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第4章 鍛錬と鍛冶
黒刀村正
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亮太は職業が最上級鍛治師になってしばらくしてから、アダマンタイトとオリハルコンを加工できる事に気がついた。
ちなみにこの時はまだクロノスから技神の称号は得ていない。
そこで村正を打ち直すことにした。
もちろん素材の主体はアダマンタイトとオリハルコンだ。
そして出来たものをクロノスに見せるとクロノスは目を見開いて…
『こ…これは…神器ではないか!…』
と、叫んだ。
どうやら村正は神器になったらしい。
ステータスプレートにかざすと確かに村正は神器であると記載されていた。
神器:黒刀村正
純白の刀。アダマンタイトとオリハルコンを主体に作られ、切れ味、固さ等その性能は他に類を見ない。魔力発現体であり、神器解放により真の姿となる。
神器解放:真の姿である漆黒の刀となり黒い魔力を纏い、闇を司る。性能が大幅にあがり、使用者のステータスは全てステータスの中で一番高いクラスと同じになる。
回想終了
『まさか技神の称号なしで神器を作るまでになるとは思わなんだ…いずれ称号は与えようと思ってたんだが…』
「素材が良かったんじゃないのか?」
『それもあるが…そもそも神器を作れるほどの技術が無ければアダマンタイトやオリハルコンは加工出来んからの…』
「まぁかなり加工には手間取ったけどな。でもオリハルコン製とかの武具はクロノス以外が作った物もあるんじゃないのか?」
『あるじゃろうが、どれも純度の低いオリハルコンやアダマンタイトで作られておるはずじゃ』
「なるほど…高純度のものは技神じゃなきゃ加工できないということか」
『当たり前じゃ…儂でもそう易々と加工出来る代物ではない。まぁお主は加工できてたが………それとじゃ…これからは無闇矢鱈と神器を作ってはならんぞ』
クロノスが真剣な眼差しを亮太に向ける。
「あぁ…それは何となく理解してる。神器が大量生産されれば混乱にしかならないだろうしな」
『ならばよいが…それから神器を集めることもわすれずにの』
「……なぜ?」
神器を作ることと集める事はなにか共通点があるのかもしれないが…なによりもクロノスのその真剣な眼差しが気になった。
『神器は凄まじい力を秘めておる…未熟な者が持てば神器は暴走しかねん…』
「神器が暴走?」
『うむ…神器は開放することによって本来の能力を発動出来るが、誰でも発動出来るわけではないのじゃ』
「それは前にも聞いたが…」
『神器解放の条件は分かるかの?』
「………条件か……真名を知る事ができ…尚且つ魔力の操作に長けた者のみ……とか?」
『その通りじゃ……そもそも神器に開放があると知ってる者がほとんどおらん。真名も知らず開放も知らない者が能力を引き出すにはどうすれば良いと思う?』
「神器の元々持つ魔力を無理やり引き出すとかか?」
『そうじゃ…その方法だと真の力は引き出せないどころか、神器の魔力が乱れてしまうのじゃ…そうなればいつか必ず暴走してしまう』
「だが魔力の操作に長けていないと引き出せないんじゃないのか?」
『異世界人じゃよ…異世界人はこの世界の人々よりなぜか魔力の操作に長けておるんじゃ。お主ほどではないがの』
「そうだったのか…」
『今までも異世界人によっていくつもの神器が暴走してきたのじゃ。まぁアスガルドの住人が暴走させた事もあるがな』
「それは……作る側からすれば悲しい事だな」
もし自分で作った物が雑に扱われていれば良い気分であるはずがないのだから。
『そこでお主が神器を集め、ふさわしき者に渡すのじゃ。神器を作れる鍛治師としての使命でもあるのぅ……』
「めんどくせぇが仕方ねぇか…神器が暴走とか洒落になりそうにねぇからな」
『やってくれるか?』
「あぁ…だが暴走ってどうなるんだ?」
『神器が暴走すればどうなるかは儂にもわからん…唯一分かるのは能力にちなんだ暴走の仕方だということのみだ』
「見たことあんのか?」
『ある…儂が託す相手を間違えたのじゃ……暴走を止めるには真名を知り神器を開放してやればよいのじゃが……間に合わなければ神器は壊れてしまう』
「まじかよ…最悪だな」
『使命というよりはこれは儂の願いじゃ…今現存する神器はおそらく全て儂が作った武具じゃろうからのう』
「…全て…か……」
『お主ならばどんな神器も扱えるじゃろうし、ふさわしき者を見極める事もできるじゃろう』
「えらい期待されてるな…裏切らねぇように頑張るよ…」
厄介なことになったとも思ったが、自分が丹精込めて精製した武具が他人に痛めつけられて壊れるというのはいい気分はしない。それどころか怒りすら感じる。
武具とはただ相手を痛めつけ、身を守るだけの存在ではない。亮太自ら精製した武具は自分の分身のような者だと考えるようになったので、このクロノスの願いを叶えようと密かに誓った。
ちなみにこの時はまだクロノスから技神の称号は得ていない。
そこで村正を打ち直すことにした。
もちろん素材の主体はアダマンタイトとオリハルコンだ。
そして出来たものをクロノスに見せるとクロノスは目を見開いて…
『こ…これは…神器ではないか!…』
と、叫んだ。
どうやら村正は神器になったらしい。
ステータスプレートにかざすと確かに村正は神器であると記載されていた。
神器:黒刀村正
純白の刀。アダマンタイトとオリハルコンを主体に作られ、切れ味、固さ等その性能は他に類を見ない。魔力発現体であり、神器解放により真の姿となる。
神器解放:真の姿である漆黒の刀となり黒い魔力を纏い、闇を司る。性能が大幅にあがり、使用者のステータスは全てステータスの中で一番高いクラスと同じになる。
回想終了
『まさか技神の称号なしで神器を作るまでになるとは思わなんだ…いずれ称号は与えようと思ってたんだが…』
「素材が良かったんじゃないのか?」
『それもあるが…そもそも神器を作れるほどの技術が無ければアダマンタイトやオリハルコンは加工出来んからの…』
「まぁかなり加工には手間取ったけどな。でもオリハルコン製とかの武具はクロノス以外が作った物もあるんじゃないのか?」
『あるじゃろうが、どれも純度の低いオリハルコンやアダマンタイトで作られておるはずじゃ』
「なるほど…高純度のものは技神じゃなきゃ加工できないということか」
『当たり前じゃ…儂でもそう易々と加工出来る代物ではない。まぁお主は加工できてたが………それとじゃ…これからは無闇矢鱈と神器を作ってはならんぞ』
クロノスが真剣な眼差しを亮太に向ける。
「あぁ…それは何となく理解してる。神器が大量生産されれば混乱にしかならないだろうしな」
『ならばよいが…それから神器を集めることもわすれずにの』
「……なぜ?」
神器を作ることと集める事はなにか共通点があるのかもしれないが…なによりもクロノスのその真剣な眼差しが気になった。
『神器は凄まじい力を秘めておる…未熟な者が持てば神器は暴走しかねん…』
「神器が暴走?」
『うむ…神器は開放することによって本来の能力を発動出来るが、誰でも発動出来るわけではないのじゃ』
「それは前にも聞いたが…」
『神器解放の条件は分かるかの?』
「………条件か……真名を知る事ができ…尚且つ魔力の操作に長けた者のみ……とか?」
『その通りじゃ……そもそも神器に開放があると知ってる者がほとんどおらん。真名も知らず開放も知らない者が能力を引き出すにはどうすれば良いと思う?』
「神器の元々持つ魔力を無理やり引き出すとかか?」
『そうじゃ…その方法だと真の力は引き出せないどころか、神器の魔力が乱れてしまうのじゃ…そうなればいつか必ず暴走してしまう』
「だが魔力の操作に長けていないと引き出せないんじゃないのか?」
『異世界人じゃよ…異世界人はこの世界の人々よりなぜか魔力の操作に長けておるんじゃ。お主ほどではないがの』
「そうだったのか…」
『今までも異世界人によっていくつもの神器が暴走してきたのじゃ。まぁアスガルドの住人が暴走させた事もあるがな』
「それは……作る側からすれば悲しい事だな」
もし自分で作った物が雑に扱われていれば良い気分であるはずがないのだから。
『そこでお主が神器を集め、ふさわしき者に渡すのじゃ。神器を作れる鍛治師としての使命でもあるのぅ……』
「めんどくせぇが仕方ねぇか…神器が暴走とか洒落になりそうにねぇからな」
『やってくれるか?』
「あぁ…だが暴走ってどうなるんだ?」
『神器が暴走すればどうなるかは儂にもわからん…唯一分かるのは能力にちなんだ暴走の仕方だということのみだ』
「見たことあんのか?」
『ある…儂が託す相手を間違えたのじゃ……暴走を止めるには真名を知り神器を開放してやればよいのじゃが……間に合わなければ神器は壊れてしまう』
「まじかよ…最悪だな」
『使命というよりはこれは儂の願いじゃ…今現存する神器はおそらく全て儂が作った武具じゃろうからのう』
「…全て…か……」
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厄介なことになったとも思ったが、自分が丹精込めて精製した武具が他人に痛めつけられて壊れるというのはいい気分はしない。それどころか怒りすら感じる。
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