセイが部下の無残な姿を見ている隙に逃げた様だ。
「隠し通路から逃げたぞ。まぁあいつは最後で良い…今は、お前だマルセイ」
「何故だ!私の部下は精鋭揃いだぞ!未開拓地に適した体を持つだけのお前に負けるはずがない!」
「適した体?あぁ、なるほど…嘘の情報を教え込まれたのか」
「嘘だと!」
「大方お前をここに留まらせる為の嘘だろう。良かったな、これで晴れて囮になった訳だ」
ロイスはローブの下で嘲笑う。
顔は見えないが笑われた事が分かった様で、マルセイは顔を真っ赤に染める。
「くそぅ…セージめ…絶対に許さんぞ!」
「許さなくていい。どうせお前はここで死ぬ」
ロイスの言葉にマルセイはハッとする。
セージへの怒りによって我を忘れていたが、冷静に考えればすぐに状況は理解出来た。周りには誰もおらず、頼りの部下は既に死体となっている。もう逃げ場などあるはずがない。
「ひ…ひぃ!」
急に恐怖で全身を満たされたマルセイは尻餅をついて後ずさる。
「ま…待て!待ってくれ!私は何もしていない!セージに脅されただけだ!」
「そうなのか…それは可哀想だな」
「そ、そうだろう!だから私は見逃しっ!」
見逃して欲しい…そう言い掛けたが最後まで口が動く事は無かった。
「はぁ…商売の才能はあるのに人を見抜く才能がないとは…残念な奴だ」
ロイスは足元に転がってきたマルセイの頭部を道端の小石の様に蹴り飛ばす。
情報によるとマルセイはコナン王の命をずっと狙っていた。そしてその機会がやっと巡ってきたわけだが、最後は呆気なかった。
そもそもなぜマルセイが協力したのかだが……そんな事は最初からどうでも良い。もう死んだ人間の事など気にするだけ時間の無駄だ。
「さて…隠し通路はここか」
ロイスは初めて来る屋敷だが、どこに何があるかはアリスの洋紙を見れば直ぐに分かる。
キイィィィ
壁に掛けられた鏡を開くと地下へと続く階段が現れた。アリスの情報通りだ。
この階段の先には外に繋がる出口と部屋が一つある。セージはその部屋の中にいる。
コンッコン
ロイスがその部屋の扉をノックすると通路中に音が反響した。
「情報通り黒バラで出来た扉か。確かにこれなら外に出るより安全そうだ」
黒バラは未開拓地産の鉱物で、その名の通り黒色のバラの様な形をしている。脆い鉱物だが一度加工すれば恐ろしい程の強度を誇るため、高値で売買されているが大きな商会を営むマルセルなら手に入れる事は容易いだろう。
「黒バラは堅いが…火には弱いんだよな」
ロイスは黒バラで出来た扉に手を添える。
「さぁ精霊共…力を貸せ」
すると手の甲に赤い模様が浮かび上がった。
更に掌全体が燃えるような赤色になり、ドロドロと扉を溶かしていく。
ジュゥー
扉はどんどん溶けていく。もうすでに原型は留めていない。
「こんなもんか」
人一人通れる穴が出来た所で手を放すと、甲にあるはずの赤い模様は消えていた。
「お邪魔します」
ロイスは何事も無かったかのように部屋の中へと足を踏み入れた。
「あり得ません…黒バラの扉をあっさり破るなど…」
中には机と椅子がポツリと配置され、そこに座るセージは驚愕の表情でロイスを見つめる。額から流れる汗は焦りから来るものなのか、ロイスの出した高温によって部屋が暖められたからなのかは分からない。
「読みが甘かったな没落貴族」
「やはり私の事は調べましたか。復讐に来たのですか?今やあなたは王族殺しの大罪人ですからね」
「その事なら心配ない。友人が情報を改竄し、実行犯を別の者にすり替えてもらった」
友人とはアリスの事だ。優秀な情報屋は情報を集めるだけでなく改竄する事も容易い。彼女が独断で動いてくれたようで、洋紙の最後に改竄完了と記されていたのでもう何も心配事は無い。
この件が終わればアリスにはお礼をしなければならない。上等な酒を持っていくのが良いだろう。
「なんと…私の計画は完全に失敗したという事ですか」
「あぁ…それと、俺は復讐しに来たわけじゃない」
「ではなんです?」
「セージ・ヒルデスト、お前は調達対象の情報を偽り、報酬を値切るという契約違反を犯した。王族対象の報酬が600万ゼルなどあり得ない」
「しっかりと聞かなかったのはあなたですよ?契約違反ではありません。それに…この様な仕事はしっかりと裏取りをするものですよ」
「俺は面倒臭がりでね。だが契約時に言質は取った。お前は情報に嘘偽りはないと悪魔に誓っている」
「悪魔などいませんよ」
「もう一度言う。セージ・ヒルデスト、お前は契約違反を犯した。よってこれより断罪する」
ロイスはローブの下で獰猛な笑みを浮かべた。
0
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる