元現代人はそれでも安定を切望する

眼鏡から鱗

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3の章

84.セナ様 part2

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私が出したお菓子を食べつつ、縦ロールの事件以降の話を聞いてみた。

勿論、興味本位では無く今回の件に繋がる因果関係を知るために。

一難去ってまた一難って、私の平穏は何処にバックれたの?

あと僅かで卒業する身なのに、トホホ

「はぁ~、3年最初の講堂での事件後暫くは馬鹿も大人しくしてはいたのですが、その半年後位から何やら一部の取り巻きらと共に、秘密裏に計画を練っていたらしく、私の事を先ずは抑えるために声を封じて魔法を使えない様にされてしまいました。」

こりゃ~縦ロールに知恵を付けた奴がいるね。

「で、計画とは全容は掴めてるの?」

「それに関しては、馬鹿の机の引き出しからこんな物を見つけました。」

サッと出された1枚の紙に目を通す。

読めなくはないけど、文字が汚いな。

えっ?えっ嘘でしょ?

計画っていうから意気込んで読んだけど、こんなの計画じゃなく希望でしょ。

【⭐︎わたくしの未来をより良くするプラン⭐︎
1.オーガを無力化する→後輩Dへ魔法をかけさせる!けってー
2.今の生徒会を乗っ取って生徒会長になって、モテモテ→次の新役員の弱みゲット~
3.高位貴族と婚約する→先ずは、今の婚約者はポイッしなくちゃ。
4.出来れば、卒業式にコッポラ辺境伯爵令嬢をギャフンと言わせる!→あくまでも、希望。】

最後なんて、ガッツリ希望って書いてるし~

しかし、最初のセナ様の声を封じて半分は無効化に成功?してはいるみたいね。

後輩Dってやつは、そこそこ出来るのかしら。

まぁ、なんにしても生徒会が目当てらしいからサリー様へ聞いてみますか。

「取り敢えず、生徒会長になりたいみたいね。私の方にはまだ、何ら被害はまだ無いのでサリー様に新役員はどうか確認してみては?」

セナ様に提案してみる。

「それについて、お願いがあります。私はナイーブ侯爵令嬢様と別のクラスで、今まで一度も話したことが無く残念ながら下級爵位からは話しかけられません。そこで、ローレン様よりナイーブ侯爵令嬢様へご紹介して頂きたく此処に来ました。」

あー、そうだったー。面倒な貴族の体裁ってやつね。

「分かりました。先触れを出して、サリー様に面会できる様にしますね。少々お待ち下さい。」

直ちに、私は手紙を書き近くにいる下級精霊ちゃんにお菓子を渡しつつ、お手紙をサリー様付き侍女のエリスタさんに渡して欲しいとお願いをした。

その様子を口を開けて見るセナ様だった。

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