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第一章 乙女ゲームに転生した転性者は純潔を守るためバッドエンドを目指す
48.初夜準備
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アンジェリカがホワイト伯爵邸まで戻ると、メイドやホワイトエンジェルチームの皆に取り囲まれた。
「どちらへ行かれていたのですか!? これからが忙しいっていうのに!」
「急いで下さい! まずはお風呂から!」
何だろう? 式が終わったのに皆で慌てて。
アンジェリカ
「この後、何かあるんだっけ?」
「それは...ねぇ?」
「夜は長いですから」
何か、ハッキリしないな? ママン達もそうだったけど、夜にメインイベントがあるようだ。でも、サプライズドッキリなのか、皆、教えてくれない。
ぶっちゃけ、俺は今、それどころじゃないんだよ! 何エンドになったのか検証しないといけないんだ! ブレイデン君と話し合いたいけど、アイツ結構酔ってたからなぁ~。話しが出来るかなぁ~?
服を脱がされ、メイド3人がかりで念入り過ぎるくらいに洗われる。
髪のトリートメントだけでも、何種類使うんだ? という位にしつこい。
お風呂から上がるとオイルマッサージだの、パックだの、ネイルケアだの、耳掃除、歯のクリーニング、毛の処理まで! 延々とお手入れが繰り返された。
オイルだけじゃなくて、怪しげな液体やらクリームを揉み込まれて、それでまたハーブと塩の入った湯に漬けられたりして、何だか食材になった気分だ。
アンジェリカ
「何だか俺、料理されてるみたいじゃね?」
「うふふ...そうですよ~! アンジェリカ様はこれから世界一美味しくなるのです!」
「君は何て美味しいんだ!」
「きゃ~! 甘くてとろけちゃう~!」
舞踏会の前もテンション高いメイドと美容師達だったが、今日のテンションはいつも以上である。
今日、結婚式だったということは、これから結婚式の二次会で舞踏会みたいになったりするのかな? 頑張った俺に、皆でサプライズパーティーしてくれるのかも? うん、きっとそうだ! めっちゃ嬉しいかも! 自然とニヤけてしまう。
そういえば、昨日の夜、ブレイデン君は旅立つみたいなこと言ってたような? 友情エンドはブレイデン君が旅立つんだよな? そうだよ! きっと、そうだ! 結婚しちゃったのかもしれないけど、友情で繋がった仮面夫婦になったんだ! 俺の未来は明るい!
一通り終わって、お着替えの前にバスローブ姿で休憩する。
アンジェリカ
「お腹空いたなぁ~。朝からほとんど食べてないし、何か食べちゃダメなの?」
「食べるとお腹が出てしまいますよ?」
「食べ物の匂いで体臭も気になったりしますし」
アンジェリカ
「でも、このままだと、お腹が空いて倒れちゃうよ! 力も出ないし、夜に困るでしょ?」
メイドと美容師は顔を見合わせて、ニヤけ顔になった。
「それも、そうですわね!」
「激しい運動に耐えられないと困っちゃいますものね!」
やっぱり、舞踏会なんだな。
メイド達が用意してくれた野菜スープと果物の詰め合わせをもらって食べたが、少し食べると余計にお腹が空くものである。
アンジェリカ
「飢えてる! 俺は今、猛烈に腹ペコである!」
「もう、ダメですよ」
「あとは、お茶で我慢して下さいね!」
ミントルイボスティーに、グレープフルーツの果汁を加えた飲み物が用意される。食欲を抑える効果があるらしいが、1度火のついた俺の食欲を抑える事など出来るはずもない。
マジで社交って大変! 王子や宰相子息や騎士長子息の嫁になったら、毎日のようにこれでしょ? アイツらとの結婚エンドにならなくて本当によかった。
毛の処理とか、デリケートな部分の毛が1本1本むしられて、ほとんど拷問だからね? コルセットも、息が出来なくなる位に締め上げて、何度も意識が飛びそうになるし! ほとんど絶食してフラフラしてるのに、ハイヒールで激しいダンスを踊らされて、足は痛いわ、目は回るわ! 仕事の出来ないボンクラ共に『女性は気楽でよいですなぁ~』とか言われても、笑顔で愛想を振り撒かなくてはいけない!
夜の営み云々を抜かしても、あんな世界で生きたくない!
そこ行くと、ブレイデン君と生活した日々は楽しかった。
俺の事を田舎の貧乏令嬢と馬鹿にしないで意見を聞いてくれて、ギルドアカデミーの建設や運用について、ワクワクしながら意見を交換し合うことが出来た。俺が化粧しないで楽な部屋着でうろついても気にしない感じで、俺が縫った四角いワンピースに一緒に絵を描いたりして笑いあったりもした。
まぁ、まだ結婚したと決まったわけじゃないが、仮に結婚してしていたとしても、今までの生活が変わるわけじゃないし、何も問題がないのでは?
アンジェリカ
「そういえば、ブレイデンのママンからもらったプレゼントがあったんだ! 開けるから持って来て」
「こちらですね!」
厚紙ベースの箱だが、布貼りの豪華な箱である。
ギルドの重鎮が用意したプレゼントなだけあってお洒落な箱だな! 何が入ってるんだろう? 勇者も倒せる武器って言ってたけど、伝説の剣的な? でも、箱のサイズ的には銃かな? 軽いから、魔法の杖とか? でも、この世界、魔法とかないよね?
そっと、箱の蓋を開けると、白い包み紙が見えた。包み紙ごと箱から取り出す。
やっぱり、すっごく軽い。布みたいな? 武道家がするようなグローブとかかな?
包み紙から取り出すと、黒いレースの布が折り畳まれれ入っていた。
夜の装備品で女の武器って、夜会の衣装だったか。なるほどね! でも、何で勇者もイチコロ?
折り畳まれた布を広げると、それはセクシーなランジェリーだった。
え!? あ、あれ? 下着!? しかも、このスリップ、スケスケで全然大事なところが隠れないデザインなんだけど?? あぁ~、童貞を殺す下着みたいな? えぇ~!? ブレイデン君のママン、何考えてんの!?
「まぁ! 素敵ですわ! すでに用意していた物もありますが、こちらになさいます?」
アンジェリカ
「あ、いやぁ~、ちょっとコレは今日はいいかなぁ~?」
「そうですよね! やっぱり、初めては白が良いですよね!」
感の悪い俺でも、ようやく気が付きましたよ。皆が何の準備をしていたのかね! えぇ、えぇ、そうです! 結婚式の夜に普通の夫婦なら必ず迎える『アレ』です!
初夜...
うおぉ~~!! なんで今まで気が付かなかったんだ俺! この世界に生まれ落ちてから、必死に回避しようとしていたイベントじゃないですか!?
これはもう、完全にブレイデン君と結婚式は挙げちゃってる流れだね。デボラ様の勘違いじゃありませんでした。申し訳ありません!
で、ど、ど、ど、どうすれば!?
お、落ち着くんだ! 相手はブレイデン君だ! 話が分からない相手じゃない! 今までだって、2人っきりになっても何にもなかったし、あっちだって都合の良い友達と結婚したかっただけだと思う!
それに、今日はすっごく酔っ払ってたから、もう、寝てるかもしれないし...
ブレイデン君は、本当はデボラ様と結婚したかったけど、成り上がり男爵と由緒正しき公爵令嬢では身分が違い過ぎるから、デボラ様のことを諦めたんだ。デボラ様の事を忘れようとしていたとき、貧乏に困って婚活してる俺を見つけた。
あ...そっか...デボラ様のことを愛しいてたから、諦めようとして、あんなにベロンベロンになるまで沢山お酒を飲んでたのか...
俺はメイドさんが用意してくれた、白いお花の刺繍がいっぱいついた下着を来て、エンパイアスタイルのシュミーズドレスに着替えた。
美容師達がせっせと、髪をダウンスタイルにセットし、薄っすら化粧を施してくれている間、俺はぼんやりとブレイデン君とデボラ様の事を考えていた。
ブレイデン君の酔っ払った姿...
デボラ様の去り際の涙...
そうか...やっぱり2人は両想いだったんだな...だとしたら...
だとしたら、俺にだって出来る事があるはずだ! いや、俺にしか出来ない! アンジェリカはキューピッドになって、2人に愛を運ぶぜ!!
「どちらへ行かれていたのですか!? これからが忙しいっていうのに!」
「急いで下さい! まずはお風呂から!」
何だろう? 式が終わったのに皆で慌てて。
アンジェリカ
「この後、何かあるんだっけ?」
「それは...ねぇ?」
「夜は長いですから」
何か、ハッキリしないな? ママン達もそうだったけど、夜にメインイベントがあるようだ。でも、サプライズドッキリなのか、皆、教えてくれない。
ぶっちゃけ、俺は今、それどころじゃないんだよ! 何エンドになったのか検証しないといけないんだ! ブレイデン君と話し合いたいけど、アイツ結構酔ってたからなぁ~。話しが出来るかなぁ~?
服を脱がされ、メイド3人がかりで念入り過ぎるくらいに洗われる。
髪のトリートメントだけでも、何種類使うんだ? という位にしつこい。
お風呂から上がるとオイルマッサージだの、パックだの、ネイルケアだの、耳掃除、歯のクリーニング、毛の処理まで! 延々とお手入れが繰り返された。
オイルだけじゃなくて、怪しげな液体やらクリームを揉み込まれて、それでまたハーブと塩の入った湯に漬けられたりして、何だか食材になった気分だ。
アンジェリカ
「何だか俺、料理されてるみたいじゃね?」
「うふふ...そうですよ~! アンジェリカ様はこれから世界一美味しくなるのです!」
「君は何て美味しいんだ!」
「きゃ~! 甘くてとろけちゃう~!」
舞踏会の前もテンション高いメイドと美容師達だったが、今日のテンションはいつも以上である。
今日、結婚式だったということは、これから結婚式の二次会で舞踏会みたいになったりするのかな? 頑張った俺に、皆でサプライズパーティーしてくれるのかも? うん、きっとそうだ! めっちゃ嬉しいかも! 自然とニヤけてしまう。
そういえば、昨日の夜、ブレイデン君は旅立つみたいなこと言ってたような? 友情エンドはブレイデン君が旅立つんだよな? そうだよ! きっと、そうだ! 結婚しちゃったのかもしれないけど、友情で繋がった仮面夫婦になったんだ! 俺の未来は明るい!
一通り終わって、お着替えの前にバスローブ姿で休憩する。
アンジェリカ
「お腹空いたなぁ~。朝からほとんど食べてないし、何か食べちゃダメなの?」
「食べるとお腹が出てしまいますよ?」
「食べ物の匂いで体臭も気になったりしますし」
アンジェリカ
「でも、このままだと、お腹が空いて倒れちゃうよ! 力も出ないし、夜に困るでしょ?」
メイドと美容師は顔を見合わせて、ニヤけ顔になった。
「それも、そうですわね!」
「激しい運動に耐えられないと困っちゃいますものね!」
やっぱり、舞踏会なんだな。
メイド達が用意してくれた野菜スープと果物の詰め合わせをもらって食べたが、少し食べると余計にお腹が空くものである。
アンジェリカ
「飢えてる! 俺は今、猛烈に腹ペコである!」
「もう、ダメですよ」
「あとは、お茶で我慢して下さいね!」
ミントルイボスティーに、グレープフルーツの果汁を加えた飲み物が用意される。食欲を抑える効果があるらしいが、1度火のついた俺の食欲を抑える事など出来るはずもない。
マジで社交って大変! 王子や宰相子息や騎士長子息の嫁になったら、毎日のようにこれでしょ? アイツらとの結婚エンドにならなくて本当によかった。
毛の処理とか、デリケートな部分の毛が1本1本むしられて、ほとんど拷問だからね? コルセットも、息が出来なくなる位に締め上げて、何度も意識が飛びそうになるし! ほとんど絶食してフラフラしてるのに、ハイヒールで激しいダンスを踊らされて、足は痛いわ、目は回るわ! 仕事の出来ないボンクラ共に『女性は気楽でよいですなぁ~』とか言われても、笑顔で愛想を振り撒かなくてはいけない!
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そこ行くと、ブレイデン君と生活した日々は楽しかった。
俺の事を田舎の貧乏令嬢と馬鹿にしないで意見を聞いてくれて、ギルドアカデミーの建設や運用について、ワクワクしながら意見を交換し合うことが出来た。俺が化粧しないで楽な部屋着でうろついても気にしない感じで、俺が縫った四角いワンピースに一緒に絵を描いたりして笑いあったりもした。
まぁ、まだ結婚したと決まったわけじゃないが、仮に結婚してしていたとしても、今までの生活が変わるわけじゃないし、何も問題がないのでは?
アンジェリカ
「そういえば、ブレイデンのママンからもらったプレゼントがあったんだ! 開けるから持って来て」
「こちらですね!」
厚紙ベースの箱だが、布貼りの豪華な箱である。
ギルドの重鎮が用意したプレゼントなだけあってお洒落な箱だな! 何が入ってるんだろう? 勇者も倒せる武器って言ってたけど、伝説の剣的な? でも、箱のサイズ的には銃かな? 軽いから、魔法の杖とか? でも、この世界、魔法とかないよね?
そっと、箱の蓋を開けると、白い包み紙が見えた。包み紙ごと箱から取り出す。
やっぱり、すっごく軽い。布みたいな? 武道家がするようなグローブとかかな?
包み紙から取り出すと、黒いレースの布が折り畳まれれ入っていた。
夜の装備品で女の武器って、夜会の衣装だったか。なるほどね! でも、何で勇者もイチコロ?
折り畳まれた布を広げると、それはセクシーなランジェリーだった。
え!? あ、あれ? 下着!? しかも、このスリップ、スケスケで全然大事なところが隠れないデザインなんだけど?? あぁ~、童貞を殺す下着みたいな? えぇ~!? ブレイデン君のママン、何考えてんの!?
「まぁ! 素敵ですわ! すでに用意していた物もありますが、こちらになさいます?」
アンジェリカ
「あ、いやぁ~、ちょっとコレは今日はいいかなぁ~?」
「そうですよね! やっぱり、初めては白が良いですよね!」
感の悪い俺でも、ようやく気が付きましたよ。皆が何の準備をしていたのかね! えぇ、えぇ、そうです! 結婚式の夜に普通の夫婦なら必ず迎える『アレ』です!
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うおぉ~~!! なんで今まで気が付かなかったんだ俺! この世界に生まれ落ちてから、必死に回避しようとしていたイベントじゃないですか!?
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お、落ち着くんだ! 相手はブレイデン君だ! 話が分からない相手じゃない! 今までだって、2人っきりになっても何にもなかったし、あっちだって都合の良い友達と結婚したかっただけだと思う!
それに、今日はすっごく酔っ払ってたから、もう、寝てるかもしれないし...
ブレイデン君は、本当はデボラ様と結婚したかったけど、成り上がり男爵と由緒正しき公爵令嬢では身分が違い過ぎるから、デボラ様のことを諦めたんだ。デボラ様の事を忘れようとしていたとき、貧乏に困って婚活してる俺を見つけた。
あ...そっか...デボラ様のことを愛しいてたから、諦めようとして、あんなにベロンベロンになるまで沢山お酒を飲んでたのか...
俺はメイドさんが用意してくれた、白いお花の刺繍がいっぱいついた下着を来て、エンパイアスタイルのシュミーズドレスに着替えた。
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