3 / 88
第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す
3.ブルー侯爵(宰相)子息ミカエル
しおりを挟む
アンジェリカが、去っていったリチャード王子を見送ると、王子の側近である青髪赤瞳の男が話しかけてきた。
ミカエル
「王子は照れ屋でして、気分を害されたのでしたら、申し訳ありません。」
ミカエル・ブルー、宰相閣下の息子で、キザでスカした野郎だ。女性を取っ替え引っ替えして遊ぶ女たらしで、泣いている女性は数知れないらしい。コイツに下手に近付くと、他の女性達に袋叩きされるという、1番関わってはいけない男である。
アンジェリカ
「いえ! とんでもありません! むしろ、とても光栄なことでございます!」
この男は、優秀過ぎる父親(宰相)にコンプレックスをもっており、父親と比べられるのが大嫌いだ。ゲームでは宰相の息子と知らずに話しかけたヒロインに好感を抱く。
要するに、宰相と比べる発言をすれば嫌われるのだ!
アンジェリカ
「ブルー様! お父上の宰相様はお元気ですか?」
ミカエル
「元気にしておりますが、それが貴女と何か関係があるのですか?」
お! やっぱりな! さっそく、不機嫌全開だ!
アンジェリカ
「関係ありませんね! 全く!」
ミカエル
「そうですよね! 貴女なら、そう仰って下さると思っていました」
何故だ!? 何故、満面の笑みになった? あ、『社交辞令できいただけで、宰相には興味がないんです』って、言ったことになるのか...えぇ~、好感度上げちゃった?
ヤヴァイ! 急いで好感度を下げないと!
アンジェリカ
「け、決して、宰相様に興味がないわけじゃないのですよ! あんな立派な方は、滅多におりませんし!」
ミカエル
「ははは、お世辞は結構ですよ! 気を遣わないで下さい!」
アンジェリカ
「お世辞などではありません! 本心です本心!」
ミカエル
「では、父のどんな所が良いと思うのですか?」
えぇ~!? 宰相様の良い所??? 宰相だから頭がいいとか? でも、政策とかは他の文官が考えてるのかも? そもそも、宰相様ってどんな顔だったっけ? あ! あれだ! この間、白い服着てて洒落乙な感じの!
アンジェリカ
「ほら! えぇ~っと、派手というか、目立つというか、白鳥みたいな!」
ミカエル
「白鳥ですか?」
アンジェリカ
「そうそう! 白いマントはためかせて、バサバサ~って感じで! なんか、よく分かんないけどカッコイイ感じです!」
ミカエル
「そうですか」
宰相様を褒めたのに、何故かミカエルは笑顔のままだ。
ミカエル
「この間の閲兵式でしたら、皆、白い軍服を着ていましたからね」
アンジェリカ
「あれ? そうですっけ?」
ミカエル
「かく言う私も白い軍服でしたが...ところで...私のことはどう思っています? 私も白鳥ですか?」
アンジェリカ
「いや、ブルー様はどちらかというとペンギンかなぁ~?」
ミカエル
「ペンギン!? どうしてですか??」
アンジェリカ
「ペンギンって実はめっちゃ長距離移動したりするヤツラがいるってご存知ですか?」
ミカエル
「い、いえ...」
アンジェリカ
「アイツら、空は飛ばないけど、海流にのってめっちゃ速く泳いだり、自慢のアンヨで陸を旅したり出来るんですよ! 正式には渡り鳥って言わないのかもしれないけど、渡り鳥みたいな? 世の中の人々は、白鳥みたいな空を飛ぶ渡り鳥をみて、遠くまで行けて凄~い! とか、思ってるけど、実はペンギンの方が遠くまで移動してたりするっていう。人知れずに頑張ってるのに、評価されなくて不器用っていうんですか? ブルー様ってそんな感じです!」
ちょっと可哀想な感じもするけど、これだけ父親と比べられて貶されたら、俺を嫌いになるだろう!
ミカエルは、眉間にシワを寄せ、口元を歪めた。
ミカエル
「そう、ですか。ペンギン...貴重なご意見を有難う御座います。」
アンジェリカ
「いえいえ、どう致しまして!」
ミカエル
「それでは、王子の様子が気になりますので、この辺りで失礼致します」
アンジェリカ
「はい。ご機嫌よう!」
ミカエルを見送ってアンジェリカはガッツポーズを決めた。
うっし! 順調! 順調! だが、苦しそうな表情のミカエルには、同情してしまう。でも、仕方がないんだ! そうじゃないと、御令嬢方の集団リンチや望まない結婚が待っている!(涙)
ミカエル
「王子は照れ屋でして、気分を害されたのでしたら、申し訳ありません。」
ミカエル・ブルー、宰相閣下の息子で、キザでスカした野郎だ。女性を取っ替え引っ替えして遊ぶ女たらしで、泣いている女性は数知れないらしい。コイツに下手に近付くと、他の女性達に袋叩きされるという、1番関わってはいけない男である。
アンジェリカ
「いえ! とんでもありません! むしろ、とても光栄なことでございます!」
この男は、優秀過ぎる父親(宰相)にコンプレックスをもっており、父親と比べられるのが大嫌いだ。ゲームでは宰相の息子と知らずに話しかけたヒロインに好感を抱く。
要するに、宰相と比べる発言をすれば嫌われるのだ!
アンジェリカ
「ブルー様! お父上の宰相様はお元気ですか?」
ミカエル
「元気にしておりますが、それが貴女と何か関係があるのですか?」
お! やっぱりな! さっそく、不機嫌全開だ!
アンジェリカ
「関係ありませんね! 全く!」
ミカエル
「そうですよね! 貴女なら、そう仰って下さると思っていました」
何故だ!? 何故、満面の笑みになった? あ、『社交辞令できいただけで、宰相には興味がないんです』って、言ったことになるのか...えぇ~、好感度上げちゃった?
ヤヴァイ! 急いで好感度を下げないと!
アンジェリカ
「け、決して、宰相様に興味がないわけじゃないのですよ! あんな立派な方は、滅多におりませんし!」
ミカエル
「ははは、お世辞は結構ですよ! 気を遣わないで下さい!」
アンジェリカ
「お世辞などではありません! 本心です本心!」
ミカエル
「では、父のどんな所が良いと思うのですか?」
えぇ~!? 宰相様の良い所??? 宰相だから頭がいいとか? でも、政策とかは他の文官が考えてるのかも? そもそも、宰相様ってどんな顔だったっけ? あ! あれだ! この間、白い服着てて洒落乙な感じの!
アンジェリカ
「ほら! えぇ~っと、派手というか、目立つというか、白鳥みたいな!」
ミカエル
「白鳥ですか?」
アンジェリカ
「そうそう! 白いマントはためかせて、バサバサ~って感じで! なんか、よく分かんないけどカッコイイ感じです!」
ミカエル
「そうですか」
宰相様を褒めたのに、何故かミカエルは笑顔のままだ。
ミカエル
「この間の閲兵式でしたら、皆、白い軍服を着ていましたからね」
アンジェリカ
「あれ? そうですっけ?」
ミカエル
「かく言う私も白い軍服でしたが...ところで...私のことはどう思っています? 私も白鳥ですか?」
アンジェリカ
「いや、ブルー様はどちらかというとペンギンかなぁ~?」
ミカエル
「ペンギン!? どうしてですか??」
アンジェリカ
「ペンギンって実はめっちゃ長距離移動したりするヤツラがいるってご存知ですか?」
ミカエル
「い、いえ...」
アンジェリカ
「アイツら、空は飛ばないけど、海流にのってめっちゃ速く泳いだり、自慢のアンヨで陸を旅したり出来るんですよ! 正式には渡り鳥って言わないのかもしれないけど、渡り鳥みたいな? 世の中の人々は、白鳥みたいな空を飛ぶ渡り鳥をみて、遠くまで行けて凄~い! とか、思ってるけど、実はペンギンの方が遠くまで移動してたりするっていう。人知れずに頑張ってるのに、評価されなくて不器用っていうんですか? ブルー様ってそんな感じです!」
ちょっと可哀想な感じもするけど、これだけ父親と比べられて貶されたら、俺を嫌いになるだろう!
ミカエルは、眉間にシワを寄せ、口元を歪めた。
ミカエル
「そう、ですか。ペンギン...貴重なご意見を有難う御座います。」
アンジェリカ
「いえいえ、どう致しまして!」
ミカエル
「それでは、王子の様子が気になりますので、この辺りで失礼致します」
アンジェリカ
「はい。ご機嫌よう!」
ミカエルを見送ってアンジェリカはガッツポーズを決めた。
うっし! 順調! 順調! だが、苦しそうな表情のミカエルには、同情してしまう。でも、仕方がないんだ! そうじゃないと、御令嬢方の集団リンチや望まない結婚が待っている!(涙)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。
お嬢様の悩みは…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴッドハンドで世界を変えますよ?
**********************
転生侍女シリーズ第三弾。
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
『悪役』のイメージが違うことで起きた悲しい事故
ラララキヲ
ファンタジー
ある男爵が手を出していたメイドが密かに娘を産んでいた。それを知った男爵は平民として生きていた娘を探し出して養子とした。
娘の名前はルーニー。
とても可愛い外見をしていた。
彼女は人を惹き付ける特別な外見をしていたが、特別なのはそれだけではなかった。
彼女は前世の記憶を持っていたのだ。
そして彼女はこの世界が前世で遊んだ乙女ゲームが舞台なのだと気付く。
格好良い攻略対象たちに意地悪な悪役令嬢。
しかしその悪役令嬢がどうもおかしい。何もしてこないどころか性格さえも設定と違うようだ。
乙女ゲームのヒロインであるルーニーは腹を立てた。
“悪役令嬢が悪役をちゃんとしないからゲームのストーリーが進まないじゃない!”と。
怒ったルーニーは悪役令嬢を責める。
そして物語は動き出した…………──
※!!※細かい描写などはありませんが女性が酷い目に遭った展開となるので嫌な方はお気をつけ下さい。
※!!※『子供が絵本のシンデレラ読んでと頼んだらヤバイ方のシンデレラを読まれた』みたいな話です。
◇テンプレ乙女ゲームの世界。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げる予定です。
【完結】転生したら悪役令嬢だった腐女子、推し課金金策してたら無双でざまぁで愛されキャラ?いえいえ私は見守りたいだけですわ
鏑木 うりこ
恋愛
毒親から逃げ出してブラック企業で働いていた私の箱推し乙女ゲーム「トランプる!」超重課金兵だった私はどうやらその世界に転生してしまったらしい。
圧倒的ご褒美かつ感謝なのだが、如何せん推しに課金するお金がない!推しがいるのに課金が出来ないなんてトラ畜(トランプる重課金者の総称)として失格も良い所だわ!
なりふり構わず、我が道を邁進していると……おや?キング達の様子が?……おや?クイーン達も??
「クラブ・クイーン」マリエル・クラブの廃オタク課金生活が始まったのですわ。
*ハイパーご都合主義&ネット用語、オタ用語が飛び交う大変に頭の悪い作品となっております。
*ご照覧いただけたら幸いです。
*深く考えないでいただけるともっと幸いです。
*作者阿呆やな~楽しいだけで書いとるやろ、しょーがねーなーと思っていただけるともっと幸いです。
*あと、なんだろう……怒らないでね……(*‘ω‘ *)えへへ……。
マリエルが腐女子ですが、腐女子っぽい発言はあまりしないようにしています。BLは起こりません(笑)
2022年1月2日から公開して3月16日で本編が終了致しました。長い間たくさん見ていただいて本当にありがとうございました(*‘ω‘ *)
恋愛大賞は35位と健闘させて頂きました!応援、感想、お気に入りなどたくさんありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる