失ったモノと手に入れたモノ

ハーマ

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記憶の片隅にいる人

兄 瑠騎亜の存在

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怜皇視点(瑠騎亜は怜皇の兄の方(~数ヶ月後~の時は息子の瑠騎亜))→瑠騎亜(兄)視点

銀雅「どっか行くのか?」

怜皇「出かけます」

瑠騎亜(息子)「気をつけてな」

怜皇「おう」

銀雅と瑠騎亜に出掛けることを伝え怜皇は前日に指定した場所へ

怜皇「……相変わらず来るのが早いな」

瑠騎亜「随分と変わったな……怜皇」

指定した場所へ行くと既に記憶の片隅にいる人である瑠騎亜の姿……

怜皇「言わずとも分かるだろ……あの戦争で全て亡くした……その反動でこうなったんだ」

瑠騎亜「あの戦争で砺闇が得た物は片目の傷と心の傷か……そしてその銀髪の髪と言った所だな」

怜皇「瑠騎亜は?」

怜皇  俺と瑠騎亜は記憶を共有していても俺は瑠騎亜の記憶は見ない

瑠騎亜「俺は……ルヴァーナに居た恋人を亡くしたな……後は……バージン等諸々」

瑠騎亜もあの戦争で恋人を亡くしていた……しかも性的な方でも色々無くしている

瑠騎亜「強姦に遭ったのは初めてだったが……あれは痛みとかの問題じゃなかったな……薬で訳が分からなくなってたし死ぬかと思った」

怜皇「確かに初めてなら薬を使った方が肉体的にはましだな……俺の時なんか完全に薬とか無しだったし」

瑠騎亜「腹上死ならまだましってか?」

怜皇「大マシだ  俺の時は慣らしも無しで突っ込まれたからな……しかも拷問を受けた後に」

その痛みに関しては怜皇の方が上

怜皇「…………」

瑠騎亜「!?ちょっ……おい……髪グシャグシャじゃねぇか……」

何を感じたのか怜皇が突然瑠騎亜の髪をグシャグシャにして瑠騎亜が驚く

怜皇「昔からここだけ……血の赤黒に染まってるんだな……」

そう言って怜皇はグシャグシャになり下ろされた前髪に触れる

瑠騎亜「生まれつきだ……髪の色も違えば目もオッドアイだし……「異端」だったんだろうな……」

少し寂しげに笑う彼を……怜皇は何度も見た事がある……生き別れになる前に見た表情も少し寂しげだったのを怜皇はずっと覚えているし忘れたことが無い

怜皇「俺には瑠騎亜の髪が羨ましいよ……俺の時は戦闘以外では髪を染めなきゃならないし……綺麗なツートーンで良いと思う」

瑠騎亜「……有難う……」

瑠騎亜にとっては嬉しい言葉だった……今迄「おかしい」と言われてきた故に怜皇の言葉は些細な事だが嬉しいのだ

怜皇「なぁ瑠騎亜……」

瑠騎亜「ん?」

怜皇「また会えるか?」

瑠騎亜「……分からない……俺の職業柄いつ死んでもおかしくねぇし……だがお前が望むなら合わせるよ」

瑠騎亜は現在フリーの殺し屋……そして怜皇は組織の人間……明らかフリーの方が危険性が高い

瑠騎亜「契を交わそう……怜皇……また……会える様に」

怜皇「分かった」

瑠騎亜の提案で怜皇と瑠騎亜は2人だけの契を交わした……「また会える様に」と……

怜皇「ん……」

契を交わした瞬間唇と唇で触れるだけのキスをされて呆気に取られていた怜皇は、瑠騎亜が「また会おうな」とだけ言い残し場所から去ってから我に帰る

怜皇  ……どうしてキスをしたんだろう……

その時……怜皇は知っていても知らないふりをしていた……瑠騎亜がずっと胸の内に秘めている想いを……

~数ヶ月後~

瑠騎亜「くっそ……!!」

怜皇「瑠騎亜!!ムキになるのは命取りだ!!」

数ヶ月後  ザキラは雇われた殺し屋集団に襲われており、日本にいるルヴァーナの者は応戦しながら死人をなるべく出さないようにしている

銀雅「何分タイミングが悪いな……先日敵勢力を沈めたばかりで武器庫にあまり武器がない」

怜皇「ルヴァーナ全隊員に告ぐ!!能力の使用を許可する!!だが死人は必要最低限度には増やすな!!!!!!」

仲間「はっ!!!!!!!!!!!!」

現在  怜皇がルヴァーナを指揮し仁が不在の為怜皇が全体の指揮官

瑠騎亜「!!!??」

怜皇「瑠騎亜!!」

戦っている最中に瑠騎亜が足をやられ敵に襲われそうになったが怜皇はその場に行けず、銀雅も敵と応戦していたので行けなかったが誰かが瑠騎亜を庇う

怜皇「瑠騎亜兄さん……!?」

瑠騎亜(兄)「まさかこのタイミングで再会することになるのは正直驚きだが……」

瑠騎亜を庇ったのは瑠騎亜(兄)……

※ややこしくてすいません

瑠騎亜(兄)「お前ら!!ルヴァーナの隊員を1人も散らすなよ?散らしたやつは追放する!!」

瑠騎亜(兄)の仲間「了解!!!!!!!!!!!!」

瑠騎亜(兄)は仲間を連れてきていた……そしてルヴァーナの人間を一気に外に転送に数10台ある4tトラックの前へ

瑠騎亜(兄)「万が一の為にルヴァーナ用で拵(こしら)えたものだ  持っていきな」

瑠騎亜(兄)が指を鳴らすと4tトラックの荷台が開きそこには個人に合わせた大量の武器が……

仁「兄さん!!」

銀雅「仁!!」

瑠騎亜(兄)「ここに来る途中で敵に捕まってたんで蹴散らして連れてきた」

怜皇「相変わらず抜け目ないな……どこでそんな個人情報調べたのやら……」

そう言いながら怜皇は自分に合う武器が揃っているトラックの方へ行き、装備してから瑠騎亜(兄)とまともな会話

瑠騎亜(兄)「敵の人数の方が圧倒的に多い  だが個人が必ずひとつは持っている特殊能力を使えば敵を蹴散らす事が可能」

怜皇「成程……こう言う時に滅多に使えない特殊能力は使えるのか……」

瑠騎亜(兄)「怜皇は銀雅とタッグを組んだ方がコンディションが良い  俺はお前の息子と組ませてもらう」

怜皇「瑠騎亜×瑠騎亜かよ」

その言葉で緊迫していた雰囲気が少し和む

瑠騎亜(兄)「さて……そろそろ戻るぞ」

そう言って瑠騎亜(兄)はルヴァーナの人間を一気に中に戻し再び戦闘へ

瑠騎亜(兄)「がっ……」

戦闘を再開して数時間……銀雅とダッグを組んで戦っている最中に瑠騎亜達の方から嗚咽が聞こえ銀雅と共に急いで向かう

銀雅「瑠騎亜!!」

瑠騎亜「っ……」

瑠騎亜(兄)「銀雅!!息子を病院に運べ!!早く!!!」

敵と応戦しながら言っているので切羽詰まっていたが銀雅に向けてそう言う

銀雅「分かった」

かなり瑠騎亜が重症と言う事を知り銀雅が瑠騎亜を連れて病院へ

怜皇「!!??」

瑠騎亜(兄)「怜皇!!」

不意に怜皇が2人がかりの能力者に拘束され瑠騎亜(兄)も動きが停止

敵「大事な弟の首が飛ぶのと武器を捨てるのどちらかを選べ」

そう言って敵は怜皇の両手を対能力者の手錠で拘束し髪を引っ張って、首元に切れ味の良いサバイバルナイフを突きつける

瑠騎亜(兄)「…………」

瑠騎亜(兄)は無言のまま武器を離したがその瞳は怒りに染まり怜皇に向けられる視線は優しい

瑠騎亜(兄)「ぐっ!!」

怜皇「瑠騎亜!!」

瑠騎亜が武器を離した事をいい事に敵は瑠騎亜(兄)の首を締めて上に挙げていく

瑠騎亜(兄)「っ……!!ぁ……」

怜皇「瑠騎亜ぁ!!」

首を締められどんどん息ができなくなっているのか瑠騎亜が涙目

瑠騎亜「…………」

怜皇「瑠騎亜ぁぁぁぁ!!!!」

首を締められとうとう酸素の回らなくなった瑠騎亜の敵の腕に回していた腕が垂れ、怜皇が泣きながら叫んだ……瑠騎亜の名を………そして叫んだその時……怜皇の中で何かが目覚める

怜皇「……!!」

敵「なっ!!??」

怜皇「瑠騎亜を……けしかける者は……誰であろうと……身内であっても……殺す」

瑠騎亜(兄)を助けた怜皇は普段と違う……

強制的に覚醒した黒き翼と禍々しい黒いオーラを身に纏いながら言う言葉の感情は……怜皇の瑠騎亜への「家族」以外の感情……

怜皇「死ね  屑共(クズども)」

その言葉は敵に対しての怒りの篭った言葉であった……

瑠騎亜(兄)視点

怜皇「死ね  屑共(クズども)」

瑠騎亜  ああ……強制的ではあったけど……漸く覚醒したんだ……

怜皇の覚醒……それは「始まり」を意味する……

瑠騎亜  宿命を変えるか……宿命に従うか……

それは怜皇次第

銀雅「怜皇?」

怜皇「銀雅さん  瑠騎亜を病院に」

その言葉のあとすぐ……瑠騎亜は失神

瑠騎亜「……ここは……」

銀雅「ルヴァーナ専属の病院  1週間眠ってたぞ瑠騎亜」

目が覚めるとそこは病院で銀雅は片腕を骨折しているのか固定されている状態

瑠騎亜「……空輝(くうが)」

「空輝」……それは銀雅の昔の名前……

銀雅「……この1週間で覚醒した翼とオーラのせいなのか怜皇がずっと暴れてる  殺す以外で対処法はないのか?」

瑠騎亜「強制的に覚醒したからな…………まぁあれも一種の欲だ  コントロールができないのは今迄欲を溜め込みすぎたせいもある……強すぎる殺人衝動が爆発してるんだと思うぞ」

銀雅「お前はそういうことなかっただろ」

瑠騎亜「最初からコントロールできるヤツとそうでない奴がいるんだよ  俺の時は昔から制御が可能だったから別にしても怜皇はそうじゃない」

「翼とオーラは欲の現れだ」と瑠騎亜は銀雅に言う

銀雅「欲の表れ?」

瑠騎亜「そう  俺の時は性欲だったかな……実際怜皇も隠しているだけでかなり性欲が強いし独占欲の塊だ」

銀雅「普段そんな感じじねぇけど……」

瑠騎亜「隠してる」って言ってんだろ」

そう言いながら瑠騎亜は起き上がり銀雅を見据える……暖かいけどどこか寂しげに……

瑠騎亜「……空輝……俺とお前の進む道はもう違うんだ……初めから俺とお前では違う道を歩んでいる……俺の翼とオーラは破滅を呼ぶ……だがお前は……お前は幸せになるべき人間だ……近い未来俺か怜皇のどちらかが死ぬ……俺の場合は腹上死の方が可能性は高くとも……怜皇は?怜皇は護るべき人間が必要になる……目を離した隙に怜皇は自らの死に場所を見つけて死に逝くぞ……絶対に阻止しろ空輝……この世界が壊れる前に」

そう言って瑠騎亜は銀雅の前から消えた……一瞬にして……

~2年後~

瑠騎亜「あ?紹介されて来たが知ってる名前が俺しかなくて指名で俺が行くのか?」

仲間『ええ……見た目が瑠騎亜様と瓜二つの青年なんですが……』

瑠騎亜  ……1人しか思い浮かばねぇぞ……

「瑠騎亜と瓜二つ」……と言う事は怜皇……

瑠騎亜「……やっぱりお前か」

怜皇「銀雅さんがダウンしたんで」

瑠騎亜「なんでうちの上客のカード持ってんだ」

怜皇「仕事で手に入れた」

瑠騎亜が予想した通り  相手は怜皇

瑠騎亜「ルヴァーナで暴れなくなった途端に今度は性欲かよ……」

怜皇「俺の独占欲の高さ知ってんだろ  で  相手してくれるんだろ?」

瑠騎亜「弟と言えど「客」だからな……」

と  言う事で性欲の爆発している怜皇の相手をする事に

~数分後~

瑠騎亜「っ……ぅん……あっ……」

怜皇「感度が良いな」

瑠騎亜「何で……そん……な……にフェラ……上手いんだ」

怜皇「肉体的拷問の後に性的拷問も受けてたからな……男共を満足させる為にやってたら上手くなった」

そう言って怜皇は更に瑠騎亜を追い込め瑠騎亜も行き場を無くす

瑠騎亜「ひっ……う……あっ……あ、ああああ!!」

怜皇「!」

怜皇に追い込まれた瑠騎亜は絶頂に達し怜皇の口の中で性を吐き出す

怜皇「……お前  カウントストップしたの24の時だろ」

不意に「ごくん」と音が聞こえそのまま怜皇が瑠騎亜を見る

瑠騎亜「呑んだのかよ……」

怜皇「癖だ  口に出された物は呑めと教えこまれている」

瑠騎亜「だからって歳まで分かるもんか?」

怜皇「俺は分かる」

瑠騎亜  今迄どんだけ多くやられてきたのかがよく分かるな……

怜皇「続き  していいよな?」

瑠騎亜「孕まない程度に頼む」

怜皇「……ゴム着けるよ  孕ませるのは1人で充分」

瑠騎亜  ……今怜皇の奴「孕ませるのは1人で充分」って言ったか?

瑠騎亜「お前まさか銀雅を孕ませたのか?」

怜皇「双子だってさ♪」

怜皇が満面の笑みで言う

瑠騎亜  言っちゃ悪いが性欲の塊だなこいつ

心で思っても言わない瑠騎亜の優しさ

そして  その後夜が明けるまで貪られた瑠騎亜が起きたのは翌日の深夜だったという……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

怜皇「瑠騎亜」

瑠騎亜「…………」

怜皇  完全に寝入ったか……

瑠騎亜を夜が明けるまで貪った怜皇は熟睡している瑠騎亜の頬に口づけて

怜皇「You are would have reservoir me to say, "I want it is said that to say," but also you? ...... The wishes and feelings ...... true heart(お前は俺に「言いたい事はいえ」と言うがお前も溜めてるだろ?願いや想い……本当の心を……)
...... You are to faint from ...... "Shuuto" who lost brought up the children have responsibility you were found immediately and the smell of perfume you are wearing everyday that the birth also not want a long time ago(昔  望んでもいない出産をしたお前は責任もって子供を育て亡くした……「修斗」から微かにお前が普段つけている香水の匂いがして直ぐに分かった……)
Second person is alive, but would I want to go to look for missing ...... you really? Would you want to meet and hug? Would you want to be safety family even throwing the organization?(2人目は生きているが行方不明……お前  本当は探しに行きたいんだろ?会って抱き締めたいんだろ?組織を放り投げてでも家族を護りたいんだろ?)
Located in the corner of freely Ikiro by Taiga ...... my memory You are Ikiro as I want to live in ...... loving ...... yourself strong and very gently(自由に生きろよ  大雅……俺の記憶の片隅にあるお前はとても優しくて強くて……愛情深い……自分の生きたい様に生きろ)
You are I'm sorry if you are ignored until the time ...... it is human to be alive? Taiga ...... any time any time I love you(お前は生きているべき人間だ……何時までも無視しててごめんな?大雅……何時どんな時でもお前を愛してる)」

怜皇が部屋から去る前……瑠騎亜へと英語で本音を言っていた事を知るのは……まだ……先の話
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