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桜咲く頃……そして奇跡
最愛の人
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翼視点
翼 彪雅に会ってからもう3年が経った……3年で翠琴さんが筆頭として組織が形成し俺は幹部として今を生きている
3年間の間で俺は彪雅との記憶が戻りずっとお前を探していたら気がつけば春になり桜が満開になる季節だ
3年前彪雅と会った翼はその日からずっと彪雅のことを捜し求め気がつけば組織の幹部として生きていた……
そして今は桜の咲く季節……
翠琴「翼 また出掛けるのか?仕事は?」
翼「帰ってきたらやります」
3年間彪雅を捜し求めている内に翠琴への想いは薄れ彪雅への想いが強くなった翼は翠琴に何を言われても毎日欠かさずに見に行く場所に行く
その場所に彪雅はいない事をわかっていても翼はついついその場所に足を運ぶ……
翼 ここに来れば彪雅とまた会える気がする……いないとわかっていても……
翼の向かう場所にある桜は翼が初めて彪雅と共に四季の移り変わりを見た思い出の場所……
翼「今年はまだ開花してないのか……」
翼 まぁ 今年はまだ寒いからな……
珍しくまだ開花していない桜の木の下には翼が建てた墓石がありその墓石には死んでいった仲間の名前が彫られている
その中に「羚析 響」の名前が彫られている事に翼は気が付いた……
翼 「羚析 響」……?誰だ……?
響は翼の為に……仲間達と翼の未来の為に自らの命を落とし仲間達と翼を生存させた……翼達の記憶の消失と自らの死を引換に……
駿岐「翼様……書類を見ながら煙草を吸うのは辞めて下さい……火が移ったらどうするんですか」
翼「悪い悪い 全部OKだ駿岐回してくれ」
いつもの場所から帰り仕事をしていた翼は無意識に煙草を吸っており駿岐に指摘され火を消すが気がついたらまた吸っている
翼 ストレスでも溜まっているのか?無意識に煙草を吸うって事は何かしらのストレスや疲れがある証拠……
翼「…………」
翼 自分の体なのに自分がなんで煙草をすっているのかが分からない……
その事で頭を「ガシガシ」とかき上げながら置いておいた酒をほおばるがなかなか酔わない
元々そこまで酔う体質ではないが彪雅がそばにいなくなってから翼は余計に酔わなくなった
翼「…………」
駿岐「翼様!!」
立ち上がり食堂を出ようとした翼は突然睡魔に襲われ睡魔に勝てず目を閉じた瞬間意識がなくなり食堂で倒れ駿岐が翼を部屋に運ぶ
翼「…………」
数日後漸く目の覚めた翼は自分が今眠っている部屋が自室なのだと確認し上体を起こす
駿岐「翼様 目が覚めましたか?」
目が覚めて少ししてから駿岐が様子を見に来た為翼が駿岐にどのくらい眠っていたのかを問う
翼「ああ どのくらい眠っていた?」
駿岐「日にして数日です 大丈夫ですか?お酒を飲むペースが変に早いと思ったら突然倒れて目が覚め無かったのでどうしたのかと……」
翼「ココ最近全く寝てなかったからな……飯もろくに食ってなかったし……倒れたのは疲れとかでだろ」
翼は寝る間も惜しんで彪雅を探しに行き見つからなかったら仕事をすると言った流れで寝るどころか食事をとる暇が無い
駿岐「後後調べた所翼様の飲んでいたお酒に睡眠薬が仕込まれていたようです
仲間達に追及したところ外部の者が仕込んだのだとわかりました」
翼「何をどうやったら外部の奴が睡眠薬を仕込めるんだ?ここのセキュリティは世界最高ランクの物だろ?簡単には侵入はできない」
駿岐「1番重要なのはそこなんです
セキュリティに問題はありませんし監視カメラに組織の者以外は映っていません」
翼「となると完全に能力者か……しかもライセンスを持っている者……」
翠琴率いる組織には組織外の人間でも城に入れるようライセンスがある
勿論翼や駿岐もライセンスを持っている(念には念をと言う意味で)
翼「彪雅……彪雅ならライセンスを持ってるんじゃないか?」
翼 3年前に見た彪雅の首には翼達と同じ鷲の風切り羽を模様したネックレスを下げていたはず
駿岐「そう言えば記憶が戻っていたんでしたね 確かに彪雅ならライセンスを持っています
……それも翼様と同じく最高幹部の物です」
翼 と言う事はプラチナか……
ライセンスに使われている貴金属の価値によって翼達は分別されている
部下はブロンズ、幹部はシルバー、最高幹部(翼)はプラチナ、組織のトップ(翠琴)はエメラルドと言う順番で価値がどんどん高くなる
翼「……駿岐 彪雅の事を探してくれ」
駿岐「ご命令とあらば」
翼「あまり「命令」は使いたくない」
駿岐「昔と変わらずですね わかりました仲間を何人か招集しそちらに向かわせます」
翼は「命令」する事を嫌う
昔自分の命令で多くの仲間が死んだ事がありそれを恐れて翼は滅多に命令をしない
駿岐に願いを聞き入れてもらい駿岐が退室してから翼は何となくベッドから降り未だに寒い外を窓越しに見る
翼 寒そうだな……彪雅は大丈夫何だろうか……3年前に見た時の服装はとても寒そうだったが……
『煌……』
不意に響の声が翼の中で響く……優しく包み込むかのような声で……
『煌 お前は彪雅と生きていけ……翠琴達とではなく……』
翼「何故?」
『理由は無い だがお前の信じた方を選びその者と生きろ煌』
そう言い残して翼を優しく包み込む声は無くなり窓辺に佇む翼の頬には一筋の涙……
翼 思い出せない……知っているのに……声の優しさは心に残っている……なのに……どうしても思い出せない……
響の事を思い出せずにいる翼……そして優しく助言する響の声……
彪雅「どちらにつく?煌」
外で高層ビルの上に黒い長袖のコートと指先の出ている手袋、黒い長ズボンと言った服装を纏い翼も持つ黒いブレスレットを持つ彪雅は長い髪を靡かせながら翼に問う……「どちらにつく?」……と
翼「彪雅?」
窓辺から高層ビルの上にいた彪雅を確認した翼は彪雅が霧となり消えてから名前を呼ぶが彪雅にはもう聞こえていない
~数日後~
駿岐『場所は恐らく桜の下です』
翼 駿岐にそう言われて思い浮かんだのは彪雅との思い出の桜……
翼「……あ……」
駿岐に報告として「桜の下にいる」と言われ翼は思い浮かんだ彪雅との思い出の桜へ向かうとそこには1人先客がいた
黒い長袖のロングコートと指先の出ている手袋、黒い長ズボンと言った服装を纏い翼も持つ黒いブレスレットをつける黒髪の長い髪を靡かせたながら満開になった桜の下で無表情のまま誰かを待つような姿勢の青年……
翼「彪……雅……?」
彪雅「煌……久しぶりだな」
先客の青年は彪雅だった 数年振りに見る彪雅の髪はとても長くなり恐らく翼並だろう
翼「彪雅!!」
とても嬉しそうに翼は当時と一切変わらない身長の彪雅を抱きしめる……奇跡的に短い期間で彪雅の事を思い出した翼は久々の彪雅の本当の温もりに危うく泣きそうになる
翼「彪雅……彪雅!」
彪雅「煌……漸く会えた俺の愛しい人……今度こそ離さねぇ
お前と会いたいが一心で何年も力を蓄えてお前と共に生きられるようになったんだもう離さねぇよ煌」
翼「「離さない」じゃなくて離すなよ彪雅 やっとお前と共に生きられる……運命も何も無い時代でお前と共に……」
彪雅との久々の再会、抱擁、温もり、声、香りその全てが翼の中で合わさりとても幸せな気持ちを得る
翼「彪雅 俺の家に来いよお前1人ぐらい養える
駿岐達は自分の家を持っているから俺は俺の家で1人だ
白蘭や他の奴らもお前の事を好いてるから問題ない」
彪雅「お前の申し出だ喜んで居候させてもらう」
翼が漸く手に入れた幸せな時間……愛する者と離別する事もなければ片方が死ぬことも無い……残酷な運命も因縁も無い2人は漸く掴んだ幸福な時をどう生き抜くのか……それはまた別の物語……
翼 彪雅に会ってからもう3年が経った……3年で翠琴さんが筆頭として組織が形成し俺は幹部として今を生きている
3年間の間で俺は彪雅との記憶が戻りずっとお前を探していたら気がつけば春になり桜が満開になる季節だ
3年前彪雅と会った翼はその日からずっと彪雅のことを捜し求め気がつけば組織の幹部として生きていた……
そして今は桜の咲く季節……
翠琴「翼 また出掛けるのか?仕事は?」
翼「帰ってきたらやります」
3年間彪雅を捜し求めている内に翠琴への想いは薄れ彪雅への想いが強くなった翼は翠琴に何を言われても毎日欠かさずに見に行く場所に行く
その場所に彪雅はいない事をわかっていても翼はついついその場所に足を運ぶ……
翼 ここに来れば彪雅とまた会える気がする……いないとわかっていても……
翼の向かう場所にある桜は翼が初めて彪雅と共に四季の移り変わりを見た思い出の場所……
翼「今年はまだ開花してないのか……」
翼 まぁ 今年はまだ寒いからな……
珍しくまだ開花していない桜の木の下には翼が建てた墓石がありその墓石には死んでいった仲間の名前が彫られている
その中に「羚析 響」の名前が彫られている事に翼は気が付いた……
翼 「羚析 響」……?誰だ……?
響は翼の為に……仲間達と翼の未来の為に自らの命を落とし仲間達と翼を生存させた……翼達の記憶の消失と自らの死を引換に……
駿岐「翼様……書類を見ながら煙草を吸うのは辞めて下さい……火が移ったらどうするんですか」
翼「悪い悪い 全部OKだ駿岐回してくれ」
いつもの場所から帰り仕事をしていた翼は無意識に煙草を吸っており駿岐に指摘され火を消すが気がついたらまた吸っている
翼 ストレスでも溜まっているのか?無意識に煙草を吸うって事は何かしらのストレスや疲れがある証拠……
翼「…………」
翼 自分の体なのに自分がなんで煙草をすっているのかが分からない……
その事で頭を「ガシガシ」とかき上げながら置いておいた酒をほおばるがなかなか酔わない
元々そこまで酔う体質ではないが彪雅がそばにいなくなってから翼は余計に酔わなくなった
翼「…………」
駿岐「翼様!!」
立ち上がり食堂を出ようとした翼は突然睡魔に襲われ睡魔に勝てず目を閉じた瞬間意識がなくなり食堂で倒れ駿岐が翼を部屋に運ぶ
翼「…………」
数日後漸く目の覚めた翼は自分が今眠っている部屋が自室なのだと確認し上体を起こす
駿岐「翼様 目が覚めましたか?」
目が覚めて少ししてから駿岐が様子を見に来た為翼が駿岐にどのくらい眠っていたのかを問う
翼「ああ どのくらい眠っていた?」
駿岐「日にして数日です 大丈夫ですか?お酒を飲むペースが変に早いと思ったら突然倒れて目が覚め無かったのでどうしたのかと……」
翼「ココ最近全く寝てなかったからな……飯もろくに食ってなかったし……倒れたのは疲れとかでだろ」
翼は寝る間も惜しんで彪雅を探しに行き見つからなかったら仕事をすると言った流れで寝るどころか食事をとる暇が無い
駿岐「後後調べた所翼様の飲んでいたお酒に睡眠薬が仕込まれていたようです
仲間達に追及したところ外部の者が仕込んだのだとわかりました」
翼「何をどうやったら外部の奴が睡眠薬を仕込めるんだ?ここのセキュリティは世界最高ランクの物だろ?簡単には侵入はできない」
駿岐「1番重要なのはそこなんです
セキュリティに問題はありませんし監視カメラに組織の者以外は映っていません」
翼「となると完全に能力者か……しかもライセンスを持っている者……」
翠琴率いる組織には組織外の人間でも城に入れるようライセンスがある
勿論翼や駿岐もライセンスを持っている(念には念をと言う意味で)
翼「彪雅……彪雅ならライセンスを持ってるんじゃないか?」
翼 3年前に見た彪雅の首には翼達と同じ鷲の風切り羽を模様したネックレスを下げていたはず
駿岐「そう言えば記憶が戻っていたんでしたね 確かに彪雅ならライセンスを持っています
……それも翼様と同じく最高幹部の物です」
翼 と言う事はプラチナか……
ライセンスに使われている貴金属の価値によって翼達は分別されている
部下はブロンズ、幹部はシルバー、最高幹部(翼)はプラチナ、組織のトップ(翠琴)はエメラルドと言う順番で価値がどんどん高くなる
翼「……駿岐 彪雅の事を探してくれ」
駿岐「ご命令とあらば」
翼「あまり「命令」は使いたくない」
駿岐「昔と変わらずですね わかりました仲間を何人か招集しそちらに向かわせます」
翼は「命令」する事を嫌う
昔自分の命令で多くの仲間が死んだ事がありそれを恐れて翼は滅多に命令をしない
駿岐に願いを聞き入れてもらい駿岐が退室してから翼は何となくベッドから降り未だに寒い外を窓越しに見る
翼 寒そうだな……彪雅は大丈夫何だろうか……3年前に見た時の服装はとても寒そうだったが……
『煌……』
不意に響の声が翼の中で響く……優しく包み込むかのような声で……
『煌 お前は彪雅と生きていけ……翠琴達とではなく……』
翼「何故?」
『理由は無い だがお前の信じた方を選びその者と生きろ煌』
そう言い残して翼を優しく包み込む声は無くなり窓辺に佇む翼の頬には一筋の涙……
翼 思い出せない……知っているのに……声の優しさは心に残っている……なのに……どうしても思い出せない……
響の事を思い出せずにいる翼……そして優しく助言する響の声……
彪雅「どちらにつく?煌」
外で高層ビルの上に黒い長袖のコートと指先の出ている手袋、黒い長ズボンと言った服装を纏い翼も持つ黒いブレスレットを持つ彪雅は長い髪を靡かせながら翼に問う……「どちらにつく?」……と
翼「彪雅?」
窓辺から高層ビルの上にいた彪雅を確認した翼は彪雅が霧となり消えてから名前を呼ぶが彪雅にはもう聞こえていない
~数日後~
駿岐『場所は恐らく桜の下です』
翼 駿岐にそう言われて思い浮かんだのは彪雅との思い出の桜……
翼「……あ……」
駿岐に報告として「桜の下にいる」と言われ翼は思い浮かんだ彪雅との思い出の桜へ向かうとそこには1人先客がいた
黒い長袖のロングコートと指先の出ている手袋、黒い長ズボンと言った服装を纏い翼も持つ黒いブレスレットをつける黒髪の長い髪を靡かせたながら満開になった桜の下で無表情のまま誰かを待つような姿勢の青年……
翼「彪……雅……?」
彪雅「煌……久しぶりだな」
先客の青年は彪雅だった 数年振りに見る彪雅の髪はとても長くなり恐らく翼並だろう
翼「彪雅!!」
とても嬉しそうに翼は当時と一切変わらない身長の彪雅を抱きしめる……奇跡的に短い期間で彪雅の事を思い出した翼は久々の彪雅の本当の温もりに危うく泣きそうになる
翼「彪雅……彪雅!」
彪雅「煌……漸く会えた俺の愛しい人……今度こそ離さねぇ
お前と会いたいが一心で何年も力を蓄えてお前と共に生きられるようになったんだもう離さねぇよ煌」
翼「「離さない」じゃなくて離すなよ彪雅 やっとお前と共に生きられる……運命も何も無い時代でお前と共に……」
彪雅との久々の再会、抱擁、温もり、声、香りその全てが翼の中で合わさりとても幸せな気持ちを得る
翼「彪雅 俺の家に来いよお前1人ぐらい養える
駿岐達は自分の家を持っているから俺は俺の家で1人だ
白蘭や他の奴らもお前の事を好いてるから問題ない」
彪雅「お前の申し出だ喜んで居候させてもらう」
翼が漸く手に入れた幸せな時間……愛する者と離別する事もなければ片方が死ぬことも無い……残酷な運命も因縁も無い2人は漸く掴んだ幸福な時をどう生き抜くのか……それはまた別の物語……
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