引きこもり龍人と女傭兵の脱獄マリアージュ

秋雨薫

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4.月夜の別れ

交渉

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「ロクショウさん! いつからそこに……!」
「君達がハナちゃんを懐柔しようとしている時からだよー」

 ジェードが驚いて問うと、ロクショウは飄々と返してくる。
 ハナは驚いた様子で、ロクショウの背後に隠れてしまった。
 厄介な時に来た。これではハナから説得してもらうという計画は失敗だ。そんな中、セルリアは勇ましく花形の組紐をロクショウに見せる。

「じゃあ、全て聞いていたんだ。ロクショウさんなら、これ分かるよね?」
「うんうん、それは間違いなくヴェニットの組紐だ。でも、君達がヴェニットから盗んだかもしれないよね?」
「まだそんな事……!」

 セルリアが怒りを露わにすると、ロクショウは扇子で自身のこめかみを軽く叩いて笑った。

「あはは! ごめんごめん。あのヴェニットが、そんなに大切な物は奪われないだろう。君達がヴェニットと交流があるのは、分かったよ」
「では、セルリアさんと僕をここから出してくれますよね?」
「うーん、そうしたいのはやまやまなんだけど、君達を牢にぶち込んだのは、それが理由じゃないんだよ」

 ロクショウは扇子で口元を隠し、細めていた目を開いて、朱色の瞳でジェードを見据えた。

「エルデ=ルッド、知っている?」
「!!」

 彼の口から、エルデの名前を聞くとは思っておらず、ジェードとセルリアは目を見開いた。
 エルデ=ルッド。ジェードを魔王に引き渡そうとしていた男。ジェード達は、まさにその男から逃げる為に、このシャヨメまで来たのだ。
 どうしてエルデの名前がここで出てくるのか、とジェード達が動揺している中、ロクショウは続ける。

「実はアンセット辺境伯代理のエルデ=ルッドが、君達を探してここを尋ねているんだ」

 ジェードの心臓が重く鳴る。
 エルデが自分達を追い、シャヨメまでやって来ていた。キオ島に滞在した期間もあったが、彼らがシャヨメを訪れるには、あまりにも早すぎる。
 東の国へ逃げようと提案したセルリアも酷く動揺しているようだった。

「ど、どうしてここへ……? いくら何でも早すぎる……」
「彼は不思議な力を使って、君達がここを訪れる事を予期していたようだね」

 エルデは自分にどんな能力があるかは明かしてくれなかったけれどね、と補足してロクショウは肩を竦めた。

「アンセット伯代理の彼は、君達がここへ来たら引き渡せと言っている。そして現在、彼は私の屋敷に滞在している」
「そ、その人には引き渡さないでください!」

 ロクショウの言いたい事を察したジェードは、必死に懇願する。
 追っ手から逃れる為にシャヨメに来たというのに、エルデに引き渡されてしまえば、全ての苦労が水の泡になってしまう。

「そんな事を言われてもねー。ハナちゃんどうするー?」

 ロクショウはハナに意見を求めるが、従者の彼女が意見を言えるわけがなく、困惑した表情を浮かべる。
 動揺を見せるジェードだったが、それに反してセルリアは珍しく澄ました表情を見せていた。

「……何でその話を今私達に言うんですか? 黙ってエルなんとかに引き渡せば良いじゃないですか」
「えー? それは君達が困っているのを見たいからだけだけどー?」
「貴方はアンセット伯代理に私達を引き渡すか悩んでいるんじゃないですか?」

 確かにそうだ、とジェードは思わず息を止めた。
 わざわざジェード達にこの話をせず、さっさとエルデに身柄を引き渡せば良い。しかし、ロクショウの言い方によると、どうやら彼はまだエルデにジェードを捕まえている事を伝えていない。
 ロクショウは扇子の裏でくつくつと笑った。

「いやー、君猪突猛進そうなのに冷静なところもあるんだね。正解だよ。私は君達をエルデなんかに渡すのはどうかと考えている」
「何故ですか? エルなんとかは魔王ネイジュの手先ですよ? 背いたとなれば、貴方や領地が標的になる可能性もあるというのに」

 魔王に背くメリットなどない。海域に守られた東の国とはいえ、現にエルデが辿り着いている。ロクショウの身だけではなく、シャヨメに住む人々を危険に晒す可能性もある。
 ロクショウは扇子を閉じ、それをジェードに向けた。

「だってそこの君、リュウソウカの者だろう? 君から龍の血を感じる」
「!!」

 笑って細めていた目が鋭いものとなり、ジェードは思わず息を呑む。
 ヴェニットは龍と血までは分からなかったが、兄のロクショウにはお見通しだったようだ。

「龍の血という事は、君はカワセミ将軍と縁があるんだろう? 龍の血はカワセミ将軍の血筋しか現れないはずだからね」
「……そこまで分かってしまうんですね。僕は、カワセミの孫です」

 もう誤魔化しはきかないと、ジェードはゆっくりと頷いた。
 東の国にとって、将軍カワセミは名のある将であり、リュウソウカという小さな村だけではなく、主要都市を幾つも領地としている。
 シャヨメは異国の地と交易を行っている為、カワセミが密かに狙っているという噂もあるという。使いようによっては、ジェードはロクショウにとって交渉で最強のカードとなりうる。

「カワセミ将軍の孫をエルデなんかに渡すわけにはいかない。けれど疑問もある。どうして君はここにいる? リュウソウカから出られないはずだが?」
「それは……」
「全てを話せ。そうしなければ、ここから出さない」

 ロクショウから発せられたのは、調子の良い声色とは打って変わって鬼気迫るものだった。
 ジェードはセルリアに目配せしてから、これまでの経緯をロクショウに話す事を決めた。

 ロクショウは、ジェードの説明を黙って聞いてくれた。自分が故郷から逃げ出した経緯や、奴隷市に売られ、エルデに買われた事、そしてセルリアと出会い、一緒に脱獄してシャヨメを目指した事——
 ヴェニットの話題になった時、ロクショウはやや表情を緩めたように見えた。
 シャヨメに辿り着く前にキオ島へ漂流し、毒龍と出会い――そして別れた。毒龍の事はロクショウも知っていたようで「あの毒龍が……」と愁いを帯びた表情を見せた。
 そして――ジェードの中に宿るヒスイの事。脱獄する直前に覚醒し、龍の力を扱えるようになったが、徐々にヒスイが表に出るようになった事。

 全てを聞き終えたロクショウは、扇子の角を顎に当て、脳内で情報を整理しているようだった。

「なるほど、脱走して、脱獄して、ここまでやって来たと……」

 ずっと隣にいるハナは、話の内容を完全に理解出来ていない様子で、不安げにロクショウを見上げていた。

「随分と無謀な脱獄を試みたねえ、お嬢さん?」
「無謀でも、ここに辿り着いているよ」

 セルリアは口角を上げて勝ち誇った笑みを見せた。辿り着いたのはシャヨメの牢だが、得意げなセルリアが可愛かったので、ジェードは何も言わないでおく。

「家出は良くないぞー? 残された者がどれだけ悲しいか。やはり君はカワセミ将軍の元へ送った方が良いようだね」

「……やば。ジェード、どうする?」
「大丈夫です。僕に考えがあります」

 小声で聞いてきたセルリアに、ジェードは前髪の下で目を細めた。

「そして龍の力とはヒスイという龍の魂を代々受け継いでいる者が使える……と。なるほど、それは初耳だ」
「はい。この話は門外不出ですからね。東の国で知る者はヒスイ様を祖とする僕達の他に知られてはいけません」
「……あれ。そんな大切な事、私に話して良いのかな?」

 何かを察したロクショウが、眉をピクリと痙攣させる。

「カワセミが知ったら、貴方やハナさんを消そうとするでしょうね。もし僕達をカワセミに引き渡すというのなら、僕はカワセミにこの事を話します」
「わあ。それって脅し?」
「いえ、別に? 僕は貴方が全部話せと言ったから話したんですよ」
「ううん、君もなかなか小賢しいねえ」

 ロクショウがジェードをカワセミに渡せば、ジェードはロクショウに龍の血の秘密を知られたと言いつける。シャヨメの領主だろうと、カワセミはロクショウを消すだろう。
 そして、人質はもう一人いる。先程からオロオロしているハナだ。巻き込むのは申し訳ないが、ここは利用させてもらう。

「カワセミに引き渡すくらいなら、エルデに身柄を引き渡した方が良いかもしれませんね」
「……」

 ロクショウの態度から、エルデには良い感情を抱いていないように見えた。だから、彼がエルデに肩入れする事はないと思っていた。
 ロクショウは少しの間黙っていたが、突然手を叩いて大声で笑いだした。

「あーっはっは!! 君達、なかなか肝が据わっているねえ! 気に入った!!」

 突然の大爆笑に、ジェードとセルリアはぽかんとしてしまう。窮地に追いやられたとは思えない態度だ。むしろ彼はこの状況を喜んでいるようだった。

「ここにはエルデがいるから、離れた場所で少し話をしよう!」

 ロクショウはそう言うと、懐から鍵を取り出して牢の扉を開けた。


「ねえ、ジェード」

 牢を出て、ロクショウとハナの後ろをついて行く途中、セルリアがこそりと話しかけてきた。

「あたし、ヒスイの事情知っているんだけど……もしかしてカワセミさんに消される感じ?」
「あはは、言いませんよ。それに、僕がセルリアさんを消させるわけありませんし」

 もし、カワセミにバレたとして、セルリアを消そうとするのならば――自分の命を投げ打ってでも祖父を殺す。
 ジェードの密かな決意は、本人と奥に潜むヒスイのみが知る。

「随分と入れ込んでいるな」

 ヒスイの嘲笑が脳内で聞こえたが、ジェードは気付かないフリをした。


 ジェードとセルリアが連れて来られたのは、シャヨメの外れにある小屋だった。周りに住居は無いが、周りの木々は整えられ、雑草も抜かれており、打ち捨てられた小屋というわけではないようだ。

「ここは一人のんびりしたい時に使っている小屋だ。まあ、入ってよ」

 ロクショウに促され、ジェードとセルリアは小屋の中へ入る。中は囲炉裏を囲うように座布団が四つ敷かれており、東の国らしいものだ。だが、のんびりとするにはいささか狭いように思える。
 靴を脱ぎ、小屋へ足を踏み入れると、ロクショウが一つの座布団をどかし、足で三度床を叩くと「ガコン」という音と共に地下へと続く階段が現れた。

「ち、地下……?」
「ここだと見つかっちゃう可能性があるからねー。こうして地下に潜るの」

 以前ジェードが囚われていた牢屋も、このような小屋の地下にあった。アンセットはシャヨメの小屋の構造を参考にしたのかもしれない。

「ハナちゃんはここで見張っていてね」

 ロクショウに言われ、自信満々に頷いたハナを残して三人は地下へと進む。
 地下は地上よりもやや広かったが、牢屋は無かった。少々安堵しながらも、ロクショウの次の言葉を待つ。

「椅子が無くてごめんねー。ちょっとここに座ってくれる?」

 ロクショウは部屋の隅から紫色の座布団を出し、床に敷いた。
 ジェードは東の国出身なので、座布団に慣れていたが、セルリアは初めてのようで、ジェードの所作を見様見真似で正座をした。
 ジェードはセルリアに「無理はしない方が良いですよ」と声を掛けたが「大丈夫!」と胸を張った。

「まずは先程の無礼を詫びよう。試すような事をして悪かったね」
「いえ、分かってもらえれば良いんです。こちらこそ、カワセミやエルデに引き渡さずにいてくださりありがとうございます」

 お互いお辞儀をし合って、今回の幽閉については水に流す事にした。ジェード達にはロクショウの助けが頼りだ。
 改めて二人で安住出来る地を探していると言うと、ロクショウは下唇を突き出して首を傾げた。

「東の国にカワセミ将軍の目をかいくぐって住める地などあるかねえ。遥か北にある雪国や離島なら有り得るかもしれないが……」
「雪国や離島でも構いません。あたしとジェードが二人で住めるなら……」
「ううん……。探すのに時間が掛かるから、しばらくはここで暮らしてもらうよ」
「ありがとうございます! カワセミさん」

 ロクショウが協力してくれるのは嬉しいと思ったが、ふと疑問が過る。

「あの、ロクショウさんの立場なら、ここまで協力せずに僕達をこの街から追い出した方が良いと思うのですが……」
「あはは、そうだろうねえ。君達を今すぐにでも追い出して自分は関係ありませーんって知らんぷりすれば僕の身は安全だろうねえ」

 それでも、とロクショウは笑う。

「私は君達を気に入ったからねえ。それに、カチコチ頭のカワセミ将軍が焦っている姿を見られるのも楽しいかもしれないしさ!」

 どこまで本気か分からないが、食えない人だとジェードは感じた。

 それから少し話をして、ロクショウは地上へと戻っていった。
 彼はエルデの対応と、二人の居住地候補を探してくれるそうだ。それまで時間がかかるまで、不便だがこの地下室で過ごしてくれと言われた。

「あと数日したらあの子達も来るだろうから、楽しみにしていてくれ!」

 ロクショウが帰りがけに放った言葉に、ジェードとセルリアは顔を見合わせたが、あの子達の正体は数日後に分かる事になる。



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