終わりし世界

ハーマ

文字の大きさ
上 下
4 / 4
出会い

破壊者と英雄

しおりを挟む
怜皇視点

客「マスター  ウォッカある?」

怜皇「ショットとボトルがある」

客「ショットで」

いつも通りの営業のはずなんだが………なんか違和感があるな……


その日  怜皇はいつも通りBARの営業をしていたのだが………何か違和感を感じていた


常連「なんだか今日やけに騒がしいね」

怜皇「そうだな………いつも通りなんだけど………なんか違う」

常連「マスターが英雄だってのは皆知ってるけど………なんだろうね」


胸騒ぎとまではいかないが………かと言って落ち着いてもいられない


シルバー「ベルモットのショット」


不意に聞こえた声に一瞬その場が静まり返ったが、直ぐに元の騒がしさに戻る


怜皇「よくこの場所が分かったな  ジーグレイ」

シルバー「んなもん調べれば1発で分かるよ  まあ………教えてくれたのは大和さんだけどね」

そう言えば大和はジーグレイと繋がっているんだったな………

怜皇「そう」

シルバー「冷静だね  生きているのもわからないのに」

怜皇「生憎専属の情報屋がいるんでね  安否はわかる」

シルバー「でも居場所は分からないんでしょ?」

一体どこまで知っているんだ………?


思わぬ質問だったが怜皇はため息をつくだけで極めて冷静


シルバー「ねえ  1つ聞いていい?」

怜皇「ご自由に」

シルバー「また3人で戦いたいと思う?」

怜皇「本音を言えば3人で協力をして戦いたいが  無理な話だろうな  友羽は研究所暮らしな上に大和に恨まれている  大和はどんどん力をつけているんだろうが………俺もバーテンダーと武器製造の方が主だ  戦闘にはほぼ参加をしていない  筋力平均を考えても無理だろ」


至って冷静な見解と考えを述べる怜皇と、怜皇の返答に驚くシルバー


シルバー「即答だったね」

怜皇「いくらなんでも普通に考えて無理だろ」

シルバー「それにしては随分と推測が合ってたけど?前々から誰かしらに聞かれるのを分かってたんじゃない?」

怜皇「…………生憎「英雄」っていう馬鹿でかい称号があるからな  よく聞かれる」

しまった間が空いた………

シルバー「本当のことなんだろうけど………少し心拍数上がったね」

怜皇「…………」

シルバー「ベルモットお代わり」

一体どこまで知っていて見えているんだ………?


怜皇はそう思いながらもシルバーにベルモットを渡す


シルバー「他にも聞きたいことはあるんだけど………」

怜皇「飲むのが早すぎだ  酔うぞ」

渡した直後に一気飲みって………

シルバー「この程度じゃ酔わない」

つまり酒には強いと………

怜皇「はぁ………そんなにここじゃ話しにくいならついてこい」

シルバー「ん」


結局話しやすい方が得策だと感じた怜皇は、シルバーをバックヤードに案内する


シルバー「ここで寝泊まりしてるの?」

怜皇「月ごとに違う  今月は2回ってところだな」

シルバー「へー」


バックヤードの中でも従業員でさえ入れない、怜皇のプライベートルームに来たシルバーは、部屋の広さと物揃えの良い部屋に感心


シルバー「なんでわざわざプライベートルームに?」

怜皇「聞かれたらまずい内容なんだろ?」

シルバー「まぁね~」

怜皇「?!」

しまった油断してた………ジーグレイは大和が育てたんだった……


不意打ちでシルバーに両手を上げる形で拘束された怜皇は、相手が敵にもなりうる存在であることを忘れていた


シルバー「油断大敵だよ  三英雄リーダー  九龍  怜皇」

怜皇「フルネームかよ」

シルバー「………「戦闘には参加をしていない」って言ってる割に………新しい傷あるね」

怜皇「人のツッコミをスルーか」

つうかなんでこうも傷の有り無しとか分かるんだ………?

シルバー「俺の目って特殊でさ  直接見なくてもどこにどう言う傷があるとか、どこが力の中心部なのかとか分かるんだよね」

怜皇「随分と特殊だな………」

シルバー「因みに自分の力の中心部もわかるよ」

自分の力の中人部もわかるって………普通わからないのか?

シルバー「…………」

怜皇「なっ!!??」

シルバー「へー………結構筋肉あるね  本当に戦闘には参加していないの?普通何もしてない状態でここまでの筋肉を維持できないけど」


突然何を思ったのかシルバーが怜皇の服を引きちぎり、怜皇の肌の大部分が露出され筋肉が明るみに


怜皇「…………」

シルバー「図星みたいだね  まぁ服破かれたら普通平常心は保てないし」

怜皇「っ………」

シルバー「傷跡触られると感じるの?」

コイツわかってて………


怜皇の身体にはいくつかの傷跡があり、「戦闘には参加をしていない」という言葉は、思い切り嘘であるのは丸わかり


シルバー「2、3日前だね  この傷跡」

怜皇「っ………ん」

シルバー「で  これが昨日」

怜皇「やめっ………くぁ………」

わざと最近できた傷跡を………


本当は今でも戦闘に身を置いている怜皇は、生きるための方法として得た快楽の引き出し方を知られ、それを知っているシルバーはわざと最近の傷跡に触れる


シルバー「連日連夜戦いに出てるの?」

怜皇「ふーっ………連日連夜出てたら仕事にならん」

シルバー「まぁそうだね  武器の製造とBAR経営が主なのは事実だろうし………連日連夜戦闘に出て傷を負ってたら仕事が出来ない」

戦闘に特化こそをしていなくとも………血は求めてしまう………

シルバー「…………」

怜皇「うぁ………っ………」

シルバー「服越しじゃあ分からないけど………傷跡触るだけで勃つんだね  しかも先走りも凄いし」


シルバーは怜皇のズボンのベルトを外し中を触ったが………既に怜皇のソレは先走りが凄くよく見ると足が震えている


シルバー「よいしょっと」

怜皇「…………俺これでも80kgあるんだけど」

シルバー「余裕」


怜皇は身長もそこそこあるが筋肉もそこそこあるので、少し重いのだがシルバーは気にしていない様子


怜皇「っ」

シルバー「うわ………このベットかなり使ってるね  寝泊まりしてるだけじゃここまで痛まないよ」

怜皇「言うな  分かってる」

直接見てなくてもわかるのはわかったが………言わないでくれ本当に………

怜皇「?外したのか?」

シルバー「うん」


拘束を解かれて驚いた怜皇を放置して、カチャカチャと音を立てながら怜皇のズボンを脱がせつつ、シルバーは部屋の中にローションがあるのを発見


シルバー「この部屋ヤり部屋では無いでしょ?なんでローション置いてあんの?」

怜皇「………寝泊まりは2回しかしてないが交渉によっては使うんだよ  相手によって方法は変えさせてもらってるが」

シルバー「大変だね………プライベートルームの場所知ってる人何人いるの?」

怜皇「5人程度だな  君を含めると6人になるけど」

そこは見えないのか………全体的に彼がどれくらい見えるのか………その範囲がわからないな

シルバー「へ~…………」

怜皇「冷た…………あっ…………」

嘘だろ…………

シルバー「力抜いて」

怜皇「ここでヤる気かよ…………んん…………」

シルバー「ヤった方が知りたい情報が知れるんだよ」

怜皇「んぁっ…………あっ!」

他に方法なかったのかよ………

シルバー「(混乱してない辺り慣れてるな………)」


シルバーは冷静にそう解読しつつ、たまたま見つけた前立腺をノックしたり押したりする


怜皇「ひっ………まっ………!ジークレイ………待て……!」 

シルバー「なんで?良いんじゃないの?」

やばいやばいやばいやばいやばい!!!!!!!


怜皇は自分の中の変化にいち早く気が付き、シルバーに待つよう言うがシルバーはもちろん待たない


怜皇「そ……だけど………!」

シルバー「……良くないの?……俺のテクじゃイくのは無理?」

そうじゃない………

怜皇「ちが………!そうじゃな…………あ"………あ"ぁああ!!!」

シルバー「えっ?」


「ぷしゃぁ!」という音と共に怜皇は仰け反り盛大に潮を吹き、怜皇は口を半開きにして痙攣する


怜皇「はっ………はぁ………はぁ」

シルバー「男の潮吹きは初めて見た………そんなに良かったの?」


だいたい呼吸も落ち着いてきてまともに会話ができそうなタイミングに、シルバーがそんなことを聞きつつ責める手は止めない


怜皇「やめ………これ以上は………!はぁ……!んぁう………!!!」

シルバー「イきそうだね」

逆に前立腺を責められてイキそうにならない奴いるのか?!

怜皇「いっ!!!~~~~!!」

シルバー「イく時に口元を抑える癖あるんだ………………?怜皇さん?おーい?」

怜皇「…………」


潮吹きをした挙句にイかされた怜皇は達したと同時に失神


~3日後~

怜皇「………っ………」

腰いってぇ………喉も痛いし………

シルバー「あ  起きた?」

怜皇「今何時だ………」

シルバー「午後7時」

怜皇「…………3日も離さないとかどんだけ溜まってるんだ」

結局俺は何回失神したんだ………


結局やり始めたら中々止まらないシルバーに付き合わされて、怜皇は何度も失神しその都度戻されるを繰り返した


シルバー「だから言ったじゃん  「やり始めたら止まらない」って」

怜皇「理性なくしてる状態で覚えてると思うのか?」

シルバー「いや?」

わかってて聞いてんのか………

怜皇「後処理して………くれたのか?」

シルバー「少し無理させたみたいだからね」

無理させた自覚はあるんだな………


怜皇は新しくなっている布団とシーツと服に感心しつつ、なんとか腰の痛みを耐えながら上半身を起こす


怜皇「服の場所とかも見えるのか?」

シルバー「うん  色で見える  タンスの色からして怜皇さんは赤だね  赤いオーラなんじゃない?」

ん?今「さん」付けだった?

怜皇「俺に「さん」付け?」

シルバー「大和さんが良く話してる  いい話ばかりって訳でもないけど………」

怜皇「大和は見てないようで良く見てるからな………たしかに俺のオーラの色は赤だよ」

シルバー「あのバーテンダーの服  あの服だけは色が違ったんだけど………」

タンスの話してたからタンスを開けたんだろうが………作った人によって色が違うのか………

怜皇「大和からの贈り物だよ  俺がBAR開店した日に送られてきた」

シルバー「ということは大和さん元々アイスブルーなの?」

怜皇「元々はな」

大和は陸希を失ってから色が変わった………

シルバー「大事にしてるんだね  汚れ1つなかった」

怜皇「誰でもない大和からの贈り物だからな  大会の時にしか着てないとはいえ………綺麗な状態のままで残しておきたい」

シルバー「色を見ればわかる  どれだけ大事にしているのか」


シルバーはそう言って子供のように笑った






それが「破壊者」と「英雄」の出会いだった
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...