社会人２●年 アラフォーの対処法

⑨記録媒体の変化による連ドラへの対処法

　昭和レトロが流行っているそうですが、昭和をリアルに生きてきたアラフォーにとってはエモさについていけない日々です。
　ということで、リアル昭和を知っていただくために、事例を上げてお話しいたします。

　それは『連ドラ』への対処法です。
　ちなみに私は、第一話をリアタイで見逃してしまった時、そしてリアタイでの録画予約を途中で忘れてしまった時、ご縁がなかったんだな、とドラマ視聴を諦めます。
　いやいや、今どきリアタイを見逃しても色々できるでしょう、というのは今の令和を生きる方々のお声です。
　では、エモい昭和世代がなぜリアタイにこだわるのかお話いたします。

　まず、記録媒体の変遷から。
　今どきデータの保存場所といえばクラウドですよね。始めは『え？　雲？』でしたが、今となってもふわっとしか理解しておりません。
　そのふわっとでもなんとかなっておりますのですのままスルー。
　その前はハードディスクやメモリスティックを使っていました。
　令和、平成お生まれの方々も、ここまでなら付いてこられるでしょう。

　では、そろそろ昭和にいきます。
　CDーR
　ご存じですかねぇ？
　昔はですねぇ、手のひらサイズのドーナッツ型の光る円盤がそこかしこに飛び交っていて、そこにデータを入れたりしていたのですよ。
　しかも物によっては一回しか記録ができず、尺が余っても書き足しはできなかったのです。
（その後、何度でも上書きできるものもできました。順番が前後したことを心よりお詫び申し上げます）

　さらにディープに昭和に入っていきます。
　磁気テープ
　知っている人は知っている。知らない人はググってね。
　ググるのが面倒でしたら、ご説明いたします。
　セロテープを黒く塗ってください。見た目はそんなものです。（やっぱりググってください。）
　映像用と音楽用でサイズが違います。
　映像用は、かつて仕様が２種類あり、日本国内で派閥争いが繰り広げられていました。（VHSとβですね）
　そして同年代の方ならご存知でしょう。
　爪を折る
　平成、令和の世代の方々にはお分かりにならないでしょう。
　あえていうなら『チャンネルを回して』と同じです。
　磁気テープが入ったものを『カセット』といいますが、それの『爪を折る』のです。
　カセットの一部分が、プッチンプリンの底の突起のように、折れるようになっているのです。
　そこを折ると、上書きできないようにできるのです。
　どうしても取っておきたい音楽や映像は、そうして残していました。
　今どきのように、スマホで検索するだけで、映像や音楽を手に入れられる時代ではなかったのです。

　そんな時代を生きてきた現アラフォー、当時10代から20代の頃、連ドラの途中回を見逃した場合。
　見逃し配信もパラ○もティ○バも、リアタイ放送の一週間後には夕方に再放送していることもなかった時代、その対処法は……
　一年後の再放送を待つ。
　本気と書いてマジと読むほどマジなお話です。再放送というのは、人気が出たドラマでさえ一年後でした。（人気が出ないと、そのままフェードアウト……）
　このように、今どきエモい昭和は、のんきな時代であったのですよ。