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3の章
75.力関係がみえた気がする
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次の休日を迎え、やって来ました魔王城。
本来簡単には来れない場所なんだけど、私の立場だから契約聖獣の力を借りて、転移で楽に来れちゃうの。
先日のターさんのお願いを叶えるべく、先ずは古代竜様と面通しをしなくちゃ。
魔王様にも、先だって手紙を送り紹介して欲しいとお願いをしておいた。
そして、魔王城の応接間にて本日時間を貰えることになった。
私は、お嫁さんが欲しいターさんを連れ応接間で、古代竜様が来るのをソファに座り待っている。
すると、5分もしないうちに魔王様と一緒に入ってきたナイスミドルな紳士様。
うっかり見惚れていたら、魔王様が咳払いして私に注意を促して来た。
やべぇ。
どうにも、ナイスミドルに弱い私がいる。
創造神様も、そのひとりだ。
私は、スッと立ち上がり
「申し訳御座いません。お初にお目に掛かります。私、ローレン=コッポラと申します。隣におりますのが、私の契約聖獣で黒竜のタカで御座います。本日は、お忙しい中無理をいい時間を頂き誠に有り難うございます。」
私なりに、めちゃ丁寧に挨拶した。
古代竜様は、朗らかな方みたい。
「丁寧な挨拶を有り難う。人の身でありながら、ワレに逢いたいと願う者がいると魔王様から聞いたときは、驚いたが契約聖獣の願いを叶えたいというではないか。実に、面白いと思ってこうして逢いに来た。」
「恐縮です。」
「して、隣の黒竜よ。」
ターさんが、びくんっとなった。
「はい。」
「ソナタは、まだ若いが何故嫁が欲しいと?」
ターさんは、恥ずかしそうにしながらも答える
「実をいいますと、自分‥いや私と同じ契約聖獣であるフェンリルが番持ちなのを最近知りまして、その~正直羨ましくて。早いうちから、お嫁さんを欲しくなりました。」
正直過ぎるよ、ターさん。
ここで、応接間全体に笑い声が響いた。
「あはは!いや~正直すぎて思わず笑ってしまった。すまぬ。ごほん。しかし、ソナタは竜らしくないな?黒竜の大体は、慇懃無礼な輩か自信過剰な輩が大半だが。」
あ~、前世記憶に引っ張られてるからね。
そこに、魔王様が割り込む。
「爺、俺とローレンとそこの黒竜には、前世の記憶があるんだよ。しかも、3人とも同郷だ。ローレンは、俺の婚約者であり前世の恋人。そんな女の願いを、叶えてやりたいのよ。」
気障ったらしい話し方だけど、内容は間違ってない。
「魔王様の婚約者様ですと⁉︎何故それを、先に言わないのですか!毎回毎回、爺は大事なことは先に言って下されと申しておりますのに!」
ありゃ~、魔王様ってば態と言わなかったなぁ
「古代竜様、自己紹介の時点で私がそれとなく言えば良かったので、魔王様をあまりお責めにならないで下さい。」
慌てたのは、古代竜様の方だった
「第二魔正妃様、何を申されますか!悪いのは、態と黙っていた魔王様ですぞ。幼き貴女様が、態々庇ってやる必要は御座いませんよ!」
wow もう第二魔正妃様呼び!
「まだ、婚約者ですから。魔正妃様には、大変可愛がってもらってます。」
「なんと!あの魔正妃様が!」
んん?あのってどういうこと?
「あのとは?」
しまったって顔しちゃダメですよ古代竜様
「あ、いや、それは~。」
吃っている古代竜様の真横から、魔正妃様が突然現れた。
「爺、ローレンちゃんにおかしなことは言わぬ様に。」
ひぇぇぇ!っと、驚く古代竜様
「御意に御座います!」
力関係がみえた気がする
魔王様 < 古代竜様 < 魔正妃様
私はこの力関係を加味した上で、魔正妃様の膝へと乗せられに自身で向かうのだった。
本来簡単には来れない場所なんだけど、私の立場だから契約聖獣の力を借りて、転移で楽に来れちゃうの。
先日のターさんのお願いを叶えるべく、先ずは古代竜様と面通しをしなくちゃ。
魔王様にも、先だって手紙を送り紹介して欲しいとお願いをしておいた。
そして、魔王城の応接間にて本日時間を貰えることになった。
私は、お嫁さんが欲しいターさんを連れ応接間で、古代竜様が来るのをソファに座り待っている。
すると、5分もしないうちに魔王様と一緒に入ってきたナイスミドルな紳士様。
うっかり見惚れていたら、魔王様が咳払いして私に注意を促して来た。
やべぇ。
どうにも、ナイスミドルに弱い私がいる。
創造神様も、そのひとりだ。
私は、スッと立ち上がり
「申し訳御座いません。お初にお目に掛かります。私、ローレン=コッポラと申します。隣におりますのが、私の契約聖獣で黒竜のタカで御座います。本日は、お忙しい中無理をいい時間を頂き誠に有り難うございます。」
私なりに、めちゃ丁寧に挨拶した。
古代竜様は、朗らかな方みたい。
「丁寧な挨拶を有り難う。人の身でありながら、ワレに逢いたいと願う者がいると魔王様から聞いたときは、驚いたが契約聖獣の願いを叶えたいというではないか。実に、面白いと思ってこうして逢いに来た。」
「恐縮です。」
「して、隣の黒竜よ。」
ターさんが、びくんっとなった。
「はい。」
「ソナタは、まだ若いが何故嫁が欲しいと?」
ターさんは、恥ずかしそうにしながらも答える
「実をいいますと、自分‥いや私と同じ契約聖獣であるフェンリルが番持ちなのを最近知りまして、その~正直羨ましくて。早いうちから、お嫁さんを欲しくなりました。」
正直過ぎるよ、ターさん。
ここで、応接間全体に笑い声が響いた。
「あはは!いや~正直すぎて思わず笑ってしまった。すまぬ。ごほん。しかし、ソナタは竜らしくないな?黒竜の大体は、慇懃無礼な輩か自信過剰な輩が大半だが。」
あ~、前世記憶に引っ張られてるからね。
そこに、魔王様が割り込む。
「爺、俺とローレンとそこの黒竜には、前世の記憶があるんだよ。しかも、3人とも同郷だ。ローレンは、俺の婚約者であり前世の恋人。そんな女の願いを、叶えてやりたいのよ。」
気障ったらしい話し方だけど、内容は間違ってない。
「魔王様の婚約者様ですと⁉︎何故それを、先に言わないのですか!毎回毎回、爺は大事なことは先に言って下されと申しておりますのに!」
ありゃ~、魔王様ってば態と言わなかったなぁ
「古代竜様、自己紹介の時点で私がそれとなく言えば良かったので、魔王様をあまりお責めにならないで下さい。」
慌てたのは、古代竜様の方だった
「第二魔正妃様、何を申されますか!悪いのは、態と黙っていた魔王様ですぞ。幼き貴女様が、態々庇ってやる必要は御座いませんよ!」
wow もう第二魔正妃様呼び!
「まだ、婚約者ですから。魔正妃様には、大変可愛がってもらってます。」
「なんと!あの魔正妃様が!」
んん?あのってどういうこと?
「あのとは?」
しまったって顔しちゃダメですよ古代竜様
「あ、いや、それは~。」
吃っている古代竜様の真横から、魔正妃様が突然現れた。
「爺、ローレンちゃんにおかしなことは言わぬ様に。」
ひぇぇぇ!っと、驚く古代竜様
「御意に御座います!」
力関係がみえた気がする
魔王様 < 古代竜様 < 魔正妃様
私はこの力関係を加味した上で、魔正妃様の膝へと乗せられに自身で向かうのだった。
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