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VSクリミナ王国
第四十四話 クリミナ王国の最後
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……クラウディアの案内で近衛の訓練場に案内してもらう。訓練場ではクラウディアの本で知った系統別の魔法を試しうちした。
う~ん、まあ威力は別にいいのだが、地形が変わるだけじゃあんまりおもしろくない。やっぱり人間に向けて撃ちたいなぁ。
ちらっとクラウディアをみる。……ダメだな。やっぱり近衛の師団長か、シュンカぐらいの使い手が相手じゃないと、効果的かどうかがわからない。
「はぁ~、皇帝にもう一度おねだりするかぁ」
「今度は何をおねだりするのよ?」
「人間の玩具。シュンカか、近衛師団長ぐらいの奴。あのぐらいなら俺の遊びに付き合えると思うんだけどなぁ」
「……それはダメだよ。下手すれば、死んじゃうでしょ?」
「あの連中なら死なないと思うがなぁ」
「そ、それではわたしが相手に――」
「ジブリルは弱いから却下、それに俺の力で傷つけたくない」
ジブリルはがっくり肩を落としている。ジブリルの得意分野は防御と回復、支援魔法だ。それでは俺の魔法が直撃したら大ダメージを受けるし、下手すりゃ強化魔法を使っても死ぬ。魔王を相手にするには華奢すぎるのだ。
無い物ねだりなのかなぁ。
「また今度来よう」
一通りの魔法を撃ち終わって帰路に就く。そこでクリミナの一団がこっちに向かってきていることに気が付いた。
「そこの少年! カテイナだな!? 我がクリミナ大帝国に協力いただきたい!」
馬を使って降りることなく上からの声掛けに反応したくはない。ジブリルを促してクラウディアを連れて飛びあがる。
「待て! 我が国はお前に贈り物を送ろう! 金銀財宝! 美女もつけるぞ!」
全く持って興味がわかない。と言うかお前らの贈り物はもう知っているし、金銀財宝は俺が魔王になった後にでも力尽くで取りに行けばいい。それに美女何て興味ないね。大体、ジブリル以上の美女なんているのか? 優しくて柔らくて作る料理は美味しいし、俺の元気な姿を見ただけでうれし泣きするような奴……クリミナ王国のどこにもいないだろうなぁ。
そこまで考えた俺の答えはこれだ。
「俺を味方につけたいんだったら、オン・スコアでもノー・スコアでもお前の国で一番偉い奴が自分自身で出てこいよ。それで自分の手をついて、頭を下げて頼むんだな。そうしたら、鼻で笑ってやるぞ」
ぶほっとクラウディアからむせた声が聞こえた。ジブリルは少し慌てている。俺の態度が悪かったんだろう。だが、この連中に礼儀正しいなんてもったいない。
もうこいつらに興味はない。思いっきりあっかんべーをして、あっち行けと手をしっしっと振る。下の奴は顔を真っ赤にしているが、無視だ、無視。
「カテイナ様、良いのですか?」
「いいに決まっている」
「……ちょっと待って! 下から!」
何!? 下を見れば弓矢が飛んできた。俺はこの程度全く問題ない。自分に向けられた矢をつかみ取る。
この程度かと思い、はっとしてジブリルを見る。ジブリルは極端に悪意や敵意に弱い。とっさの反応ができない。クラウディアの家でもそうだった。
理解するのにすごい時間がかかった。ジブリルの足から矢が生えている。
……! ジブリルの足に当たっている!?
ジブリルがよろめいた。顔が青い。
ようやく、弓矢が俺だけでなくジブリルにも向けられていたことに気が付いた。何かが俺の中で切れた。
ジブリルは俺の、一番大事な、俺の理想の母……、大好きな女性だ!!!
よくも、傷をつけたな! よくも怪我をさせたな!! 同じけがを負わせるだけじゃ足りない! ぼこぼこにしてもまだまだ不足!! 手加減なんてもったいないじゃないか!!!
「クラウディア! ジブリルを頼むぞ! あいつら絶対に許さないからなぁ!」
試しうちすらしていない最も大きい威力を持つ超特大魔法“ニア・ザ・サン”、別名“近すぎた太陽”をぶっ放す。連中の消し炭すら残らないだろうがもう、知らん!!
両手で全魔力を結集させて不安定な魔力結晶を作る。それを人の頭を超えるほどの大きさにする。
直下に撃ち出した。
「くらえ!!!!」
一瞬、眼下に光を確認した後、遥か頭上で光が炸裂する。
なんだこれ……いま、真下に撃ち放ったはず……? 軌道はまっすぐ一直線……! まさか、あいつらにゲート魔法を使われた? そんなバカな。連中にそんな技量あるわけない。俺に感知できないほど素早くゲートを展開できる奴なんて……そうそう、ざらに……いるわけ……!
ゲッ!? ま、まさか……。
気配を感じて後ろを仰ぎ見る。
「下手糞め、おまえは平気だろうが、他の二人は巻き添えの消し炭だぞ? 威力を考えろ、威力を」
その声の主を確認して硬直する。い、いつの間に鬼母が来たんだ? 俺の魔法は母のゲートで下から上に転送されただけとようやく理解できたが、来た理由がわからない。
「な、なんで……」
「ジブリルに渡したリストバンドがお前の攻撃を感知したんだよ。それよりなんだ。あの下の連中は?」
クリミナの連中はシヲウルが現れても気にすることなく弓を撃っている。むしろ本数は増えた。それをシヲウルがドレスロックで全員の動きを封じる。
「……クリミナの連中だ。あいつら俺だけじゃなく、ジブリルにも矢を撃ったんだぞ! 許せるもんか、絶対に許さないぞ」
シヲウルがジブリルを見る。ジブリルはすっと怪我を隠そうとしたが、手遅れだ。シヲウルの気配が変わった。
周囲はすでに暴風に包まれている。
「ジブリル、手短に話せ」
「クリミナ王国の使者がカテイナ様を味方につけようとして、カテイナ様が少し馬鹿にして断りました。それで弓の標的に……」
「それだけか? お前は何かしたのか?」
「……カテイナ様を止められず、申し訳ありません」
「お前にカテイナが止められないのは知っている。お前の責任外のことだ。カテイナが自分の責任でぼこぼこにされようが自業自得だ、そんなことは知らん! それより、お前が連中に手を出したか?」
「いいえ。それはしておりません」
「じゃあ、始末しよう。お前にはできないから、私の判断でな」
母からの圧力を受ける。
母にとってもジブリルは特別、有能な魔王の右腕だ。自ら振りまいた魔王・魔界への恐怖を和らげられる唯一の存在なのだ。
そんな奴を問答無用で傷つけられたら黙ってはいない。
普段、母が意識的に抑えていた魔力の制限を外した。そして恐ろしいことに感じ取れる魔力が膨れ上がっている。ごくごく単純な魔力に押されてその場に踏みとどまれない。
顔を見れば笑っているように見えて視線が完全にブチギレしている。
俺の全身の毛が逆立つ。何を捨ておいても逃げないとまずいと本能が叫んでいる。冷汗が噴出して、手足がふるえる。
シヲウルが手を上げて、不意に下げた。
それだけで俺の体が揺れた。恐怖が原因ともいえる。シヲウルが下の連中に怒りだけでなく殺意を向けたのだ。
直撃でないただの殺意の余波だけで、世界が揺れているみたいに体が震える。
シヲウルが視界から外れて、ようやく自分の意思で息がつげた。
眼下での惨劇を見てはならない。多分息どころか、意識が止まる。指先が凍えるほどに冷たく感じる。
パンッと手を叩いた音がした。
思わず下を見てしまった。
人がいたはずだがきれいさっぱり人だけいない。連中が乗っていた馬だけが無傷で横たわっている。
「――……、ふん。おい、カテイナ」
「ひゃい!」
もう全然舌が回らない。だが何より早くシヲウルに駆け付けないと、視線を向けられただけでこっちが死ぬ。
ジブリルが真っ青な顔でシヲウルに声をかける。
「し、シヲウル様、……この度は誠に申し訳――」
「お前は黙って寝ていろ。“カウントシープ”、
さて、カテイナ、私はこれからクリミナ王国を滅ぼす。お前は来るか?」
俺は首を横に振った。ジブリルが心配だったからだ。決して、母の近くに居たくないとか、母が怖かったからじゃない。
「今回の件、別段お前を咎めようとは考えていない。我らの国の大使を傷つけたのだから、私に喧嘩を売ったのと同然、痴れ者をぶちのめそうとしたお前の態度は正しい。使おうとした魔法は間違っていたがな」
そこまで勝手に言うと、母は俺に背を向ける。
「では、お前はジブリルを診ていろ。クリミナ王国か……三十分ほどで壊滅させておく」
来た時と同様、唐突にシヲウルはゲート魔法を駆使してその場から消えた。
う~ん、まあ威力は別にいいのだが、地形が変わるだけじゃあんまりおもしろくない。やっぱり人間に向けて撃ちたいなぁ。
ちらっとクラウディアをみる。……ダメだな。やっぱり近衛の師団長か、シュンカぐらいの使い手が相手じゃないと、効果的かどうかがわからない。
「はぁ~、皇帝にもう一度おねだりするかぁ」
「今度は何をおねだりするのよ?」
「人間の玩具。シュンカか、近衛師団長ぐらいの奴。あのぐらいなら俺の遊びに付き合えると思うんだけどなぁ」
「……それはダメだよ。下手すれば、死んじゃうでしょ?」
「あの連中なら死なないと思うがなぁ」
「そ、それではわたしが相手に――」
「ジブリルは弱いから却下、それに俺の力で傷つけたくない」
ジブリルはがっくり肩を落としている。ジブリルの得意分野は防御と回復、支援魔法だ。それでは俺の魔法が直撃したら大ダメージを受けるし、下手すりゃ強化魔法を使っても死ぬ。魔王を相手にするには華奢すぎるのだ。
無い物ねだりなのかなぁ。
「また今度来よう」
一通りの魔法を撃ち終わって帰路に就く。そこでクリミナの一団がこっちに向かってきていることに気が付いた。
「そこの少年! カテイナだな!? 我がクリミナ大帝国に協力いただきたい!」
馬を使って降りることなく上からの声掛けに反応したくはない。ジブリルを促してクラウディアを連れて飛びあがる。
「待て! 我が国はお前に贈り物を送ろう! 金銀財宝! 美女もつけるぞ!」
全く持って興味がわかない。と言うかお前らの贈り物はもう知っているし、金銀財宝は俺が魔王になった後にでも力尽くで取りに行けばいい。それに美女何て興味ないね。大体、ジブリル以上の美女なんているのか? 優しくて柔らくて作る料理は美味しいし、俺の元気な姿を見ただけでうれし泣きするような奴……クリミナ王国のどこにもいないだろうなぁ。
そこまで考えた俺の答えはこれだ。
「俺を味方につけたいんだったら、オン・スコアでもノー・スコアでもお前の国で一番偉い奴が自分自身で出てこいよ。それで自分の手をついて、頭を下げて頼むんだな。そうしたら、鼻で笑ってやるぞ」
ぶほっとクラウディアからむせた声が聞こえた。ジブリルは少し慌てている。俺の態度が悪かったんだろう。だが、この連中に礼儀正しいなんてもったいない。
もうこいつらに興味はない。思いっきりあっかんべーをして、あっち行けと手をしっしっと振る。下の奴は顔を真っ赤にしているが、無視だ、無視。
「カテイナ様、良いのですか?」
「いいに決まっている」
「……ちょっと待って! 下から!」
何!? 下を見れば弓矢が飛んできた。俺はこの程度全く問題ない。自分に向けられた矢をつかみ取る。
この程度かと思い、はっとしてジブリルを見る。ジブリルは極端に悪意や敵意に弱い。とっさの反応ができない。クラウディアの家でもそうだった。
理解するのにすごい時間がかかった。ジブリルの足から矢が生えている。
……! ジブリルの足に当たっている!?
ジブリルがよろめいた。顔が青い。
ようやく、弓矢が俺だけでなくジブリルにも向けられていたことに気が付いた。何かが俺の中で切れた。
ジブリルは俺の、一番大事な、俺の理想の母……、大好きな女性だ!!!
よくも、傷をつけたな! よくも怪我をさせたな!! 同じけがを負わせるだけじゃ足りない! ぼこぼこにしてもまだまだ不足!! 手加減なんてもったいないじゃないか!!!
「クラウディア! ジブリルを頼むぞ! あいつら絶対に許さないからなぁ!」
試しうちすらしていない最も大きい威力を持つ超特大魔法“ニア・ザ・サン”、別名“近すぎた太陽”をぶっ放す。連中の消し炭すら残らないだろうがもう、知らん!!
両手で全魔力を結集させて不安定な魔力結晶を作る。それを人の頭を超えるほどの大きさにする。
直下に撃ち出した。
「くらえ!!!!」
一瞬、眼下に光を確認した後、遥か頭上で光が炸裂する。
なんだこれ……いま、真下に撃ち放ったはず……? 軌道はまっすぐ一直線……! まさか、あいつらにゲート魔法を使われた? そんなバカな。連中にそんな技量あるわけない。俺に感知できないほど素早くゲートを展開できる奴なんて……そうそう、ざらに……いるわけ……!
ゲッ!? ま、まさか……。
気配を感じて後ろを仰ぎ見る。
「下手糞め、おまえは平気だろうが、他の二人は巻き添えの消し炭だぞ? 威力を考えろ、威力を」
その声の主を確認して硬直する。い、いつの間に鬼母が来たんだ? 俺の魔法は母のゲートで下から上に転送されただけとようやく理解できたが、来た理由がわからない。
「な、なんで……」
「ジブリルに渡したリストバンドがお前の攻撃を感知したんだよ。それよりなんだ。あの下の連中は?」
クリミナの連中はシヲウルが現れても気にすることなく弓を撃っている。むしろ本数は増えた。それをシヲウルがドレスロックで全員の動きを封じる。
「……クリミナの連中だ。あいつら俺だけじゃなく、ジブリルにも矢を撃ったんだぞ! 許せるもんか、絶対に許さないぞ」
シヲウルがジブリルを見る。ジブリルはすっと怪我を隠そうとしたが、手遅れだ。シヲウルの気配が変わった。
周囲はすでに暴風に包まれている。
「ジブリル、手短に話せ」
「クリミナ王国の使者がカテイナ様を味方につけようとして、カテイナ様が少し馬鹿にして断りました。それで弓の標的に……」
「それだけか? お前は何かしたのか?」
「……カテイナ様を止められず、申し訳ありません」
「お前にカテイナが止められないのは知っている。お前の責任外のことだ。カテイナが自分の責任でぼこぼこにされようが自業自得だ、そんなことは知らん! それより、お前が連中に手を出したか?」
「いいえ。それはしておりません」
「じゃあ、始末しよう。お前にはできないから、私の判断でな」
母からの圧力を受ける。
母にとってもジブリルは特別、有能な魔王の右腕だ。自ら振りまいた魔王・魔界への恐怖を和らげられる唯一の存在なのだ。
そんな奴を問答無用で傷つけられたら黙ってはいない。
普段、母が意識的に抑えていた魔力の制限を外した。そして恐ろしいことに感じ取れる魔力が膨れ上がっている。ごくごく単純な魔力に押されてその場に踏みとどまれない。
顔を見れば笑っているように見えて視線が完全にブチギレしている。
俺の全身の毛が逆立つ。何を捨ておいても逃げないとまずいと本能が叫んでいる。冷汗が噴出して、手足がふるえる。
シヲウルが手を上げて、不意に下げた。
それだけで俺の体が揺れた。恐怖が原因ともいえる。シヲウルが下の連中に怒りだけでなく殺意を向けたのだ。
直撃でないただの殺意の余波だけで、世界が揺れているみたいに体が震える。
シヲウルが視界から外れて、ようやく自分の意思で息がつげた。
眼下での惨劇を見てはならない。多分息どころか、意識が止まる。指先が凍えるほどに冷たく感じる。
パンッと手を叩いた音がした。
思わず下を見てしまった。
人がいたはずだがきれいさっぱり人だけいない。連中が乗っていた馬だけが無傷で横たわっている。
「――……、ふん。おい、カテイナ」
「ひゃい!」
もう全然舌が回らない。だが何より早くシヲウルに駆け付けないと、視線を向けられただけでこっちが死ぬ。
ジブリルが真っ青な顔でシヲウルに声をかける。
「し、シヲウル様、……この度は誠に申し訳――」
「お前は黙って寝ていろ。“カウントシープ”、
さて、カテイナ、私はこれからクリミナ王国を滅ぼす。お前は来るか?」
俺は首を横に振った。ジブリルが心配だったからだ。決して、母の近くに居たくないとか、母が怖かったからじゃない。
「今回の件、別段お前を咎めようとは考えていない。我らの国の大使を傷つけたのだから、私に喧嘩を売ったのと同然、痴れ者をぶちのめそうとしたお前の態度は正しい。使おうとした魔法は間違っていたがな」
そこまで勝手に言うと、母は俺に背を向ける。
「では、お前はジブリルを診ていろ。クリミナ王国か……三十分ほどで壊滅させておく」
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