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中途半端
人間でもクリーチャー
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ジーファ視点
シャルート「部下や仲間を生かしたい気持ちもわかるがお前は毎回毎回大怪我をしてくるな!!!!」
と組織に戻ってからジルウェーゼはシャルートに正座で説教をされていた………勿論治療を終えて痛み止めを投与した後にである(優しい流石優男)
ジルウェーゼ「だが………」
シャルート「「だが」じゃない!!!!」
ジルウェーゼ「はい…………」
ジーファ「余り怒りすぎてもダメだと思うぞ 実際に敵も殲滅できたし誰も散ってないだろ」
そして巻き添えで説教をされていたジーファ
シャルート「説教されてんのわかってます?( `△´)」
ジーファ「ちょっ」
シャルート「正座しましょうか?ジーファさん?('A`)」
ジーファ「…………」
今にもブチ切れそうなシャルートを目の前にジーファ煙草を吸うのを辞めて正座
シャルート「そもそも何で貴方は無言でジルウェーゼの部隊と合流して一緒に戦ってるんですかね?貴方はガルガード最高司令官とレオン司令官の息子であることを……(この後まだまだ説教が続きますがカット)」
ジーファ 長ぇ………
とは思いつつも言っていることは正論なので何も言えない
~それから3時間~
シャルート「………で ジルウェーゼは怪我が完治するまで訓練を見学、助言をするのは別にして戦闘訓練も仕事も禁止!!ジーファさんは2週間禁酒禁煙!!分かりましたか!!??」
2人「はい………」
完全に説教をされて落ち込む子供になっている2人
シャルート「分かればいいです分かれば」
ジルウェーゼ「1つ質問していいか?」
シャルート「どうぞ?」
ジルウェーゼ「流石にいつものデスクワークはさせてもらえないか?部下の報告は常に聞いておかないといざって時に対処できなくなる」
シャルート「デスクワークは問題ない 後会議も出てもらわないと困る」
という事でジルウェーゼはデスクワークと会議はOK
ジーファ「禁酒に禁煙かぁ………」
説教を終えジーファは1人頭を抱える………いつもの癖で煙草を出せばシャルートの力で吸えないようにされ諦めるしかない
Ω部隊隊員「ジルウェーゼ隊長 傷の具合は………」
ジルウェーゼ「少しずつ治ってきてるけど少し時間がかかりそうだ………治るまでは戦闘のある仕事と戦闘訓練は禁止だってさ…………デスクワークと訓練中の助言等は出来る」
β部隊隊員「あまり動かないほうが良いのでは………」
α部隊隊員「あまり無理をなさらないで下さい 辛いのでしたら無理をして立たずにお座りになってください」
たまたまジーファが散歩をしているとジルウェーゼが部隊の者と話していて、ジルウェーゼの体調が良くないのか体調を気遣った部下の発言にジルウェーゼは椅子に着席
ジルウェーゼ「腹に3発と右目は一時的に失明………それでいて左肩は刀が貫通していて簡単には治らないらしい」
α部隊隊員「今までのを考えるとまだ軽い方ですが………目の負傷は痛いですね」
ジーファ は?
ジルウェーゼ「前は確か………四肢欠損に内臓破裂だったよな?」
β部隊隊員「能力で蘇生が可能でしたから蘇生されたんですよね?」
ジルウェーゼ「そう」
ジーファ ちょっと待てちょっと待て………
Ω部隊隊員「一番酷かったのが…………両腕両足肩と股関節の辺りからの欠損、両目の負傷に首から大量出血………内臓破裂、脳内出血に失声症、背骨と肋骨のヒビ、左胸から右脇にかけての切り傷、頬の切り傷、背中の火傷に擦過傷、鳩尾の刀の貫通、腹部に8発の銃弾、右胸の刺傷 計32箇所の負傷です」
ジルウェーゼ「あの時意識が戻らなくてお前ら大変だったらしいもんな?」
α部隊隊員「笑い事じゃないですよ あの時本当に死んだように眠っていて仕事どころじゃなかったんですから」
最早ジルウェーゼにとって怪我をするのが日常茶飯事になっているのだ………例え死にかけても死ぬことの出来ない体故に………
ジーファ「自己犠牲もいいところだな」
耐えきれなくなったジーファがジルウェーゼのところまで来てそう言うとジルウェーゼは微かに笑う
ジルウェーゼ「やっぱり聞いていましたか」
ジルウェーゼは立ち聞きされていることには気がついていたらしい
ジーファ「………そんなに怪我をしたところでお前は報われるのか」
ジルウェーゼ「…………」
ジーファの言葉にジルウェーゼは顔が無になり何も言わなくなった……いや………答えることが出来ないのが正しい
ジーファ「戦闘において部下を助けても生き残らせたとしても己自身が報われていないのなら………それはほぼ無意味だ それを理解した上でお前は自己犠牲をしているんじゃないか?」
ジルウェーゼ「………俺は報われることを望んではいけないんです」
ジーファ「お前クリーチャーか?」
と言うジーファの率直な言葉に(クリーチャーは報われることを望まないため)先に反応したのは隊員
Ω部隊隊員「ちょっ」
β部隊隊員「御子息」
α部隊隊員「御子息であってもその言い方は………」
ジーファ しまった………
どうやら地雷だったらしくジーファは口を閉じてジルウェーゼの言葉を待つ
ジルウェーゼ「俺は半分クリーチャーですよ そうでなければ生き残れなかった」
ジーファ「………どういう意味だ」
ジルウェーゼの言葉に動揺してジーファの声が震える
ジルウェーゼ「副隊長を庇った際に片腕が吹き飛びクリーチャーの汚染を受けた………もし庇った相手が別の人だったなら俺を迷わず殺していたでしょうね………でも副隊長はそうではなく自分の血を俺の体に意識が保てる程度まで入れ………自分が研究していた実験に不本意ながら俺を使った………その結果その実験は成功し俺は生きることが出来るが………身体の9割以上を汚染されていた俺は半分クリーチャーの汚染が残ってしまった………勿論見た目も脳も無事でしたがそれ以外の部分………例えば内蔵は完全にクリーチャーの汚染で心臓でさえ破裂しても復元される………どんな方法で殺されても脳が生きていれば生き返るんですよ………両足両腕、目、内蔵が失われても………俺は死ぬことのない「半クリーチャー半人間」です」
ジルウェーゼのその悲しそうな顔を見てジーファは胸が痛んだ………きっと言うのは辛いだろうし言わせた自分も最低であるとジーファは理解した
ジーファ「………悪かった」
とそう言ってジーファはどこかへ行ってしまいジルウェーゼは深いため息
ジルウェーゼ「本当に似てるよな………親に」
Ω部隊隊員「隊長………」
ジルウェーゼ「ここまで似てるとどう接せばいいかわからない」
シャルート「子は親に似るからな」
とジーファと入れ違いでやってきたシャルート
ジルウェーゼ「数値は?」
シャルート「過去最低だった」
シャルートは定期的にジルウェーゼの体を診察し数値化しているのだが今回は過去最低を更新
ジルウェーゼ「そろそろこの身体も限界だな………」
シャルート「何か方法があるはずだ」
ジルウェーゼ「いや無理だろう この身体の回復機能が鈍くなっている時点でもうタイムリミットが迫ってる」
シャルート「諦めるなジルウェーゼ」
ジーファ 親父なら………きっと分かる………
実は1回退室したがレオンの書いた紙の内容が気になり戻ってきて話を聞いていたジーファ
ジーファ 親父の部屋にはいくつか仕掛けがあった………多分置いてあるパソコンを使えば………
ジルウェーゼの所を後にしたジーファは滅多に使わないパソコンを起動させ仕掛けを解除
ジーファ あった………!
そして全ての仕掛けを解除したジーファは隠されていた資料(と言うよりは本)をすべて読み、ジルウェーゼの名前が書かれた資料を見つけそれを読む
ジーファ やっぱりジルウェーゼの身体を元に戻すには親父の血が必要なのか………しかも相当な量だしシャルートも人々を救わなきゃいけないから多分くれないだろう……それを考えた上で代用されるのが………俺?……え?何?俺の体液なの?確かに親父の血も体液ではあるけど………親父一体いつ調べたんだ………?
内容を読んで動揺を隠せないジーファ
ジーファ「細かく書いてあんじゃん」
と資料(と言うよりは本)を1から読もうとした時………
「コンコン」
タイミング悪く誰か来て急いで持っている本にブックカバーを付けて他の資料は仕掛けに隠す(元に戻した)
ジーファ「Ω部隊隊員の………」
Ω部隊隊員「レイフェス・グルーガです」
ジーファの部屋に来たのは先程までジルウェーゼを心配していたΩ部隊隊員
ジーファ「レイフェス 取り敢えず入れ」
と流石に廊下で立ち話は気が引けるのか部屋に招き入れコーヒーとお茶を渡す
レイフェス「すいません」
ジーファ「良いけど 何か用?」
レイフェス「これと言ったことは ただ隊長があの後倒れてしまって伝えたかったことを伝えられなかったらしいのでそれを伝えに」
ジーファ「あの後倒れたのか………」
ジルウェーゼはあの後倒れてしまったらしく代わりにレイフェスが何かを伝えに来たらしい
レイフェス「伝えたかったこととは…………レオン司令官の死に直結することを隊長がやったんです レオン司令官からの最後の命令で隊長は「合図を出したら俺を撃て」と言う………最後の命令を実行し撃った直後にレオン司令官の幼馴染の方の刀がレオン司令官の体を貫通した………その時からジルウェーゼ隊長は自らの命を削るようになったんです」
ジーファ「大方の予想はついてたよ ………ジルウェーゼの持っている戦闘では滅多に使わないであろうスナイパーライフルは………親父が「願い」を込めて作ったジルウェーゼ専用のスナイパーライフルだからな」
レイフェス「え?」
ジーファ「親父は自分を殺させると同時にジルウェーゼに何かを残して逝った………つまりあのスナイパーライフルには何かしらの意味がある」
ジーファはレオンの癖を知っていた………レオンが自分が「大切」と思った相手には「何かを残す」ことを…………
ジーファ「不器用なんだよ 盲目的に人を好いている時は特にな」
ジルウェーゼの持つスナイパーライフルはレオンが「残した」「何か」を意味している………しかしその意味はまだわからない
ジーファ「いずれ分かるよ 俺もあいつも」
そう言ってジーファは目を伏せた………
シャルート「部下や仲間を生かしたい気持ちもわかるがお前は毎回毎回大怪我をしてくるな!!!!」
と組織に戻ってからジルウェーゼはシャルートに正座で説教をされていた………勿論治療を終えて痛み止めを投与した後にである(優しい流石優男)
ジルウェーゼ「だが………」
シャルート「「だが」じゃない!!!!」
ジルウェーゼ「はい…………」
ジーファ「余り怒りすぎてもダメだと思うぞ 実際に敵も殲滅できたし誰も散ってないだろ」
そして巻き添えで説教をされていたジーファ
シャルート「説教されてんのわかってます?( `△´)」
ジーファ「ちょっ」
シャルート「正座しましょうか?ジーファさん?('A`)」
ジーファ「…………」
今にもブチ切れそうなシャルートを目の前にジーファ煙草を吸うのを辞めて正座
シャルート「そもそも何で貴方は無言でジルウェーゼの部隊と合流して一緒に戦ってるんですかね?貴方はガルガード最高司令官とレオン司令官の息子であることを……(この後まだまだ説教が続きますがカット)」
ジーファ 長ぇ………
とは思いつつも言っていることは正論なので何も言えない
~それから3時間~
シャルート「………で ジルウェーゼは怪我が完治するまで訓練を見学、助言をするのは別にして戦闘訓練も仕事も禁止!!ジーファさんは2週間禁酒禁煙!!分かりましたか!!??」
2人「はい………」
完全に説教をされて落ち込む子供になっている2人
シャルート「分かればいいです分かれば」
ジルウェーゼ「1つ質問していいか?」
シャルート「どうぞ?」
ジルウェーゼ「流石にいつものデスクワークはさせてもらえないか?部下の報告は常に聞いておかないといざって時に対処できなくなる」
シャルート「デスクワークは問題ない 後会議も出てもらわないと困る」
という事でジルウェーゼはデスクワークと会議はOK
ジーファ「禁酒に禁煙かぁ………」
説教を終えジーファは1人頭を抱える………いつもの癖で煙草を出せばシャルートの力で吸えないようにされ諦めるしかない
Ω部隊隊員「ジルウェーゼ隊長 傷の具合は………」
ジルウェーゼ「少しずつ治ってきてるけど少し時間がかかりそうだ………治るまでは戦闘のある仕事と戦闘訓練は禁止だってさ…………デスクワークと訓練中の助言等は出来る」
β部隊隊員「あまり動かないほうが良いのでは………」
α部隊隊員「あまり無理をなさらないで下さい 辛いのでしたら無理をして立たずにお座りになってください」
たまたまジーファが散歩をしているとジルウェーゼが部隊の者と話していて、ジルウェーゼの体調が良くないのか体調を気遣った部下の発言にジルウェーゼは椅子に着席
ジルウェーゼ「腹に3発と右目は一時的に失明………それでいて左肩は刀が貫通していて簡単には治らないらしい」
α部隊隊員「今までのを考えるとまだ軽い方ですが………目の負傷は痛いですね」
ジーファ は?
ジルウェーゼ「前は確か………四肢欠損に内臓破裂だったよな?」
β部隊隊員「能力で蘇生が可能でしたから蘇生されたんですよね?」
ジルウェーゼ「そう」
ジーファ ちょっと待てちょっと待て………
Ω部隊隊員「一番酷かったのが…………両腕両足肩と股関節の辺りからの欠損、両目の負傷に首から大量出血………内臓破裂、脳内出血に失声症、背骨と肋骨のヒビ、左胸から右脇にかけての切り傷、頬の切り傷、背中の火傷に擦過傷、鳩尾の刀の貫通、腹部に8発の銃弾、右胸の刺傷 計32箇所の負傷です」
ジルウェーゼ「あの時意識が戻らなくてお前ら大変だったらしいもんな?」
α部隊隊員「笑い事じゃないですよ あの時本当に死んだように眠っていて仕事どころじゃなかったんですから」
最早ジルウェーゼにとって怪我をするのが日常茶飯事になっているのだ………例え死にかけても死ぬことの出来ない体故に………
ジーファ「自己犠牲もいいところだな」
耐えきれなくなったジーファがジルウェーゼのところまで来てそう言うとジルウェーゼは微かに笑う
ジルウェーゼ「やっぱり聞いていましたか」
ジルウェーゼは立ち聞きされていることには気がついていたらしい
ジーファ「………そんなに怪我をしたところでお前は報われるのか」
ジルウェーゼ「…………」
ジーファの言葉にジルウェーゼは顔が無になり何も言わなくなった……いや………答えることが出来ないのが正しい
ジーファ「戦闘において部下を助けても生き残らせたとしても己自身が報われていないのなら………それはほぼ無意味だ それを理解した上でお前は自己犠牲をしているんじゃないか?」
ジルウェーゼ「………俺は報われることを望んではいけないんです」
ジーファ「お前クリーチャーか?」
と言うジーファの率直な言葉に(クリーチャーは報われることを望まないため)先に反応したのは隊員
Ω部隊隊員「ちょっ」
β部隊隊員「御子息」
α部隊隊員「御子息であってもその言い方は………」
ジーファ しまった………
どうやら地雷だったらしくジーファは口を閉じてジルウェーゼの言葉を待つ
ジルウェーゼ「俺は半分クリーチャーですよ そうでなければ生き残れなかった」
ジーファ「………どういう意味だ」
ジルウェーゼの言葉に動揺してジーファの声が震える
ジルウェーゼ「副隊長を庇った際に片腕が吹き飛びクリーチャーの汚染を受けた………もし庇った相手が別の人だったなら俺を迷わず殺していたでしょうね………でも副隊長はそうではなく自分の血を俺の体に意識が保てる程度まで入れ………自分が研究していた実験に不本意ながら俺を使った………その結果その実験は成功し俺は生きることが出来るが………身体の9割以上を汚染されていた俺は半分クリーチャーの汚染が残ってしまった………勿論見た目も脳も無事でしたがそれ以外の部分………例えば内蔵は完全にクリーチャーの汚染で心臓でさえ破裂しても復元される………どんな方法で殺されても脳が生きていれば生き返るんですよ………両足両腕、目、内蔵が失われても………俺は死ぬことのない「半クリーチャー半人間」です」
ジルウェーゼのその悲しそうな顔を見てジーファは胸が痛んだ………きっと言うのは辛いだろうし言わせた自分も最低であるとジーファは理解した
ジーファ「………悪かった」
とそう言ってジーファはどこかへ行ってしまいジルウェーゼは深いため息
ジルウェーゼ「本当に似てるよな………親に」
Ω部隊隊員「隊長………」
ジルウェーゼ「ここまで似てるとどう接せばいいかわからない」
シャルート「子は親に似るからな」
とジーファと入れ違いでやってきたシャルート
ジルウェーゼ「数値は?」
シャルート「過去最低だった」
シャルートは定期的にジルウェーゼの体を診察し数値化しているのだが今回は過去最低を更新
ジルウェーゼ「そろそろこの身体も限界だな………」
シャルート「何か方法があるはずだ」
ジルウェーゼ「いや無理だろう この身体の回復機能が鈍くなっている時点でもうタイムリミットが迫ってる」
シャルート「諦めるなジルウェーゼ」
ジーファ 親父なら………きっと分かる………
実は1回退室したがレオンの書いた紙の内容が気になり戻ってきて話を聞いていたジーファ
ジーファ 親父の部屋にはいくつか仕掛けがあった………多分置いてあるパソコンを使えば………
ジルウェーゼの所を後にしたジーファは滅多に使わないパソコンを起動させ仕掛けを解除
ジーファ あった………!
そして全ての仕掛けを解除したジーファは隠されていた資料(と言うよりは本)をすべて読み、ジルウェーゼの名前が書かれた資料を見つけそれを読む
ジーファ やっぱりジルウェーゼの身体を元に戻すには親父の血が必要なのか………しかも相当な量だしシャルートも人々を救わなきゃいけないから多分くれないだろう……それを考えた上で代用されるのが………俺?……え?何?俺の体液なの?確かに親父の血も体液ではあるけど………親父一体いつ調べたんだ………?
内容を読んで動揺を隠せないジーファ
ジーファ「細かく書いてあんじゃん」
と資料(と言うよりは本)を1から読もうとした時………
「コンコン」
タイミング悪く誰か来て急いで持っている本にブックカバーを付けて他の資料は仕掛けに隠す(元に戻した)
ジーファ「Ω部隊隊員の………」
Ω部隊隊員「レイフェス・グルーガです」
ジーファの部屋に来たのは先程までジルウェーゼを心配していたΩ部隊隊員
ジーファ「レイフェス 取り敢えず入れ」
と流石に廊下で立ち話は気が引けるのか部屋に招き入れコーヒーとお茶を渡す
レイフェス「すいません」
ジーファ「良いけど 何か用?」
レイフェス「これと言ったことは ただ隊長があの後倒れてしまって伝えたかったことを伝えられなかったらしいのでそれを伝えに」
ジーファ「あの後倒れたのか………」
ジルウェーゼはあの後倒れてしまったらしく代わりにレイフェスが何かを伝えに来たらしい
レイフェス「伝えたかったこととは…………レオン司令官の死に直結することを隊長がやったんです レオン司令官からの最後の命令で隊長は「合図を出したら俺を撃て」と言う………最後の命令を実行し撃った直後にレオン司令官の幼馴染の方の刀がレオン司令官の体を貫通した………その時からジルウェーゼ隊長は自らの命を削るようになったんです」
ジーファ「大方の予想はついてたよ ………ジルウェーゼの持っている戦闘では滅多に使わないであろうスナイパーライフルは………親父が「願い」を込めて作ったジルウェーゼ専用のスナイパーライフルだからな」
レイフェス「え?」
ジーファ「親父は自分を殺させると同時にジルウェーゼに何かを残して逝った………つまりあのスナイパーライフルには何かしらの意味がある」
ジーファはレオンの癖を知っていた………レオンが自分が「大切」と思った相手には「何かを残す」ことを…………
ジーファ「不器用なんだよ 盲目的に人を好いている時は特にな」
ジルウェーゼの持つスナイパーライフルはレオンが「残した」「何か」を意味している………しかしその意味はまだわからない
ジーファ「いずれ分かるよ 俺もあいつも」
そう言ってジーファは目を伏せた………
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