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騒ぎの終結と夕焼けの空
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その日の夜
「急に呼び出してなんなんですか。」
「そうだよー」
「突然来いって言われて―」
「「びっくりしちゃった!」」
俺は副会長と双子を生徒会室に呼び出した。ちゃんと先生とかにも許可は取ってあるぞ?ここのところ、こいつらの動きが目に余るからな。そろそろ仕事にも戻ってもらわないと困るし、いい加減ギクシャクした関係が面倒くさい。
「いや~、ちょっと待ってね~呼び出したのは副会長達だけじゃないから~」
「?それはいったい……」
「もう出てきて良いよ~」
「ああ」
「ん…」
「「「っ!?」」」
会長とワンコにも前もって来てもらった。俺の合図が来るまで隣の仮眠室で待機してもらっていたのだ。出てきた会長達に顔色を悪くした副会長達は動揺している。副会長はすぐさま出口に向かおうとするがそれを俺は塞ぐ。逃げないように俺は出入り口の近くで立っていたからな。行かせんよ。
「どいてください」
「だーめ!逃げないの~!」
諦めの悪い副会長は俺を無理矢理どけて通ろうとするが、残念でした。俺って体は細いけど、力はあるんだよ。びくともしません。まあ、そうじゃなきゃ力加減をミスってBloodsadyっていう不名誉な名前が付かないわけで…
全く動く気がない俺に諦めたのか、副会長は元の座っていたソファーに戻っていった。
「副会長達は~なんで呼び出されたかわかるかなぁ~?」
「ふんっ、知りませんよ。」
「本当にぃ~?」
「ええ!」
意地でも認めないつもりですかそうですか。しかし、副会長もここまで来てしまったらその道を突き進もうとするしかないのだろう。まあ、今から俺というか俺たちが引き戻すわけだが。会長達をちらりと見てみると二人とも覚悟を決めた顔でこちらを見つめて待っている。もう準備万端ってわけだ。わかったよ。
「……そうか、なあ睦月お前はこのままでいいと思っているのか?」
「え、あ…それ、は」
「そうだよな、思わないよな。じゃなきゃ陰で泣いてたりしないもんな。」
「あっ……なんで…?」
「睦月…そうなの?ねえ、なんか言ってよ!」
誰にもバレていないと思っていたのかかぶっていた演技がすぐとれた。何も知らなかった弟の情報に双子兄は動揺して双子弟に問いかけた。それでも何も言わない弟に兄は焦る。初めて知ったもんな。なにもかも同じ見た目で動きで、こんな身近にいたのに知り得なかった…いや、しっかりと見ていなかったから知らなかったことに。
「フフ…俺の親衛隊はすごいからな。学園内の情報なんてすぐ入る。」
何せ、俺の手にも余りそうな親衛隊だ。それに情報源はそれだけじゃないからな。
「急に呼び出してなんなんですか。」
「そうだよー」
「突然来いって言われて―」
「「びっくりしちゃった!」」
俺は副会長と双子を生徒会室に呼び出した。ちゃんと先生とかにも許可は取ってあるぞ?ここのところ、こいつらの動きが目に余るからな。そろそろ仕事にも戻ってもらわないと困るし、いい加減ギクシャクした関係が面倒くさい。
「いや~、ちょっと待ってね~呼び出したのは副会長達だけじゃないから~」
「?それはいったい……」
「もう出てきて良いよ~」
「ああ」
「ん…」
「「「っ!?」」」
会長とワンコにも前もって来てもらった。俺の合図が来るまで隣の仮眠室で待機してもらっていたのだ。出てきた会長達に顔色を悪くした副会長達は動揺している。副会長はすぐさま出口に向かおうとするがそれを俺は塞ぐ。逃げないように俺は出入り口の近くで立っていたからな。行かせんよ。
「どいてください」
「だーめ!逃げないの~!」
諦めの悪い副会長は俺を無理矢理どけて通ろうとするが、残念でした。俺って体は細いけど、力はあるんだよ。びくともしません。まあ、そうじゃなきゃ力加減をミスってBloodsadyっていう不名誉な名前が付かないわけで…
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「副会長達は~なんで呼び出されたかわかるかなぁ~?」
「ふんっ、知りませんよ。」
「本当にぃ~?」
「ええ!」
意地でも認めないつもりですかそうですか。しかし、副会長もここまで来てしまったらその道を突き進もうとするしかないのだろう。まあ、今から俺というか俺たちが引き戻すわけだが。会長達をちらりと見てみると二人とも覚悟を決めた顔でこちらを見つめて待っている。もう準備万端ってわけだ。わかったよ。
「……そうか、なあ睦月お前はこのままでいいと思っているのか?」
「え、あ…それ、は」
「そうだよな、思わないよな。じゃなきゃ陰で泣いてたりしないもんな。」
「あっ……なんで…?」
「睦月…そうなの?ねえ、なんか言ってよ!」
誰にもバレていないと思っていたのかかぶっていた演技がすぐとれた。何も知らなかった弟の情報に双子兄は動揺して双子弟に問いかけた。それでも何も言わない弟に兄は焦る。初めて知ったもんな。なにもかも同じ見た目で動きで、こんな身近にいたのに知り得なかった…いや、しっかりと見ていなかったから知らなかったことに。
「フフ…俺の親衛隊はすごいからな。学園内の情報なんてすぐ入る。」
何せ、俺の手にも余りそうな親衛隊だ。それに情報源はそれだけじゃないからな。
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