7 / 163
第2章 異界と異形
現状把握
しおりを挟む
「……んん…」
しばらくして亮太は意識を取り戻す。
目の前にはあの巨大なイノシシ擬きの死体。
まだ身体は少し痛むが骨に異常はないらしく、上半身を起こす。
「…やっぱ……現実…か…」
このまま身体の痛みが取れるまで休んでいたいが、まだ他にもイノシシ擬きのような化け物がいるかもしれない。今襲われれば間違いなく死ぬ。
むしろ気絶していた間襲われなかったのが奇跡と言える。
無理やり身体を起こしふらふらと歩き始めた。
しばらく歩くと木々に隠れた洞窟のようなものを見つけた。
休憩にはうってつけだが、中に何かが潜んでいる可能性もあるので、慎重に中に入る。
「…ふうっ…なんもいねえようだな。獣の匂いもしねえしここで休むか」
洞窟の奥に座るとまた亮太は死んだように眠った。
ザァーー
しばらく眠っていた亮太は目を覚ます。外はかなりの豪雨のようだ。
この豪雨の音でもすぐに目を覚まさなかったと言うことは体力には自信がある亮太でも、慣れない環境、死の緊張感の中での戦闘は精神的な疲労が多かったのだろう。
睡眠のお陰で身体の痛みはかなり取れたようだが、まだ節々は痛いので万全とは言えないだろう。
亮太は改めて状況を整理する。
そして新たなことに気付いた。
それは服のポケットに金属のような板が入っていた。
なぜこんなものが、しかも今まで気づかなかったとは…と少し後悔しながら板を見る
しかし、怪しい点は何もない。
何かを書いているわけでもない。
だが、亮太はこの板が今の状況を打開するためのものであると直感していた。
なぜ直感したかと言われれば亮太には説明できないだろう…唯の勘でしかないのだから…
その後板を濡らしてみたり、叩いてみたりしたが変化はなかった。
結果分かった事は、この金属の板がとても強固なものだと言う事だ。なにをしても折れることも傷つくこともなかったのだ。
「っっつっ!」
洞窟のゴツゴツした石肌で手を少し切ってしまい少し血が流れる。
何を思ったのか試しにその血を板に垂らす。
すると文字が浮かび上がってきた。
「……なんだこれ?」
板にはこう記されていた。
ステータスプレート
名前 佐伯亮太
年齢 21
職業 旅人
レベル 6
体力 I
魔力 G
筋力 F
耐久 H
敏捷 G
器用 D
精神 C
技能
生存本能、超記憶
称号
異世界人、麒麟児、幸運、???
「…俺の身体能力を表す板ってことか?この称号ってのはなんだ?」
称号という欄が気になり、異世界人という文字に何気なく触れてみると、板の文字が変わって新たに違う文字が浮き上がる。
異世界人
異世界から来た人間の証、この世界の言葉と文字を理解できるようになる
どうやらここは異世界のようだ。この板を信じればだが…
しかし先程のイノシシもどきを思い出すと信じるしかないだろう。地球には絶対いないのだから…
「…なるほどな…文字を触れば説明が出るってわけか」
亮太は次に麒麟児に触れた。
麒麟児
天賦の才を持ち、全てにおいて優れている。ステータスと成長速度に大幅補正。
「……良い称号なんだろうが……児ってほどの年でもねぇだろ俺」
その後他の称号にも触れていく。
幸運
他者よりも運に恵まれているが、常に効果がある訳ではなく稀に発揮する。
生存本能
第六感により勘と気配の察知など様々な事に対して異常に鋭い。
超記憶
見たもの聞いたものを瞬時に覚える。また記憶の許容量が高い。
「………超記憶に関しては、ここが異世界だと過程すれば向こうでも発揮していたから持っていても不思議じゃないか……にしてもこの???はなんだ?触れても何も起きない」
結局???が何なのかは分からなかった。
称号を見終えた亮太はひとまず現状の整理をすることにした。
まず分かっていることはここが地球ではない違うどこかということ。
称号からして間違いないだろう。
そしてこの世界には化け物がいるという事。
地球での動物が、この世界でのあの化け物なのかもしれない。
さらにこのステータスプレートという金属の板。
これが鍵だ。
この世界で生き抜くにはこのステータスプレートが必要不可欠なものだと確信している。
最後に地球に帰る方法は全く見当がつかないという事。
仮に帰れたとしてもまずはこの世界で生き抜く力、知識を身につけることが重要だ。
現状を整理し終えた亮太はまずはこの異世界に慣れることにした。
仮にあのイノシシ擬きの様な化け物がうようよしている世界ならば、何度もあんな危険な倒し方では命がいくつあっても足りないし、食料や水だって捕獲する必要がある。
また今の自分の状況をもっと把握する必要がある。
しばらくして亮太は意識を取り戻す。
目の前にはあの巨大なイノシシ擬きの死体。
まだ身体は少し痛むが骨に異常はないらしく、上半身を起こす。
「…やっぱ……現実…か…」
このまま身体の痛みが取れるまで休んでいたいが、まだ他にもイノシシ擬きのような化け物がいるかもしれない。今襲われれば間違いなく死ぬ。
むしろ気絶していた間襲われなかったのが奇跡と言える。
無理やり身体を起こしふらふらと歩き始めた。
しばらく歩くと木々に隠れた洞窟のようなものを見つけた。
休憩にはうってつけだが、中に何かが潜んでいる可能性もあるので、慎重に中に入る。
「…ふうっ…なんもいねえようだな。獣の匂いもしねえしここで休むか」
洞窟の奥に座るとまた亮太は死んだように眠った。
ザァーー
しばらく眠っていた亮太は目を覚ます。外はかなりの豪雨のようだ。
この豪雨の音でもすぐに目を覚まさなかったと言うことは体力には自信がある亮太でも、慣れない環境、死の緊張感の中での戦闘は精神的な疲労が多かったのだろう。
睡眠のお陰で身体の痛みはかなり取れたようだが、まだ節々は痛いので万全とは言えないだろう。
亮太は改めて状況を整理する。
そして新たなことに気付いた。
それは服のポケットに金属のような板が入っていた。
なぜこんなものが、しかも今まで気づかなかったとは…と少し後悔しながら板を見る
しかし、怪しい点は何もない。
何かを書いているわけでもない。
だが、亮太はこの板が今の状況を打開するためのものであると直感していた。
なぜ直感したかと言われれば亮太には説明できないだろう…唯の勘でしかないのだから…
その後板を濡らしてみたり、叩いてみたりしたが変化はなかった。
結果分かった事は、この金属の板がとても強固なものだと言う事だ。なにをしても折れることも傷つくこともなかったのだ。
「っっつっ!」
洞窟のゴツゴツした石肌で手を少し切ってしまい少し血が流れる。
何を思ったのか試しにその血を板に垂らす。
すると文字が浮かび上がってきた。
「……なんだこれ?」
板にはこう記されていた。
ステータスプレート
名前 佐伯亮太
年齢 21
職業 旅人
レベル 6
体力 I
魔力 G
筋力 F
耐久 H
敏捷 G
器用 D
精神 C
技能
生存本能、超記憶
称号
異世界人、麒麟児、幸運、???
「…俺の身体能力を表す板ってことか?この称号ってのはなんだ?」
称号という欄が気になり、異世界人という文字に何気なく触れてみると、板の文字が変わって新たに違う文字が浮き上がる。
異世界人
異世界から来た人間の証、この世界の言葉と文字を理解できるようになる
どうやらここは異世界のようだ。この板を信じればだが…
しかし先程のイノシシもどきを思い出すと信じるしかないだろう。地球には絶対いないのだから…
「…なるほどな…文字を触れば説明が出るってわけか」
亮太は次に麒麟児に触れた。
麒麟児
天賦の才を持ち、全てにおいて優れている。ステータスと成長速度に大幅補正。
「……良い称号なんだろうが……児ってほどの年でもねぇだろ俺」
その後他の称号にも触れていく。
幸運
他者よりも運に恵まれているが、常に効果がある訳ではなく稀に発揮する。
生存本能
第六感により勘と気配の察知など様々な事に対して異常に鋭い。
超記憶
見たもの聞いたものを瞬時に覚える。また記憶の許容量が高い。
「………超記憶に関しては、ここが異世界だと過程すれば向こうでも発揮していたから持っていても不思議じゃないか……にしてもこの???はなんだ?触れても何も起きない」
結局???が何なのかは分からなかった。
称号を見終えた亮太はひとまず現状の整理をすることにした。
まず分かっていることはここが地球ではない違うどこかということ。
称号からして間違いないだろう。
そしてこの世界には化け物がいるという事。
地球での動物が、この世界でのあの化け物なのかもしれない。
さらにこのステータスプレートという金属の板。
これが鍵だ。
この世界で生き抜くにはこのステータスプレートが必要不可欠なものだと確信している。
最後に地球に帰る方法は全く見当がつかないという事。
仮に帰れたとしてもまずはこの世界で生き抜く力、知識を身につけることが重要だ。
現状を整理し終えた亮太はまずはこの異世界に慣れることにした。
仮にあのイノシシ擬きの様な化け物がうようよしている世界ならば、何度もあんな危険な倒し方では命がいくつあっても足りないし、食料や水だって捕獲する必要がある。
また今の自分の状況をもっと把握する必要がある。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
さようなら竜生、こんにちは人生
永島ひろあき
ファンタジー
最強最古の竜が、あまりにも長く生き過ぎた為に生きる事に飽き、自分を討伐しに来た勇者たちに討たれて死んだ。
竜はそのまま冥府で永劫の眠りにつくはずであったが、気づいた時、人間の赤子へと生まれ変わっていた。
竜から人間に生まれ変わり、生きる事への活力を取り戻した竜は、人間として生きてゆくことを選ぶ。
辺境の農民の子供として生を受けた竜は、魂の有する莫大な力を隠して生きてきたが、のちにラミアの少女、黒薔薇の妖精との出会いを経て魔法の力を見いだされて魔法学院へと入学する。
かつて竜であったその人間は、魔法学院で過ごす日々の中、美しく強い学友達やかつての友である大地母神や吸血鬼の女王、龍の女皇達との出会いを経て生きる事の喜びと幸福を知ってゆく。
※お陰様をもちまして2015年3月に書籍化いたしました。書籍化該当箇所はダイジェストと差し替えております。
このダイジェスト化は書籍の出版をしてくださっているアルファポリスさんとの契約に基づくものです。ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。
※2016年9月より、ハーメルン様でも合わせて投稿させていただいております。
※2019年10月28日、完結いたしました。ありがとうございました!
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる