逃走の果てにあるモノ

ハーマ

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過去

大切な人

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レフィリヤ視点

ジーファ『レフィリヤ  どうしても日本に行くのか?』

レフィリヤ  ああ……またこの夢………

レフィリヤ『道を踏み外してしまうのは分かってる……けど私は………!!』

レフィリヤ  もう何年にもなるのかわからない遠い過去の夢……

ジーファ『………分かってる  その先は言わなくていい』

レフィリヤ  そう言ってジーファは目の前にいた私を優しくけれど強く抱きしめた……片方の腕は機械の腕になってもその優しさは……ずっとある……

ジーファ『俺は必ずレフィリヤを裁きに行く……それまではお前らしく生きて欲しい………それが俺の願いだ』

レフィリヤ『また会いましょうジーファ………今度は日本で………敵として…………』

ジーファ『さようなら俺の愛しい人………また会おう』

レフィリヤ『さようなら………ジーファ』

レフィリヤ  そう言って最後にキスを交わして私は背を向けて歩き出した………その後ろでジーファが今にも追いかけてきそうな顔をしていたのを知らないふりをして……

ラミ「レフィリヤ」

レフィリヤ「ごめん………寝てた」

ラミ「疲れてるんだろ」

ふととある人の親友だった人に呼ばれ夢の世界から覚めるレフィリヤ

ラミ「なにか夢でも見てたのか?」

レフィリヤ「ジーファに「行くのか?」って言われてる夢を見てたの………」

目を擦りながら座り直したレフィリヤはちゃんとラミを見る

ラミ「今からでもまだ間に合うぞ」

レフィリヤ「……確かに今ならまだ間に合うかもしれない……けれど私はもう道を踏み外しジーファは「選ばれた」………歩き出したら戻ってはいけない………」

ラミの言葉にレフィリヤは少し考えて首を降る……

レフィリヤ  私はあの日もう後ろを振り向かないと決めたの……振り向いたって輝かしい記憶があるだけで何も戻っこないんだから………

ラミ「今この施設にジーファがいるんだろ?会わないのか?ジーファがこの施設に入ったのはもう1週間前……つまり最初の時しか話してないんだろ?良いのか?話しをしなくて  お前はジーファが日本に来るまでの苦労を知ってるだろ?」

そう………ジーファは半ばノイローゼになりながら日本に来て組織を作ったのでレフィリヤはそれを知っている

レフィリヤ「私が癒すことは出来ない  絶対に」

ラミ「いや?多少は癒える」

レフィリヤ「…………」

レフィリヤの耳についているイヤホンは常に柊矢の声を拾いレフィリヤを癒しているのだが……ジーファの声は少し昔と違う

ラミ「行ってこいよ  ジルウェーゼ」

レフィリヤの本名は「ジルウェーゼ・ヴィギン・ゼーバ」で……ある事故によってレフィリヤは男の体を捨て女となったのだ

レフィリヤ「柊矢  皇(すめらぎ)  柊矢は居るかしら?」

※柊矢の本名は「ジーファ・フォン・ルーグ」です

柊矢の監視役「レフィリヤ様おはようございます  彼なら今食事を終えてのんびりしていますよ」

レフィリヤ「そう  ………皇…………少し来なさい」

柊矢「了解」

ラミに言われレフィリヤは渋々食堂に来て柊矢を呼ぶ

「カツカツカツ……」

「コツ……コツ……コツ……」

レフィリヤは早々と歩き行く場所を理解している柊矢はゆっくりと歩く

「ガチャン」

柊矢「やっぱり俺の部屋か」

レフィリヤ「私の私室に連れていくわけないでしょう」

柊矢「そりゃそうか」

まるで過去のことを思わせない口ぶりだが口を閉じる時にやる噛み締める癖は直っていない

レフィリヤ「相変わらず傷ついてると唇を噛み締める癖は直っていないのね」

柊矢「えっ………あ」

自分でも無意識だったのか柊矢は唇の血の味で理解

レフィリヤ「………アメリカにいた時精神病院に入院してただろ?全責任をアルタイルが負い追い打ちのように与えてきた人々の酷評……仕事への疲労と電話対応………俺の無断脱退………それらのストレスや精神的疲労で体重は40Kg迄落ち弟達のお陰で体重は戻ったが……精神的なダメージは未だお前を苦しめている  心配なんだ」

部屋の監視カメラが動いていないのを知ってレフィリヤは語り出す……柊矢の過去を……「あの日」の後の柊矢の辛く苦しかった日々の事を………

柊矢「そう思うなら戻ってきてくれ………俺の元に」

レフィリヤの言葉に「それなら戻ってきてくれ」と言うが柊矢とてそれはできないと分かっている

レフィリヤ「………来週の金曜日の夜に部屋に来る」

とレフィリヤは言い残して部屋を出ていき仕事を終わらせて私室へ

レフィリヤ「…………」

レフィリヤが私室に戻る頃には業務時間はとうに過ぎており過重労働をしていたらしい

ジルウェーゼ「俺の歩む道は正しいんですか………レオン司令官…………」

レフィリヤは夜の九時を過ぎると薬の効果が切れ次の日の朝の九時には女になる……つまり九時をすぎればレフィリヤではなく本来の姿であるジルウェーゼに戻るのだ

ジルウェーゼ「司令官………」

ジルウェーゼもジーファも過去に囚われている……ジルウェーゼにとって「レオン」はジーファの父であり心身共に命を捧げてきた人………ジーファにとって「レオン」は父であり長年目標として背中を追ってきた人……そんな人を2人は失い歯車が動き出したのだ……それをラミは知っていて言わない

???「意地が悪いんじゃないか?臣」

ラミ「あの2人は過去に囚われ大切なものを見しないかけてる  だから俺は助言しただけだ  「ジースト」」

人のいなくなった夜の食堂で2人は話をする………戦友として………唯一の理解者として………

※ジーストは「レオン」の実の兄

※ラミのは没落した(壊滅した)家系「越前家」の唯一の生き残りで「越前  臣(えちぜん  じん)」

ジースト「レオンは鍵だった  全ての歯車を動かすための」

ラミ「そして新しい鍵として哀翔君が力を得た」

ジースト「お前にはその先の未来が見えてるんじゃないか?」

ラミ「俺にそんな力はない  確かにレオンは未来を見通す力や神と話をする力を持ち合わせていたが俺にそんな力はないぞ?その力があるのなら情報を集めるなんて面倒な事しないさ」

ラミがレオンと同じ力を持っていれば何も失わずにすんだのだ……何もかもを失わずに済んでいたのだろう……

ラミ「それにまさか「白鴎家」のモノが神と話をする力を持ち信仰していたなんて誰も知りたくないだろ」

「レオン」は今尚健在している「白鴎家」の第28代当主  「白鴎  逞雅(はくおう  ていが)」……「レオン」と言う名前はアメリカに渡った時に本名を伏せる為の偽名

ラミ「レフィリヤは柊矢を捨てることは出来ない  柊矢もレフィリヤを捨てることは出来ない」

ラミは見えていなくとも見据えているのだ………2人の愛をラミは知っているから言える

~朝~

レフィリヤ「…………」

朝の7時……目の覚めたレフィリヤことジルウェーゼはシャワーを浴びていつもの朝食をとり服を着る頃には女の姿

レフィリヤ「…………」

哀翔「…………」

その日  たまたま散歩をしていた哀翔と鉢合わせしたレフィリヤは無言

哀翔「仕事?」

レフィリヤ「まぁ………」

レフィリヤは敬語で言われるのが苦手で部下では無い人からは絶対にタメ語

哀翔「すごく顔疲れきってるよ  休んだら?」

レフィリヤ「そんなに出てる?」

哀翔「うん  寝た方がいいと思う」

レフィリヤ「心配してくれてありがとう  でもこれは義務だから」

レフィリヤ  本当にごめんなさい………貴方を騙すようなことをして………捨てるなんてことをして………

レフィリヤは哀翔に心の中で謝罪をした………哀翔は実は養子で本当の親はレフィリヤと柊矢である事を知らない

レフィリヤ  愛しい我が子は目の前にいるのに手を伸ばして抱きしめることもできないなんて………

誰よりも愛しい我が子は目の前にいるのに抱きしめることさえレフィリヤには許されない



それはレフィリヤが歩いてきた道の犠牲だから……
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