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込められた想い
武器
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???視点
「カタカタ………カチッ」
ガジル「なにか探してるんですか?皇(こう)さん」
ふと「皇」と呼ばれた青年がガジルの方を向く………どうやら気がついていなかったらしく「いつ来たんだ?」とボードに書かれた
ガジル「さっきです」
と言うと皇に苦笑いをされながら文字を書かれる
『もしかしてノックしてくれた?』
ガジル「一応礼儀としてしましたよ」
『集中していて気が付かなった すまない』
ガジル「全然大丈夫ですよ 集中しているのわかってましたし」
皇は敵に声帯を潰されていて声が出ない上に片腕がないので、酷く不便な生活をしながらも頭の良さと人脈でガジルと共闘をしているのだ
ガジル「なにか探してるんですか?(2回目)」
『息子が残した武器を探していたんだ 案の定すぐ見つかったよ』
ガジル「なんで武器を?」
『息子の癖だよ 不器用だから言葉は残さないから』
と書きながらガジルにパソコンを見せる………そこには武器に「I」の文字が……
『単語で1つではなく1つの文字で息子は100を越える武器に1つだけ文字を彫った………全部で計算したら606本(又は丁)の武器に文字が彫られている………それはどう言う意味だと思う?』
ガジル「つまりその武器を集めてその言葉を理解した上で残した「もの」を探すということですか?」
『正確には武器を探すんだ その言葉の後にヒントとなる場所が脳裏に浮かぶシステムになってる』
ガジル「作るの大変ですね」
皇 あの子なら容易にできるがな………
『「雅」なら簡単に出来るよ あの子は天才だから』
ガジル「「雅」?」
『「レオン・ジーファス・ルゼード」の本名は「白鴎 雅(はくおう みやび)」………幼名を「逞雅(ていが)」「黒羽(くろばね)」………「白鴎家」の第28代目当主だ 訳あって日本からアメリカに渡りアメリカで没した』
実はレオンの名前は偽名で本名と家柄は日本にを知るものならなんとも近ずき難い人物
『ジル君宛は144、蒼颯(そら)君宛は143、雅空(がく)君宛は164、柊矢(とうや)君宛は155………まぁ普通に考えて大変だよ』
ガジル「よくそんな武器の量ありましたね」
『元々才能もあったし武器の使用料と手持ちの量は半端なかったんだよ………小さい時から多くの武器を扱ってたから………( ̄▽ ̄;)俺もたまに手に負えない時あったよ』
皇は片手でボードにそう書きながら面白みもあり上手に絵文字を書く
ガジル「外出ません?お腹空いたんです」
とお腹の空いたガジルの提案で皇も腹ペコだったので頷いて出かける用意
部下「お出かけですか?手伝います」
皇が着替えに難航しているとそれに気がついた部下がそれを手伝ってくれて手話
『有難う』
部下「いえいえ お気をつけて」
と見送られ二人で前に行った紅茶の美味しい喫茶店へ
ガジル「紅茶好きですね」
『ガジルは嫌いか?』
ガジル「いえ と言うか何で4人席に?」
『お嬢様が来る』
ガジル ああ………お嬢様が………
椿、楓「お待たせ致しました」
『いえこちらも今来たところです どうぞお座りくださいお嬢様』
ガジル「こちらにどうぞ」
たまたま近くにいたらしく椿と楓はちゃっかり気がある方に座る
椿「確かこのお店は皇さんがおすすめして下さった喫茶店でしたかしら?」
『ええ お嬢様は紅茶が好きだとお聞きしてここの紅茶は美味しいのでぜひと思って』
楓「お上手ですね」
『本心ですよ 楓お嬢様』
皇は話せなくても言葉はうまい
椿「そろそろ本題と行きましょう 本日皇さんとガジルさんをこの喫茶店に及びしたのは他でもありません………私達のお父様の弟様の双子の弟様である方の事をお聞きにまいりました」
『………名前はご存知で?』
楓「「レジス」と言うのだけです 他はラミさんに頼んでも分かりませんでした」
ガジル「確か彼死んだんじゃなかったか?戦闘中に人を庇って」
椿と楓は皇の息子の隠していた方を探しているとのこと
???「死んだことになってるだけだよ ねぇ?父さん?」
ガジル「えっ」
『なんだ気が付いていなかったのか?1時間近く前から後に座っていたぞ?』
???「気がついてて言わない父さんも意地が悪いけどね」
実は話題になっている本人は1時間近く前から皇の座っている席の後の席に座っていた
『あまりそういうなよ 久々に会うのに少し冷たいぞ』
???「久しぶりだから接し方がちょっとね と言うか父さん少し体調悪い?声のトーン低いけど」
『少し疲れてるだけだよ』
???「ならいいけど………」
後に座っている白銀の青年は口パクの皇の声が聞こえているらしくこと細かい部分まで分析
『息子の「レジス」こと「皇雅(こうが)」だ』
椿「皇さんの息子様でしたか………」
レジス「そんなに畏まらなくていいよ 兄さんの娘さん」
楓「私達をご存知で?」
「レジス」は皇の息子でジーストの弟のレオンの双子の弟
レジス「日本が誇る女性2人組の殺し屋で有名だよ しかもその2人はジースト兄さんの実の娘………白鴎家の血を強く引き敵に回したくない相手No.1………俺のいる世界じゃ超有名人だよ」
椿「そうでしたか………」
レジスは人には理解されない世界に生きておりその業界では2人は超有名人
レジス「俺のこと知りたいんだろ?何が知りたい?」
楓「聞きたいことは沢山あります まず1つに何故「死んだ」ことになっているのか………2つ本名を隠し偽名を使っている理由………3つ兄上様であるお父様の弟様と何故接触をしなかったのか………4つどうして私達の事を知っているのか………まずはその4つです」
レジス「単に俺がその場で一回死んだから………本名を言ってしまったらレオンの努力が水の泡になる………接触をしなかったのではなくそういう「約束」をしたから………先にも話したように有名人だから 分かった?」
楓の質問に一言ずつで返したレジス
椿「「努力が水の泡」とは?「約束」とは?」
レジス「レオンは俺の存在を隠していた理由は俺が人間でもクリーチャーでもない存在だからだ………俺の体の中身はクリーチャーだが脳だけは人間の「紅い目」なんで常にフル回転している………俺は昔レオンが信用しその人の為に命をかけた人を殺して、「2度とレオンとは会わない」と言う約束の元で俺は生きていたから死んでからでないと会えない」
※別作品でレジスとレオンの話を書きます
レジス「レオンの血が血清であるとレオン自身がアルタイル時代から知っていた それを何故すぐに世間は公表しなかったと思う?」
『圧力をかけていたからだろ?ガルガード君が』
実はガルガードが世間的に圧力をかけていたのだ……それのお陰でレジスの存在は明らかにならなかった
レジス「そう ガルガードが死んでからレオンの血が血清であると生きている間に公表されれば、俺の存在は勿論「中間種」、息子の存在も一緒に公表される………もしそうなったら俺や「中間種」は完全に捕縛されるし実験される上に息子の命も危なくなってしまう………それを避けるために圧力をかけ全員からその「隠された部分」の存在を消した………おかげで俺も息子君達も生き残れたし「中間種」も無事」
ガジル「さっきからその「中間種」ってなんだ?」
レジス「簡単にまとめれば人間でありながらクリーチャーでもあるやつの事だ 基本は「人工体」なものだがごく稀に「自然体」な奴がいる………それがレオンだった………レオンは生まれつきクリーチャーの力を持ち合わせ使いこなしていた………しかもその血が血清となれば尚存在を公に出してはいけない………だから父さんは片腕と声帯を潰された」
そう………皇は息子達を護る為に声帯と片腕を犠牲にしたのだ………仕事としては不利極まりない姿になっても護るべき存在を護ろうとする………父親の鏡である
『例え腕を切り落とされようと声帯を潰されようとも愛する者を護れるならばそれでいい 確かに不便ではあるが息子を護れたんだ………安いものだよ』
レジス「確かに俺や兄さん、レオンは父さんのおかげで生き残れた………でも 俺は少し寂しいよ」
レジスは昔から皇の声と腕が好きだった………優しくて心に響くテノール………そして自分達を抱きしめてくれたその腕が………
レジス「と言うか話が脱線したね お嬢2人はなんで俺のことを探してるの?」
椿「弟様の「メッセージ」の意味を知りたかったのです」
レジス「レオンの?」
楓「はい」
椿と楓はレオンの「メッセージ」を知りたかったらしくそのメッセージの意味を唯一知るレジスを探していた
レジス「I can't answer feelings………But I was important to you………Family love………Hidden………Please survive………I entrusted you twin sword………Ask for your sons(お前の気持ちに俺は答えられない………だけど俺はお前が大切だった………家族愛とも言えるそれを………隠していた………どうか生き抜いてくれ………お前のために作った双剣を託す………息子達を宜しく頼む)
Live your new tomorrow………Surely overcome ………So don't waste hope………Because I'm always beside………I will send you a great sword………I believe you can use it(新しい明日を生きてくれ………どんなに辛いことがあっても………きっと乗り越えられる………だから希望を捨てるな………俺はいつもそばにいるから………お前に大剣を託す………お前なら使いこなせると信じてる)
How hard it may day………The day when it will end comes………Leave no hope………Walk toward the light………Believe me………I'll charge you………Because I made it for exclusive use………Survive and watch the new tomorrow(どんなに辛い日があろうと………それが終わる日が来る………希望を捨てず………光に向かって歩め……信じているぞ………お前に刀を託す………専用に作ったから使いこなせるはずだ………生き抜いて新しい明日を見ろ)
I was really much more together………Because it is not permitted………I will ask my brother………I entrusted you with important guns and swords………You can use it………Step by step a new tomorrow(本当はもっと一緒にいたかったけど………それは許されないから………俺の「兄」をよろしく頼むぞ………お前に大切な銃と名刀を託す………お前になら使いこなせる………一歩一歩新しい明日を歩め)
だよ レオンが残したメッセージは」
※英単語でしたので続くと見づらいと思い行間を開けております
ガジル「それを武器に彫ったのか?」
レジス「かなり骨の折れる作業だよ でもそれは自分が死ぬとわかってたから命削って書いたんだと思う」
椿「全体的に考えたとしまして………量はどれくらいになるのでしょうか?」
レジス「数にして606だ その内200はこちらで既に回収してある」
つまりレオンは何年かかったかはわからないが武器に1文字ずつ言葉を彫りメッセージを残した………それはもう気が遠くなりそうなほどの画数と作業………それをレオンは息子達のために費やした………
レジス「でも武器にさ………」
皇『?』
レジス「「熱」を感じるんだよ………レオンの温かみっていうのか?自然と包まれるような………そんな温度を武器1つに感じるんだ………」
レオンは武器1つ作るのに魂を込めて作る………故にその熱が武器に伝達され武器そのものに熱が宿りそれによって人を包み込む
ガジル「そう言えばこれを渡すの忘れてた」
ガジルがそう言ってレジスにあるものを渡す………
レジス「レオンが大事にしてたナイフ………?」
ガジルが渡したのはレオンが長年愛用し投げナイフなのに毎回回収して手入れを施していたモノ………
ガジル「お前が生きているという話はレオンは信じていなかったが「もし生きているのなら」………と」
レジス「…………」
ガジルの言葉にレジスは「失礼」とだけ言ってモノを持ってその場を後にしてしまったが………皇はレジスの肩が震え泣きそうになっていたのを見て「愛されているな」と心底思う
レジス「っ………」
レジスは力を使って拠点に戻り部下の心配をよそに自室に戻りナイフを抱きしめて泣いていた………
レジス「兄さん………っ………兄さん 雅兄さん……!!!!」
レジスはただレオンの名前を呼びながらただ涙した……ナイフに彫られた「I Love you Kouga」と言う並べたらわかる言葉………不器用で中々口に出せないレオンの精一杯の愛情ある言葉………それが兄と決別し別の道を歩んだレジスに深く染み渡った………レジスにとってレオンは光であり唯一の希望だった………だからこそその言葉は希望を失くしたレジスの闇を晴らしてくれる………そんな優しさと温かさが込められている
レジス「雅兄さん」
レジスはただ泣いた………今は亡き兄 雅の温かさをその胸に抱いて………
「カタカタ………カチッ」
ガジル「なにか探してるんですか?皇(こう)さん」
ふと「皇」と呼ばれた青年がガジルの方を向く………どうやら気がついていなかったらしく「いつ来たんだ?」とボードに書かれた
ガジル「さっきです」
と言うと皇に苦笑いをされながら文字を書かれる
『もしかしてノックしてくれた?』
ガジル「一応礼儀としてしましたよ」
『集中していて気が付かなった すまない』
ガジル「全然大丈夫ですよ 集中しているのわかってましたし」
皇は敵に声帯を潰されていて声が出ない上に片腕がないので、酷く不便な生活をしながらも頭の良さと人脈でガジルと共闘をしているのだ
ガジル「なにか探してるんですか?(2回目)」
『息子が残した武器を探していたんだ 案の定すぐ見つかったよ』
ガジル「なんで武器を?」
『息子の癖だよ 不器用だから言葉は残さないから』
と書きながらガジルにパソコンを見せる………そこには武器に「I」の文字が……
『単語で1つではなく1つの文字で息子は100を越える武器に1つだけ文字を彫った………全部で計算したら606本(又は丁)の武器に文字が彫られている………それはどう言う意味だと思う?』
ガジル「つまりその武器を集めてその言葉を理解した上で残した「もの」を探すということですか?」
『正確には武器を探すんだ その言葉の後にヒントとなる場所が脳裏に浮かぶシステムになってる』
ガジル「作るの大変ですね」
皇 あの子なら容易にできるがな………
『「雅」なら簡単に出来るよ あの子は天才だから』
ガジル「「雅」?」
『「レオン・ジーファス・ルゼード」の本名は「白鴎 雅(はくおう みやび)」………幼名を「逞雅(ていが)」「黒羽(くろばね)」………「白鴎家」の第28代目当主だ 訳あって日本からアメリカに渡りアメリカで没した』
実はレオンの名前は偽名で本名と家柄は日本にを知るものならなんとも近ずき難い人物
『ジル君宛は144、蒼颯(そら)君宛は143、雅空(がく)君宛は164、柊矢(とうや)君宛は155………まぁ普通に考えて大変だよ』
ガジル「よくそんな武器の量ありましたね」
『元々才能もあったし武器の使用料と手持ちの量は半端なかったんだよ………小さい時から多くの武器を扱ってたから………( ̄▽ ̄;)俺もたまに手に負えない時あったよ』
皇は片手でボードにそう書きながら面白みもあり上手に絵文字を書く
ガジル「外出ません?お腹空いたんです」
とお腹の空いたガジルの提案で皇も腹ペコだったので頷いて出かける用意
部下「お出かけですか?手伝います」
皇が着替えに難航しているとそれに気がついた部下がそれを手伝ってくれて手話
『有難う』
部下「いえいえ お気をつけて」
と見送られ二人で前に行った紅茶の美味しい喫茶店へ
ガジル「紅茶好きですね」
『ガジルは嫌いか?』
ガジル「いえ と言うか何で4人席に?」
『お嬢様が来る』
ガジル ああ………お嬢様が………
椿、楓「お待たせ致しました」
『いえこちらも今来たところです どうぞお座りくださいお嬢様』
ガジル「こちらにどうぞ」
たまたま近くにいたらしく椿と楓はちゃっかり気がある方に座る
椿「確かこのお店は皇さんがおすすめして下さった喫茶店でしたかしら?」
『ええ お嬢様は紅茶が好きだとお聞きしてここの紅茶は美味しいのでぜひと思って』
楓「お上手ですね」
『本心ですよ 楓お嬢様』
皇は話せなくても言葉はうまい
椿「そろそろ本題と行きましょう 本日皇さんとガジルさんをこの喫茶店に及びしたのは他でもありません………私達のお父様の弟様の双子の弟様である方の事をお聞きにまいりました」
『………名前はご存知で?』
楓「「レジス」と言うのだけです 他はラミさんに頼んでも分かりませんでした」
ガジル「確か彼死んだんじゃなかったか?戦闘中に人を庇って」
椿と楓は皇の息子の隠していた方を探しているとのこと
???「死んだことになってるだけだよ ねぇ?父さん?」
ガジル「えっ」
『なんだ気が付いていなかったのか?1時間近く前から後に座っていたぞ?』
???「気がついてて言わない父さんも意地が悪いけどね」
実は話題になっている本人は1時間近く前から皇の座っている席の後の席に座っていた
『あまりそういうなよ 久々に会うのに少し冷たいぞ』
???「久しぶりだから接し方がちょっとね と言うか父さん少し体調悪い?声のトーン低いけど」
『少し疲れてるだけだよ』
???「ならいいけど………」
後に座っている白銀の青年は口パクの皇の声が聞こえているらしくこと細かい部分まで分析
『息子の「レジス」こと「皇雅(こうが)」だ』
椿「皇さんの息子様でしたか………」
レジス「そんなに畏まらなくていいよ 兄さんの娘さん」
楓「私達をご存知で?」
「レジス」は皇の息子でジーストの弟のレオンの双子の弟
レジス「日本が誇る女性2人組の殺し屋で有名だよ しかもその2人はジースト兄さんの実の娘………白鴎家の血を強く引き敵に回したくない相手No.1………俺のいる世界じゃ超有名人だよ」
椿「そうでしたか………」
レジスは人には理解されない世界に生きておりその業界では2人は超有名人
レジス「俺のこと知りたいんだろ?何が知りたい?」
楓「聞きたいことは沢山あります まず1つに何故「死んだ」ことになっているのか………2つ本名を隠し偽名を使っている理由………3つ兄上様であるお父様の弟様と何故接触をしなかったのか………4つどうして私達の事を知っているのか………まずはその4つです」
レジス「単に俺がその場で一回死んだから………本名を言ってしまったらレオンの努力が水の泡になる………接触をしなかったのではなくそういう「約束」をしたから………先にも話したように有名人だから 分かった?」
楓の質問に一言ずつで返したレジス
椿「「努力が水の泡」とは?「約束」とは?」
レジス「レオンは俺の存在を隠していた理由は俺が人間でもクリーチャーでもない存在だからだ………俺の体の中身はクリーチャーだが脳だけは人間の「紅い目」なんで常にフル回転している………俺は昔レオンが信用しその人の為に命をかけた人を殺して、「2度とレオンとは会わない」と言う約束の元で俺は生きていたから死んでからでないと会えない」
※別作品でレジスとレオンの話を書きます
レジス「レオンの血が血清であるとレオン自身がアルタイル時代から知っていた それを何故すぐに世間は公表しなかったと思う?」
『圧力をかけていたからだろ?ガルガード君が』
実はガルガードが世間的に圧力をかけていたのだ……それのお陰でレジスの存在は明らかにならなかった
レジス「そう ガルガードが死んでからレオンの血が血清であると生きている間に公表されれば、俺の存在は勿論「中間種」、息子の存在も一緒に公表される………もしそうなったら俺や「中間種」は完全に捕縛されるし実験される上に息子の命も危なくなってしまう………それを避けるために圧力をかけ全員からその「隠された部分」の存在を消した………おかげで俺も息子君達も生き残れたし「中間種」も無事」
ガジル「さっきからその「中間種」ってなんだ?」
レジス「簡単にまとめれば人間でありながらクリーチャーでもあるやつの事だ 基本は「人工体」なものだがごく稀に「自然体」な奴がいる………それがレオンだった………レオンは生まれつきクリーチャーの力を持ち合わせ使いこなしていた………しかもその血が血清となれば尚存在を公に出してはいけない………だから父さんは片腕と声帯を潰された」
そう………皇は息子達を護る為に声帯と片腕を犠牲にしたのだ………仕事としては不利極まりない姿になっても護るべき存在を護ろうとする………父親の鏡である
『例え腕を切り落とされようと声帯を潰されようとも愛する者を護れるならばそれでいい 確かに不便ではあるが息子を護れたんだ………安いものだよ』
レジス「確かに俺や兄さん、レオンは父さんのおかげで生き残れた………でも 俺は少し寂しいよ」
レジスは昔から皇の声と腕が好きだった………優しくて心に響くテノール………そして自分達を抱きしめてくれたその腕が………
レジス「と言うか話が脱線したね お嬢2人はなんで俺のことを探してるの?」
椿「弟様の「メッセージ」の意味を知りたかったのです」
レジス「レオンの?」
楓「はい」
椿と楓はレオンの「メッセージ」を知りたかったらしくそのメッセージの意味を唯一知るレジスを探していた
レジス「I can't answer feelings………But I was important to you………Family love………Hidden………Please survive………I entrusted you twin sword………Ask for your sons(お前の気持ちに俺は答えられない………だけど俺はお前が大切だった………家族愛とも言えるそれを………隠していた………どうか生き抜いてくれ………お前のために作った双剣を託す………息子達を宜しく頼む)
Live your new tomorrow………Surely overcome ………So don't waste hope………Because I'm always beside………I will send you a great sword………I believe you can use it(新しい明日を生きてくれ………どんなに辛いことがあっても………きっと乗り越えられる………だから希望を捨てるな………俺はいつもそばにいるから………お前に大剣を託す………お前なら使いこなせると信じてる)
How hard it may day………The day when it will end comes………Leave no hope………Walk toward the light………Believe me………I'll charge you………Because I made it for exclusive use………Survive and watch the new tomorrow(どんなに辛い日があろうと………それが終わる日が来る………希望を捨てず………光に向かって歩め……信じているぞ………お前に刀を託す………専用に作ったから使いこなせるはずだ………生き抜いて新しい明日を見ろ)
I was really much more together………Because it is not permitted………I will ask my brother………I entrusted you with important guns and swords………You can use it………Step by step a new tomorrow(本当はもっと一緒にいたかったけど………それは許されないから………俺の「兄」をよろしく頼むぞ………お前に大切な銃と名刀を託す………お前になら使いこなせる………一歩一歩新しい明日を歩め)
だよ レオンが残したメッセージは」
※英単語でしたので続くと見づらいと思い行間を開けております
ガジル「それを武器に彫ったのか?」
レジス「かなり骨の折れる作業だよ でもそれは自分が死ぬとわかってたから命削って書いたんだと思う」
椿「全体的に考えたとしまして………量はどれくらいになるのでしょうか?」
レジス「数にして606だ その内200はこちらで既に回収してある」
つまりレオンは何年かかったかはわからないが武器に1文字ずつ言葉を彫りメッセージを残した………それはもう気が遠くなりそうなほどの画数と作業………それをレオンは息子達のために費やした………
レジス「でも武器にさ………」
皇『?』
レジス「「熱」を感じるんだよ………レオンの温かみっていうのか?自然と包まれるような………そんな温度を武器1つに感じるんだ………」
レオンは武器1つ作るのに魂を込めて作る………故にその熱が武器に伝達され武器そのものに熱が宿りそれによって人を包み込む
ガジル「そう言えばこれを渡すの忘れてた」
ガジルがそう言ってレジスにあるものを渡す………
レジス「レオンが大事にしてたナイフ………?」
ガジルが渡したのはレオンが長年愛用し投げナイフなのに毎回回収して手入れを施していたモノ………
ガジル「お前が生きているという話はレオンは信じていなかったが「もし生きているのなら」………と」
レジス「…………」
ガジルの言葉にレジスは「失礼」とだけ言ってモノを持ってその場を後にしてしまったが………皇はレジスの肩が震え泣きそうになっていたのを見て「愛されているな」と心底思う
レジス「っ………」
レジスは力を使って拠点に戻り部下の心配をよそに自室に戻りナイフを抱きしめて泣いていた………
レジス「兄さん………っ………兄さん 雅兄さん……!!!!」
レジスはただレオンの名前を呼びながらただ涙した……ナイフに彫られた「I Love you Kouga」と言う並べたらわかる言葉………不器用で中々口に出せないレオンの精一杯の愛情ある言葉………それが兄と決別し別の道を歩んだレジスに深く染み渡った………レジスにとってレオンは光であり唯一の希望だった………だからこそその言葉は希望を失くしたレジスの闇を晴らしてくれる………そんな優しさと温かさが込められている
レジス「雅兄さん」
レジスはただ泣いた………今は亡き兄 雅の温かさをその胸に抱いて………
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