Lara

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血を啜る者たちと鳥獣と血狂いと

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街にある空き地にて、そこには【cat】と【crow】の連中が集まっていた。それぞれ言い争うもの、張り合うもの、これからに向けて集中するもの、数々の不良が集まっていた。

隅に置いてある瓦礫の山に座り、俺はそれを見つめていた。

サっさとォ行カねェのォカナぁ…

そうやって暇でいると、紅鴉と豹がやってきた。…ブリザード撒き散らしながら。周りが縮こまっているからそれ収めてほしいのだが…

「Bloodsady、お前は今日、どうする?」
「ドウスルとハぁ?」
「幹部と戦いたいのだったらそうするが、それとも雑魚戦がいいのか?」
「ンー、ドォシよぉッかナァ~自由ってコとでェ」
「それが嫌だから聴いたのだが…」
「ンひひぃ、駄目ソォウだったラァヤめぇるヨォ?」
「……まあいい」

良さゲナヤつガァいたぁらヤり二ィ行くゥケドねェ~

ケタケタと笑う。早く戦いたい。殺りたい…ああ、駄目だ。前の影響が残ってる。殺っては駄目だ。
だけど、この疑似的なものでしばらく収まればいいが…
まあ、それがBloodsadyが生まれた理由の一つになる。壊れていく人格の分割、殺戮衝動の制御あとは

金稼ぎ

うん、これはついでだがな、うん。決して趣味BLの金がすぐなくなるからとかではない。ないったらない。
そうやって誰かは知らないけれど言い訳を頭の中で言っていたら紅鴉と豹は同時にため息を吐いた。タイミングぴったり、くっつけばいいんじゃないだろうかと思う。

「それじゃあ、行くぞ!」
「吸血鬼狩りだ!!身の程を思い知らせてやれ!!!」
「「「「うおおおおおおおっ!!!」」」」

メッチャウるセェ…

俺は思わず耳をふさぐ。まあいい、この鬱憤は今夜のターゲットにぶつけてやろう。

俺たちは夜闇に染まる街を走りだした。





「ココォが【ヴァンパイア】の縄張りかァ」

これは酷い…まるで線が引かれたかのように俺が今立ってる場所とその一歩先の荒廃具合が違う。そこらにはゴミ、瓦礫等捨てられたままだし、壁や道路にはスプレーでつけた落書きが下地が見えないほど塗り詰められている。
小道には浮浪者がうずくまり、遠くでは怒声が響き渡る。

「げェ…本当に日本ノ街かヨ」
「…ここでは法は在ってないようなもんだ。ここの境目までが光の届く範囲、そこから先は決して取り締まろうとするなと警察の間では言われているらしい。日本の膿の一つだな。」

なんか邪神とかいるんじゃないか?ここ
お偉いさんがバックについているならまだしも、流石にここまではひでぇ…
空気も濁ってる。…いるな

何事もナキャいイけどォなァ…

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