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第9章 派生流派と天乱四柱
神器指南
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「咲良…お前ならこれが何なのか分かるんじゃねぇか?」
琴音は安置されている刀を見ながら咲良に問いかける。
「あぁ。この刀は仙導という名の神器だ」
「…名まで知ってんのか……驚いた」
博識な咲良なら、もしかすると神器についても知っているのではないかと睨んでいた。見事その予想は的中したが見ただけで名前を当てるとは思いもしなかった。
「話していなかったが俺の旅の目的は神器を集める事だ」
「集める?何故だ?」
「あの…神器って何ですか?」
椿は目の前の刀が神器と呼ばれている事は理解したが、そもそも神器が何なのかは当然ながら知識に無かった。
「何かって言われると……咲良、説明してやれ」
「詳しく話すつもりはないが…簡単に言えば凄い力を秘めた魔武器だ」
「そうだ!それが言いたかったんだよ俺は!」
「あまりピンと来ませんね」
「もしお前がこの仙導を使いこなせていればジャンに勝てていたと言えばその凄さが分かるんじゃねぇか?」
アバウトな説明ではあるが、琴音の言う通り神器を使えば椿はジャンに負ける事は無かっただろう。もっと言うと、咲良が村正を神器開放していれば逃がす事も無かったかもしれない。
「それほどの力を秘めているのですか…そんな物が何故ここに?」
「前に言ったろ?暁月流の継承者には代々刀が受け継がれてるってよ」
「それがこの刀という訳ですか。しかし私はまだ継承者になれていませんが…」
「今回は特例だ。この仙導をお前にやる。使いこなして見せろ」
「私が…ですか…」
「使いこなせるようになれば咲良の元に行くことを許可してやる」
咲良は琴音が何を考えているのか理解できた。今の実力のまま咲良に着いていけば足手纏いになるだけでなく命を落とす可能性もあるので、琴音は師匠として弟子を死地に送り込むような真似は出来ないのだろう。
しかし同時に椿の気持ちも理解できる。だからこそまだ継承者ではない椿に神器を渡し、チャンスを与えたのだろう。
「俺は仙導を完璧に使いこなす事は出来なかった。だがお前なら…必ず成し遂げると俺は本気で信じてるぜ」
「師匠……分かりました!必ず使いこなして見せます!」
椿は仙導を手に取ると咲良に向き直る。
「話は纏まった様だな」
「待っていて下さい。この仙導と共に…あなたに追いついて見せます!」
「あぁ…楽しみにしている」
咲良は口角を上げて微笑んだ。それは椿がどれほど強くなるのか楽しみだという気持ちと、初めて神器が相応しい者に渡った事への嬉しさから来た微笑みだった。
「なら俺からも椿に良い物を見せてやろう」
「私に?」
「あぁ。移動するぞ」
琴音と椿はお互いに顔を合わせて首を傾けるも咲良の後を着いていった。
「何処まで行くつもりですか?」
「この辺で良いだろう」
咲良は2人を連れて屋敷の外まで来た。今からする事を暁月流の門下生に見せるつもりはないからだ。
「少し離れてろ」
「一体何を?」
「暁流の奥義でも見せてくれんのか?」
「近いかもな。見てれば分かる」
2人が咲良から距離を取ると自然体になる。
「村正、見せてやろう。椿と仙導の為に」
村正に語りかけた後、咲良は村正を抜いた。
「行くぞ村正……神器…開放」
その瞬間、村正から闇が放出され咲良を包み込む。その闇が収まった時、咲良の体は黒いオーラに包まれ、村正の刀身は純白から漆黒へと変化していた。
「こ…これは…」
「神器だったのか…その刀…」
2人は目の前の光景に目を見開く。
「これが俺と村正の神器開放だ」
咲良は2人の背後から声を掛ける。
「な…」
「なにっ!!」
2人は突然の出来事に反射的にその場から飛び退いて刀の柄を握りしめる。
「琴音でも気付かなかった様だな」
「…どうやった?」
自分が無意識に刀を握っている事に気付いた琴音は柄から手を放して咲良に問う。
「村正の能力だ」
咲良が使ったのは村正が神器開放した時のみ使える影渡。邪神魔狼との戦いから学んだ影から影へ音もなく移動する技だ。
だがそれを2人に見せはしたが解説するつもりはない。
更に咲良の足元から地面を侵食するかの様に闇が広がり辺りは真っ暗になる。
「これも能力の1つだ。といっても今思いついたばかりだがな」
暗闇で視覚が効かなくなった2人が今頼れるのは他の五感だが、咲良の声が四方八方から響き渡ってくるので聴覚も頼りにならない状況だ。
「見せるのはここまでだ」
咲良の響く声と同時に辺りの闇が村正に吸い込まれる様にして消えていった。
「椿、これが神器の力だ。ほんの一部に過ぎないがな」
「……凄い……これが神器ですか…」
「神器を手足の様に操ってやがった。何なんだお前は…」
仙導の神器開放が出来る琴音ですら咲良の神器開放は異常に思えた。
神器は操る者によって性能が大幅に変わる。未熟な者が扱えば神器の強すぎる力に振り回されてしまう。それでも脅威である事に変わりはないが宝の持ち腐れである。
だが咲良は琴音以上の実力を持ちつつも鍛冶師として村正の声を聴けるため、能力を最大限活用することが出来る。
「琴音、お前が仙導の能力を完全に引き出せないのは実力が無いからじゃない。仙導の声に耳を傾けないからだ」
「仙導の声だと?」
「そうだ。武器にも好き嫌いはある。つまり武器の性格を見極めなければ神器解放を操ることは難しい」
椿と琴音はずっと刀を振るってきたので咲良の言っていることは理解出来た。しかし声を聞けと言われてもどうすれば良いのか見当もつかない。
「どうすればいいのですか?」
「これ以上助言するつもりはない。後は自分次第だ」
咲良が戦闘でもないのに神器解放を見せるのはこれが最後かもしれない。それほどまでに珍しい行動を取った咲良だったがヒントを出し過ぎるのは椿にとっても良くない事だ。
その後屋敷に戻ると、椿は大広間の中心で座禅を組んで仙導を前に置くと瞑想を始めた。
琴音は安置されている刀を見ながら咲良に問いかける。
「あぁ。この刀は仙導という名の神器だ」
「…名まで知ってんのか……驚いた」
博識な咲良なら、もしかすると神器についても知っているのではないかと睨んでいた。見事その予想は的中したが見ただけで名前を当てるとは思いもしなかった。
「話していなかったが俺の旅の目的は神器を集める事だ」
「集める?何故だ?」
「あの…神器って何ですか?」
椿は目の前の刀が神器と呼ばれている事は理解したが、そもそも神器が何なのかは当然ながら知識に無かった。
「何かって言われると……咲良、説明してやれ」
「詳しく話すつもりはないが…簡単に言えば凄い力を秘めた魔武器だ」
「そうだ!それが言いたかったんだよ俺は!」
「あまりピンと来ませんね」
「もしお前がこの仙導を使いこなせていればジャンに勝てていたと言えばその凄さが分かるんじゃねぇか?」
アバウトな説明ではあるが、琴音の言う通り神器を使えば椿はジャンに負ける事は無かっただろう。もっと言うと、咲良が村正を神器開放していれば逃がす事も無かったかもしれない。
「それほどの力を秘めているのですか…そんな物が何故ここに?」
「前に言ったろ?暁月流の継承者には代々刀が受け継がれてるってよ」
「それがこの刀という訳ですか。しかし私はまだ継承者になれていませんが…」
「今回は特例だ。この仙導をお前にやる。使いこなして見せろ」
「私が…ですか…」
「使いこなせるようになれば咲良の元に行くことを許可してやる」
咲良は琴音が何を考えているのか理解できた。今の実力のまま咲良に着いていけば足手纏いになるだけでなく命を落とす可能性もあるので、琴音は師匠として弟子を死地に送り込むような真似は出来ないのだろう。
しかし同時に椿の気持ちも理解できる。だからこそまだ継承者ではない椿に神器を渡し、チャンスを与えたのだろう。
「俺は仙導を完璧に使いこなす事は出来なかった。だがお前なら…必ず成し遂げると俺は本気で信じてるぜ」
「師匠……分かりました!必ず使いこなして見せます!」
椿は仙導を手に取ると咲良に向き直る。
「話は纏まった様だな」
「待っていて下さい。この仙導と共に…あなたに追いついて見せます!」
「あぁ…楽しみにしている」
咲良は口角を上げて微笑んだ。それは椿がどれほど強くなるのか楽しみだという気持ちと、初めて神器が相応しい者に渡った事への嬉しさから来た微笑みだった。
「なら俺からも椿に良い物を見せてやろう」
「私に?」
「あぁ。移動するぞ」
琴音と椿はお互いに顔を合わせて首を傾けるも咲良の後を着いていった。
「何処まで行くつもりですか?」
「この辺で良いだろう」
咲良は2人を連れて屋敷の外まで来た。今からする事を暁月流の門下生に見せるつもりはないからだ。
「少し離れてろ」
「一体何を?」
「暁流の奥義でも見せてくれんのか?」
「近いかもな。見てれば分かる」
2人が咲良から距離を取ると自然体になる。
「村正、見せてやろう。椿と仙導の為に」
村正に語りかけた後、咲良は村正を抜いた。
「行くぞ村正……神器…開放」
その瞬間、村正から闇が放出され咲良を包み込む。その闇が収まった時、咲良の体は黒いオーラに包まれ、村正の刀身は純白から漆黒へと変化していた。
「こ…これは…」
「神器だったのか…その刀…」
2人は目の前の光景に目を見開く。
「これが俺と村正の神器開放だ」
咲良は2人の背後から声を掛ける。
「な…」
「なにっ!!」
2人は突然の出来事に反射的にその場から飛び退いて刀の柄を握りしめる。
「琴音でも気付かなかった様だな」
「…どうやった?」
自分が無意識に刀を握っている事に気付いた琴音は柄から手を放して咲良に問う。
「村正の能力だ」
咲良が使ったのは村正が神器開放した時のみ使える影渡。邪神魔狼との戦いから学んだ影から影へ音もなく移動する技だ。
だがそれを2人に見せはしたが解説するつもりはない。
更に咲良の足元から地面を侵食するかの様に闇が広がり辺りは真っ暗になる。
「これも能力の1つだ。といっても今思いついたばかりだがな」
暗闇で視覚が効かなくなった2人が今頼れるのは他の五感だが、咲良の声が四方八方から響き渡ってくるので聴覚も頼りにならない状況だ。
「見せるのはここまでだ」
咲良の響く声と同時に辺りの闇が村正に吸い込まれる様にして消えていった。
「椿、これが神器の力だ。ほんの一部に過ぎないがな」
「……凄い……これが神器ですか…」
「神器を手足の様に操ってやがった。何なんだお前は…」
仙導の神器開放が出来る琴音ですら咲良の神器開放は異常に思えた。
神器は操る者によって性能が大幅に変わる。未熟な者が扱えば神器の強すぎる力に振り回されてしまう。それでも脅威である事に変わりはないが宝の持ち腐れである。
だが咲良は琴音以上の実力を持ちつつも鍛冶師として村正の声を聴けるため、能力を最大限活用することが出来る。
「琴音、お前が仙導の能力を完全に引き出せないのは実力が無いからじゃない。仙導の声に耳を傾けないからだ」
「仙導の声だと?」
「そうだ。武器にも好き嫌いはある。つまり武器の性格を見極めなければ神器解放を操ることは難しい」
椿と琴音はずっと刀を振るってきたので咲良の言っていることは理解出来た。しかし声を聞けと言われてもどうすれば良いのか見当もつかない。
「どうすればいいのですか?」
「これ以上助言するつもりはない。後は自分次第だ」
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