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第二章 ワタクシが妊娠!? ...子供の父親は誰なのです!?
10.やっぱり相手は護衛騎士なの?
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翌日、デボラは気を取り直して、父親探しを再開した。
あの晩の担当だった護衛騎士、グレー卿をテラスでのお茶に誘った。庭園の花壇を一望出来るテラスはデボラのお気に入りの場所である。
グレー卿
「お話とはなんでしょうか?」
デボラ
「アナタ、ホワイト領での晩の事を覚えているかしら?」
グレー卿
「はい。覚えております」
デボラ
「ワタクシに何か言うことは?」
グレー卿は、しばらく考えてから答えた。
グレー卿
「こんな事を、申し上げて良いのか分かりませんが...聞いて頂きたい事がございます」
手紙を書いたのはグレー卿なのね!? 人は見かけによらないと言うけれど本当ね。こんなにむさ苦しい外見なのに...
デボラ
「いいのよ。言って頂戴。アナタがそんなにロマンチックだなんて知らなかったわ」
グレー卿は微かに頬を緩め、微笑んだ。
デボラはグレー卿のことを、イケメンではないけれど悪くないと思った。
グレー卿
「あの晩、私は惚れたのです」
やっぱり!
グレー卿
「ジョージ・レッド殿に!」
デボラ
「は?」
グレー卿
「数多くの敵将を討ち取った勇者ブレイデン・ブラックに挑む勇気! 自分よりも強い相手に立ち向かえる者が、この世の中に一体どれほどいるでしょうか? 私も、あの様な男の中の男になりたい」
デボラ
「あ、そう」
グレー卿
「デボラ様の護衛が嫌だとか、そう言う事ではないのです! ですが、レッド殿の元で、男を磨いてみたいのです! どうか、お暇を頂けないでしょうか?」
デボラ
「好きにしなさいよ! 退職証明書でもなんでも書いてあげるから!」
グレー卿
「有難うございます! その...」
グレー卿はブルドック犬のようにつぶらな視線をデボラに向けて来る。
デボラ
「何よ!? 紹介状でも書けばいいの!?」
グレー卿
「デボラ様! 何とお礼を言って良いか!」
デボラが退職証明書と紹介状を書いてやると、グレー卿は喜び勇んで、去っていった。
こんな大変な時に有能な部下に辞職されるワタクシの身にもなって欲しいものだわ。
そんな事を考えていると、ブラウン卿が怒り心頭といった様子で、飛んで来た。
ブラウン卿
「どうしてグレー卿を解雇したのですか!?」
デボラ
「だって、辞めたいって言うのだから、しょうがないじゃない?」
ブラウン卿
「護衛を簡単に解雇されては困ります! 公爵令嬢の護衛が務まるような身元のしっかりした人間というのは、デボラ様が思われているよりも、ずっと少ないのです! どうするのですか!?」
デボラ
「何とかしますわよ。騎士に希望者がいないか聞いてみます」
ブラウン卿
「そんなに簡単な事ではございません! 希望者はいっぱいいるでしょうが、見目麗しい令嬢と2人っきりになって、どうにかしたいなどと考えている不埒な輩だっているのですよ! もっと、ご自分の事を理解して下さいませ! あぁ~! どうするんですか!? もう! 後任者が決まるまで、私は休みがなくなったのですよ!?」
ガミガミと煩いけど、ブラウン卿ってもしかして...ワタクシの事が好きなんじゃない?
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「数多くの敵将を討ち取った勇者ブレイデン・ブラックに挑む勇気! 自分よりも強い相手に立ち向かえる者が、この世の中に一体どれほどいるでしょうか? 私も、あの様な男の中の男になりたい」
デボラ
「あ、そう」
グレー卿
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デボラ
「好きにしなさいよ! 退職証明書でもなんでも書いてあげるから!」
グレー卿
「有難うございます! その...」
グレー卿はブルドック犬のようにつぶらな視線をデボラに向けて来る。
デボラ
「何よ!? 紹介状でも書けばいいの!?」
グレー卿
「デボラ様! 何とお礼を言って良いか!」
デボラが退職証明書と紹介状を書いてやると、グレー卿は喜び勇んで、去っていった。
こんな大変な時に有能な部下に辞職されるワタクシの身にもなって欲しいものだわ。
そんな事を考えていると、ブラウン卿が怒り心頭といった様子で、飛んで来た。
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デボラ
「だって、辞めたいって言うのだから、しょうがないじゃない?」
ブラウン卿
「護衛を簡単に解雇されては困ります! 公爵令嬢の護衛が務まるような身元のしっかりした人間というのは、デボラ様が思われているよりも、ずっと少ないのです! どうするのですか!?」
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ブラウン卿
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