ある平凡な女、転生する

眼鏡から鱗

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閑話1

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わたしには、覚醒してからいくら経っても慣れないのがある

トイレ

そう、トイレなの。

もう~くっさい、くっさい、くっさい!

なんなの?異臭なんて生易しい、激臭だよ‼︎

臭さが、目にしみる

毎度毎度、口にハンカチあてて用を済ませるんだけど、吐き気が込み上げてくるの~

王都邸も、激臭だし

領地と王都も、邸よりやや離れた敷地隅にトイレがあって激臭なのに、誰も何も感じないの?

ちゅーか、魔法があるんだから処理だって臭いを消してとか出来んじゃないの?

まぁ、私もそこを今思いついたんだけど

早速やってみよう!

消臭スプレーをイメージすればイケる気がする。あっ、ついでに除菌も。

先ずは、マーサにトイレの激臭について何も感じないのか聞いてみよう。

私だけ、敏感だとは思いたくもないし。

丁度、お茶を乗せたワゴンを押して部屋に入って来たマーサ

素早く、お茶を入れるマーサに早速聞いてみた

「ねぇマーサ。普段、お手洗いの激臭にみんななんであんなに普通にしていられるの?」

それまで、優雅にお茶を用意していたマーサの手が止まった

「お嬢様、突然そのような話をされるとはいかがなさいましたか?」

「もう、限界なの。あの激臭に!どうしてもマーサにききたかったの!」

あー、マーサの顔がチベットスナギツネみたいな顔になった

「お嬢様、お手洗いは気合いです。」

「き、気合い⁈そんな、そんな根性論でみんなに耐えているの?信じられない‥‥ねぇ、魔法でどうにかならないのかしら。」

えっ!っと驚くマーサの顔に、やはりみんな気が付いてなかった可能性が見えた

「魔法でですか?今まで、そのように考えた事はなかったですね」

「でしょ?わたしも、さっき気がついたの。魔法があるなら、なんとか出来ないかって。」

あんなボットン便所早くどうにかしたいのよ!

まずは、便器から変えて匂いを封じることをしなくちゃ!

早速、少し離れた場所にあるお手洗いへとマーサを道連‥ゲフンゲフン 連れて行く。

結果的には、簡易水栓トイレもどきがなんとか魔法で出来た。

まぁ、最初にトイレがあった場所ぶっ壊してやった

臭すぎて、怒りが爆発したのはご愛嬌ってことで‥‥

異臭を無かったことに出来て、すっきりしたあと地下系統に排水溝を土魔法で地味にいじり、簡単な仕組みの便器を作りタンクは上に付けて水魔法陣でその都度、水をセット出来るようにしたりと。

トイレ個室天井に、空気清浄をする魔法をかけておいた。

ついでに、手が洗えるミニ手洗いを付けた。

二度と悲劇は繰り返さない!

完成後に、マーサに使い方をレクチャーして使用して貰ったら、マーサから思いっきり抱きしめられた。

「お嬢様、もうマーサは前のトイレには戻れません!本当に、ありがとうございます!さぁ直ぐに、この素晴らしい新トイレを大奥様へ報告いたしましょう!」

なんということでしょう、最初はトイレの話をしただけで、チベットスナギツネみたいな顔だった。そのマーサが、目を輝かせて満面の笑顔をわたしに向けて来てる

さぁて、お祖母様美魔女に報告しますか。
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